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389婚約
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サリナ姫の周りには子供達やその親が集まり、今日のクッキーのお礼を言っていた。
子供の1人が
「サリナ様。明日は作らないのでしょうか。
今日は外出して参加できなかったので、やるなら是非とも参加させて頂きたいのですが。」
そういうと、両親が何を言っているんだという感じで、子供の発言を謝っていると
「良いですよ。今日は突然でしたので作れなかった子も多かったですから。
皆は、何を作ってみたいかな。」
「「「クッキー」」」
子供達が一斉に答える。いつの間にか側に居たヨギ魔道師が
「クッキーも良いが、今日作った子は同じ物を作る事になってしまうしな。
他の物を作るもの楽しいかもしれないぞ。」
と言って、方向修正をしようとしているみたいだが
「でも、クッキー作りは楽しかったし、凄く美味しかったから。
それに、作って無い子が居るなら尚更だよ。」
流石のヨギ魔道師も子供達相手にマドレーヌを作りたいという自分の欲望を押す訳には行かないみたいだ。
「そうか、では明日は焼いている間、私が魔法について話をしよう。」
「う~ん、ポトリ教授の遺跡の話の続きが聞きたい。」
元宮廷魔道師トップも子供にかかっては形無しだ。
気軽に話す子供達に対して、驚いているのは親の方だ。
元宮廷魔道師とは言え、未だに強い影響力を持っているヨギ魔道師に対して友達の様に話す自分の子供。
更に、それだけの人が自ら魔法について話をしてくれると言っているのに断るとは。
「本当に申し訳ありません。後で言い聞かせておきますので。」
「子供なら普通の事だ。気にしなくて良い。逆に変に畏まられたら私の方が困ってしまう。」
笑いながら話すヨギ魔道師に周りの貴族は安心した様だった。
俺としてはそんな事より、その後 貴族の方から出てきた言葉の方が気になった。
「それにしても、サリナ様は料理も作れるのですね。
婚約者も、さぞお喜びになられる事でしょう。」
******
イルミネーションの公開が終わった後、サリナ姫に婚約について話を聞いてみた。
「グランザム王国の第3王子との婚約が決まったのよ。」
『グランザムと言えば4大王国の1つじゃな。やはり政略結婚か。』
グリムの言う通りなのかも知れない。歴史では良く聞いた話だが、身近で起きるとは。
しかし、王女ともなると自由恋愛と言う訳にはいかないのだろう。
「ちなみに、どんな相手ですか。」
「会った事も無いから分からないわ。ヨハン王子、噂では風来坊の道楽息子だって話よ。
何時も城を抜け出して遊び呆けているみたい。
道楽王子に獣人に肩入れする変った姫。
両国にとって丁度良い捨ての駒なんでしょうね。」
城でのサリナ姫の立場は聞いていたが、そんなのを微塵も感じさせないので忘れていた。
しかし、こればかりは俺にはどうしようもない。
そして、2日目。
昼間のクッキー作りには、屋敷に来ていた子供達が全員集まっていた。
中には、出掛ける予定を変更して参加した子も居るらしい。
簡単にクッキーの作り方を説明した後は、サリナ姫が前で実演し、子供達も作り始めた。
当然、ヨギ魔道師とポトリ教授も一緒だ。
クッキーの出来上がりに子供達全員喜び大成功だと言えるだろう。
今回はイルミネーションの前にロダン侯爵領の劇団公演が行われた。
俺達も後ろの方で見させてもらったが、2回目なのにまたしても泣かされてしまった。
貴族の方々の受けも良く、カーテンコールで大きな拍手をもらっていた。
貴族の方々が屋敷に戻った所で、俺と浩司、エチゴさんの3人で楽屋に顔を出させてもらった。
ガラとアルは料理ショーを行い、レオは裏方の手伝いをするので時間が無かった。
「皆さん、お疲れ様です。凄く良かったですよ。
これは差し入れです。良ければ皆さんで食べて下さい。」
夜食用に用意してきた、おにぎりや唐揚げ、卵焼きにポテトサラダ等を渡す。
「「「お~~、ありがとうございます。」」」
食事をしながら、現在のチケットの売れ行きを聞いてみると3割位だそうだ。
ステージ使用料や宿泊料はブルネリ公爵持ちなので、今回は問題ないが出来れば8割は売れて欲しい所だ。
宣伝は行っているみたいだが、無名の劇団と言う事もあり難しいらしい。
