740 / 761
740推測
しおりを挟む
「考えに耽ってゴメン。推測する範囲で説明させてもらうね。
今から向かおうとしている『全てが始まりし場所』は丁度この真上。
空の上に打ち上げられた人工の星。
以前発見した絵の金色の球体が、この上にずっと存在していると思う。」
言葉を選んだが、簡単に言えば静止衛星だ。
金色をしているのは、多分サーマルブランケットで太陽からの熱を遮断しているのだろう。
そして4本の塔は、衛星の管理棟。
天地見聞録にある『光と闇に導かれ』はこの装置が光と闇魔法で動くのではないだろうか。
ここまでは説明する必要が無いので、モニターについて話す。
「これは他の遺跡にあったけど、色々なデータを記録する魔道具。
さっきの画面が消えた時、保管されていたデータが全て消されていた。
可能性としては何かをすると消える設定が有ったか、誰かが外部から消したか。」
「外部から誰かって、ここに敵が居るって事?」
サリナ姫が周囲を見ながら聞いてくる。
「そういう事ではなく、何処かから消せって信号を送って来て、この装置がその信号に従ってデータを消したって感じかな。
その場合、敵はここに居る必要はないです。
最後に見た黒い物体は、何だか検討も付かないです。」
俺の説明では不十分で色々と聞かれ、可能な範囲で説明をしたが、
「何故、空中に浮かんでいられるのか?」
といった静止衛星についての原理については、古代の魔法技術なのでは?と胡麻化した。
納得してもらい説明を終えると、サリナ姫が俺と浩司を見て聞いて来た。
「拓ちゃんと浩司さんは何者なの?今までも不思議に思っていたけど、何処から来たの?」
「・・・何処からって?」
「2人はこの世界の人間なの?」
「突拍子の無い事を言うね。この世界でなければ何処から来たって言うの。」
「この装置は初めて扱っているのよね。それなのに、何で扱い方が想像できるの?」
「それは、他の遺跡で同じ様なのを見つけていじった事が有るから。
後は古代文明が今より発達していたのなら、俺がやりたいことくらい出来ると思って。」
「そうなのね。正直、他の世界から来たって言われた方が、違和感が無くて。」
焦った、正直焦った。
このメンバーに対する注意が疎かになっていた。
他の世界という発想が出て来るとは・・・
改めて考えてみると、このメンバーなら本当の事を話しても良いような気がするが、今更だろう。
『正直に話すきっかけを失ったんじゃないか。』
グリムの言葉に頷くしかなかった。
一応、装置の操作パネルを調べてみたが、こちらは何も問題なさそうだ。
ネットワークに繋がってなく独立しているのか、相手もこれが壊れてしまうと困るかという感じだろうか。
少しいじってみたが、装置を動かす専用となっているみたいだ。
他にする事も無く、このデータを消された魔道具をいじってみる。
中身は元の世界のパソコンと同じみたいだ。
キーボードの台の中に小さい四角い本体が入っていて、ケーブルが2本繋がっている。
1つはモニターと繋がり、もう1つは下へと伸びている。
探索魔法で先を探ろうとしてみたが、途中で魔力が遮断されてしまう。
多分、魔力源に繋がっているとは思うが・・・
元の世界でいう基本的なOSが動かせそうだ。
エクスプローラ、テキストエディタ、ビューワ、メール機能まで付いていた・・・宛先は何も無いが・・・
細かい所は分からないが、操作も基本的には同じ様な感じだった。
それ以外は何もなく、暇つぶしとしても使えなさそう。改めてネット社会と言うのは偉大だったと感じてしまう。
サリナ姫もパネルを触って操作してみると、残っているファイルを見つけた。
「これって何かしら?」
そのファイルを触ると、現れたのは3人が笑って映っている画像。
「それは、勇者様、天子様、魔人様だ。この様なハッキリした形で残されているとは。」
後ろでリッチが声を上げる。
勇者と天使は学者っぽい人物で、魔人は獣人と言うより鬼の様に見える。
「そう言えば、以前拓ちゃんは天子を言語学者とか言っていなかったか?」
浩司に聞かれ、前に話そうとした自分の考えを話すことにした。
魔力を魔法陣に流す事で魔法として発動する。
天使はその魔法陣を言葉という形に置き換える事に成功したのではないかと。
「魔獣は詠唱無く魔法を発動できるよな。」
「ヤマトで確認させて貰ったら魔法を使う際 魔力が一定の動きがしているから、体内に魔法陣を描いているんじゃないかな。」
『じゃとすると、拓と浩司が無詠唱で魔法を扱えるのは体内で魔法陣を描いているからという訳か。』
グリムが俺の考えに納得していた。更に浩司が聞いてくる。
「じゃあ、獣人が魔力を持っているのに魔法を使えない理由は?」
