異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~

小狸日

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594お好み焼

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今日でカレー専門店がオープンして2週間。
相変わらず行列は出来ているが、初めの頃よりは落ち着いてきている。
従業員の動きも無駄が無くなり、俺達の手伝いが無くても問題は無いだろう。

「2週間、店の手伝いをありがとうございました。
 こちら、報酬になるので受け取ってください。」

後は、手伝ってもらった皆に報酬の支払いを名ばかりのオーナーだが俺からさせて貰った。
思った以上に大変だったので、ポケットマネーから少し上乗せしてある。


明日からはヨーゼフさんのお好み焼屋がオープンするので、今夜は特別に店に招待してもらっている。

「自分で料理を作るのか。面白いな。」
「ここは私に任せて。レオさんに料理を習っているから大丈夫よ。」

サリナ姫とヨハン王子が喜んでいるが、お好み焼きの作り方を知っているのだろうか。
運ばれて来た具材やヘラ等を見て首を傾げると

「さぁ、拓ちゃん。お好み焼の作り方を教えて。」

やはり、そうなるか。
作り方の紙が置かれているが、見る気も無いらしい。
俺が試しに1枚焼くのを見せて、さっそくサリナ姫が作り始めた。

「行くわね。よいしょ。」

サリナ姫の渾身のフライ返しで奇麗に反転。

「どう、どう、どう、完璧に返せたわ。」

成功させた自分自身が驚いていたが・・・
そして、そしてソースとマヨネーズをトッピングして出来上がりだ。
鰹節や青のりが無いのが残念だが、仕方がない。

「熱っ。」
「何やってんだよ、拓ちゃん。料理を教えた本人が火傷をしてたらカッコ悪いぞ。」

浩司の言う通りだ。でも美味いな。
他にも、甘酸っぱいタレや辛いタレ等も用意されていて、味のバリエーションも多い。
レオもタレの提案をしていたみたいだ。

「拓ちゃん、この緑のタレ面白いぞ。」

浩司が美味しそうに食べているタレを使ってみたが

「癖のあるタレだね。」

この強い香りは、好みの別れる所だ。
浩司はたっぷりと掛けているが、俺は普通のタレの方が良いな。

「満足、満足。明日は新しくオープンした店を回ろうよ。」
「良いな。気になっていたんだよ。皆で回ろうか。」

カレー専門店と合わせて色々と店が開店していたが、店の手伝いで時間が取れていない。
浩司をデートに誘ったつもりだったが、皆で回るのも楽しいだろう。


次の日、新しいく開いた店を見に来たが、カレー専門店だけでなく、お好み焼屋の前にも行列が出来ている。
列には護衛付きで一般人の格好をした貴族の人も並んでいた。

「エチゴさん、貴族って、こんなに平民の店にやって来るものなの。」
「いえ、そうそう来る事は無いでしょうが、新しい物には興味が有るのでしょう。」

この世界は娯楽が少ないから、刺激に飢えているのだろうか。

「ニック殿から聞いた所、冬までには、この広場周囲は店で埋まります。
 治安の為に広場への入口には警備兵を常駐させるそうですよ。
 トリス練成術師の工房も有るので、これからも貴族の方々が来るのを想定しているみたいですね。」

そう言えば、トリス練成術師の工房の客は貴族が多いからな。
中には、店まで足を伸ばしてくれる人も居るだろう。

「ニックさんも、色々と大変ですね。」
「拓、何で他人事なんだよ。この状態のきっかけはお前だろうが。」

ガラに突っ込まれて改めて考えてみると、確かにそう言えなくもない。
それはそれとして、ニックさんには頑張ってもらおう。
後で、美味しい差し入れと、マッサージをさせてもらおうかな。

気を取り直して、先ずはパウロさん、ティムさんの店に寄ると

「貰った報酬を使わせてもらおうかしら。」
「結構な金額をもらったから、早速使わせてもらおうか。」

サリナ姫とヨハン王子が色々と見て、商品を選んでいる。
売り物で意外だったのが、ぬいぐるみ。こういうのも売っていたのか。
更に意外だったのが、それを見ているジークさん。もしかして欲しいのか。

「ジークさん、買うならこれが良いですよ。この巨大なのが。」

俺と対して変わらないサイズの巨大なぬいぐるみを勧めてみる。

「俺がこういうのを買ったら可笑しくないか。」
「そんな事無いですよ。意外性が有って良いと思いますよ。」
「そうか。部屋に置いたら少しは暖かみが出るかと思ってな。」
「それなら、幾つか有っても良いかもしれないな。」
「拓もそう思うか。この辺も良いかと思っていたんだ。」

そう言って、他のぬいぐるみを手に取ると、店員を呼んでまとめて購入する事を伝えていた。
女性陣も可愛らしいぬいぐるみを購入している。
屋台も出ているので、お昼は皆で色々と買い食いをしてみた。
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