8 / 42
2章 鉛の毒はいかがでしょうか
8 シリウスの病気
しおりを挟む
私はエマがそんなことをしてくれるとは思ってもいなかったため、男と同じくその光景を黙って見てしまった。
下に見ていた女に煙草を叩かれたことで、男の顔が赤くなっていき、怒りが沸点を達したようだった。
「メイド風情が何しやがる!」
腕を上げて、エマを殴ろうと振りかぶる。そんなことはさせないと、持ってきていた瓶の蓋を開けて、それを男の顔にかける。
「あへぇ……あわわ──」
ろれつが回らなくなり、まるで糸が切れたかのように後ろ向きで倒れた。間に合ってよかった、と心臓がバクバクと音を鳴らしていた。
「あっ……」
びっくりしたエマが倒れそうになったので、私は後ろから彼女を支えた。
どうやら咄嗟のことで体が勝手に動いていたようだが、麻痺していた恐怖が蘇り、足が竦んだようだ。ホッとすると同時に小言を言わねば気が済まない。
「無茶しすぎよ! こんな男なんて今みたいに倒せるんだから!」
「はは、思わず体が動きました……」
「まったく……でも、ありがとう」
エマがこちらの顔をジッと見てくるので、たまらず顔を背けてしまった。
この子は護身術が使えるわけでもないので、もし私が何も出来なかったら殴られていただろう。疑心に満ちた私の心を熱くさせた。周りの文官たちも急に上官が倒れたことで慌て出した。
今なら私も主導権を握れるので、これを利用しない手はない。
「眠っているだけだから気にしなくていいわよ。だけど、覚えておきなさい。私はここで毒を盛られているの。この男は眠るだけで良かったけど、もし少しでもサボって私の機嫌を損ねるのなら、三日間も昏睡状態にした同じ薬を飲ませて働けないようにしてあげるわ。これでも毒の使い方は上手いのよ」
全員の顔をひと通り見渡して、次に反抗したらどうなるかを脅しておく。
上官がこのように倒されてしまったせいで、一斉に煙草やお酒を片付けて仕事を始めた。バタバタと廊下を走る音が聞こえ、扉から顔を出したのはシリウスとメイド長だった。
「大丈夫か!」
シリウスは私へ近付いて顔をペタペタと触る。
怪我がないかを診てくれているらしいが、昨日のことを思い出して思わず一歩下がってしまった。
「怪我はしてません……そこの無能な上官は先に倒しましたから」
「倒しただと?」
後ろに倒れている上官を見て、信じられないと目を見開き、私と上官を交互に見た。
まさかこんなに分かりやすく大の字で寝ている大男に気が付かなかったのか。
「あまり心配をさせるな……」
また私の顔を触ろうとするが、昨日のことが頭の中で反芻してしまい、また一歩下がって避けた。
「昨日のことは申し訳ございません……」
役目を放り捨てて部屋へと逃げ帰ったのだ。彼にも恥をかかせたことに謝罪をする。
その時、廊下の方が騒がしくなっている気がした。シリウスの舌打ちが聞こえた。
「今は急いだほうがいいな!」
「えっ──」
訳もわからず私は引っ張られる。強い力で手を握られているせいで痛くなってきた。
彼は理由を話さず、私のどこかへ連れて行こうとした。
「離してください!」
何を言っても全く聞いてくれない。それどころかどんどん歩く速度が上がる。
「足が──ッ!」
とうとう足がもつれてしまい倒れそうになった。
するとやっとシリウスの動きが止まったと思うと、私を腕で受け止める。
「すまない。だがここは人目に付く」
「いいえ……きゃッ!」
やっとゆっくり歩いてくれるのかと思ったら私を横向きに抱いて歩き出した。
人目に付くと言ったくせにこれではもっと目立つではないか。廊下ですれ違う人たちがみんな私たちに注目するせいで恥ずかしい思いをするのだった。
シリウスの部屋らしき場所に連れ込まれ、ドアを閉めて私はベッドの上に置かれた。