「言葉と言う魔法陣に魔力を乗せられない為だと考えている。全て俺の推測だけどね。」
今から向かおうとしている『全てが始まりし場所』は丁度この真上。
空の上に打ち上げられた人工の星。
以前発見した絵の金色の球体が、この上にずっと存在していると思う。」
言葉を選んだが、簡単に言えば静止衛星だ。
金色をしているのは、多分サーマルブランケットで太陽からの熱を遮断しているのだろう。
そして4本の塔は、衛星の管理棟。
天地見聞録にある『光と闇に導かれ』はこの装置が光と闇魔法で動くのではないだろうか。
ここまでは説明する必要が無いので、モニターについて話す。
「これは他の遺跡にあったけど、色々なデータを記録する魔道具。
さっきの画面が消えた時、保管されていたデータが全て消されていた。
可能性としては何かをすると消える設定が有ったか、誰かが外部から消したか。」
「外部から誰かって、ここに敵が居るって事?」
サリナ姫が周囲を見ながら聞いてくる。
「そういう事ではなく、何処かから消せって信号を送って来て、この装置がその信号に従ってデータを消したって感じかな。
その場合、敵はここに居る必要はないです。
最後に見た黒い物体は、何だか検討も付かないです。」
俺の説明では不十分で色々と聞かれ、可能な範囲で説明をしたが、
「何故、空中に浮かんでいられるのか?」
といった静止衛星についての原理については、古代の魔法技術なのでは?と胡麻化した。
納得してもらい説明を終えると、サリナ姫が俺と浩司を見て聞いて来た。
「拓ちゃんと浩司さんは何者なの?今までも不思議に思っていたけど、何処から来たの?」
「・・・何処からって?」
「2人はこの世界の人間なの?」
「突拍子の無い事を言うね。この世界でなければ何処から来たって言うの。」
「この装置は初めて扱っているのよね。それなのに、何で扱い方が想像できるの?」
「それは、他の遺跡で同じ様なのを見つけていじった事が有るから。
後は古代文明が今より発達していたのなら、俺がやりたいことくらい出来ると思って。」
「そうなのね。正直、他の世界から来たって言われた方が、違和感が無くて。」
焦った、正直焦った。
このメンバーに対する注意が疎かになっていた。
他の世界という発想が出て来るとは・・・
改めて考えてみると、このメンバーなら本当の事を話しても良いような気がするが、今更だろう。
『正直に話すきっかけを失ったんじゃないか。』
グリムの言葉に頷くしかなかった。
一応、装置の操作パネルを調べてみたが、こちらは何も問題なさそうだ。
ネットワークに繋がってなく独立しているのか、相手もこれが壊れてしまうと困るかという感じだろうか。
少しいじってみたが、装置を動かす専用となっているみたいだ。
他にする事も無く、このデータを消された魔道具をいじってみる。
中身は元の世界のパソコンと同じみたいだ。
キーボードの台の中に小さい四角い本体が入っていて、ケーブルが2本繋がっている。
1つはモニターと繋がり、もう1つは下へと伸びている。
探索魔法で先を探ろうとしてみたが、途中で魔力が遮断されてしまう。
多分、魔力源に繋がっているとは思うが・・・
元の世界でいう基本的なOSが動かせそうだ。
エクスプローラ、テキストエディタ、ビューワ、メール機能まで付いていた・・・宛先は何も無いが・・・
細かい所は分からないが、操作も基本的には同じ様な感じだった。
それ以外は何もなく、暇つぶしとしても使えなさそう。改めてネット社会と言うのは偉大だったと感じてしまう。
サリナ姫もパネルを触って操作してみると、残っているファイルを見つけた。
「これって何かしら?」
そのファイルを触ると、現れたのは3人が笑って映っている画像。
「それは、勇者様、天子様、魔人様だ。この様なハッキリした形で残されているとは。」
後ろでリッチが声を上げる。
勇者と天使は学者っぽい人物で、魔人は獣人と言うより鬼の様に見える。
「そう言えば、以前拓ちゃんは天子を言語学者とか言っていなかったか?」
浩司に聞かれ、前に話そうとした自分の考えを話すことにした。
魔力を魔法陣に流す事で魔法として発動する。
天使はその魔法陣を言葉という形に置き換える事に成功したのではないかと。
「魔獣は詠唱無く魔法を発動できるよな。」
「ヤマトで確認させて貰ったら魔法を使う際 魔力が一定の動きがしているから、体内に魔法陣を描いているんじゃないかな。」
『じゃとすると、拓と浩司が無詠唱で魔法を扱えるのは体内で魔法陣を描いているからという訳か。』
グリムが俺の考えに納得していた。更に浩司が聞いてくる。
「じゃあ、獣人が魔力を持っているのに魔法を使えない理由は?」
