異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~

小狸日

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419援軍

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「2人ともすまない。俺達と一緒に居た為に迷惑をかけてばかりだ。」

俺達が追いつくと、カインさんだけでなく皆から謝られた。

「迷惑をかけたのは、あの町の人達ですから気にしないで下さい。
 それよりも、食料を入手してきましたので、運ぶのを手伝ってもらえますか。」

浩司の指示で米、小麦、肉や野菜を移動させる。
これだけ有れば、暫くはもつだろう。
しかし、次の町は大丈夫だろうか。この町だけが獣人に対する差別をしているとは限らない。

「浩司、夜中になったら、ハングライダーで飛んでブルネリ公爵と相談してきて欲しい。
 ヤマトは、ハングライダーが人目に付かない様に隠して。」

夜中、浩司とヤマトにブルネリ公爵領に向かって飛んでもらった。
朝、カインさんとベックさんには浩司には様子を見に先に行ったと伝えておいた。


******(浩司)

「拓ちゃんを1人残す事になるなんて。」

『冬は魔獣が出て来にゃいから、拓なら大丈夫にゃ。』

そんな事は分かっている。拓ちゃんなら俺よりもずっと上手くやれる。それでも心配で仕方がない。
俺とヤマトで交互に風魔法を使いながら一晩中ハングライダーを飛ばし続けた。


『ブルネリ公爵領が見えたにゃ。
 どうするにゃ。拓にはハングライダーは見つからない様に言われているにゃ。』

「領地から少し離れた所に降りて、グライダーを雪の中に隠す。」

人が立ち寄らない様な森の中に降りると、俺はグライダーを氷のドームで覆い、更に雪で隠す。
そして、ヤマトを抱えてブルネリ公爵邸に向かって走った。
屋敷に着くと直ぐにブルネリ公爵、アーク、クリームのメンバーが集まってくれた。
獣人の村が襲われたこと、獣人が町にも入れてもらえず、保護してもらえる町を探している事を伝え、拓ちゃん達が居る場所を地図で示す。

「そんな遠い場所に居るのか。一体どうやって・・・いや、今はそんな話をしている時では無いな。
 あの付近は、人間至上主義が広まっている。獣人を受け入れる町は無い。
 私の領地まで連れて来ることは出来ないか。」

どれだけの距離を飛んだか分からなかったが、地図を見ると結構な距離がある。
ここまでになると獣人の体力次第か。

「ブルネリ公爵。浩司と拓の手伝いに回らせて貰えないでしょうか。」

ロウガさんの提案に、ブルネリ公爵が了解してくれた。
1人しか連れて行けない事を話すと、料理が得意なハンスさんが来てくれる事になった。
アークが居ない間、クリームがその分の警備を引き受けてくれる。

「食料などの準備をする。その間、浩司は少し休め。どうせ、無理をしているんだろ。
 拓なら大丈夫だ。お前に倒れられたら拓が心配する。」

ヤマトと交代しながらとはいえ、一晩中空を飛んで疲れていた。
用意してくれた部屋で少し横になると、直ぐに睡魔に襲われた。ぐっすりと寝てしまい、目が覚めると夕方になっていた。
俺が起きるのをハンスさんとロビンさんが待っていた。

「浩司さん、かなり疲れていたみたいだけど大丈夫。こちらの準備は出来ているわ。
 アークは既に出発しています。OZへの連絡はアクセルさんがラグテルの町に向かったから安心して。」

ロビンさんに礼を言うと、ハンスさんを連れてハングライダーで拓ちゃんの所に向かった。

「魔力を使わずに空が飛べるのか。これは拓が作ったのか。」

ハンスさんが空から下を眺めている。

「そうです。ですがこの事は秘密に。他の人も聞かないでくれるでしょうから。」
「分かっている。こんな技術をもっている事を知られたら大変だからな。
 良く、こんな物を考え付くな、お前達の頭の中を一度覗いてみたいよ。
 前にエアウォークで自転車で空を走った時とは違う感覚だ。こんな状況でなければ空の旅を楽しみたいな。」

ハンスさんがキョロキョロと眺めている間、俺とヤマトと交代しながら風魔法でハングライダーを飛ばし続けた。
明け方、俺の風の魔力による探索魔法に、雪の中休んでいる集団が引っかかった。

「見つけた。ハンスさん、地上に下ります。ヤマト、俺達を闇魔法で隠してくれ。」

離れた所に降りると、拓ちゃん達と合流した。
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