異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~

小狸日

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「ここが最後の島か。船旅が終わっちまうのは残念だな。」

最後の島が見えてくると、アルが残念そうにしていた。

「確かに、こんなに素敵な船に乗れる機会はなかなか無いですからね。
 ですが、最後の島も気合を入れて下さい。
 アルの観察力には期待していますから。」

「任せて下さい。何も見落とさない様に探索します。」

流石はエチゴさんだ。アルの扱いが上手いな。
そうしている内に、最後の島への上陸が始まった。
遺跡を発見したが、壁や天井が崩れ、建物の内部は手の施しようが無い状態になっていた。
唯一の発見は動力源だったと思われる、オリハルコンを使った台座の残骸。

「良ければ、このミスリルはOZの皆さんで引き取りますか。
 今回の調査の貢献に対して対価としては低いかも知れませんが。」

そう言えば、ポトリ教授にはこれがミスリルでなくオリハルコンだと話していなかった。
しかし、合金だがミスリルはミスリルなので訂正せずにオリハルコンを頂く事にした。

今回の探索の目的は全て終え、この島には強い魔獣も生息していない為
明日は島で一日休むことになり、今夜は海岸で宴会をする事になった。

皆が宴会の準備を始める中、ポトリ教授がもう少し遺跡を調べておきたいと言うので
兵士2人とヤマトと一緒に遺跡に付き合う事にした。
遺跡に着くと内部再び隅々まで調べ始めた。

「しかし、最後は何も発見できませんでしたね。」

俺が一息ついたポトリ教授に話しかけると

「仕方が無いです。しかし、今回の調査で得られた成果も大きいですよ。
 一気に歴史のページをめくる事が出来たと思います。
 本当にOZの皆さんのお蔭です。
 皆さんが居なければ、この様な発見は出来なかったでしょう。」

こちらとしても助かったが、俺としては物足りない発見だった。

「そう言ってもらって何よりです。
 しかし、古代の地図を手に入れるという幸運に恵まれたにもかかわらず、
 なかなか前に進みませんね。」

俺の言葉に、ポトリ教授が苦笑いをしていた。
物語なら、勇者の遺跡を場所を表す暗号や指し示す魔道具が見つかっている状況だ。

『拓よ。普通ならここまでの発見を望む事は出来ないぞ。
 それに、今まで真剣に遺跡に向き合ってきた彼女の前で言う台詞では無い。
 探すべき4本の柱がどの様な物か分かっただけでも十分と考えるべきじゃ。』

『そうにゃ。先ずは喜んでおくべきにゃ。
 拓は直ぐに答えを求めすぎるのにゃ。
 リッチも、今回の多くの発見に凄い興味を持っているのにゃ。
 この調子にゃら、神殿から出てくるのも近いかも知れないにゃ。』

ヤマトに諭されるというのは何だかな。
しかし、リッチが神殿の外に出たいという気持ちになっているのは最大の収穫かも知れない。
そろそろ、本気で闇の魔力を封じ込める方法の研究を行う必要がありそうだ。
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