異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~

小狸日

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755謁見

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サリナ姫に連れられて城の中を歩いているのだが、俺はついキョロキョロとしてしまう。
戦闘で破壊された跡が見事に修復されている。
そして天井を破壊してしまった広間に来ると、

「あっ、天井が塞がっている。」

思わず声を出してしまった。

「細かい所は残っているけど、基本的な部分は修復済みよ。
 ヨギ魔導士がアイテムボックスを使って瓦礫や資材の運搬を行ってくれたから、比較的早く対応出来たのよ。
 それに何時までも、あのままって訳にはいかないでしょ。」

改めて見ると綺麗な作りで、プロの作業を覗いてみたかった。
そう言えば、ヨギ魔導士の姿を見かけていない。
グリムの熱狂的な信者なので、一目散にやって来てもおかしくないのだが・・・

「さぁ、こっちよ。」

広間から更に奥への通路を進む。
戦いの際に城に入った時には通っていない場所だ。
突き当りには立派な扉があり、両サイドに兵士が立っている。

「国王陛下の命により客人をお連れしました。扉を開けなさい。」

サリナ姫に従い、兵士達は扉を開いた。
立派な部屋だった。
奥のひな壇には国王と王妃が座っている。
ひな壇の下にバラン将軍の姿が有り、並んでいる貴族の中にはブルネリ公爵、バラキエ侯爵、ロダン侯爵、ユーケル侯爵、クロイツ伯爵だけでなく
ヨハン王子やガゼルス将軍、ヨギ魔導士、ピース医師、トリス錬成術師、リチャード魔道師、ハンナ騎士の姿まで在った。

サリナ姫に付いて国王の前まで進むと、国王と王妃が椅子から立ち上がりひな壇を降り俺達の前まで来る。
そして2人は膝を付き頭を下げる。

「アスク神官長、グリム大魔導士。こうして会えた事を嬉しく思います。」

俺達はこの成り行きに驚き、どう対応すれば良いのか分からずにいると

「国王陛下。頭をお上げください。ムハンマの神殿はすでに過去の物。私はもう神官長ではありません。」
「其方の祖先は、儂の顔を見れば文句ばかり言っておったぞ。その様な礼は不要じゃ。」

アスクとグリムは国王を立たせる。

「OZ、クリーム、アークの皆も良くやってくれた。お陰で最悪の事態は防ぐことが出来た。
 拓殿と浩司殿というのは何方かな?」

俺と浩司が一歩前へ出ると、国王が微笑む。

「其方達か。命を助けられた事感謝する。」

国王は俺と浩司と力強く握手をすると、他のメンバーとも握手を交わす。
周りの貴族が少しざわめいている所を見ると異例の対応なのだろう。
国王はそのままひな壇に戻ることなく話し始める。

「その功績に対し爵位と金一封を与えたいと思う。」

金は良いが爵位なんて有難迷惑だ。
皆、いきなりの話でどうするか悩んでいたので、とりあえず

「国王陛下。大変ありがたい話では有りますが、私は爵位に関してお断りさせて頂きます。」

俺は断らせてもらう。すると

「私も爵位は断らせて頂きます。」
「儂にとっても貴族と言う立場は必要ない。断らせてもらおう。」
「私も断らせてもらう。」

浩司、グリム、アスクまで断ると、貴族達のざわめきが大きくなる。
自分で言っておいて何だが、こういうのって良いのだろうか?
と言っても、いきなりその様な事を言われては致し方ない。

その後も、OZのメンバーが全員断り、続いてクリーム、アークのメンバーも断ってしまった。
静まり返ってしまった広間で、国王が笑い始めた。

「はっはっは。愉快だな。他に褒美として何か欲しい物は有るか?」

何故か全員が俺を見る。グリムやアスクまで・・・

「そうしましたら、魔道結晶、ミスリル、白磁鉱石、黒磁鉱石、アダマンタイト、パラライト等の希少金属を頂きたいと思います。」
「分かった。後で用意しよう。他の者は何か有るか?」

俺の希望は通り、他の人達からは何も上がってこなかった。
話は終わり、サリナ姫に連れられて俺達は別の部屋へと移動した。
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