38 / 100
1章 ようこそ第7騎士団へ
36 総団長と十手
しおりを挟む
「げっ」
スバルさんの後ろにはまだ3人も居て、入り口の大きな扉には大男が寄り掛かって立っていた。
「あぁ!!! ヤバイ。みんな、ヤバイ。制服を正して!」
ハテナな騎士達はお互い顔を見合わせている。
「ヤバいんだって! 総団長が居るから!!!」
ニヤッと笑ってこっちを見ている総団長とお付きの涼しい顔した第1のおふたり。
ガサっと皆が立ち上がり、身なりを整え腕を後ろに回し直立だ。トリスもアレクも同じ様にしている。
良かった~。何とかなった。
「ラモン団長! 団長室へ行ったらこちらだと聞いてね」
「ス、スバルさん。お約束はしてなかったような…」
「いや~すまないね。総団長の時間がたまたま空いたものだから」
「総団長… がですか?」
「あぁ、今時間はいいだろうか?」
「はい」
するとスバルさんは総団長に手を振って合図を送る。総団長の御一行はパッと真っ直ぐ立ちこちらへやって来る。
「いやいやいや、スバルさん? おかしいでしょ。私が向かいます! 総団長を止めて下さい!」
「え? いや、だって。今更止まらないでしょ? もうこっちに着きますし、ラモン団長は気を使い過ぎです」
いやいやいや。
ん? いややいやいやいや。
青い顔の私は、他の者と同じように直立で総団長をお迎えした。
「そ、総団長、わざわざ足を運んで頂きありがとうございます」
「いい。それよりちょっと堅いな。団長は同列と言ったのを忘れたか?」
「そんなぁ… 総団長ですよ? 恐れ多いです。はい」
「まぁ、その内慣れるか? 崩して話していいんだぞ? スバルから聞く話によると、ドーンとは親しげに話すそうじゃないか? ん?」
「それは… 毎日一緒にいますので、自然と仲良くなったと言いますか」
「慣れか? ではこれからは毎日顔を見に来るとしよう」
ダメダメダメ。それは団のみんなの心臓が持たない。ダメだ。後ろでみんなの顔色がサ~っと引くのがわかった。
「いけません。タ、タメ口までとは行きませんが、極力崩して話します。話す、よ?」
「ぷっ、ククク。すまんすまん。ちょっと苛めすぎたか? ドーン?」
総団長は、プルプルしながら一生懸命答える私の頭を撫でてから後ろのドーンに話しかけた。
「そうですね。うちの団長で遊ばないで下さい」
「相変わらずだな。元気か?」
「見ての通り、むしろ若返りましたよ」
「そうか… それは良かった」
総団長は優しい笑みを浮かべてドーンを見ている。やっぱり親友? なんだね。心配してたんだ。
一方、ドーンは他の騎士達を気遣い、今いる場所の反対側、ベンチが並ぶ見学席へ総団長を誘導した。
「ちょっとボロい椅子ですが、どうぞ」
「あぁ、懐かしいな。これぐらい新調すればいいのに。私もココ出身なんだ。なぁ? ドーン」
総団長はあちこちにある、椅子の傷をなぞっている。
「はい、大昔ですが」
「総団長も?」
「あぁ、新人の頃に3年程か。その後すぐに第4へ異動になったからな」
第4、近衞か。
「では、リックマイヤーは覚えていますか?」
「あぁ。新人担当の指導騎士だった。ラモンも知っているのか?」
「知ってるも何も、まだ居ますよ? 今は私の側近の一人です」
総騎士団長は大きく目を見開いて驚いた。
「… そうか。そうか。約束を守ってくれたんだな」
「約束ですか?」
「青い若造時代の私が呟いた戯言だ… 何でもない。ドーンお前、リックマイヤーの事、知っていたのに隠していたな?」
ドーンは涼しい顔で答える。
「本人に口止めされましたので」
「そうか。まぁ、いいや。今日はな、ラモンが考案したアレコレを話しに来た」
ん? 給与算定法かな? スバルさん居るしね。
「では、団長室へ移動しましょう」
「いや、まずは十手だ」
十手? が何?
