755 / 761
755謁見
しおりを挟む
サリナ姫に連れられて城の中を歩いているのだが、俺はついキョロキョロとしてしまう。
戦闘で破壊された跡が見事に修復されている。
そして天井を破壊してしまった広間に来ると、
「あっ、天井が塞がっている。」
思わず声を出してしまった。
「細かい所は残っているけど、基本的な部分は修復済みよ。
ヨギ魔導士がアイテムボックスを使って瓦礫や資材の運搬を行ってくれたから、比較的早く対応出来たのよ。
それに何時までも、あのままって訳にはいかないでしょ。」
改めて見ると綺麗な作りで、プロの作業を覗いてみたかった。
そう言えば、ヨギ魔導士の姿を見かけていない。
グリムの熱狂的な信者なので、一目散にやって来てもおかしくないのだが・・・
「さぁ、こっちよ。」
広間から更に奥への通路を進む。
戦いの際に城に入った時には通っていない場所だ。
突き当りには立派な扉があり、両サイドに兵士が立っている。
「国王陛下の命により客人をお連れしました。扉を開けなさい。」
サリナ姫に従い、兵士達は扉を開いた。
立派な部屋だった。
奥のひな壇には国王と王妃が座っている。
ひな壇の下にバラン将軍の姿が有り、並んでいる貴族の中にはブルネリ公爵、バラキエ侯爵、ロダン侯爵、ユーケル侯爵、クロイツ伯爵だけでなく
ヨハン王子やガゼルス将軍、ヨギ魔導士、ピース医師、トリス錬成術師、リチャード魔道師、ハンナ騎士の姿まで在った。
サリナ姫に付いて国王の前まで進むと、国王と王妃が椅子から立ち上がりひな壇を降り俺達の前まで来る。
そして2人は膝を付き頭を下げる。
「アスク神官長、グリム大魔導士。こうして会えた事を嬉しく思います。」
俺達はこの成り行きに驚き、どう対応すれば良いのか分からずにいると
「国王陛下。頭をお上げください。ムハンマの神殿はすでに過去の物。私はもう神官長ではありません。」
「其方の祖先は、儂の顔を見れば文句ばかり言っておったぞ。その様な礼は不要じゃ。」
アスクとグリムは国王を立たせる。
「OZ、クリーム、アークの皆も良くやってくれた。お陰で最悪の事態は防ぐことが出来た。
拓殿と浩司殿というのは何方かな?」
俺と浩司が一歩前へ出ると、国王が微笑む。
「其方達か。命を助けられた事感謝する。」
国王は俺と浩司と力強く握手をすると、他のメンバーとも握手を交わす。
周りの貴族が少しざわめいている所を見ると異例の対応なのだろう。
国王はそのままひな壇に戻ることなく話し始める。
「その功績に対し爵位と金一封を与えたいと思う。」
金は良いが爵位なんて有難迷惑だ。
皆、いきなりの話でどうするか悩んでいたので、とりあえず
「国王陛下。大変ありがたい話では有りますが、私は爵位に関してお断りさせて頂きます。」
俺は断らせてもらう。すると
「私も爵位は断らせて頂きます。」
「儂にとっても貴族と言う立場は必要ない。断らせてもらおう。」
「私も断らせてもらう。」
浩司、グリム、アスクまで断ると、貴族達のざわめきが大きくなる。
自分で言っておいて何だが、こういうのって良いのだろうか?
と言っても、いきなりその様な事を言われては致し方ない。
その後も、OZのメンバーが全員断り、続いてクリーム、アークのメンバーも断ってしまった。
静まり返ってしまった広間で、国王が笑い始めた。
「はっはっは。愉快だな。他に褒美として何か欲しい物は有るか?」
何故か全員が俺を見る。グリムやアスクまで・・・
「そうしましたら、魔道結晶、ミスリル、白磁鉱石、黒磁鉱石、アダマンタイト、パラライト等の希少金属を頂きたいと思います。」
「分かった。後で用意しよう。他の者は何か有るか?」
俺の希望は通り、他の人達からは何も上がってこなかった。
話は終わり、サリナ姫に連れられて俺達は別の部屋へと移動した。
戦闘で破壊された跡が見事に修復されている。
そして天井を破壊してしまった広間に来ると、
「あっ、天井が塞がっている。」
思わず声を出してしまった。
「細かい所は残っているけど、基本的な部分は修復済みよ。
ヨギ魔導士がアイテムボックスを使って瓦礫や資材の運搬を行ってくれたから、比較的早く対応出来たのよ。
それに何時までも、あのままって訳にはいかないでしょ。」
改めて見ると綺麗な作りで、プロの作業を覗いてみたかった。
そう言えば、ヨギ魔導士の姿を見かけていない。
グリムの熱狂的な信者なので、一目散にやって来てもおかしくないのだが・・・
「さぁ、こっちよ。」
広間から更に奥への通路を進む。
戦いの際に城に入った時には通っていない場所だ。
突き当りには立派な扉があり、両サイドに兵士が立っている。
「国王陛下の命により客人をお連れしました。扉を開けなさい。」
サリナ姫に従い、兵士達は扉を開いた。
立派な部屋だった。
奥のひな壇には国王と王妃が座っている。
ひな壇の下にバラン将軍の姿が有り、並んでいる貴族の中にはブルネリ公爵、バラキエ侯爵、ロダン侯爵、ユーケル侯爵、クロイツ伯爵だけでなく
ヨハン王子やガゼルス将軍、ヨギ魔導士、ピース医師、トリス錬成術師、リチャード魔道師、ハンナ騎士の姿まで在った。
サリナ姫に付いて国王の前まで進むと、国王と王妃が椅子から立ち上がりひな壇を降り俺達の前まで来る。
そして2人は膝を付き頭を下げる。
「アスク神官長、グリム大魔導士。こうして会えた事を嬉しく思います。」
俺達はこの成り行きに驚き、どう対応すれば良いのか分からずにいると
「国王陛下。頭をお上げください。ムハンマの神殿はすでに過去の物。私はもう神官長ではありません。」
「其方の祖先は、儂の顔を見れば文句ばかり言っておったぞ。その様な礼は不要じゃ。」
アスクとグリムは国王を立たせる。
「OZ、クリーム、アークの皆も良くやってくれた。お陰で最悪の事態は防ぐことが出来た。
拓殿と浩司殿というのは何方かな?」
俺と浩司が一歩前へ出ると、国王が微笑む。
「其方達か。命を助けられた事感謝する。」
国王は俺と浩司と力強く握手をすると、他のメンバーとも握手を交わす。
