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File.03 この日、僕の世界は。【後編】
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時間軸は少し前に遡る――。
頬を撫でる少し冷たい微風が心地良い、とても気持ちの良い天気のその日、何もかもが嫌になって絶望した僕が、公園のベンチに凭れ掛かって、そんな清々しいほどの空を見上げて呆けていた時のことだ――。
「――あれ?」
なんの前触れもなく鮮やかに色づく風景が一転し、血のように真っ赤な色だけを残した、白と黒のモノクロームの世界へと変貌し、画像を切り取ったかの如く、そのままの状態で静止した。
そして――。
『ご機嫌好う』
いつの間に現れたのか、僕の目の前に浮かぶ真っ黒な影が上品な挨拶を交わしてきた。
『貴方の分岐点――そうお伝えしますと、かなり胡散臭く思われますか?』
エコーの掛かった野太くも妙に悪役的格好良さが滲み出た男前な声。
なので男性かと思いきや、物言いは女性のそれだったのに少しだけ戸惑った。
要するにオネェですね。
内容にしてもだけども、それで胡散臭くないと言える人はどうかしてると思う。
そんな人はきっと稀だとは僕は思うけども。
だがしかし――。
それがどうでも良いと思えるほどに、僕の目の前に佇む者はとんでもなかった。
大鎌を肩に担ぐように持ち、真っ黒な傷んだ黒いローブを身に纏った白骨。
見るからに史実通りの姿をした――死神。
その大鎌で魂を狩る存在だっけ?
死神の鎌から逃れる為には、他人の魂を捧げなければならない。
そしてこんなホラーな姿をしていても、実は天使だと聴いたことがある――。
「僕はラノベ――失礼。創作小説を良く読んでいるので、その姿を見せられてもあまり驚きはしませんよ」
頬杖をついたまま怠そうに死神を見て、面倒臭そうに返事をする。
『どちらかと言えば、どうでも良いみたいに聴こえますけれどね……私の姿を見ると恐怖に慄く方が殆どだと言うのに。――隣、宜しくて?』
肩に担いでいた大鎌をベンチ脇に立て掛け、僕の隣に腰掛ける――?
否、ベンチの上に揺蕩って浮いてる。
「分岐点とはどう言ったことなのでしょうか? それよりも死神が現れるってことは――僕はつまり……」
『順にご説明致します。――まず現状に御座いますが、貴方と私が見ているこの世界。刻の流れから一時的に隔離された虚数空間になります。本来は存在しない、或いは認識できない空間ですね。――要は貴方とお話しをする為、仕事柄、懇意にさせて頂いている刻の女神に操作してもらっている状態です』
男前な声で使用人のように淡々と喋りだす死神さん――顎骨は動いていない。
「くっ、存外に難しい長話になりそう……」
校長先生の話のように長くなりそうな予感がして、つい顰めっ面になってしまう。
『そして私は――そうですね……お見苦しい姿で恐縮ですが、補完し易いように見たままの姿で死神とでも解釈なさっておいて下さい。私は寿命の尽きた魂を浄化して、冥土に葬送したり転生させたりなど、輪廻を担う管理者ですね』
そんな僕を全く意にも介さず、淡々と話し続けた死神さんだった。
「魂を……確かに史実の死神まんまですね。それで、僕の所へ訪れたのは? ――って、決まってますよね……僕が死んだから魂を狩りに来たんですよね?」
『正しくは心が……ですけれど。貴方がこれから辿ることになる道筋をお尋ねに参りました。本来は存命の方に干渉してはならない決まり――希望なんてのは罷り通らないんですけれどね』
「――はい?」
心が死んでる? 辿る道筋?
『亡くなった幼馴染さんの魂は私の手で浄化され、生まれ変わって別の人生を歩むこととなります。最初に申し上げておきますが、反魂はできかねます。――瀕死ならまだしも即死なので』
「そりゃね。反魂なんてのは自然の摂理から外れる話しだもんね。それで?」
『分岐点、つまり貴方の行く末がここで別たれることになるのです』
「やっぱり難しいお話しだった。更に面倒臭い話しになる予感がしますね」
『まぁまぁ。実は貴方に私の特別な加護を授けますので、私の仕事を手伝って頂きたいのです。この現世に未練でしがみつく魂の浄化と、拗れて悪霊となって蔓延る悪しき者を冥土に葬送してあげて欲しいのです。――その対価として、幼馴染さんを貴方の元へとお返しします』
「――要は僕に死神になれってことかい? 僕の元へ返すってのは、反魂や蘇生とどう違うの?」
『今まで歩んだ人生や外見とは異なる別の者にはなってしまいますが、貴方の幼馴染としての繋がりも残し現世へとお返しします。本来は消去される生前の記憶も特別に残させて頂いて』
「要は全く違う容姿だけど、僕の幼馴染だった記憶を残して現世に転生する――そんな感じ?」
『そうなりますね』
「それって幼馴染と言える?」
『魂の根源はその者が人生で培った記憶の集合体です。今回は器が変わるだけです。今までと全く同じ存在ではありませんが、等しくその者には違いないですよ』
「詭弁だよ――容姿も生い立ちも全て含めて、等しくその人だ」
『見解の相違です』
「一応、聴いても良い? 僕に提案を持ってきた理由って何?」
『信じ難いとは思いますが、貴方には元々から特別な力が眠っています。それは僅かな時間、刻の流れから切り離す能力。今現在、体感して頂いているこの状況を任意に作り出すことができます』
「刻の流れから切り離す能力?」
『厳密に申し上げると、六〇秒の虚数時間を生成する能力です。その僅かな時間だけ実際に流れゆく時間から完全に切り離されると言った具合ですね』
たったの六〇秒と考えるのは大間違い。
それだけ止められれば、色々と手を打てる。
それは最悪の事態を回避して、最良の結果に導くことができると言うこと。
だがしかし――。
「ちょっと待って⁉︎ 事故の時の話しをするけど……あの時に僕が時間を――切り取る? 切り離す? そんなだったら……未然に防げたってこと⁉︎」
『そう言うことになります。しかし今こうして私と邂逅し、眠っている加護の内容を知らされていなかった以上、その時点では避けられない悲劇だったのです。その悲劇で貴方の心が死んでいなければ今も普通の人のままで過ごし、私も現れることもなかったでしょう。つまり、万一にも覚醒することはなかった力。ですので……結果は変わりません』
「今から――改変は?」
『お気持ちは察しますが、不可能とお伝え致します』
「そう……。でもさ、死神さん。過ぎた力は身を滅ぼすって言うじゃない? 僕如きにそんな大層なことを知らせて良かったの?」
『貴方様本来の魂魄は実に美しい色をされています。ご友人の死に対し涙して心を閉ざしてしまうほどですので。――悪用することなど微塵もないと信じております。但し私の持つ魂を視て狩り獲る加護を授ける代償として、魂の半分をお預かりすることになります。ですのでご心配には及ばず、こちらにも問題は御座いません』
一泊の間を置き、更に続ける。
『これからこの公園で、本来死ぬことない魂が失われてしまう事故が発生します。――まずは元々からお持ちの覚醒した加護の有用性をお試し下さい』
「ちょっとちょっと、いきなり物騒な話しになりましたね⁉︎ 僕にそれを食い止めろと?」
『実に簡単なお仕事です。まず切っ掛けになる動作を作り、ただ念じれば良い。例を挙げますと、指を鳴らして願う。――ただそれだけです』
「簡単に言ってくれますね……」
『最後に。過ぎた力は身を滅ぼすことに違いはありません。刻の流れに干渉する為、刻の女神に支払う代償が必要となります。一度の発動に対し寿命が最低でも六〇日は縮まります。なので遭遇する悲劇全てを救うことはできません。多用は禁物と覚えておいて下さい』
「最低で六十日分ね……一秒で一日ってレート高いな」
『それほどに大きな力です。そうそう……今晩遅くにご自宅にお邪魔致します。返事はまたその時に――了承を得たあとで、死神たる私の加護を授けたいと思いますので』
そう言うと、僕の返事も待たずにとっとと姿を透かし、音もなく霧散した死神。
同時に赤だけを残し白と黒のモノクロームだった世界が、急速に元に戻って色づいていく――。
「僕は……選ばなければならない――」
ベンチに腰掛けたままに自分の両手を見つめ、先の条件についてどうすべきかを考えていた――。
そしてこの少しあと。
公園で起きる筈だった子供の飛び出し事故と言う悲劇を……僕は――、
自分の寿命……六十日分と引き換えに、なかったことにした――。
――――――――――
誰が為に僕はゆく?
それは僕のみぞ知る――。
【注釈】各話の時系列の補足。
File.02が発端、File.03を経て、File.01に戻り、File.04へと繋がります。
File.05からが実質の本編となりますね。
解り辛くて申し訳ありませんでした。_φ(・_・
頬を撫でる少し冷たい微風が心地良い、とても気持ちの良い天気のその日、何もかもが嫌になって絶望した僕が、公園のベンチに凭れ掛かって、そんな清々しいほどの空を見上げて呆けていた時のことだ――。
「――あれ?」
なんの前触れもなく鮮やかに色づく風景が一転し、血のように真っ赤な色だけを残した、白と黒のモノクロームの世界へと変貌し、画像を切り取ったかの如く、そのままの状態で静止した。
そして――。
『ご機嫌好う』
いつの間に現れたのか、僕の目の前に浮かぶ真っ黒な影が上品な挨拶を交わしてきた。
『貴方の分岐点――そうお伝えしますと、かなり胡散臭く思われますか?』
エコーの掛かった野太くも妙に悪役的格好良さが滲み出た男前な声。
なので男性かと思いきや、物言いは女性のそれだったのに少しだけ戸惑った。
要するにオネェですね。
内容にしてもだけども、それで胡散臭くないと言える人はどうかしてると思う。
そんな人はきっと稀だとは僕は思うけども。
だがしかし――。
それがどうでも良いと思えるほどに、僕の目の前に佇む者はとんでもなかった。
大鎌を肩に担ぐように持ち、真っ黒な傷んだ黒いローブを身に纏った白骨。
見るからに史実通りの姿をした――死神。
その大鎌で魂を狩る存在だっけ?
死神の鎌から逃れる為には、他人の魂を捧げなければならない。
そしてこんなホラーな姿をしていても、実は天使だと聴いたことがある――。
「僕はラノベ――失礼。創作小説を良く読んでいるので、その姿を見せられてもあまり驚きはしませんよ」
頬杖をついたまま怠そうに死神を見て、面倒臭そうに返事をする。
『どちらかと言えば、どうでも良いみたいに聴こえますけれどね……私の姿を見ると恐怖に慄く方が殆どだと言うのに。――隣、宜しくて?』
肩に担いでいた大鎌をベンチ脇に立て掛け、僕の隣に腰掛ける――?
否、ベンチの上に揺蕩って浮いてる。
「分岐点とはどう言ったことなのでしょうか? それよりも死神が現れるってことは――僕はつまり……」
『順にご説明致します。――まず現状に御座いますが、貴方と私が見ているこの世界。刻の流れから一時的に隔離された虚数空間になります。本来は存在しない、或いは認識できない空間ですね。――要は貴方とお話しをする為、仕事柄、懇意にさせて頂いている刻の女神に操作してもらっている状態です』
男前な声で使用人のように淡々と喋りだす死神さん――顎骨は動いていない。
「くっ、存外に難しい長話になりそう……」
校長先生の話のように長くなりそうな予感がして、つい顰めっ面になってしまう。
『そして私は――そうですね……お見苦しい姿で恐縮ですが、補完し易いように見たままの姿で死神とでも解釈なさっておいて下さい。私は寿命の尽きた魂を浄化して、冥土に葬送したり転生させたりなど、輪廻を担う管理者ですね』
そんな僕を全く意にも介さず、淡々と話し続けた死神さんだった。
「魂を……確かに史実の死神まんまですね。それで、僕の所へ訪れたのは? ――って、決まってますよね……僕が死んだから魂を狩りに来たんですよね?」
『正しくは心が……ですけれど。貴方がこれから辿ることになる道筋をお尋ねに参りました。本来は存命の方に干渉してはならない決まり――希望なんてのは罷り通らないんですけれどね』
「――はい?」
心が死んでる? 辿る道筋?
『亡くなった幼馴染さんの魂は私の手で浄化され、生まれ変わって別の人生を歩むこととなります。最初に申し上げておきますが、反魂はできかねます。――瀕死ならまだしも即死なので』
「そりゃね。反魂なんてのは自然の摂理から外れる話しだもんね。それで?」
『分岐点、つまり貴方の行く末がここで別たれることになるのです』
「やっぱり難しいお話しだった。更に面倒臭い話しになる予感がしますね」
『まぁまぁ。実は貴方に私の特別な加護を授けますので、私の仕事を手伝って頂きたいのです。この現世に未練でしがみつく魂の浄化と、拗れて悪霊となって蔓延る悪しき者を冥土に葬送してあげて欲しいのです。――その対価として、幼馴染さんを貴方の元へとお返しします』
「――要は僕に死神になれってことかい? 僕の元へ返すってのは、反魂や蘇生とどう違うの?」
『今まで歩んだ人生や外見とは異なる別の者にはなってしまいますが、貴方の幼馴染としての繋がりも残し現世へとお返しします。本来は消去される生前の記憶も特別に残させて頂いて』
「要は全く違う容姿だけど、僕の幼馴染だった記憶を残して現世に転生する――そんな感じ?」
『そうなりますね』
「それって幼馴染と言える?」
『魂の根源はその者が人生で培った記憶の集合体です。今回は器が変わるだけです。今までと全く同じ存在ではありませんが、等しくその者には違いないですよ』
「詭弁だよ――容姿も生い立ちも全て含めて、等しくその人だ」
『見解の相違です』
「一応、聴いても良い? 僕に提案を持ってきた理由って何?」
『信じ難いとは思いますが、貴方には元々から特別な力が眠っています。それは僅かな時間、刻の流れから切り離す能力。今現在、体感して頂いているこの状況を任意に作り出すことができます』
「刻の流れから切り離す能力?」
『厳密に申し上げると、六〇秒の虚数時間を生成する能力です。その僅かな時間だけ実際に流れゆく時間から完全に切り離されると言った具合ですね』
たったの六〇秒と考えるのは大間違い。
それだけ止められれば、色々と手を打てる。
それは最悪の事態を回避して、最良の結果に導くことができると言うこと。
だがしかし――。
「ちょっと待って⁉︎ 事故の時の話しをするけど……あの時に僕が時間を――切り取る? 切り離す? そんなだったら……未然に防げたってこと⁉︎」
『そう言うことになります。しかし今こうして私と邂逅し、眠っている加護の内容を知らされていなかった以上、その時点では避けられない悲劇だったのです。その悲劇で貴方の心が死んでいなければ今も普通の人のままで過ごし、私も現れることもなかったでしょう。つまり、万一にも覚醒することはなかった力。ですので……結果は変わりません』
「今から――改変は?」
『お気持ちは察しますが、不可能とお伝え致します』
「そう……。でもさ、死神さん。過ぎた力は身を滅ぼすって言うじゃない? 僕如きにそんな大層なことを知らせて良かったの?」
『貴方様本来の魂魄は実に美しい色をされています。ご友人の死に対し涙して心を閉ざしてしまうほどですので。――悪用することなど微塵もないと信じております。但し私の持つ魂を視て狩り獲る加護を授ける代償として、魂の半分をお預かりすることになります。ですのでご心配には及ばず、こちらにも問題は御座いません』
一泊の間を置き、更に続ける。
『これからこの公園で、本来死ぬことない魂が失われてしまう事故が発生します。――まずは元々からお持ちの覚醒した加護の有用性をお試し下さい』
「ちょっとちょっと、いきなり物騒な話しになりましたね⁉︎ 僕にそれを食い止めろと?」
『実に簡単なお仕事です。まず切っ掛けになる動作を作り、ただ念じれば良い。例を挙げますと、指を鳴らして願う。――ただそれだけです』
「簡単に言ってくれますね……」
『最後に。過ぎた力は身を滅ぼすことに違いはありません。刻の流れに干渉する為、刻の女神に支払う代償が必要となります。一度の発動に対し寿命が最低でも六〇日は縮まります。なので遭遇する悲劇全てを救うことはできません。多用は禁物と覚えておいて下さい』
「最低で六十日分ね……一秒で一日ってレート高いな」
『それほどに大きな力です。そうそう……今晩遅くにご自宅にお邪魔致します。返事はまたその時に――了承を得たあとで、死神たる私の加護を授けたいと思いますので』
そう言うと、僕の返事も待たずにとっとと姿を透かし、音もなく霧散した死神。
同時に赤だけを残し白と黒のモノクロームだった世界が、急速に元に戻って色づいていく――。
「僕は……選ばなければならない――」
ベンチに腰掛けたままに自分の両手を見つめ、先の条件についてどうすべきかを考えていた――。
そしてこの少しあと。
公園で起きる筈だった子供の飛び出し事故と言う悲劇を……僕は――、
自分の寿命……六十日分と引き換えに、なかったことにした――。
――――――――――
誰が為に僕はゆく?
それは僕のみぞ知る――。
【注釈】各話の時系列の補足。
File.02が発端、File.03を経て、File.01に戻り、File.04へと繋がります。
File.05からが実質の本編となりますね。
解り辛くて申し訳ありませんでした。_φ(・_・
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