「私も試してみたい。今あるか?」
「ありますが… え? 総団長自らですか?」
「あぁ。設計図を見て試してみたくなった」
私はドーンに目配せし取りに行かせる。
「ほほぉ。本当にドーンを使いこなしているようだな」
「使いこなすとか、語弊があります。副団長なんですから普通でしょう?」
「ははは、あのドーンだぞ? 知らないって事は恐ろしいな。ここじゃ、いやラモンの前ではあいつも一騎士で居られるのか… スバルが驚いていた理由が分かったよ」
ん? あのって『稲妻ブレーン』の事かな?
「いえ、ドーンは危なっかしい小娘を世話してくれているのです。流石、第一の頭脳と謳われた方。私がこうして好き勝手出来るのは、ドーンと側近達のお陰と重々承知しています。私一人だったら… 今は無いでしょうし」
「謙虚な所もドーン好みか、あはははは。天然とは最強だな」
解せん。天然とか。普通じゃん! 普通の事しかしてなくない?
「う~ん。どうでしょう」
そうこう話しているとドーンがアレクとトリスを連れて帰って来た。
「総団長、これが十手です。十手の使い勝手を見たいのならこいつらにさせますが?」
「いや、私がする。ドーン、スナッチ、相手をしろ」
総団長の後ろにいたスナッチ副団長が嫌そうな顔して前に出てきた。
「いやいや、何で? この騎士達にさせればいいでしょう?」
「あー? 十手とやら、面白そうじゃないか。まぁ、付き合えよ」
「え~、もう~」
と、気さく? な感じで、スナッチ副団長はぶつくさ言いながら開けた場所へ向かって行く。
「ドーンも。さっきの様子じゃ鈍ってなさそうだしな」
「やれやれ。言い出したら聞かないんですから」
ドーンも自分の槍を取りに駆けて行った。
「それより、さっきの対戦、ラモンは面白い戦術を持っているな? 小柄かつ身軽な身体を応用した体術と、近距離専用の短剣。初対面の相手には負けなしだろう? どうだ?」
うっ。バレてる。
「はぁ、まぁ。しかし、一度見られてしまうと格段に勝算が下がります。まだまだです」
「いや、そうだなぁ… 速さを武器にしたらひょっとしたりするんじゃないか? 戦闘センスはいいんだ。まずは体力作りだな」
「はい、精進します。ご指導ありがとうございます」
「ん」
そうこう話していると、ドーンとスナッチ副団長の用意が出来たみたいだ。
「そこの側近達。ラモンを護衛しろ。石や魔法のかけらが色々飛んでくるぞ」
「「イエッサー」」
アレクとトリスが私の席の前に立つ。総団長はワクワクしながらドーン達の方へ向かって行った。
「ねぇねぇ、トリス。あんたもちゃんと騎士が出来るんだね?」
「だ、団長。今は止めて下さい」
「は~い」
私の横にはスバルさんが座った。
「すみませんね。うちの団長、暇さえあれば打ち合いしたいタイプでして」
「いえいえ。十手を直接吟味頂けるなんてうれしいです」
「では、私、コナーが立ち合います。総団長対ドーン、スナッチ。始め」
スバルさんの後ろにはまだ3人も居て、入り口の大きな扉には大男が寄り掛かって立っていた。
「あぁ!!! ヤバイ。みんな、ヤバイ。制服を正して!」
ハテナな騎士達はお互い顔を見合わせている。
「ヤバいんだって! 総団長が居るから!!!」
ニヤッと笑ってこっちを見ている総団長とお付きの涼しい顔した第1のおふたり。
ガサっと皆が立ち上がり、身なりを整え腕を後ろに回し直立だ。トリスもアレクも同じ様にしている。
良かった~。何とかなった。
「ラモン団長! 団長室へ行ったらこちらだと聞いてね」
「ス、スバルさん。お約束はしてなかったような…」
「いや~すまないね。総団長の時間がたまたま空いたものだから」
「総団長… がですか?」
「あぁ、今時間はいいだろうか?」
「はい」
