異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~

小狸日

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399つまみ食い?

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観客から大きな拍手を受けて、引き分けとブルネリ公爵より発表された。
俺達は握手をして、お互いの健闘を褒め称え屋敷の部屋に戻って来た。
ガラは俺が降参した理由を聞くので、

「ガゼルスさんには俺が気配を消しても完全に把握されていたからね。周囲に気配を同化させる技での戦闘は、今の俺だと限界。
 気配を消すだけなら優れているけど、発動に少し時間が掛ってフェイントが難しいし。打つ手が無かったんだ。」
「気配を消した拓を完全に見破るとは、ガゼルスさんは凄いな。
 しかし、拓はもう少し勝利に貪欲になっても良いと思うぞ。俺としては、もっとハンさんと打ち合ってみたかった。」

と笑っていた。特に今回引き分けになった事に思う所は無かったみたいだ。
その代わり、グリムには魔法を使った後の対応が遅い等と、今回の試合での問題点を色々と上げられ

『安心せい。明日からの訓練も考えておる。今日は、拓の改善点を見つける良い試合じゃった。
 気配を消す方法については何か考えた方が良いじゃろうな。』

俺の更なる特訓が決まった。
グリムの話しを聞いていた浩司が、何も言わずに俺の肩を叩いてくるが、たぶん浩司にも新たな訓練が追加されるだろう。

暫くして皆がやって来ると、クロイツ伯爵やロダン侯爵達も一緒に俺達に労いの言葉を掛けてくれ、トーマスとカイは試合の感想を話してくれる。
そんなに興奮するものでは無いと思うが、2人の純粋な気持ちが嬉しい。
雑談をしている俺達の部屋にハンさんとガゼルスさんがやって来てくれた。

「やはり私ではガラ殿に全く歯が立たなかった。」
「私も多少は腕に自信が有ったのだが、流石は姫を守る特殊部隊の方々だ。」

2人は俺達との戦いを褒めてくれているが、最後のガゼルスさんが言った特殊部隊とは何の事だ。
話を聞いてみると、サリナ姫の護衛を行う軍の人間だと思っていた。

「いえ、OZはただの冒険者パーティです。そんな凄い部隊ではありません。
 今回もイルミネーションに合わせてブルネリさんの所に遊びに来ているだけですよ。」

ハンさんとガゼルスさんが何とも言えない顔をしていたが、事実なので仕方がない。
平民が王族や貴族と、こんなに気さくに話をしている事自体が有り得ないのだろう。
改めて考えても、よく俺達平民に対して気さくに接してくれるものだと思う。


「ガラさん、拓ちゃん、凄かったじゃない。
 ガラさんの剣術も凄いし、拓ちゃんなんて気配も分からなかったわ。」

とサリナ姫とブルネリ公爵、バラン将軍にヨギ魔道師、ピース医師がやって来た。
サリナ姫を見たハンさんの嬉しそうな顔。
サリナ姫がハンさん達向き直ると、少しだけ姫モードになっていた。

「ハンさん、ガゼルスさんも素晴らしかったです。」
「しかし、試合を申し込んで簡単に負けてしまうとは情けない。」
「そんな事は無いわよ。ガラさんあれだけ打ち合えれば十分よ。
 それに戦うだけが力では無いわ。それぞれの人にとっての力を身につければいいのよ。って拓ちゃんに言われたんだけどね。」

直ぐに素に戻ったサリナ姫。そんな落ちを付けなくても良いのに。

「それぞれの力ですか。その通りですね。ですが剣術も今以上に上達してみせますよ。」
「ハンさんが強くなるのを楽しみにしています。」

何となく、何時ものサリナ姫とは雰囲気が違う。
つまみ食いでもして、変な物でも食べてしまったのではないだろうか。
そんな事を考えていた俺の頭に、またしても姫チョップが炸裂した。
やはり、何時ものサリナ姫か。しかし、何で俺の考えが読めるのだろう。
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