俺は知り合いに配るチケットを購入させてもらい、エチゴ屋やヨーゼフさんの店、山脈麓の村の蕎麦屋、ピース医師の病院、トリス練成術師の工房にチケットを渡しながら帰ることにした。
子供の1人が
「サリナ様。明日は作らないのでしょうか。
今日は外出して参加できなかったので、やるなら是非とも参加させて頂きたいのですが。」
そういうと、両親が何を言っているんだという感じで、子供の発言を謝っていると
「良いですよ。今日は突然でしたので作れなかった子も多かったですから。
皆は、何を作ってみたいかな。」
「「「クッキー」」」
子供達が一斉に答える。いつの間にか側に居たヨギ魔道師が
「クッキーも良いが、今日作った子は同じ物を作る事になってしまうしな。
他の物を作るもの楽しいかもしれないぞ。」
と言って、方向修正をしようとしているみたいだが
「でも、クッキー作りは楽しかったし、凄く美味しかったから。
それに、作って無い子が居るなら尚更だよ。」
流石のヨギ魔道師も子供達相手にマドレーヌを作りたいという自分の欲望を押す訳には行かないみたいだ。
「そうか、では明日は焼いている間、私が魔法について話をしよう。」
「う~ん、ポトリ教授の遺跡の話の続きが聞きたい。」
元宮廷魔道師トップも子供にかかっては形無しだ。
気軽に話す子供達に対して、驚いているのは親の方だ。
元宮廷魔道師とは言え、未だに強い影響力を持っているヨギ魔道師に対して友達の様に話す自分の子供。
更に、それだけの人が自ら魔法について話をしてくれると言っているのに断るとは。
「本当に申し訳ありません。後で言い聞かせておきますので。」
「子供なら普通の事だ。気にしなくて良い。逆に変に畏まられたら私の方が困ってしまう。」
笑いながら話すヨギ魔道師に周りの貴族は安心した様だった。
俺としてはそんな事より、その後 貴族の方から出てきた言葉の方が気になった。
「それにしても、サリナ様は料理も作れるのですね。
婚約者も、さぞお喜びになられる事でしょう。」
******
イルミネーションの公開が終わった後、サリナ姫に婚約について話を聞いてみた。
「グランザム王国の第3王子との婚約が決まったのよ。」
『グランザムと言えば4大王国の1つじゃな。やはり政略結婚か。』
グリムの言う通りなのかも知れない。歴史では良く聞いた話だが、身近で起きるとは。
しかし、王女ともなると自由恋愛と言う訳にはいかないのだろう。
「ちなみに、どんな相手ですか。」
「会った事も無いから分からないわ。ヨハン王子、噂では風来坊の道楽息子だって話よ。
何時も城を抜け出して遊び呆けているみたい。
道楽王子に獣人に肩入れする変った姫。
両国にとって丁度良い捨ての駒なんでしょうね。」
城でのサリナ姫の立場は聞いていたが、そんなのを微塵も感じさせないので忘れていた。
しかし、こればかりは俺にはどうしようもない。
そして、2日目。
昼間のクッキー作りには、屋敷に来ていた子供達が全員集まっていた。
中には、出掛ける予定を変更して参加した子も居るらしい。
簡単にクッキーの作り方を説明した後は、サリナ姫が前で実演し、子供達も作り始めた。
当然、ヨギ魔道師とポトリ教授も一緒だ。
クッキーの出来上がりに子供達全員喜び大成功だと言えるだろう。
今回はイルミネーションの前にロダン侯爵領の劇団公演が行われた。
俺達も後ろの方で見させてもらったが、2回目なのにまたしても泣かされてしまった。
貴族の方々の受けも良く、カーテンコールで大きな拍手をもらっていた。
貴族の方々が屋敷に戻った所で、俺と浩司、エチゴさんの3人で楽屋に顔を出させてもらった。
ガラとアルは料理ショーを行い、レオは裏方の手伝いをするので時間が無かった。
「皆さん、お疲れ様です。凄く良かったですよ。
これは差し入れです。良ければ皆さんで食べて下さい。」
夜食用に用意してきた、おにぎりや唐揚げ、卵焼きにポテトサラダ等を渡す。
「「「お~~、ありがとうございます。」」」
食事をしながら、現在のチケットの売れ行きを聞いてみると3割位だそうだ。
ステージ使用料や宿泊料はブルネリ公爵持ちなので、今回は問題ないが出来れば8割は売れて欲しい所だ。
宣伝は行っているみたいだが、無名の劇団と言う事もあり難しいらしい。
俺は知り合いに配るチケットを購入させてもらい、エチゴ屋やヨーゼフさんの店、山脈麓の村の蕎麦屋、ピース医師の病院、トリス練成術師の工房にチケットを渡しながら帰ることにした。
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