するとスバルさんは総団長に手を振って合図を送る。総団長の御一行はパッと真っ直ぐ立ちこちらへやって来る。
「いやいやいや、スバルさん? おかしいでしょ。私が向かいます! 総団長を止めて下さい!」
「え? いや、だって。今更止まらないでしょ? もうこっちに着きますし、ラモン団長は気を使い過ぎです」
いやいやいや。
ん? いややいやいやいや。
青い顔の私は、他の者と同じように直立で総団長をお迎えした。
「そ、総団長、わざわざ足を運んで頂きありがとうございます」
「いい。それよりちょっと堅いな。団長は同列と言ったのを忘れたか?」
「そんなぁ… 総団長ですよ? 恐れ多いです。はい」
「まぁ、その内慣れるか? 崩して話していいんだぞ? スバルから聞く話によると、ドーンとは親しげに話すそうじゃないか? ん?」
「それは… 毎日一緒にいますので、自然と仲良くなったと言いますか」
「慣れか? ではこれからは毎日顔を見に来るとしよう」
ダメダメダメ。それは団のみんなの心臓が持たない。ダメだ。後ろでみんなの顔色がサ~っと引くのがわかった。
「いけません。タ、タメ口までとは行きませんが、極力崩して話します。話す、よ?」
「ぷっ、ククク。すまんすまん。ちょっと苛めすぎたか? ドーン?」
総団長は、プルプルしながら一生懸命答える私の頭を撫でてから後ろのドーンに話しかけた。
「そうですね。うちの団長で遊ばないで下さい」
「相変わらずだな。元気か?」
「見ての通り、むしろ若返りましたよ」
「そうか… それは良かった」
総団長は優しい笑みを浮かべてドーンを見ている。やっぱり親友? なんだね。心配してたんだ。
一方、ドーンは他の騎士達を気遣い、今いる場所の反対側、ベンチが並ぶ見学席へ総団長を誘導した。
「ちょっとボロい椅子ですが、どうぞ」
「あぁ、懐かしいな。これぐらい新調すればいいのに。私もココ出身なんだ。なぁ? ドーン」
総団長はあちこちにある、椅子の傷をなぞっている。
「はい、大昔ですが」
「総団長も?」
「あぁ、新人の頃に3年程か。その後すぐに第4へ異動になったからな」
第4、近衞か。
「では、リックマイヤーは覚えていますか?」
「あぁ。新人担当の指導騎士だった。ラモンも知っているのか?」
「知ってるも何も、まだ居ますよ? 今は私の側近の一人です」
総騎士団長は大きく目を見開いて驚いた。
「… そうか。そうか。約束を守ってくれたんだな」
「約束ですか?」
「青い若造時代の私が呟いた戯言だ… 何でもない。ドーンお前、リックマイヤーの事、知っていたのに隠していたな?」
ドーンは涼しい顔で答える。
「本人に口止めされましたので」
「そうか。まぁ、いいや。今日はな、ラモンが考案したアレコレを話しに来た」
ん? 給与算定法かな? スバルさん居るしね。
「では、団長室へ移動しましょう」
「いや、まずは十手だ」
十手? が何?
「私も試してみたい。今あるか?」
「ありますが… え? 総団長自らですか?」
「あぁ。設計図を見て試してみたくなった」
私はドーンに目配せし取りに行かせる。
「ほほぉ。本当にドーンを使いこなしているようだな」
「使いこなすとか、語弊があります。副団長なんですから普通でしょう?」
「ははは、あのドーンだぞ? 知らないって事は恐ろしいな。ここじゃ、いやラモンの前ではあいつも一騎士で居られるのか… スバルが驚いていた理由が分かったよ」
ん? あのって『稲妻ブレーン』の事かな?
「いえ、ドーンは危なっかしい小娘を世話してくれているのです。流石、第一の頭脳と謳われた方。私がこうして好き勝手出来るのは、ドーンと側近達のお陰と重々承知しています。私一人だったら… 今は無いでしょうし」
「謙虚な所もドーン好みか、あはははは。天然とは最強だな」
解せん。天然とか。普通じゃん! 普通の事しかしてなくない?
