異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~

小狸日

文字の大きさ
504 / 761

504バーベキュー

しおりを挟む
俺達のボートは皆のボートを回り飲み物を配っていく。
落としても大丈夫な様に容器は透明なプラスチックの様な素材。
トリス練成術師の素材実験で手に入れた物だ。
近い所から手当たり次第に配り、クロイツ伯爵とロゼ夫人には大きな容器にストロー2本差し。
そして、サリナ姫とヨハン王子にもストロー2本差しの容器。
余りに露骨なやり方にどうかとも思ったが、楽しそうに2人で飲んでいる。

「やはり、こういうのは何も言わずに、さりげなく状況を作ってしまうのが一番だよな。」

そうのなのかと疑問に思ったが、上手く行っているみたいなので良いか。
リゾートのお昼はキャンセルし、ロダン侯爵領の子供達とバーベキュー。

「一度、焼くのをやってみたかったんだ。」
「私もよ。バーベキューも滅多に出来ないのよね。」

ヨハン王子とサリナ姫が焼き場の所に陣取っている。
他にもブルネリ公爵やクロイツ伯爵、更にはロダン侯爵まで焼くつもりらしい。
全員、わざわざ着替えまでしている。
後ろで、レオやルドルフ料理長、セバスチャン達が見守っているので大丈夫だとは思うが、子供達はどの人から料理をもらったら良いのか困っている。
王家や貴族がバーベキューで焼くなんて誰も考えていないだろう。

直ぐにクリームやアークのメンバーが子供達を振り分け皆に勧めていく。
一度料理を受け取り始めれば、子供達は「ありがとうございます」と言って自分達からお代わりをもらっていた。
しばらくした所で焼きの係を代わったが、サリナ姫は肉ばかり要求するので

「サリナお姉さん、野菜も食べないと。
 色々とドレッシングを用意したので試して下さい。」

サリナ姫の皿に野菜を載せて、新作のドレッシングを掛けて渡すと

「拓ちゃんって、そう言う所が可愛く無いわよね。」

本当に子供みたいな人だな。しかし、盛った野菜を口にすると

「あっさりしていて美味しいわ。すりおろしたリンゴが入っているのかしら。
 これなら幾らでも野菜が食べれるわね。」

食べる、食べる。ヨハン王子とトレッシングの味比べを初めたのだが、素のサリナ姫は女子力が足らな過ぎだ。
ヨハン王子には素の姿を受け入れられているが、このままで大丈夫か心配になる。
料理の〆にカレーを用意してみたが、結構な量を食べた後だというのに綺麗に完食。
どちらかというと、もっと用意した方が良かったみたいだ。
一応、ロダン侯爵には、来年にカレー工場を立ち上げることを宣伝させてもらった。

食後は、ヨハン王子とサリナ姫は子供達と湖畔でボールやフリスビー遊び。
ガラやアル、アークやクリームのメンバーがガラスのボートで子供達を乗せて湖を一周している。

俺と浩司はハンモックに揺られて勇者と魔王が出てくる劇をするなら、どんな魔道具が有れば面白くなるかを話して過ごしていると

「拓殿、勇者と魔王とは何の事だ。その様な力を持つ者が、存在するのか。」

と俺達の話が聞えたのかバラン将軍が尋ねてくる。
この世界にやって来て、その様な存在は聞いた事は無い。
全てが作り話と説明して、どこぞのゲームや昔読んだ本のストーリー、劇で使える面白そうな魔道具の話をすると

「2人は面白い事を考えるな。現実には剣王や大魔道師と呼ばれる方が居たぞ。
 剣王ブライやグリム大魔道師が有名だな。
 以前、グリム大魔道師は気に入らない貴族を叩きつぶした方と話したが
 剣王ブライは対戦相手を求め続けて名立たる剣士に喧嘩を吹っかけた事で有名だ。」

どちらも、碌な事で有名になっていない。
おまけに大魔道グリムの人格は俺が持っている本に存在しているし。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~

しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」 病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?! 女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。 そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!? そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?! しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。 異世界転生の王道を行く最強無双劇!!! ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!! 小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!

知識スキルで異世界らいふ

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
他の異世界の神様のやらかしで死んだ俺は、その神様の紹介で別の異世界に転生する事になった。地球の神様からもらった知識スキルを駆使して、異世界ライフ

転生チート薬師は巻き込まれやすいのか? ~スローライフと時々騒動~ 

志位斗 茂家波
ファンタジー
異世界転生という話は聞いたことがあるが、まさかそのような事を実際に経験するとは思わなかった。 けれども、よくあるチートとかで暴れるような事よりも、自由にかつのんびりと適当に過ごしたい。 そう思っていたけれども、そうはいかないのが現実である。 ‥‥‥才能はあるのに、無駄遣いが多い、苦労人が増えやすいお話です。 「小説家になろう」でも公開中。興味があればそちらの方でもどうぞ。誤字は出来るだけ無いようにしたいですが、発見次第伝えていただければ幸いです。あと、案があればそれもある程度受け付けたいと思います。

【幸せスキル】は蜜の味 ハイハイしてたらレベルアップ

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕の名前はアーリー 不慮な事故で死んでしまった僕は転生することになりました 今度は幸せになってほしいという事でチートな能力を神様から授った まさかの転生という事でチートを駆使して暮らしていきたいと思います ーーーー 間違い召喚3巻発売記念として投稿いたします アーリーは間違い召喚と同じ時期に生まれた作品です 読んでいただけると嬉しいです 23話で一時終了となります

【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~

石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。 ありがとうございます 主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。 転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。 ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。 『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。 ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする 「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。

インターネットで異世界無双!?

kryuaga
ファンタジー
世界アムパトリに転生した青年、南宮虹夜(ミナミヤコウヤ)は女神様にいくつものチート能力を授かった。  その中で彼の目を一番引いたのは〈電脳網接続〉というギフトだ。これを駆使し彼は、ネット通販で日本の製品を仕入れそれを売って大儲けしたり、日本の企業に建物の設計依頼を出して異世界で技術無双をしたりと、やりたい放題の異世界ライフを送るのだった。  これは剣と魔法の異世界アムパトリが、コウヤがもたらした日本文化によって徐々に浸食を受けていく変革の物語です。

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~

宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。 転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。 良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。 例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。 けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。 同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。 彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!? ※小説家になろう様にも掲載しています。

令和日本では五十代、異世界では十代、この二つの人生を生きていきます。

越路遼介
ファンタジー
篠永俊樹、五十四歳は三十年以上務めた消防士を早期退職し、日本一周の旅に出た。失敗の人生を振り返っていた彼は東尋坊で不思議な老爺と出会い、歳の離れた友人となる。老爺はその後に他界するも、俊樹に手紙を残してあった。老爺は言った。『儂はセイラシアという世界で魔王で、勇者に討たれたあと魔王の記憶を持ったまま日本に転生した』と。信じがたい思いを秘めつつ俊樹は手紙にあった通り、老爺の自宅物置の扉に合言葉と同時に開けると、そこには見たこともない大草原が広がっていた。

処理中です...