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754落ち着け
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再び立ち上がろうとする兵士達は、アスクがダークマインドを発動させて抑え込んでしまう。
『落ち着くんじゃ。少し頭を冷やせ。あれを殺す気か。』
グリムに言われ深呼吸をするが、やはり殺しても良いんじゃないだろうか?
正直、この世から居なくなった方が良い人間だ。
しかし、何処かで見た事のある顔なんだが・・・
思い出した時、俺はレイアローを貴族に打ち込んでいた。
直ぐに浩司が後ろから抱きしめられ、攻撃を止めさせられた。
「敵が城に籠城した時、余計な事を言って魔力暴走の引き金を作った男だ。
あれで何人の兵士が無駄に亡くなったと思う。
こんな奴、生かしておく必要はない。」
「落ち着け。頼むから落ち着いてくれ。」
浩司は俺を引きずる様にしてグリム達の方へと連れて行く。
少ししてバラン将軍を先頭に数人の騎士団がやって来る。
そして、その後ろからヨハン王子とサリナ姫、そしてガゼルス将軍の姿も有った。
「グリム大魔導士、アスク神官長。お待ちください。
先ずは話を、お怒りを鎮めて頂けないでしょうか。」
サリナ姫がグリムとアスクに頭を下げる。
離れて様子を見ていた市民達はサリナ姫の対応と出てきた名前に驚きを隠せなかった。
『グリム大魔導士』それは誰もが知っている恐ろしい魔導士の名前。
この美しい青年がそうだと言うのか、誰もが信じられない気持ちで見ていた。
そして一部の人は『アスク神官長』という伝説のムハンマの神殿に出て来る名前と知っていたが、それをどう受け止めて良いのかも分からずにいた。
「サリナ様。顔をお上げください。
儂等はこれ以上状況を悪化させない様にしたまでの事。頭に血が上っているのは拓じゃよ。
あの様な貴族が居ては、アブラムとムーサーの様な人が再び現れるのではないかと心配しての事だと思うがな。」
サリナ姫が俺の方を向く。
「拓ちゃん、何が有ったのか教えてもらえないかしら。」
俺がサリナ姫に状況を説明し、貴族が破ったブルネリ公爵とヨギ魔導士の証明書を確認する。
「バラン将軍。この者達を連行しなさい。彼等の処分については改めて連絡します。」
「姫だと言って、こんな事が許されるとでも思っているのか。」
貴族が叫び一部の兵士が抵抗をする中、グリムからエスクプロードが叫ぶ貴族の頭上を飛び空中で爆発した。それも何発も・・・
さすがの貴族も口を閉ざし、兵士達は抵抗を止めた。
その様子を見ていた市民達は、このグリム大魔導士が本物だと思い知ることになった。
「私は、この魔道具がこの者の所有物だと知っています。貴族として恥を知りなさい。」
サリナ姫はバラン将軍に彼等を連行する様に命じた。
「彼には厳しい処分を下すわ。だから、落ち着いて。お願い。」
サリナ姫に言われ、俺は大きく息を吐き頷いた。
それを見て、浩司もやっと手を放してくれた。
ただ余りにも攻撃が強かった為、連行するのも大変な状態になっていた。
『エリアヒールという少し面白い治癒魔法を見せよう。』
アスクは俺にそう言うと、倒れている兵士達に向けて手を差し出すと、巨大な光で包んでしまう。
そして光が消えると、中に居た兵士達の怪我が治っていた。
『怪我人が多く、一人一人の対応では間に合わない時の魔法だ。
少し面倒な魔法だが、覚えておけば便利だ。今度教えよう。』
『ありがとうございます。助かります。』
『なに、グリム殿を見ていて、私も鍛えてみたいと思っていた所だ。拓殿なら私以上の治癒魔導士に成れる。』
言葉を失ってしまった俺の後ろで、浩司が思わず笑っていた。
しかし、周囲は静まり返っていた。
アスクの強大な魔力と見た事の無い治癒魔法・・・アスクをムハンマの神殿の神官長として認めていた。
貴族とその私兵達が連れ出されるとサリナ姫が改めて俺達に話しかける。
「グリム大魔導士、アスク神官長、OZ、クリーム、アークの皆様。国王陛下にお会いして頂けないでしょうか。」
邪魔者が居なくなったというのに、サリナ姫は何て面倒な事を言うのだろう。
俺はこのまま姿を隠して、皆に後の事は任せてしまおうと考えていたのだが
「拓ちゃんもお願い。お父様は拓ちゃんと浩司さんの事は知りながらも、黙認していたのよ。
でも今回の件で、国王として会わない訳にはいかないの。
先に4本指の事は話してあるし、国王と一部の貴族しか立ち会わないから。」
サリナ姫に腕を掴まれてしまった。
「グリム大魔導士、アスク神官長。どうか宜しくお願いします。」
「サリナ様がそう言われるのであれば、国王陛下に会いましょう。」
グリムがそう言うのなら別に良いが、妙にサリナ姫を立てているように見える。
『拓は今まで世話になっているじゃろうが。それに、この先も迷惑を掛けるのなら礼を尽くす必要が有る。』
グリムが俺の頭に直接話しかけて来る。
俺は迷惑を掛けてないと思うが、浩司とアスクが頷いている。更に
『拓が町を発展させるとなると、国王にも恩を売っておいた方が良いにゃ。
大体、拓のやりたい放題にゃんて迷惑という言葉で収まるかすら分からないのにゃ。』
ヤマトが余計な事を言うと、グリム、浩司だけでなくアスクにまで笑われてしまった。
『落ち着くんじゃ。少し頭を冷やせ。あれを殺す気か。』
グリムに言われ深呼吸をするが、やはり殺しても良いんじゃないだろうか?