「う~ん。どうでしょう」
そうこう話しているとドーンがアレクとトリスを連れて帰って来た。
「総団長、これが十手です。十手の使い勝手を見たいのならこいつらにさせますが?」
「いや、私がする。ドーン、スナッチ、相手をしろ」
総団長の後ろにいたスナッチ副団長が嫌そうな顔して前に出てきた。
「いやいや、何で? この騎士達にさせればいいでしょう?」
「あー? 十手とやら、面白そうじゃないか。まぁ、付き合えよ」
「え~、もう~」
と、気さく? な感じで、スナッチ副団長はぶつくさ言いながら開けた場所へ向かって行く。
「ドーンも。さっきの様子じゃ鈍ってなさそうだしな」
「やれやれ。言い出したら聞かないんですから」
ドーンも自分の槍を取りに駆けて行った。
「それより、さっきの対戦、ラモンは面白い戦術を持っているな? 小柄かつ身軽な身体を応用した体術と、近距離専用の短剣。初対面の相手には負けなしだろう? どうだ?」
うっ。バレてる。
「はぁ、まぁ。しかし、一度見られてしまうと格段に勝算が下がります。まだまだです」
「いや、そうだなぁ… 速さを武器にしたらひょっとしたりするんじゃないか? 戦闘センスはいいんだ。まずは体力作りだな」
「はい、精進します。ご指導ありがとうございます」
「ん」
そうこう話していると、ドーンとスナッチ副団長の用意が出来たみたいだ。
「そこの側近達。ラモンを護衛しろ。石や魔法のかけらが色々飛んでくるぞ」
「「イエッサー」」
アレクとトリスが私の席の前に立つ。総団長はワクワクしながらドーン達の方へ向かって行った。
「ねぇねぇ、トリス。あんたもちゃんと騎士が出来るんだね?」
「だ、団長。今は止めて下さい」
「は~い」
私の横にはスバルさんが座った。
「すみませんね。うちの団長、暇さえあれば打ち合いしたいタイプでして」
「いえいえ。十手を直接吟味頂けるなんてうれしいです」
「では、私、コナーが立ち合います。総団長対ドーン、スナッチ。始め」
92
あなたにおすすめの小説
嘘つくつもりはなかったんです!お願いだから忘れて欲しいのにもう遅い。王子様は異世界転生娘を溺愛しているみたいだけどちょっと勘弁して欲しい。
季邑 えり
恋愛
異世界転生した記憶をもつリアリム伯爵令嬢は、自他ともに認めるイザベラ公爵令嬢の腰ぎんちゃく。
今日もイザベラ嬢をよいしょするつもりが、うっかりして「王子様は理想的な結婚相手だ」と言ってしまった。それを偶然に聞いた王子は、早速リアリムを婚約者候補に入れてしまう。
王子様狙いのイザベラ嬢に睨まれたらたまらない。何とかして婚約者になることから逃れたいリアリムと、そんなリアリムにロックオンして何とかして婚約者にしたい王子。
婚約者候補から逃れるために、偽りの恋人役を知り合いの騎士にお願いすることにしたのだけど…なんとこの騎士も一筋縄ではいかなかった!
おとぼけ転生娘と、麗しい王子様の恋愛ラブコメディー…のはず。
イラストはベアしゅう様に描いていただきました。
偽りの婚姻
迷い人
ファンタジー
ルーペンス国とその南国に位置する国々との長きに渡る戦争が終わりをつげ、終戦協定が結ばれた祝いの席。
終戦の祝賀会の場で『パーシヴァル・フォン・ヘルムート伯爵』は、10年前に結婚して以来1度も会話をしていない妻『シヴィル』を、祝賀会の会場で探していた。
夫が多大な功績をたてた場で、祝わぬ妻などいるはずがない。
パーシヴァルは妻を探す。
妻の実家から受けた援助を返済し、離婚を申し立てるために。
だが、妻と思っていた相手との間に、婚姻の事実はなかった。
婚姻の事実がないのなら、借金を返す相手がいないのなら、自由になればいいという者もいるが、パーシヴァルは妻と思っていた女性シヴィルを探しそして思いを伝えようとしたのだが……
冷徹宰相様の嫁探し
菱沼あゆ
ファンタジー
あまり裕福でない公爵家の次女、マレーヌは、ある日突然、第一王子エヴァンの正妃となるよう、申し渡される。
その知らせを持って来たのは、若き宰相アルベルトだったが。
マレーヌは思う。
いやいやいやっ。
私が好きなのは、王子様じゃなくてあなたの方なんですけど~っ!?
