異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~

小狸日

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403お年玉

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これも毎年の恒例となった皆で初日の出を拝む為に屋根の上に皆で登っている。
今年で俺は肉体年齢14歳。この世界では14歳は成人として認められる。
初日の出に誓いを立てているが、今年の俺は気合の入り方が違う。
一年の計は元旦に有り。余裕のある大人の態度というのを周りに見せつけてやろうではないか。

「拓ちゃんは何の誓いを立てたんだ。」
「いかに浩司でも、それは秘密だよ。今年の俺は一味違うからね。」

何故、浩司は俺の頭を撫でるんだ。その温かい眼差しは止めて欲しい。
これでは、完全に子供扱いではないか。
皆が屋根から降りた後も、俺と浩司は屋根の上に少し残っていた。

「拓ちゃんも今年は成人だな。誕生日が来たら色んな意味で解禁だよな。」

嬉しそうに浩司が俺を見ている。
浩司も、俺と同じ事を考えているのだろうか。恥しい。

「そうだ、今年は俺からお年玉が有るんだ。」

アイテムボックスから、魔道具の腕輪を取り出した。
雷の魔法攻撃を1点に集約する魔道具だ。
強い雷魔法は攻撃が周囲に分散してしまい威力が弱くなる傾向が有るので、この魔道具で攻撃力を上げられると思う。
リングの素材は魔力を増幅するパラライトを使っている。
浩司は受け取ると、直ぐに左腕に付けてくれた。
ギリギリだったが、何とか作り上げる事が出来て良かった。

「実際に使うのは後にして、暫くは自分の魔力をなじませておいて。」
「拓ちゃん、ありがとう。大切にするよ。」

そう言って、しばらく抱きしめられた。
浩司に抱きしめられるのは気持ち良いな。
今日に間に合わせようと夜更かし続きで寝不足だ、このまま寝たら気持ちよさそうだ。
お節を食べたら寝正月とさせてもらおう。
兵士も、大会直前なら無茶な訓練もしないだろう。
俺と浩司が遅れて食堂に入ると、

「「「拓殿、成人おめでとう」」」

食堂に集まっていた皆に拍手で迎えられた。
驚いた。俺が常時使っている探索魔法にこれだけの人は引っかかっていなかった。
殆どの屋敷の人が集まってくれたのではないだろうか。
バラン将軍やヨギ魔道師達が闇魔法で皆の気配を消していたみたいだ。

「拓ちゃんの誕生日に会えないから、皆で年明けに祝う事にしたのよ。少し早いけど成人おめでとう。」

サリナ姫が俺に花束を渡してくれ、皆が拍手をしてくれる。
男性陣からは色々な酒、女性陣からは服を頂いた。

少し照れくさいが嬉しい。

落ち着いた所で御節が皆に配られると、ブルネリ公爵とバラン将軍が俺の前に座りグラスに酒を注いでくれる。

「少し早いが良いだろう。拓殿が飲みたがっていると聞いて米の酒を用意した。」

正月に、御節と日本酒の組み合わせなんて素敵だ。
俺も2人のグラスに注いで皆で乾杯。
久しぶりに飲む日本酒は美味しかった。


******(浩司)

「完全に寝てしまったな。」
「最近、夜更かしして寝不足気味だったからな。」
「まぁ、ゆっくり寝るのも良いんじゃねぇか。寝顔は普通の子供なんだよな。」

ガラ、レオ、アルが寝ている拓ちゃんのほっぺたを突いて笑っている。

「ケーキも作ったんですが、夜までお預けですね。しかし、ここまで酒に弱いとは思いませんでした。」

エチゴさんの言葉に、ケーキを楽しみにしていた人達が残念がっているみたいだ。
特に、女性陣の落胆が大きい。
しかし、2合も飲んでいないのに寝てしまうとは、俺のプレゼントの為に無理させたかな。
皆に断って、拓ちゃんを抱き上げると部屋まで運んでベットに寝かせた。

プレゼントの魔道具を使ってみたいが、今日は拓ちゃんの横で本でも読んで過ごすか。
しかし、何でこんなに可愛いんだろう。
俺は他の男に目が行く事は無いから、拓ちゃんが好きなだけでホモって訳では無いよな。
偏見は無いが、自分が男を好きになるなんて違和感を感じるんだよな。

それにしても、ほっぺた柔らかいな。
せっかくだから、隣で横になって本を読むか。
軽く、キスくらいしても良いよな・・・
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