正直、この世から居なくなった方が良い人間だ。
しかし、何処かで見た事のある顔なんだが・・・
思い出した時、俺はレイアローを貴族に打ち込んでいた。
直ぐに浩司が後ろから抱きしめられ、攻撃を止めさせられた。
「敵が城に籠城した時、余計な事を言って魔力暴走の引き金を作った男だ。
あれで何人の兵士が無駄に亡くなったと思う。
こんな奴、生かしておく必要はない。」
「落ち着け。頼むから落ち着いてくれ。」
浩司は俺を引きずる様にしてグリム達の方へと連れて行く。
少ししてバラン将軍を先頭に数人の騎士団がやって来る。
そして、その後ろからヨハン王子とサリナ姫、そしてガゼルス将軍の姿も有った。
「グリム大魔導士、アスク神官長。お待ちください。
先ずは話を、お怒りを鎮めて頂けないでしょうか。」
サリナ姫がグリムとアスクに頭を下げる。
離れて様子を見ていた市民達はサリナ姫の対応と出てきた名前に驚きを隠せなかった。
『グリム大魔導士』それは誰もが知っている恐ろしい魔導士の名前。
この美しい青年がそうだと言うのか、誰もが信じられない気持ちで見ていた。
そして一部の人は『アスク神官長』という伝説のムハンマの神殿に出て来る名前と知っていたが、それをどう受け止めて良いのかも分からずにいた。
「サリナ様。顔をお上げください。
儂等はこれ以上状況を悪化させない様にしたまでの事。頭に血が上っているのは拓じゃよ。
あの様な貴族が居ては、アブラムとムーサーの様な人が再び現れるのではないかと心配しての事だと思うがな。」
サリナ姫が俺の方を向く。
「拓ちゃん、何が有ったのか教えてもらえないかしら。」
俺がサリナ姫に状況を説明し、貴族が破ったブルネリ公爵とヨギ魔導士の証明書を確認する。
「バラン将軍。この者達を連行しなさい。彼等の処分については改めて連絡します。」
「姫だと言って、こんな事が許されるとでも思っているのか。」
貴族が叫び一部の兵士が抵抗をする中、グリムからエスクプロードが叫ぶ貴族の頭上を飛び空中で爆発した。それも何発も・・・
さすがの貴族も口を閉ざし、兵士達は抵抗を止めた。
その様子を見ていた市民達は、このグリム大魔導士が本物だと思い知ることになった。
「私は、この魔道具がこの者の所有物だと知っています。貴族として恥を知りなさい。」
サリナ姫はバラン将軍に彼等を連行する様に命じた。
「彼には厳しい処分を下すわ。だから、落ち着いて。お願い。」
サリナ姫に言われ、俺は大きく息を吐き頷いた。
それを見て、浩司もやっと手を放してくれた。
ただ余りにも攻撃が強かった為、連行するのも大変な状態になっていた。
『エリアヒールという少し面白い治癒魔法を見せよう。』
アスクは俺にそう言うと、倒れている兵士達に向けて手を差し出すと、巨大な光で包んでしまう。
そして光が消えると、中に居た兵士達の怪我が治っていた。
『怪我人が多く、一人一人の対応では間に合わない時の魔法だ。
少し面倒な魔法だが、覚えておけば便利だ。今度教えよう。』
『ありがとうございます。助かります。』
『なに、グリム殿を見ていて、私も鍛えてみたいと思っていた所だ。拓殿なら私以上の治癒魔導士に成れる。』
言葉を失ってしまった俺の後ろで、浩司が思わず笑っていた。
しかし、周囲は静まり返っていた。
アスクの強大な魔力と見た事の無い治癒魔法・・・アスクをムハンマの神殿の神官長として認めていた。
貴族とその私兵達が連れ出されるとサリナ姫が改めて俺達に話しかける。
「グリム大魔導士、アスク神官長、OZ、クリーム、アークの皆様。国王陛下にお会いして頂けないでしょうか。」
邪魔者が居なくなったというのに、サリナ姫は何て面倒な事を言うのだろう。
俺はこのまま姿を隠して、皆に後の事は任せてしまおうと考えていたのだが
「拓ちゃんもお願い。お父様は拓ちゃんと浩司さんの事は知りながらも、黙認していたのよ。
でも今回の件で、国王として会わない訳にはいかないの。
先に4本指の事は話してあるし、国王と一部の貴族しか立ち会わないから。」
サリナ姫に腕を掴まれてしまった。
「グリム大魔導士、アスク神官長。どうか宜しくお願いします。」
「サリナ様がそう言われるのであれば、国王陛下に会いましょう。」
グリムがそう言うのなら別に良いが、妙にサリナ姫を立てているように見える。
『拓は今まで世話になっているじゃろうが。それに、この先も迷惑を掛けるのなら礼を尽くす必要が有る。』
グリムが俺の頭に直接話しかけて来る。
俺は迷惑を掛けてないと思うが、浩司とアスクが頷いている。更に
『拓が町を発展させるとなると、国王にも恩を売っておいた方が良いにゃ。
大体、拓のやりたい放題にゃんて迷惑という言葉で収まるかすら分からないのにゃ。』
ヤマトが余計な事を言うと、グリム、浩司だけでなくアスクにまで笑われてしまった。
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