異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~

小狸日

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694獣人の生活3

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******(獣人)

その日は、全員が朝からソワソワしてしまい仕事にならなかった。
会場の準備は、サリナ姫、シュミト公爵が自ら用意をしてくれている。
ラグテルの町に居る貴族だけでなく他からも来られているらしい。

昼になると、俺達全員がステージの前に集まった。
岩で出来あがったステージにサリナ姫、ヨハン王子、シュミト公爵、ニック様が上がった。

「新しい国で、開拓も未だこれからですが、初めての野菜が収穫できました。
 今宵は楽しみ、日頃の疲れを癒してください。」
「私は、グランザムの者だが、これほど凄い開拓は見た事が無い。
 この先、皆の働きで幾らでも素晴らしい町になるだろう。
 今宵は大いに楽しみ、明日からまた頑張ってくれ。」
「皆、新しい土地でよく頑張った。
 サリナ姫、ヨハン王子、そして我々から少しだが今宵の食事を用意させてもらった。
 大いに楽しんでくれ。」
「この短期間でここまで開拓が進むとは思いませんでした。
 皆さん、御苦労さまです。今日は日ごろの疲れを吹っ飛ばすような一日に。」

4人が簡単に挨拶を行い、祭りが始まった。


初めに行われたのは結婚式
ここにやって来て結婚した3組が呼ばれて前に出た。
綺麗な花びらが輪を描いて舞っている中に2人が立ち、シュミト公爵直々に2人の結婚を認めると

「では、新郎、新婦は誓いの口づけを。」

皆からの盛大な拍手の中、2人は恥しそうにキスをした。
結婚した3組が子供達が撒く花びらの中揃って舞台を降りて式は終わる筈だったが、
花びらの輪の中で立つ2人が幸せそうなので、既に結婚した夫婦から自分達も式をして欲しいと言われ、
その後30組がシュミト公爵に結婚を認められ非常に盛り上がった。
その後は、音楽が流れて皆で踊って楽しんだ。

他にも子供達の為には、乗馬体験やクッキー作り体験が開かれた。
料理体験では、祭りを見に来た貴族の子供も一緒だったらしく、周囲が緊張をしていたが
以前に教えてもらった事が有ると言って、自分達から小さい獣人の子供を手伝ってくれたらしい。

本当に素晴らしい祭りだと思っていたが、辺りが暗くなってくると更に凄かった。
中央にテーブルが用意され、上には明りの魔道具が灯り、ここで取れた野菜をメインにした料理が並び
他にも今日来られている貴族の方々から差し入れとして色々な料理も有った。

そして、サリナ姫が合図をすると、周囲の全ての円錐状の岩に沢山の小さい光が灯った。

「岩に星が光っているよ。」
「光の木が出来た。」

初めて見る美しい明りに子供達が喜び、大人は歓声を上げた。

ステージの上では音楽隊の演奏が行われたり
Aランク冒険者が光る剣や鎧を身に纏い演武を見せてくれたり、我々のダンスが披露されたりしていた。
ステージの側にはダンシングツリーという魔道具が設置され、木の形をした魔道具が体を動かして踊っている。
子供達に人気で、皆で一緒になって体を動かして踊っていた。
その広場の中心には球体の魔道具が設置され、そこに魔力を流せば周囲に光の玉が浮かび驚きとともに祭りを盛り上げる。

他にも兵士が子供達に見た事のない玩具の魔道具を見せてくれたり、
占いの館というテントが設置されたりした。
興味本位で中に入るとテーブルに水晶が置かれ長老が座っていた。
俺達が願い事を話し水晶に魔力を流すと、水晶が占ってくれる。
こんな魔道具を見るのは初めてで、思わず声を出して驚いてしまう。
そして、最後に長老がアドバイスをくれたのだが・・・
魔道具の話があっという間に広まり、テントの前には行列ができる程のにぎわいとなった。

他にも事前に剣君、斧ちゃんのガラスのブローチと券が配布され1回だけクジを引く事が出来る。
剣君か斧ちゃんのガラスのブローチは魔力を込めると光る。
サリナ姫、ヨハン王子、シュミト公爵、ニック様がブローチを胸に付けて光らせていた。
配られるのはどちらか片方だけという事で、皆が悩んで選んでいた。

そしてクジでは屋台の食事券等が必ず当たる様になっている。
屋台ではカレーや蕎麦、お好み焼などの珍しい料理が出ているので、どれが当たっても楽しめる。
ちなみに俺は、カレーの食事券が当たった。
茶色い色には驚いたが、初めて食べる味で信じられないほど美味かった。

そして一番は、今回だけの特別としてサリナ姫、ヨハン王子が我々と話してくださる場所が設けられている。
警備の都合上、少し離れて1人づつ話しかけるだけだが
我々1人1人の感謝の言葉を直接聞いてくださる。
サリナ姫は本当に美しい方で、中には導く者として拝んでしまう者まで出て来る始末だ。


初めての祭りに皆が夜遅くまで歌って踊って夢の様な時間を楽しんだ。
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