「言葉と言う魔法陣に魔力を乗せられない為だと考えている。全て俺の推測だけどね。」
43
あなたにおすすめの小説
称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~
しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」
病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?!
女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。
そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!?
そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?!
しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。
異世界転生の王道を行く最強無双劇!!!
ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!!
小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!
知識スキルで異世界らいふ
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
他の異世界の神様のやらかしで死んだ俺は、その神様の紹介で別の異世界に転生する事になった。地球の神様からもらった知識スキルを駆使して、異世界ライフ
転生チート薬師は巻き込まれやすいのか? ~スローライフと時々騒動~
志位斗 茂家波
ファンタジー
異世界転生という話は聞いたことがあるが、まさかそのような事を実際に経験するとは思わなかった。
けれども、よくあるチートとかで暴れるような事よりも、自由にかつのんびりと適当に過ごしたい。
そう思っていたけれども、そうはいかないのが現実である。
‥‥‥才能はあるのに、無駄遣いが多い、苦労人が増えやすいお話です。
「小説家になろう」でも公開中。興味があればそちらの方でもどうぞ。誤字は出来るだけ無いようにしたいですが、発見次第伝えていただければ幸いです。あと、案があればそれもある程度受け付けたいと思います。
【幸せスキル】は蜜の味 ハイハイしてたらレベルアップ
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕の名前はアーリー
不慮な事故で死んでしまった僕は転生することになりました
今度は幸せになってほしいという事でチートな能力を神様から授った
まさかの転生という事でチートを駆使して暮らしていきたいと思います
ーーーー
間違い召喚3巻発売記念として投稿いたします
アーリーは間違い召喚と同じ時期に生まれた作品です
読んでいただけると嬉しいです
23話で一時終了となります
【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。
インターネットで異世界無双!?
kryuaga
ファンタジー
世界アムパトリに転生した青年、南宮虹夜(ミナミヤコウヤ)は女神様にいくつものチート能力を授かった。
その中で彼の目を一番引いたのは〈電脳網接続〉というギフトだ。これを駆使し彼は、ネット通販で日本の製品を仕入れそれを売って大儲けしたり、日本の企業に建物の設計依頼を出して異世界で技術無双をしたりと、やりたい放題の異世界ライフを送るのだった。
これは剣と魔法の異世界アムパトリが、コウヤがもたらした日本文化によって徐々に浸食を受けていく変革の物語です。
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
令和日本では五十代、異世界では十代、この二つの人生を生きていきます。
越路遼介
ファンタジー
篠永俊樹、五十四歳は三十年以上務めた消防士を早期退職し、日本一周の旅に出た。失敗の人生を振り返っていた彼は東尋坊で不思議な老爺と出会い、歳の離れた友人となる。老爺はその後に他界するも、俊樹に手紙を残してあった。老爺は言った。『儂はセイラシアという世界で魔王で、勇者に討たれたあと魔王の記憶を持ったまま日本に転生した』と。信じがたい思いを秘めつつ俊樹は手紙にあった通り、老爺の自宅物置の扉に合言葉と同時に開けると、そこには見たこともない大草原が広がっていた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる