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716砦の戦い3
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******(ベーター)
「ベーター久しぶりだな。第3騎士団の居心地はどうだ。」
「とても良いです。お陰で己がどれだけ狭い世界で生きていたのかと思い知らされました。」
第1騎士団を率いてきたのは、獣人を見下している副団長だ。
「隣に居る獣人は何だ。本体との連絡係か。」
「いえ、俺の背中を預ける仲間、シュンです。」
「獣人仲間だと・・・まぁ良い、俺達第1騎士団の足を引っ張るなよ。」
それだけ言うと、黙って自分達が出る準備を行っていた。
第1騎士団が出撃する番になった。
俺達は副団長に付いて魔獣を討伐する。
「第3騎士団に行っても、腕は鈍っていないようだな。」
「強い仲間ばかりですからね。必死に食らいついています。」
そう言う団長も以前より強くなっている。しかし、
「副団長、前に出過ぎだ。」
力を持つ者の過信だ。俺の言葉を聞こうともしない副団長は更に前に出る。
いや、俺が言ったから前に出たのか・・・この人は昔から俺に対して対抗意識が強かったからな。
結果、俺達3人は魔獣に取り囲まれてしまった。
「シュン、行けるか。」
「任せろ。」
シュンが共に戦うほど心強いものは無かった。
俺もシュンも口に出さなくても、お互い何をしたいのか手に取るように分かる。
一度は分断された副団長だったが、俺達が道を開き本体と無事に合流すると
今度は副団長も無駄に前に出過ぎず、的確に魔獣の群れを切り崩す。
「副団長、そろそろ撤退を。」
俺が言うと、副団長の指示で兵士達から同時に魔法が放たれ、魔獣の勢いが無くなっている間に砦へと戻り、他の部隊と交代した。
「ベーター、その男とお前は、どちらが強い。」
砦に戻り、休憩をしている俺達に団長が聞いてくる。
「この間、試合を行い自分が勝ちましたが、強さに差はありません。」
「そうか、シュンと言ったな。覚えておこう。」
副団長はそれだけ言うと、他の団員達の様子を確認しに歩いて行った。
俺とシュンでポーションを1本飲み、次の出番まで一休みすることにした。
医師団の中には犬族のティコの姿も有った。
自分の村で紫檀病が広がり拓に救ってもらった後、医者を目指し勉強を続けている。
そして、今回のスタンビートで医師に声が掛かった時、自分も参加すると手を上げていた。
治癒魔法は使えないが、薬を使い傷や毒の治療を行っている。
ただ獣人だということで、第1、第2騎士団は見てもらうのを拒否していた。
「お前は国王陛下からお言葉を頂いたティコだな。俺の傷を見てくれ。
毒も受けているのか少し痺れが有る。」
ティコに声を掛けて来たのは第1騎士団の副団長。
何故と驚くティコに副団長は再び声を掛ける。
「どうした。治療が難しいのなら他へ回る。」
「出来ます。怪我をした時に対峙していた魔獣は分かりますか?」
ティコは直ぐに適切な診断、治療を行った。
ティコの処理に満足したのか「次に傷を負った時にも頼むぞ。」そう言うと第1騎士団と第2騎士団に向けて言う。
「傷の浅い者、軽い毒を受けた者はティコ医師に診て貰え。
国王陛下からお言葉を頂き、実際に治療をしてもらったが腕も確かだ。
時間を無駄にするな。マクニス王国騎士団の誇りに賭けて砦を守り切るぞ。」
獣人に対し医師と言う副団長に騎士団のメンバーは驚きながらも、ティコの怪我を見てもらう。
確かに診断は的確で、自分の手に負えない場合は他の医師に症状を伝えて治療を受け持ってもらう。
騎士達もティコの信頼し初め、怪我人の人数が増え始めると先ずはティコに初診を願う様になっていった。
副団長は種族に関係なく声を掛け、部隊のまとめようと自ら動く。
それでいながらも、オリバー大隊長には敬意を持って対応していた。
何度目かの出陣で魔獣が間引かれてきた。
砦の砲台からは的確に球が打ち出されている。
球は強力な魔獣に当たり、周囲の魔獣が襲い掛かり戦いが長引くほど魔獣の進行が止まる。
あの玉には、魔獣寄せの強力な薬が入っているらしい。
あれだけ強い効果を現す薬を作り出すとは。
しかし、斧ちゃん・・・いや、拓殿がどれだけ凄いと言っても、そろそろ球も尽きるだろう。
「ヘビモスが出たぞ」
兵士が指さす方を見ると、魔獣達の背後からがSランクの魔物、ヘビモスが現れる。
6本足で歩くその巨体は、足元に他の魔獣が居ても関係なく、まっすぐに砦に向かって進んで来ていた。
「ベーター久しぶりだな。第3騎士団の居心地はどうだ。」
「とても良いです。お陰で己がどれだけ狭い世界で生きていたのかと思い知らされました。」
第1騎士団を率いてきたのは、獣人を見下している副団長だ。
「隣に居る獣人は何だ。本体との連絡係か。」
「いえ、俺の背中を預ける仲間、シュンです。」
「獣人仲間だと・・・まぁ良い、俺達第1騎士団の足を引っ張るなよ。」
それだけ言うと、黙って自分達が出る準備を行っていた。
第1騎士団が出撃する番になった。
俺達は副団長に付いて魔獣を討伐する。
「第3騎士団に行っても、腕は鈍っていないようだな。」
「強い仲間ばかりですからね。必死に食らいついています。」
そう言う団長も以前より強くなっている。しかし、
「副団長、前に出過ぎだ。」
力を持つ者の過信だ。俺の言葉を聞こうともしない副団長は更に前に出る。
いや、俺が言ったから前に出たのか・・・この人は昔から俺に対して対抗意識が強かったからな。
結果、俺達3人は魔獣に取り囲まれてしまった。
「シュン、行けるか。」
「任せろ。」
シュンが共に戦うほど心強いものは無かった。
俺もシュンも口に出さなくても、お互い何をしたいのか手に取るように分かる。
一度は分断された副団長だったが、俺達が道を開き本体と無事に合流すると
今度は副団長も無駄に前に出過ぎず、的確に魔獣の群れを切り崩す。
「副団長、そろそろ撤退を。」
俺が言うと、副団長の指示で兵士達から同時に魔法が放たれ、魔獣の勢いが無くなっている間に砦へと戻り、他の部隊と交代した。
「ベーター、その男とお前は、どちらが強い。」
砦に戻り、休憩をしている俺達に団長が聞いてくる。
「この間、試合を行い自分が勝ちましたが、強さに差はありません。」
「そうか、シュンと言ったな。覚えておこう。」
副団長はそれだけ言うと、他の団員達の様子を確認しに歩いて行った。
俺とシュンでポーションを1本飲み、次の出番まで一休みすることにした。
医師団の中には犬族のティコの姿も有った。
自分の村で紫檀病が広がり拓に救ってもらった後、医者を目指し勉強を続けている。
そして、今回のスタンビートで医師に声が掛かった時、自分も参加すると手を上げていた。
治癒魔法は使えないが、薬を使い傷や毒の治療を行っている。
ただ獣人だということで、第1、第2騎士団は見てもらうのを拒否していた。
「お前は国王陛下からお言葉を頂いたティコだな。俺の傷を見てくれ。
毒も受けているのか少し痺れが有る。」
ティコに声を掛けて来たのは第1騎士団の副団長。
何故と驚くティコに副団長は再び声を掛ける。
「どうした。治療が難しいのなら他へ回る。」
「出来ます。怪我をした時に対峙していた魔獣は分かりますか?」
ティコは直ぐに適切な診断、治療を行った。
ティコの処理に満足したのか「次に傷を負った時にも頼むぞ。」そう言うと第1騎士団と第2騎士団に向けて言う。
「傷の浅い者、軽い毒を受けた者はティコ医師に診て貰え。
国王陛下からお言葉を頂き、実際に治療をしてもらったが腕も確かだ。
時間を無駄にするな。マクニス王国騎士団の誇りに賭けて砦を守り切るぞ。」
獣人に対し医師と言う副団長に騎士団のメンバーは驚きながらも、ティコの怪我を見てもらう。
確かに診断は的確で、自分の手に負えない場合は他の医師に症状を伝えて治療を受け持ってもらう。
騎士達もティコの信頼し初め、怪我人の人数が増え始めると先ずはティコに初診を願う様になっていった。
副団長は種族に関係なく声を掛け、部隊のまとめようと自ら動く。
それでいながらも、オリバー大隊長には敬意を持って対応していた。
何度目かの出陣で魔獣が間引かれてきた。
砦の砲台からは的確に球が打ち出されている。
球は強力な魔獣に当たり、周囲の魔獣が襲い掛かり戦いが長引くほど魔獣の進行が止まる。
あの玉には、魔獣寄せの強力な薬が入っているらしい。
あれだけ強い効果を現す薬を作り出すとは。
しかし、斧ちゃん・・・いや、拓殿がどれだけ凄いと言っても、そろそろ球も尽きるだろう。
「ヘビモスが出たぞ」
兵士が指さす方を見ると、魔獣達の背後からがSランクの魔物、ヘビモスが現れる。
6本足で歩くその巨体は、足元に他の魔獣が居ても関係なく、まっすぐに砦に向かって進んで来ていた。
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