異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~

小狸日

文字の大きさ
741 / 761

741始まりの場所へ

しおりを挟む
俺の話を聞いて全員が考え込んでしまう中、リッチは納得していた。

「私は人間とリッチと言う2つの種族を体験しているので、拓の言う話は何となくだが納得できる。
 確かにリッチになってから呪文の必要は無くなり、体内の魔力の流れが変わっている。」

リッチの言葉を聞いて、皆が俺を見る。

「拓ちゃんって凄いわね。将来は研究者や学者になれるんじゃない?」
「研究者や学者は推測を深堀して立証しないといけないから、俺は無理ですよ。」

色々と想像するのは楽しいが、そこにドップリと浸かるのは好きでなければ出来ないだろう。
それよりも、俺と浩司が何故無詠唱で魔法を使えるのかも気になる。
俺と浩司は人間の形をした魔獣と言う事は無いだろうか?
これ以上、推測を重ねても意味が無いので、今は現状を受け入れるしかないのだが・・・

『拓、吾輩はそろそろ食事がしたいにゃ。腹が減っては戦は出来ないのにゃ。』

ヤマトに言われ、皆に食事を出す事にした。
食後はグリムに頼まれ光を照らす程度の魔法を使い、俺の体内の魔力の流れを調べられたが
確かに同じ様な魔力の流れを感じる・・・が元々の魔力量が多過ぎてハッキリは分からないらしい。

色々と試すのはここまでとし「全てが始まりし場所」へ向かうメンバーは可能な限り寝て、他のメンバーは交代で見張を行う事にした。


何も無く時間は過ぎ、モニターのカウント表示が0になった。

「用意は良いですか。敵が残っている可能性が高いので気を引き締めて。
 では、いざ行かん『全てが始まりし場所』へ。」
「「「・・・」」」

俺が勢いを付けようと声を上げるが、誰も反応しない。
緊張しているのか?
皆の顔を見ると、これは呆れ顔?
変な間が有った後、全員が笑い始めた。何故?

「行きましょうか。そうよね・・・いざ行かん『全てが始まりし場所』へ。」
「「「お~」」」

サリナ姫の掛け声には反応する人達。何故?
サリナ姫、リッチ、ガラ、レオ、エチゴ、アル、浩司、俺とヤマトの8人と1匹は転移ゲートの中に入った。
中心には球体が設置され、今は光を灯している。
俺はその球体に手を置き装置を起動させた。

周囲を囲む柱が輝き、俺達は光に包まれ体が軽くなったかと思うと、一気に上がって行くのを感じる。
不思議と加速は感じられず、自分が今どこに居るのかも分からなかった。



******(ポトリ教授)

転移ゲートが動き始めると、拓さん達を囲っていた柱が輝き始めた。
そして部屋を囲っていた装置が唸り始め、部屋の温度が上がっていく。
モニターの画面は『10』が表示され、1秒づつ数字が減り、『0』になると、光が消えた。
そして周囲の装置の音が小さくなっていく。

光が消えた後には誰も残ってはいなかった。

「無事に転移ゲートが起動したみたいですね。
 モニターを見るに、5日間は動かすことは出来ないようです。」

全てが始まりし場所で何か起きた時に戻って来れる様に第2陣の転送は行わないことになっている。
後は、皆が戻って来るのを待つことしか出来ない。

部屋の温度は一時的に上がっただけで、光が消えた後は上がることは無かった。

その間に、可能な限りこの遺跡を調べる事にする。
しかし、何時も拓さんと浩司さんには驚かされる。
彼等の知識は何処からきているのだろう?
キーボード、マウス、ハッキングなどの聞いた事のない言葉まで普通に使っていた。
魔道具の操作をしてみるが、感覚であそこまで使いこなせるとは思えない。
拓さんは自分が出来ると思った事と言ったが、何故こんな事が出来ると思えるのかも不思議だ。

そんな事を考えていたが、直ぐに頭を振って気持ちを切り替える。
今、私がすべきことは拓さんと浩司さんの事を考えるのではなく、この遺跡を調べる事。
先ずは部屋に有る物の確認から始めた。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~

しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」 病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?! 女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。 そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!? そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?! しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。 異世界転生の王道を行く最強無双劇!!! ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!! 小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!

知識スキルで異世界らいふ

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
他の異世界の神様のやらかしで死んだ俺は、その神様の紹介で別の異世界に転生する事になった。地球の神様からもらった知識スキルを駆使して、異世界ライフ

転生チート薬師は巻き込まれやすいのか? ~スローライフと時々騒動~ 

志位斗 茂家波
ファンタジー
異世界転生という話は聞いたことがあるが、まさかそのような事を実際に経験するとは思わなかった。 けれども、よくあるチートとかで暴れるような事よりも、自由にかつのんびりと適当に過ごしたい。 そう思っていたけれども、そうはいかないのが現実である。 ‥‥‥才能はあるのに、無駄遣いが多い、苦労人が増えやすいお話です。 「小説家になろう」でも公開中。興味があればそちらの方でもどうぞ。誤字は出来るだけ無いようにしたいですが、発見次第伝えていただければ幸いです。あと、案があればそれもある程度受け付けたいと思います。

【幸せスキル】は蜜の味 ハイハイしてたらレベルアップ

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕の名前はアーリー 不慮な事故で死んでしまった僕は転生することになりました 今度は幸せになってほしいという事でチートな能力を神様から授った まさかの転生という事でチートを駆使して暮らしていきたいと思います ーーーー 間違い召喚3巻発売記念として投稿いたします アーリーは間違い召喚と同じ時期に生まれた作品です 読んでいただけると嬉しいです 23話で一時終了となります

【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~

石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。 ありがとうございます 主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。 転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。 ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。 『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。 ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする 「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。

インターネットで異世界無双!?

kryuaga
ファンタジー
世界アムパトリに転生した青年、南宮虹夜(ミナミヤコウヤ)は女神様にいくつものチート能力を授かった。  その中で彼の目を一番引いたのは〈電脳網接続〉というギフトだ。これを駆使し彼は、ネット通販で日本の製品を仕入れそれを売って大儲けしたり、日本の企業に建物の設計依頼を出して異世界で技術無双をしたりと、やりたい放題の異世界ライフを送るのだった。  これは剣と魔法の異世界アムパトリが、コウヤがもたらした日本文化によって徐々に浸食を受けていく変革の物語です。

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~

宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。 転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。 良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。 例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。 けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。 同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。 彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!? ※小説家になろう様にも掲載しています。

令和日本では五十代、異世界では十代、この二つの人生を生きていきます。

越路遼介
ファンタジー
篠永俊樹、五十四歳は三十年以上務めた消防士を早期退職し、日本一周の旅に出た。失敗の人生を振り返っていた彼は東尋坊で不思議な老爺と出会い、歳の離れた友人となる。老爺はその後に他界するも、俊樹に手紙を残してあった。老爺は言った。『儂はセイラシアという世界で魔王で、勇者に討たれたあと魔王の記憶を持ったまま日本に転生した』と。信じがたい思いを秘めつつ俊樹は手紙にあった通り、老爺の自宅物置の扉に合言葉と同時に開けると、そこには見たこともない大草原が広がっていた。

処理中です...