実家が無害そう、という理由で王子の妃に選ばれたマレーヌと、冷徹宰相の恋物語。
(「小説家になろう」でも公開しています)
生贄公爵と蛇の王
荒瀬ヤヒロ
ファンタジー
妹に婚約者を奪われ、歳の離れた女好きに嫁がされそうになったことに反発し家を捨てたレイチェル。彼女が向かったのは「蛇に呪われた公爵」が住む離宮だった。
「お願いします、私と結婚してください!」
「はあ?」
幼い頃に蛇に呪われたと言われ「生贄公爵」と呼ばれて人目に触れないように離宮で暮らしていた青年ヴェンディグ。
そこへ飛び込んできた侯爵令嬢にいきなり求婚され、成り行きで婚約することに。
しかし、「蛇に呪われた生贄公爵」には、誰も知らない秘密があった。
まだ20歳の未亡人なので、この後は好きに生きてもいいですか?
せいめ
恋愛
政略結婚で愛することもなかった旦那様が魔物討伐中の事故で亡くなったのが1年前。
喪が明け、子供がいない私はこの家を出て行くことに決めました。
そんな時でした。高額報酬の良い仕事があると声を掛けて頂いたのです。
その仕事内容とは高貴な身分の方の閨指導のようでした。非常に悩みましたが、家を出るのにお金が必要な私は、その仕事を受けることに決めたのです。
閨指導って、そんなに何度も会う必要ないですよね?しかも、指導が必要には見えませんでしたが…。
でも、高額な報酬なので文句は言いませんわ。
家を出る資金を得た私は、今度こそ自由に好きなことをして生きていきたいと考えて旅立つことに決めました。
その後、新しい生活を楽しんでいる私の所に現れたのは……。
まずは亡くなったはずの旦那様との話から。
ご都合主義です。
設定は緩いです。
誤字脱字申し訳ありません。
主人公の名前を途中から間違えていました。
アメリアです。すみません。
転生『悪役』公爵令嬢はやり直し人生で楽隠居を目指す
RINFAM
ファンタジー
なんの罰ゲームだ、これ!!!!
あああああ!!!
本当ならあと数年で年金ライフが送れたはずなのに!!
そのために国民年金の他に利率のいい個人年金も掛け、さらに少ない給料の中からちまちまと老後の生活費を貯めてきたと言うのに!!!!
一銭も貰えないまま人生終わるだなんて、あんまりです神様仏様あああ!!
かくなる上はこのやり直し転生人生で、前世以上に楽して暮らせる隠居生活を手に入れなければ。
年金受給前に死んでしまった『心は常に18歳』な享年62歳の初老女『成瀬裕子』はある日突然死しファンタジー世界で公爵令嬢に転生!!しかし、数年後に待っていた年金生活を夢見ていた彼女は、やり直し人生で再び若いままでの楽隠居生活を目指すことに。
4コマ漫画版もあります。
モブで可哀相? いえ、幸せです!
みけの
ファンタジー
私のお姉さんは“恋愛ゲームのヒロイン”で、私はゲームの中で“モブ”だそうだ。
“あんたはモブで可哀相”。
お姉さんはそう、思ってくれているけど……私、可哀相なの?
お兄様、冷血貴公子じゃなかったんですか?~7歳から始める第二の聖女人生~
みつまめ つぼみ
ファンタジー
17歳で偽りの聖女として処刑された記憶を持つ7歳の女の子が、今度こそ世界を救うためにエルメーテ公爵家に引き取られて人生をやり直します。
記憶では冷血貴公子と呼ばれていた公爵令息は、義妹である主人公一筋。
そんな義兄に戸惑いながらも甘える日々。
「お兄様? シスコンもほどほどにしてくださいね?」
恋愛ポンコツと冷血貴公子の、コミカルでシリアスな救世物語開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる