異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~

小狸日

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621死刑

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******(ブルネリ公爵)

私に対する襲撃以降、逃げ出した囚人に何も動きが無い。
結局、奴等の居場所も見つける事も出来ずに、今日が来てしまった。

「死刑が無事に終えれば良いのだが。」

今まで何も動きが無いのが逆に不気味だった。

「ブルネリ公爵、少しは落ち着いたらどうです。
 これだけの警備体制なら囚人なんて問題ないだろう。」

バラン将軍を始め各騎士団長は国王の側に付き、それぞれの騎士団が警備をしている。
しかし騎士団でも逃げ出した囚人を見つける事も出来ていない状態で、何を悠長な事を。
あれだけの人数がオーガになったとしたら、防ぎきる事は出来るのだろうか。


時間となり、処刑場へと移動する。
国王、貴族達の前で罪状が読み上げられる。
貴族としての義務でこの場に居るが、この様な見せ物は好きでは無い。

そして、処刑台へと連れて行かれようとした元貴族が叫んだ

「我々は選ばれし者だ。新たなる世界で生きるのは我々だ。
 愚かな奴等は、地獄に落ちろ。」

その時、処刑を見るために集まった民衆の中で魔法の爆発が起きた。
ある所では炎、ある所では竜巻、またある所では雷撃が

パニックになった民衆の方から処刑場に向かって攻撃魔法が放たれる。
処刑場はシールドで覆われているが、そのシールドが脆くも破られてしまった。

「一体何が起きている。」
「騎士団は敵に備えろ。囚人を逃がすな。」
「えぇい、騎士団は何をしておるんじゃ。」

貴族、騎士団の怒声と市民達の叫び声の中、処刑場に現れたのは仮面を付けた2人の男と1人の女。
その後から4、50人程が続いた。
ナターシャ達と、逃げ出した囚人だろう。
騎士団達に囲まれ対峙している中、囚人達が懐から取り出したのは例の短剣だった。

「室内へ。ここに居ては危険です。」

声を張上げ周囲に危険を促したが

「敵がどれだけ強かろうとあれだけの騎士団が居れば問題あるまい。」

貴族達は安全だと信じ込んでしまっている。
将軍と貴族には、あの短剣が人をハイオーガに変えることを伝えてあると言うのに
バラン将軍も王にこの場を離れるように進言しているが、

「所詮は平民の寄せ集め部隊のトップだな。」
「バラン将軍の第3部隊は、民衆の逃げる手助けでもしていればいい。」
「あの程度がオーガになろうと、我が騎士団の敵ではない。」
「王よ、貴族の皆様方。安心してください。ここで我が騎士団の強さをご覧ください。」

他の将軍達が敵の強さも知らずに、自分達の力の誇示を行おうとしている。

「オリバー隊長、市民の誘導に最低限の兵士を回して第3騎士団を集結させろ。」

王の許可なくバラン所軍がこの場を動くことは出来ず、代わりにオリバー隊長に動く様に指示を出している。
私も待機していた護衛に指示を出した。

「第3騎士団に加わり全面的に支持しろ。」

屋敷からは、いざという時の為に拓殿が用意してくれたポーションを持ってきている。
しかし、それが有ったとしても、敵を倒すことは出来るだろうか。


「騎士団よ。その謀反を起した者共に、正義の鉄槌を。掛かれ。」

王の側に立っていた騎士団長の号令で、敵を囲っていた騎士団から魔法攻撃が始まった。
囚人達が短剣を自分の胸に刺すと、高濃度の魔力により攻撃は弾かれ全員がハイオーガに変身してしまった。

ハイオーガの硬い皮膚には、騎士団の魔法攻撃は効かず、剣で切りかかるもかすり傷をつける程度だ。
騎士団の包囲網が崩れる中

「慌てるな、目や口の中を狙え。柔らかい部分が奴等の弱点だ。
 奴らは連携を取って戦わない。1体1体確実に仕留めれば勝てる。」

バラン将軍が声を張上げる。
しかし、浮き足立った騎士達がまともに陣形が取れるまでに時間が掛かり、かなりの騎士が倒されている。

「バラン、行けるか。」
「はっ、仰せのままに。」

王の命令で、バラン将軍が戦いの場へと赴いた。
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