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743細工
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「私達と一緒にこの世界を導こうじゃないか。」
「断る。」「俺も断る。」
俺と浩司は差し出された手を拒絶した。すると今まで黙っていたブライが笑った。
「やはり、お前達ならそうなるよな。わりぃが俺は4本指を抜けさせてもらう。俺よりも強い者に出会って、相棒も預けたしな。」
ナターシャが何か言おうとする前に、オリジナルが火魔法を放つ。
『拓、シールドを張って全員を守るんじゃ。』
グリムに言われシールドを張るのと同時に、壁に何か仕掛けをしていたのか誘発される様に爆発が起きて全体にひびが入る。
部屋中に煙が充満する中、壁が崩れる音が響く。
煙が治まると、壊された壁の向こうに割れたガラスの筒。足元にはブライとグリムのクローン体が横たわっていた。
「貴様等、何のつもりだ。」
「何って、もう終わらせようと思ってな。もう、俺達はこの体を最後にするって事だ。」
ナターシャの怒りをブライが軽く流す。
「お前達には用はない。消えろ。」
アブラムがそう言うが、何も起こらない。
「儂らの体に埋め込んである装置は既に取り外してある。」
オリジナルが落ち着いた声で話す。するとアブラムの目が細まり何か呟くと、ブライが倒れ、オリジナルも胸を抑えて膝を付く。
「魂への細工までは気付かなかったみたいだな。」
拓と浩司がアブラムとナターシャに攻撃を仕掛けるが、攻撃魔法は見えない壁に遮られてしまう。
アブラムとナターシャがこの部屋を去っていくのを追いかけようと浩司と見えない壁に向かって魔法攻撃を行っていると、壁から何かガスが噴き出す。
「シールドを張れ。ガラ、サリナお姉さんの事を頼む。」
全員がネックレスの魔道具で結界を張り、ガラはサリナ姫を覆う様にシールドを張った。
『拓、時間が無い。儂をオリジナルの所へ連れて行くんじゃ。』
オリジナルは未だ生きていて、俺に話しかける。
「儂の上に分身の本を置くんじゃ。儂の魂は消滅するが、分身に今までの知識と体を渡す。」
『拓、急ぐんじゃ。』
2人のグリムに言われ、俺はアイテムボックスからグリムの魂が宿った黒い本を取り出しオリジナルの胸の上に置いた。
オリジナルが何かを唱えると、本が輝き光がオリジナルの中へと消える。
「グリム、大丈夫か?」
本からの返事が無い代わりに、オリジナルが口を開いた。
『儂は大丈夫じゃ。オリジナルの知識が一気に頭の中に流れ込んできて少々混乱しているが、問題無い。』
「本当にグリムなのか?」
『正確に言えば、拓が知っているグリムにオリジナルの魂の一部が融合している感じじゃ。
久しぶりの体で違和感が有るが、何とかなりそうじゃな。奴等の後を追うぞ。』
俺は地上で戦った時にオリジナルが持っていた杖、アイテムボックス、ガリウム鉱石の腕輪を渡し、普通に話せるか聞いてみる。
グリムは腕輪をはめると立ち上がり、俺の頭を軽く叩いて一言。
「意識下で有った時より小さく感じる。」
「・・・」
魂の融合というのを心配していたが、問題無くグリムだった。
俺とアブラムが話している間、グリム同士で何か有った時の対応を考えていた。
当初の予定は、本の中のグリムをベースにオリジナルの魂を完全に融合させる予定だったらしい。
グリムが壁に四角い物体を付け攻撃を行うと、壁がガラスの破片の様に砕け散る。
「奴等は最上階じゃろう。儂が案内する。結界を解くんじゃないぞ。」
グリムがそう言って、アブラム達が使った重力制御を行ったエレベーターではなく、別の所に有る階段の方へと連れて行く。
「グリム。何故、重力制御の通路を使わない?」
「あれは奴等が制御できる可能性が有る。安全の為じゃ。」
オリジナルの知識が有るのなら聞いてみたい事が有るが、後回しだ。
「この先は、儂も足を踏み入れた事は無い。十分に注意するんじゃ。」
「断る。」「俺も断る。」
俺と浩司は差し出された手を拒絶した。すると今まで黙っていたブライが笑った。
「やはり、お前達ならそうなるよな。わりぃが俺は4本指を抜けさせてもらう。俺よりも強い者に出会って、相棒も預けたしな。」
ナターシャが何か言おうとする前に、オリジナルが火魔法を放つ。
『拓、シールドを張って全員を守るんじゃ。』
グリムに言われシールドを張るのと同時に、壁に何か仕掛けをしていたのか誘発される様に爆発が起きて全体にひびが入る。
部屋中に煙が充満する中、壁が崩れる音が響く。
煙が治まると、壊された壁の向こうに割れたガラスの筒。足元にはブライとグリムのクローン体が横たわっていた。
「貴様等、何のつもりだ。」
「何って、もう終わらせようと思ってな。もう、俺達はこの体を最後にするって事だ。」
ナターシャの怒りをブライが軽く流す。
「お前達には用はない。消えろ。」
アブラムがそう言うが、何も起こらない。
「儂らの体に埋め込んである装置は既に取り外してある。」
オリジナルが落ち着いた声で話す。するとアブラムの目が細まり何か呟くと、ブライが倒れ、オリジナルも胸を抑えて膝を付く。
「魂への細工までは気付かなかったみたいだな。」
拓と浩司がアブラムとナターシャに攻撃を仕掛けるが、攻撃魔法は見えない壁に遮られてしまう。
アブラムとナターシャがこの部屋を去っていくのを追いかけようと浩司と見えない壁に向かって魔法攻撃を行っていると、壁から何かガスが噴き出す。
「シールドを張れ。ガラ、サリナお姉さんの事を頼む。」
全員がネックレスの魔道具で結界を張り、ガラはサリナ姫を覆う様にシールドを張った。
『拓、時間が無い。儂をオリジナルの所へ連れて行くんじゃ。』
オリジナルは未だ生きていて、俺に話しかける。
「儂の上に分身の本を置くんじゃ。儂の魂は消滅するが、分身に今までの知識と体を渡す。」
『拓、急ぐんじゃ。』
2人のグリムに言われ、俺はアイテムボックスからグリムの魂が宿った黒い本を取り出しオリジナルの胸の上に置いた。
オリジナルが何かを唱えると、本が輝き光がオリジナルの中へと消える。
「グリム、大丈夫か?」
本からの返事が無い代わりに、オリジナルが口を開いた。
『儂は大丈夫じゃ。オリジナルの知識が一気に頭の中に流れ込んできて少々混乱しているが、問題無い。』
「本当にグリムなのか?」
『正確に言えば、拓が知っているグリムにオリジナルの魂の一部が融合している感じじゃ。
久しぶりの体で違和感が有るが、何とかなりそうじゃな。奴等の後を追うぞ。』
俺は地上で戦った時にオリジナルが持っていた杖、アイテムボックス、ガリウム鉱石の腕輪を渡し、普通に話せるか聞いてみる。
グリムは腕輪をはめると立ち上がり、俺の頭を軽く叩いて一言。
「意識下で有った時より小さく感じる。」
「・・・」
魂の融合というのを心配していたが、問題無くグリムだった。
俺とアブラムが話している間、グリム同士で何か有った時の対応を考えていた。
当初の予定は、本の中のグリムをベースにオリジナルの魂を完全に融合させる予定だったらしい。
グリムが壁に四角い物体を付け攻撃を行うと、壁がガラスの破片の様に砕け散る。
「奴等は最上階じゃろう。儂が案内する。結界を解くんじゃないぞ。」
グリムがそう言って、アブラム達が使った重力制御を行ったエレベーターではなく、別の所に有る階段の方へと連れて行く。
「グリム。何故、重力制御の通路を使わない?」
「あれは奴等が制御できる可能性が有る。安全の為じゃ。」
オリジナルの知識が有るのなら聞いてみたい事が有るが、後回しだ。
「この先は、儂も足を踏み入れた事は無い。十分に注意するんじゃ。」
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