異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~

小狸日

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493式典

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次の日は、ヨギ魔道士がロダン公爵領に行く前に買い物をしたいというので、遅くまで寝ていたガラとレオも連れてマクニス王国の店を回り服や食料品の購入に付き合った。
色々な店を回った為、寄宿舎に帰ってくると既に夕方。
中庭に大勢の気配が有るが、今夜も飲み会を開くのだろうか。
昨夜の食事は俺達で用意したので、今夜は兵士の方々が用意してくれる事になっていた。
俺達は、そのまま中庭に向かうと兵士の方々が全員、礼服を着て並んでいる。

中央には道が出来ていて、両サイドに列を成す兵士。
前方にはバラン将軍、オリバー隊長、そしてブルネリ公爵。

「敬礼」

その掛け声で、兵士全員が中央の道に向かって直立不動で敬礼をする。
訳が分からない俺達に、ヨギ魔導師が

「彼等からOZに対する礼だ。ほら、真ん中の道を通ってブルネリ、バランの所へ進むと良い。」

何の礼かも分からず、俺達は言われるまま兵士達が敬礼をする中、歩いて行った。
一番前には、ピース医師、トリス練成術師、ポトリ教授の他に命を掛けて毒を拡散するのを防いだ3人の兵士の姿もある。

「直れ」

との掛け声が響くと、敬礼を止め全員が一斉に前を向く。
オリバー隊長が俺達に立ち位置を指示して、元の場所に戻ると

「これから、冒険者パーティOZに対し感謝の意を表し、式典を執り行う。」

高々と式典の開始の言葉を述べた。

『式典とはにゃんだ。美味しい物でも食べれるのかにゃ。』

ヤマトは俺の腕に抱かれてのんきな事を言っているが、俺は状況を全く理解出来ていない。
そのまま、オリバー隊長の言葉が続く。

「我々マクニス王国第3部隊は、この度 国家転覆を狙う者達の討伐と毒の拡散の防止
 そして、国民への被害を最小限に抑えた功績で、国王 マクニス64世より栄誉を受ける事となった。
 しかし、本来で有ればこの栄誉はここに居るOZが受けるべきものである。
 よって、本日、OZに対し記念品を贈呈する事とする。
 OZ代表者は前へ。」

特にOZのリーダーは決めていないが、俺が小声で「ガラ、早く前に出なよ。」と勧めると
「代表者って俺なのか」と言いつつガラがバラン将軍の前に出た。

「目録
 1つ、王の木
 1つ、王妃の木
 1つ、木の魔道結晶
 この3品をOZに贈呈する物とする。
 但し、王の木、王妃の木については、後日、ラグテルの町に輸送する事とする。」

オリバー隊長が目録を読み上げ、バラン将軍から目録の用紙と木の魔道結晶がガラに授与さると中庭が兵士達の拍手で埋まった。
拍手が治まるのを待って、バラン将軍が話し始めた。

「今回、我々が4本指のアジトの1つを見つけることが出来たのも
 奴等が撒き散らした毒への対応が出来たのも
 こうして、全員が集まる事が出来たのも、全てOZのお蔭だ。
 彼等が居たからこそ、全員で祝う事が出来る。

 『情けは人の為ならず』
 この多大な恩にどれだけ返す事が出来るのか、
 どれだけ次に回す事が出来るのかは分からない。

 しかし、

 我々はこの恩を忘れない事を誓う。
 我々はこの恩に報いる為、誠心誠意尽くす事を誓う。
 そして、我々を導いてくれた様に、我々も次の人を導く事を誓う。
 彼等に、もう一度盛大な拍手を。」

中庭は再び大きな拍手の音と歓声に包まれた。
拍手が鳴りやみ式典が終わると兵士の方々がテーブルや料理を用意し、2日連続の飲み会が始まった。
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