異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~

小狸日

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443腐臭の町

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思っていたより簡単に労働力を確保する事が出来た。
何人かは取りやめる事になるかも知れないが何とかなるだろう。全員がやめてしまったら・・・何とかするしかないだろう。
話が終わった時には既に昼を過ぎていたので、ブルネリ公爵がカインさんとベックさんを昼食に誘った。
ジャンさんが作ったカレー料理を彼等にも食べてもらい感想を聞きたいみたいだ。

ジャンさんの考えたカレー料理は美味しかった。
カインさんとベックさんも満足してくれた。
かかった費用を聞いてみたが、少し高いランチ程度に抑えられる。
これなら、ジャンさんの店を併設しても問題ないだろう。

食後にカインさんとベックさんに、この町に着いた後の話を伺っていると

「そういえば、腐臭の町を知っていますか。」

カインさんが始めて聞く町の名前を出した。
俺達やカインさん達が難民となっていた時、中に入れて貰えず見捨てようとした町の事だった。
本当は別の名前が有るが、腐臭の町という名が定着しているらしい。

町では下水道が完全に壊れ(俺が完全に破壊し)、
貯蔵していた食料は酷い臭いがし(俺が臭い薬をまき散らし)、
町中で下痢、嘔吐の症状が発生した(俺が水源に毒を混入した)。

雪が溶け、町から逃げ出そうにも体臭が酷くて他の町で受け入れて貰えないらしい。
それどころか、熱は無いが殆どの住人が嘔吐、下痢の症状がでたため伝染病が疑われ、暫く町は隔離されていた。
そして、今では腐臭の町として陰口を叩かれているそうだ。
ブルネリ公爵は知っていたみたいだが、初めて聞いたOZのメンバー全員の視線が俺に集まった。

「その町の住民は難民だった皆さんを見殺しにしようとしたのですから、腐臭の町程度で済んだのなら可愛い天罰ですよ。」

なんとエチゴさんがフォローしてくれた。ただ

「それが、天罰でないとしても。」

と一言付け加えられたが。
そんな事、俺自身が忘れていたのに、何で今になってばれる。
誰もそれ以上、腐臭の町については追求せず、穏やかに?話しは終わった。


その後はジャンさん、ルドルフ料理長とカレー店の話をさせてもらった。
ただ、ガラはハンナさんに練習場へと連れだされて同席できず、代わりに何故かブルネリ公爵、ヨギ魔道師、ヨハン王子、ガゼルス将軍が同席している。

「私としては、問題無いと考えています。
 ただ、実際に経営を行うニックさんやパウロさん、ヨーゼフさんとも話をしてから正式に回答させて下さい。」

さすがにオーナーだとはいえ、経営陣に話を通さずに結論を出すのは問題だろう。
エチゴ屋としてはティムさんに経営陣として動いてもらうが、工場の設立についてはエチゴさんに委任しているので問題無いらしい。

「拓殿、ニックとパウロ殿、ヨーゼフ殿、ティム殿には私から店の話は伝えてある。
 店を併設するかはOZの決定に従うそうだ。
 ただ、経費は別に必要になるとは言っていたな。」

ブルネリ公爵が事前に話しを通していたらしい。
それなら俺達にも事前に教えてくれれば良かったのに。

「いや、ジャンが自分で直接OZと話をしたいと言っていたのでな。私が2人に口止めを頼んでいたんだ。」

俺は何も言っていないのに、何故『いや』と否定語から話をするのだろう。腑に落ちない・・・
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