異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~

小狸日

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346宝石箱

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次の日の昼は、レオが俺が渡しておいた器に料理を盛って出してくれた。
黒い2段の大きな重箱を開けると、中は5×5の25の升目状になっていて、それぞれの升に異なる料理が載っている。

「これはまるで、料理の宝石箱や~。」

浩司以外は、何を言っているんだという感じで俺を見ている。

「拓ちゃんって、たまに分からない事を言うけど、これは本当に奇麗ね。」
「そうだね。レオさんは作っている間、僕達にも見せてくれなかったんだよ。」

ロビンさんとトムさんが羨ましそうに料理を見ている。

『そうにゃ、今回は吾輩にも見せてくれなかったにゃ。
 料理は味も大切にゃが、盛り付けも美しく無ければならないにゃ。
 レオは、どう盛り付けるかずっと考えていたにゃ。
 拓の面倒な要求に答えてくれたレオに感謝して味わって食べると良いにゃ。』

何故ヤマトが偉そうに言ってくるのか疑問だが、本当にレオには感謝だ。
皆のは普通に皿に盛った料理だった。
俺が用意した器は3人ぶんなので当り前なんだが。

「拓さん。この器を作るのは大変?私達が購入できないかしら。」
「そんなに大変ではないので、欲しいなら上げますが。」

ジェニファーさんが、また変なモードに入ったみたいだ。

「レオさん、こんなに料理を用意するのは大変だと思いますが、3つ作るなら、皆で量を作るのも同じではないかしら。」
「まぁ、そうだな。料理は大量に作って拡張ボックスで保存しておけばいいからな。
 盛り付けが大変だけど、同じのを作るなら人手が有れば問題ないよ。」

皆、ジェニファーさんが言いたい事は分かったが、口を挟むのは止める事にしたみたいだ。
そして、ジェニファー三文芝居が始まった。

「私達クリームのメンバーは、ここにお世話になり、かなりの時間が経ったわ。」

そして回りの人達をゆっくりと見渡す。

「正直、私はこんなに長い間、お世話になれるとは思ってもいなかった。
 今まで私達は、どこかに腰を落ち着けるという事は無かった。
 そう、まるで根なし草の様に。」

両手を握りしめ、どこか上の方を眺めている。
一応ジェニファーさんの見ている方向に視線を向けてみるが、やはり何も無い。
充分な間を取った後、俺達の方を振り向く。

「しかし、この生活が本当に心地良く、初めて落ち着いた生活が出来ています。
 私にとって、こんなに嬉しい事は無いわ。」

『3文芝居に磨きがかかっていにゃいか。
 ジェニファーはおかしな方向に進んでいるにゃ。
 拓が作った毒薬でも飲んでしまってにゃいか。』

ジェニファー3文芝居が始まると、人の頭の上に乗って見ていたヤマトが変な事を言っている。
少し間を取った後、いきなり俺の方を見るので、驚いたヤマトが頭の上から落ちた。

『にゃんか、変な勢いがあって驚いたにゃ。』

そう言いながら、また俺の頭の上に登ってくる。

「だから、私はもっと皆の心の繋がりを強くしたい。」

やっと結論を言うみたいだ。本当に無駄な溜めが多い芝居だ。

「この素敵な器に、素敵な料理を入れて、皆で外で食事をしてみたらどうかしら。
 素敵な事だと思わない。」

キラキラした目で皆を見ている状態で小芝居は終わりの様だ。
とりあえず、OZとピース医師、トリス練成術師から拍手が送られた。
ここまで奇麗な盛り付けになるとは思わなかったので、皆で食べるのは賛成だ。
レオも賛成してくれたので、一週間後にアークのメンバー達も誘ってクリームのお勧めの場所に行く事になった。
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