周りの貴族が少しざわめいている所を見ると異例の対応なのだろう。
国王はそのままひな壇に戻ることなく話し始める。
「その功績に対し爵位と金一封を与えたいと思う。」
金は良いが爵位なんて有難迷惑だ。
皆、いきなりの話でどうするか悩んでいたので、とりあえず
「国王陛下。大変ありがたい話では有りますが、私は爵位に関してお断りさせて頂きます。」
俺は断らせてもらう。すると
「私も爵位は断らせて頂きます。」
「儂にとっても貴族と言う立場は必要ない。断らせてもらおう。」
「私も断らせてもらう。」
浩司、グリム、アスクまで断ると、貴族達のざわめきが大きくなる。
自分で言っておいて何だが、こういうのって良いのだろうか?
と言っても、いきなりその様な事を言われては致し方ない。
その後も、OZのメンバーが全員断り、続いてクリーム、アークのメンバーも断ってしまった。
静まり返ってしまった広間で、国王が笑い始めた。
「はっはっは。愉快だな。他に褒美として何か欲しい物は有るか?」
何故か全員が俺を見る。グリムやアスクまで・・・
「そうしましたら、魔道結晶、ミスリル、白磁鉱石、黒磁鉱石、アダマンタイト、パラライト等の希少金属を頂きたいと思います。」
「分かった。後で用意しよう。他の者は何か有るか?」
俺の希望は通り、他の人達からは何も上がってこなかった。
話は終わり、サリナ姫に連れられて俺達は別の部屋へと移動した。
32
あなたにおすすめの小説
称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~
しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」
病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?!
女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。
そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!?
そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?!
しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。
異世界転生の王道を行く最強無双劇!!!
ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!!
小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!
知識スキルで異世界らいふ
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
他の異世界の神様のやらかしで死んだ俺は、その神様の紹介で別の異世界に転生する事になった。地球の神様からもらった知識スキルを駆使して、異世界ライフ
転生チート薬師は巻き込まれやすいのか? ~スローライフと時々騒動~
志位斗 茂家波
ファンタジー
異世界転生という話は聞いたことがあるが、まさかそのような事を実際に経験するとは思わなかった。
けれども、よくあるチートとかで暴れるような事よりも、自由にかつのんびりと適当に過ごしたい。
そう思っていたけれども、そうはいかないのが現実である。
‥‥‥才能はあるのに、無駄遣いが多い、苦労人が増えやすいお話です。
「小説家になろう」でも公開中。興味があればそちらの方でもどうぞ。誤字は出来るだけ無いようにしたいですが、発見次第伝えていただければ幸いです。あと、案があればそれもある程度受け付けたいと思います。
【幸せスキル】は蜜の味 ハイハイしてたらレベルアップ
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕の名前はアーリー
不慮な事故で死んでしまった僕は転生することになりました
今度は幸せになってほしいという事でチートな能力を神様から授った
まさかの転生という事でチートを駆使して暮らしていきたいと思います
ーーーー
間違い召喚3巻発売記念として投稿いたします
アーリーは間違い召喚と同じ時期に生まれた作品です
読んでいただけると嬉しいです
23話で一時終了となります
【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。
インターネットで異世界無双!?
kryuaga
ファンタジー
世界アムパトリに転生した青年、南宮虹夜(ミナミヤコウヤ)は女神様にいくつものチート能力を授かった。
その中で彼の目を一番引いたのは〈電脳網接続〉というギフトだ。これを駆使し彼は、ネット通販で日本の製品を仕入れそれを売って大儲けしたり、日本の企業に建物の設計依頼を出して異世界で技術無双をしたりと、やりたい放題の異世界ライフを送るのだった。
これは剣と魔法の異世界アムパトリが、コウヤがもたらした日本文化によって徐々に浸食を受けていく変革の物語です。
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
令和日本では五十代、異世界では十代、この二つの人生を生きていきます。
越路遼介
ファンタジー
篠永俊樹、五十四歳は三十年以上務めた消防士を早期退職し、日本一周の旅に出た。失敗の人生を振り返っていた彼は東尋坊で不思議な老爺と出会い、歳の離れた友人となる。老爺はその後に他界するも、俊樹に手紙を残してあった。老爺は言った。『儂はセイラシアという世界で魔王で、勇者に討たれたあと魔王の記憶を持ったまま日本に転生した』と。信じがたい思いを秘めつつ俊樹は手紙にあった通り、老爺の自宅物置の扉に合言葉と同時に開けると、そこには見たこともない大草原が広がっていた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる