異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~

小狸日

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俺達が周囲を確認していると、奥から大勢の人が近づいて来た。
不思議と恐怖心は無い。
人々は立ち止まり、そして3人が前に出て俺達に話しかける。

「我々はアースを形作る魂。
 そして我々3人はは勇者、天使、魔人として地上に降り立った者。」
「ここは一体、何処なのですか?」

俺は勇者に問いかける。

「ここは私達の意識世界。ここに居る全員の意識だけを呼び寄せた。」
「何故、こんな事を?」
「最後に君達には真実を伝えておこうと思い、ここに連れて来た。
 この世界の何が起きたのか。そして我々が何を行ったのかを。」

勇者がそう言うと、俺達の周囲は衰退した高層ビルの都市が現れた。

「その昔、我々は化石エネルギーを使い文明を築いて来た。
 しかし資源には限りがあり、枯渇する前に他のエネルギーで代用できないか研究が進められたが・・・結果はこの通りだ。
 このまま、滅びの道を進むかと誰しもが考えていた時、新たなエネルギーが発見された。」

俺達の前に巨大なガラス管の中に浮かぶ黒い球体が現れた。

「これは別次元のエネルギーだと考えられ、ある法則に則り動かす事で事象を引き起こすことが出来た。
 我々はこれを魔力と呼び、魔力は新たな文明を開化させた。」

俺達の周囲は今まで以上に発展した都市が現れる。
そして、魔獣と戦っているシーンに変る。

「魔力は動物に対しても影響を与えた。より強力になり、今でいう魔法と呼ばれる力を振るう様に変化した。
 我々は魔力が動物へどう影響を与えるのかを調べると共に、この力を人間が手にすることは出来ないかと研究が行われた。」

人間を大量に魔力に浸す実験では、ゴブリンやオークなどの人型魔獣
人間に魔獣の細胞を取り込むという実験では獣人が生まれた。
人型の魔獣はもはや人としての意識は無く魔法は使えても只の魔獣となり、獣人は人としての意識は有り魔力を持っていたが魔法を使う事が出来なかった。

並んだガラスの筒の中に浮かぶ獣人の姿。
魔法が使えなくても、強力な力を持つ獣人は軍事利用としての研究が行われた。


ある国では大量の魔力を得るための巨大な装置の製造・・・ガイヤ計画が発案された。
多くの学者が危険と指摘する中、遂に装置は完成した。
他国とは桁外れのエネルギーが手に入ると起動させると、装置は暴走しこの世界に魔力が溢れだした。
その力は世界中に天変地異を起こしていた。
そして、動物は強力な魔力を浴び魔獣へと変化する。それは人間も例外ではなくゴブリンやオーク等の人型魔獣へ変貌を遂げた。

ガイヤ計画に反対していた学者達は、
世界に危機が起きた時、人類が築いて来た知識と技術を残すアース計画を進めて来た。
ガイヤが暴走した時、学者達はアースに自らの魂を移し宇宙ステーション・ノアにより宇宙へと脱出した。

文明は崩壊し、生き残った人々は滅びた文明の遺物で生活圏を維持していた。
新たな世界では、人間の敵は魔獣だけではなかった。
兵器として作られた獣人が野に放たれ、人間と対立することになった。

世界を破壊した魔力は人間に魔力を内包させるという変化を与えていた。
人々は遺物から魔道具を掘り起こし、自分達の内包する魔力を使い外の脅威と戦った。
しかし新たな魔道具を作り出す技術は失われ、人間は魔獣や獣人に駆られる存在となっていく。

絶望的な状況に、アースに取り込まれた学者達は勇者、天使、魔人としての新たなる肉体を作り出し地上に送る。
これにより人間は
勇者により安全な生活圏、魔道具の知識を得
天使により言葉による魔法陣の構築を知り、魔法を使えるように成り
魔人により魔獣との戦い方を知った。

勇者達は人間と敵対していた獣人も保護対象とした。
これに対しては人間の方から反発も有ったが、元は同じ人間 彼等を排除するような事はしなかった。
わだかまりを残しつつも、魔獣の脅威の前にはお互い手を取るしかない。
協力体制を取りながら戦いを続ける内に、少しづつお互いを受け入れる様になっていた。

そうして作り上げた人間と獣人の生活圏に現れたのがアブラムとムーサーだった。
勇者が作り上げた生活圏の外では、未だに人間、獣人は対立しており、アブラムとムーサーは魔獣だけでなく獣人からも命の危険に合わせられていた。
この生活圏に来た当初は獣人に対して恐怖を感じていたが、次第に受け入れた様に見えていた・・・

勇者は宇宙ステーション・ノアの制御塔となる4つの場所を拠点とし人々に都市の開発を行う様に指示を出し
それぞれの拠点に有能な人材を指導者として配置。
その指導者に制御棟の使い方を伝えた。

更に人間や獣人が集まり、4つの都市を起点に新たなる文明が始まった。
しかし、この頃から町の空気が怪しくなり、人々は勇者への反旗を翻すようになる。
そして、勇者、天使、魔人は地上を離れノアへ戻る事になった。
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