異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~

小狸日

文字の大きさ
441 / 761

441その辺の冒険者に負けないだけの腕?

しおりを挟む
練習場に、屋敷の人達が集まっていた。
何時もの事ながら、警備をしている人以外は全員集まっているのではないだろうか。

お互いに礼をして、試合が始まった。
リチャードさん、ガラ、エチゴさんが強化魔法を掛けると、エチゴさんがレイアローで先制攻撃を行うがハンナさんがウォーターアローで受け止めた。
直ぐにハンナさんとガラが剣を交え、リチャードさんの攻撃をエチゴさんがシールドで防ぐ。

『何故、ガラは受け身に徹しているのにゃ。何時もなら、もっと鋭い攻撃をしているにゃ。』

多分、ハンナさんの剣技を試しているのだろう。
何度かヒヤっとする所もあったが、ハンナさんの得意技も問題なく受けていた。
エチゴさんはリチャードさんのガラに対する攻撃をシールドで防ぎ、自分は体術で避けていた。

ガラがハンナさんの攻撃を一通り受けたのを見て、エチゴさんが攻撃に転じた。
体術で攻撃魔法を避けながらチャードさんを追い詰める。
リチャードさんも魔法で攻撃を行っていたが、エチゴさんの槍が目の前に突き付けられた。
エチゴさんの攻撃に合わせてガラも反撃を始め、ハンナさんの剣を落とした。
試合の結果はガラとエチゴさんの圧倒的な勝利で終わった。

「特訓の成果が出たみたいだ。以前より魔法発動が簡単に出来る。」
「確かにそうですね。それに魔力を感知する力も上がったみたいです。攻撃を楽に避けられましたよ。」

ガラとエチゴさんが楽しそうに特訓の成果を話してくれる。
それに、ガラは新しい剣技を見れて嬉しかったみたいだ。

可哀想なのは、リチャードさんとハンナさん。

「自分達が、どれだけ未熟だと言う事が分かったか。
 勝てるとは思っていないが、ここまで酷いとも思わなかったぞ。
 リチャードの魔法は、城に仕える前と何も変わっていない。
 あの程度の魔法しか使えないのか。あれでは彼等の訓練にもならない。
 家にも帰らなかったくせに、何をしていたんだ。
 ハンナは剣での攻撃をするだけで、魔法が全く使えてない。
 水魔法で攻撃を仕掛けながら、剣ぐらい使いこなせないでどうする。
 その剣すら型通りで魔導師の私から見ても物足りない。」

ヨギ魔道師に杖で頭を叩かれ、試合が終わってから説教をされている。
この屋敷の人達には見慣れた光景なのだろうか。皆さん、何事も無い様に練習場から離れ始めた。
ブルネリ公爵ですら、3人を残して屋敷に戻ってしまった。
俺達も、セバスチャンに促されてその場を離れた。


******(ハンナ)

あえて父上と交友のあるバラン将軍の部隊にも入らず、公爵家という立場に甘えることなく剣の技術を磨いてきた。
その辺の冒険者に負けないだけの腕は持っている・・・はずだった。
それなのに、ガラ殿には手も足も出なかった。

リチャード兄さんも宮廷魔道師として認められるほどの力を持っているはずなのに何も出来なかった。
それどころか、エチゴ殿は魔法攻撃を全て体術で避けていた。
たぶん、ガラ殿も同じ事ができるだろう。
本当に、私達は世界を知らなかった。

「こら、私の話を聞いているのか。」

ヨギ魔道師に杖で頭を叩かれる。
魔法を教わる様になってからは、ヨギ魔道師には怒られてばかり。
屋敷の者達も、この光景を見飽きてしまったわよね。
そろそろ、許してもらえないかしら。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~

しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」 病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?! 女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。 そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!? そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?! しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。 異世界転生の王道を行く最強無双劇!!! ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!! 小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!

知識スキルで異世界らいふ

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
他の異世界の神様のやらかしで死んだ俺は、その神様の紹介で別の異世界に転生する事になった。地球の神様からもらった知識スキルを駆使して、異世界ライフ

転生チート薬師は巻き込まれやすいのか? ~スローライフと時々騒動~ 

志位斗 茂家波
ファンタジー
異世界転生という話は聞いたことがあるが、まさかそのような事を実際に経験するとは思わなかった。 けれども、よくあるチートとかで暴れるような事よりも、自由にかつのんびりと適当に過ごしたい。 そう思っていたけれども、そうはいかないのが現実である。 ‥‥‥才能はあるのに、無駄遣いが多い、苦労人が増えやすいお話です。 「小説家になろう」でも公開中。興味があればそちらの方でもどうぞ。誤字は出来るだけ無いようにしたいですが、発見次第伝えていただければ幸いです。あと、案があればそれもある程度受け付けたいと思います。

【幸せスキル】は蜜の味 ハイハイしてたらレベルアップ

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕の名前はアーリー 不慮な事故で死んでしまった僕は転生することになりました 今度は幸せになってほしいという事でチートな能力を神様から授った まさかの転生という事でチートを駆使して暮らしていきたいと思います ーーーー 間違い召喚3巻発売記念として投稿いたします アーリーは間違い召喚と同じ時期に生まれた作品です 読んでいただけると嬉しいです 23話で一時終了となります

【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~

石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。 ありがとうございます 主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。 転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。 ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。 『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。 ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする 「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。

インターネットで異世界無双!?

kryuaga
ファンタジー
世界アムパトリに転生した青年、南宮虹夜(ミナミヤコウヤ)は女神様にいくつものチート能力を授かった。  その中で彼の目を一番引いたのは〈電脳網接続〉というギフトだ。これを駆使し彼は、ネット通販で日本の製品を仕入れそれを売って大儲けしたり、日本の企業に建物の設計依頼を出して異世界で技術無双をしたりと、やりたい放題の異世界ライフを送るのだった。  これは剣と魔法の異世界アムパトリが、コウヤがもたらした日本文化によって徐々に浸食を受けていく変革の物語です。

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~

宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。 転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。 良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。 例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。 けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。 同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。 彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!? ※小説家になろう様にも掲載しています。

令和日本では五十代、異世界では十代、この二つの人生を生きていきます。

越路遼介
ファンタジー
篠永俊樹、五十四歳は三十年以上務めた消防士を早期退職し、日本一周の旅に出た。失敗の人生を振り返っていた彼は東尋坊で不思議な老爺と出会い、歳の離れた友人となる。老爺はその後に他界するも、俊樹に手紙を残してあった。老爺は言った。『儂はセイラシアという世界で魔王で、勇者に討たれたあと魔王の記憶を持ったまま日本に転生した』と。信じがたい思いを秘めつつ俊樹は手紙にあった通り、老爺の自宅物置の扉に合言葉と同時に開けると、そこには見たこともない大草原が広がっていた。

処理中です...