異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~

小狸日

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そのまま、姿を隠しながら城を調べてみたが

「柱が存在しないだけでなく、遺跡の上に建てられた訳でもない。
 もしかして、ジレット王国だけ国の成り立ちが違うのか。」
「この後は、どうする。」

さて、どうしたものか。
何か手掛かりでも見つけられれば良かったのだが・・・

『建国の歴史について書かれている書物を探してみてはどうじゃ。
 この城が遺跡の上に建てられていないのは、他の国とは異なる。
 建国の歴史に何か手掛かりが見つかるかも知れんな。』

建国の歴史しか。
何も手掛かりが無いのなら、グリムの提案に乗るのも有りだろう。
俺達は城で本を保管している部屋に忍び込んだのだが…

「拓ちゃん、本当にこの中から探し出すのか。」

巨大な部屋に集められた本の山。
それを見ただけで、既に浩司の気持ちが折れ掛かっている。

「多分、分類されていると思うから、歴史書の区画を探せば良いよ。」
「全てアイテムボックスに入れてしまえば良いじゃないか。」
「忍び込んだ事がばれると面倒だよ。2手に分かれて始めるよ。」

魔法、練成術、武術、兵法から しきたり、貴族系統図まで色々な種類の本が貯蔵されていた。
中には娯楽の物語まで有る。
時間は掛かったが、ついに目的の歴史関係の蔵書を見つけた。
本に目を通していると

『誰かが近付いて来るにゃ。一旦隠れるにゃ。』

俺達は気配を消して、天井裏に隠れた。
書物の部屋には殆ど人は来ないが、誰かが常駐し本の整理を行っていた。

『しかし、隠れている身分の格好ではないな。』
『2人を見ていると、このまま天井裏に住みつきそうにゃ。』

十分に食料も有り、埃を取り除きマットレスを引いて横になりながら持ち込んだ本を読んでいる。
グリムとヤマトがそう思うのも仕方がないだろう。
夜になり人が居なくなるのを確認し、下に降りて本を読み漁る。
しかし、ここには求める本は無い。

『拓、奥の扉の先にも本が並んでいるにゃ。』

ヤマトに言われて扉の先を調べてみると、古い書物が保管されている。
調べてみると、特別な本を保管する場所みたいだ。
歴史が書かれている本もある。

「浩司、見つけた。多分、この城に柱が無い理由はこれだと思う。」

ついに、それらしき記述を見つける事が出来た。
そこには、城が当初の予定とは異なる場所に建てられたと記載されいている。

「だとすると、当初の予定だったという場所は何処になるんだ?」
「『神の御手に感謝を捧げる地とする』と書かれている。」
「何だよそれ、神殿にでもしたのか。」
「多分ね。ただ、この国は巨大な宗教の聖地が在るけど新し過ぎるんだよな。」
「ギリス教か。確か300年前の大戦争時代に出てきた宗教なんだよな。」
「城が作られたのは、もっと昔の事だから時代が合わない。
 リッチの居るムハンマの神殿みたいに地下にでも埋もれているのかな。」

その辺の話しも残りの本に乗っていれば良いが。

「そういえば、ギリス教の歴史が書いてあった本が有ったぞ。」

「どれだったっけな」と言いつつ、棚から1冊の本を取り出した。
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