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742誘い
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俺達が辿り着いた場所は、5本の石柱が円を描いて設置された中心。
中央には球体が設置され、周囲には機械・・・先程までと同じ光景だが、その外には深淵が広り星が輝いていた。
「ここが全てが始まりし場所なの?」
「多分そうだと思う。」
サリナ姫の問いかけに俺が答えた。
やはり自分達が居るのは宇宙空間。静止衛星軌道かと考えていたのだが無重力では無かった。
この世界の物理法則が異なるのか、自分達が居るのが全く異なる場所なのか、もしくは魔法で重力を作っているのか・・・
俺が自分達の状態を考えていると
「ここまで辿り着けるとは思わなかったわ。」
他に人気が無い中、聞いた事のある声が響く。
俺の探索魔法には何も引っかかるものは無い。魔力は壁で遮られ部屋の外側を知ることは出来ない。
周囲を警戒する俺達の前にナターシャが現れた。
直ぐにレオが水魔法で攻撃をするが、水の刃が素通りする・・・ホログラム。
「レオ、それは只の映像だ。実物じゃない。」
俺が言うと、ナターシャが俺の方を向く。何処かにカメラでも有るのかと周囲を探すとそれらしき物を発見。
『浩司、右手上に監視カメラ。』
声を出さずに伝えると、直ぐにファイヤーボールを当てて潰す。更にもう2つ。
しかし、ホログラムを出している魔道具が分からない。
壁が魔力を通さないのなら、この部屋に装置が有って良いはずだが・・・
「監視の魔道具まで分かるのね。
これ以上壊されるのも面倒なので言っておくけど、この私は部屋そのものを壊さない限り消えないわよ。
マスターが拓と浩司と話がしたいと言っているわ。
そこの入口から上がって来なさい。」
ナターシャのホログラムは消え、部屋の壁の一部が開き灯りが漏れる。
俺達に他の選択肢は無く、全員で灯りの方へ向かうと体が上昇する。
驚いている俺達の体はある所まで上がると止まり、重力が戻り透明な足場もできていた。
そして、壁が開く。
「拓に浩司。この全てが始まりし場所へようこそ。」
目の前の男の子が挨拶する。後ろにはナターシャ、オリジナル、ブライが立っていた。
3人は確かに倒したはずなのに、こうして再び目の前にいる。
「リッチになったアスクとここで合うことになるとは思わなかった。」
「やはり生きていたのだな、アブラム。」
男の子に対しリッチが答えた。
この男の子がアブラム・・・リッチはアスクと言う名前だったのかと俺は場にそぐわない感じで受け取っていた。
そんな俺と浩司にアブラムが話しかける。
「どうだい。拓と浩司は永遠の命を欲しくはないか?」
「それは、お前達の仲間になれと言っているのか。」
「優れた能力が有る者が世界を支配する。それが、この世界の真理だよ。拓と浩司にはその資格がある。」
「優れているかは別として、力が有る者が支配すると言うのは事実だね。
ただ、永遠に続く支配なんて無い。特に個人が支配する世界なんて必ず滅びる。」
アブラムは拓の言葉を聞いて少し驚くが、微笑んだ。
「拓は私達の支配どころか、今の王制自体もいずれ無くなると思っているのか。まるで、そんな歴史を知っているみたいだな。
しかし、それは永遠に生きる指導者が居ないからではないか。」
アブラムが横の壁を見ると、急に透明になり奥が見えガラスの筒が並んでいた。
その中には、アブラム、ナターシャ、グリムが液体に浸かって浮ている。それぞれが10体ほどある。
隅のガラスの筒にはアニスの体も有った。
「クローン培養・・・古くなった体を捨て、魂を新しい体に移していたのか。」
思わず俺の口から出た言葉にアブラムが本気で驚いていた。
彼等の不老不死の秘密。
グリムの転生とは異なり、事前に体が有れば大量の魔力を使用する必要も無い。
ナターシャが同一人物でありながら別人の様な事を言っていたのは、不慮の事故などでは記憶が一部破損してしまうのだろう。
「その通りだよ。本当に驚かされる。
我々はクローン体に魂を入れ替える事によって永遠の時を生き、この世界の永遠の支配者となり続ける。」
永遠の命・・・俺には命の牢獄にか思えなかった。
「アニスが居ないが、彼女は4本指では無いのか?」
「違うよ。アニスは私とムーサー・・・君達が言うナターシャの細胞を合わせて作り上げた人間だ。
彼女はそれほど強い力を持てなかったが、私達の為に働いてくれる娘だよ。
新たな体を作り上げるまで、まだ時間が掛かる。」
俺は再び魂の無い器としての体・・・生気の無い目と合い俺は思わず吐きそうになるのを何とか我慢する。
中央には球体が設置され、周囲には機械・・・先程までと同じ光景だが、その外には深淵が広り星が輝いていた。
「ここが全てが始まりし場所なの?」
「多分そうだと思う。」
サリナ姫の問いかけに俺が答えた。
やはり自分達が居るのは宇宙空間。静止衛星軌道かと考えていたのだが無重力では無かった。
この世界の物理法則が異なるのか、自分達が居るのが全く異なる場所なのか、もしくは魔法で重力を作っているのか・・・
俺が自分達の状態を考えていると
「ここまで辿り着けるとは思わなかったわ。」
他に人気が無い中、聞いた事のある声が響く。
俺の探索魔法には何も引っかかるものは無い。魔力は壁で遮られ部屋の外側を知ることは出来ない。
周囲を警戒する俺達の前にナターシャが現れた。
直ぐにレオが水魔法で攻撃をするが、水の刃が素通りする・・・ホログラム。
「レオ、それは只の映像だ。実物じゃない。」
俺が言うと、ナターシャが俺の方を向く。何処かにカメラでも有るのかと周囲を探すとそれらしき物を発見。
『浩司、右手上に監視カメラ。』
声を出さずに伝えると、直ぐにファイヤーボールを当てて潰す。更にもう2つ。
しかし、ホログラムを出している魔道具が分からない。
壁が魔力を通さないのなら、この部屋に装置が有って良いはずだが・・・
「監視の魔道具まで分かるのね。
これ以上壊されるのも面倒なので言っておくけど、この私は部屋そのものを壊さない限り消えないわよ。
マスターが拓と浩司と話がしたいと言っているわ。
そこの入口から上がって来なさい。」
ナターシャのホログラムは消え、部屋の壁の一部が開き灯りが漏れる。
俺達に他の選択肢は無く、全員で灯りの方へ向かうと体が上昇する。
驚いている俺達の体はある所まで上がると止まり、重力が戻り透明な足場もできていた。
そして、壁が開く。
「拓に浩司。この全てが始まりし場所へようこそ。」
目の前の男の子が挨拶する。後ろにはナターシャ、オリジナル、ブライが立っていた。
3人は確かに倒したはずなのに、こうして再び目の前にいる。
「リッチになったアスクとここで合うことになるとは思わなかった。」
「やはり生きていたのだな、アブラム。」
男の子に対しリッチが答えた。
この男の子がアブラム・・・リッチはアスクと言う名前だったのかと俺は場にそぐわない感じで受け取っていた。
そんな俺と浩司にアブラムが話しかける。
「どうだい。拓と浩司は永遠の命を欲しくはないか?」
「それは、お前達の仲間になれと言っているのか。」
「優れた能力が有る者が世界を支配する。それが、この世界の真理だよ。拓と浩司にはその資格がある。」
「優れているかは別として、力が有る者が支配すると言うのは事実だね。
ただ、永遠に続く支配なんて無い。特に個人が支配する世界なんて必ず滅びる。」
アブラムは拓の言葉を聞いて少し驚くが、微笑んだ。
「拓は私達の支配どころか、今の王制自体もいずれ無くなると思っているのか。まるで、そんな歴史を知っているみたいだな。
しかし、それは永遠に生きる指導者が居ないからではないか。」
アブラムが横の壁を見ると、急に透明になり奥が見えガラスの筒が並んでいた。
その中には、アブラム、ナターシャ、グリムが液体に浸かって浮ている。それぞれが10体ほどある。
隅のガラスの筒にはアニスの体も有った。
「クローン培養・・・古くなった体を捨て、魂を新しい体に移していたのか。」
思わず俺の口から出た言葉にアブラムが本気で驚いていた。
彼等の不老不死の秘密。
グリムの転生とは異なり、事前に体が有れば大量の魔力を使用する必要も無い。
ナターシャが同一人物でありながら別人の様な事を言っていたのは、不慮の事故などでは記憶が一部破損してしまうのだろう。
「その通りだよ。本当に驚かされる。
我々はクローン体に魂を入れ替える事によって永遠の時を生き、この世界の永遠の支配者となり続ける。」
永遠の命・・・俺には命の牢獄にか思えなかった。
「アニスが居ないが、彼女は4本指では無いのか?」
「違うよ。アニスは私とムーサー・・・君達が言うナターシャの細胞を合わせて作り上げた人間だ。
彼女はそれほど強い力を持てなかったが、私達の為に働いてくれる娘だよ。
新たな体を作り上げるまで、まだ時間が掛かる。」
俺は再び魂の無い器としての体・・・生気の無い目と合い俺は思わず吐きそうになるのを何とか我慢する。
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