「いったい何するの!」
やっと自由になり体を起こして抗議した。
「ここなら邪魔も入らないだろう」
「邪魔って──?」
「そんなことはどうでもいい。ずっと昨日のことが気になっていた。どうして俺の部屋に居たんだ?」
彼の言葉を理解するのに時間を要した。
「それは、どういうこと……でしょうか?」
「こちらが言いたいくらいだ。あんな格好で寝室に居るのなら何をされても文句が言えんぞ」
今日悩んでいたことが全て些細なことのように感じられた。
この男から夜に来るように呼ばれたのに、まるで私が望んで行ったと思われているように感じられた。
「貴方が呼んだのでしょうが! わたくしが、どれほど勇気を出して行ったと思っているのですか!」
気持ちが一気に昂り、頭が燃えそうなほど熱くなる。シリウスも私の怒りに慌て出した。
「待ってくれ! 俺が君を呼んだだと?」
他に誰がいるのだ。しっかり私はその場で彼の口から聞いた。
「そうやってシラを切るおつもりなら──」
女として軽く見られるのは我慢がならない。文句を言ってやろうとすると、急に彼は頭を押さえ出した。
「うっ!」
私の横をすり抜けてベッドに倒れて痛みを必死に我慢しているようだった。
偏頭痛でもあるのかと黙って見ていたが、なかなか痛みが治らないようだった。
「ちょっと大丈夫? 痛がり方が尋常じゃ……」
私はそこでテーブルの上の食べかけのスープの皿に目が行く。
それはあまりにも恐ろしいものだった──。
「鉛の皿……もしかして……鉛中毒?」
これまでの言動がちぐはぐだった理由がだんだんと分かって来た。性格が荒々しくなったり、手加減がなかったり、そして記憶の混濁。
ずっと知らずに鉛の皿を使っていたのなら、彼の体は鉛でおかしくなっていてもおかしくはない。
「なんでこんなの飲むのよ!」
下に見ていた女に煙草を叩かれたことで、男の顔が赤くなっていき、怒りが沸点を達したようだった。
「メイド風情が何しやがる!」
腕を上げて、エマを殴ろうと振りかぶる。そんなことはさせないと、持ってきていた瓶の蓋を開けて、それを男の顔にかける。
「あへぇ……あわわ──」
ろれつが回らなくなり、まるで糸が切れたかのように後ろ向きで倒れた。間に合ってよかった、と心臓がバクバクと音を鳴らしていた。
「あっ……」
びっくりしたエマが倒れそうになったので、私は後ろから彼女を支えた。
どうやら咄嗟のことで体が勝手に動いていたようだが、麻痺していた恐怖が蘇り、足が竦んだようだ。ホッとすると同時に小言を言わねば気が済まない。
「無茶しすぎよ! こんな男なんて今みたいに倒せるんだから!」
「はは、思わず体が動きました……」
「まったく……でも、ありがとう」
エマがこちらの顔をジッと見てくるので、たまらず顔を背けてしまった。
この子は護身術が使えるわけでもないので、もし私が何も出来なかったら殴られていただろう。疑心に満ちた私の心を熱くさせた。周りの文官たちも急に上官が倒れたことで慌て出した。
今なら私も主導権を握れるので、これを利用しない手はない。
「眠っているだけだから気にしなくていいわよ。だけど、覚えておきなさい。私はここで毒を盛られているの。この男は眠るだけで良かったけど、もし少しでもサボって私の機嫌を損ねるのなら、三日間も昏睡状態にした同じ薬を飲ませて働けないようにしてあげるわ。これでも毒の使い方は上手いのよ」
全員の顔をひと通り見渡して、次に反抗したらどうなるかを脅しておく。
上官がこのように倒されてしまったせいで、一斉に煙草やお酒を片付けて仕事を始めた。バタバタと廊下を走る音が聞こえ、扉から顔を出したのはシリウスとメイド長だった。
「大丈夫か!」
シリウスは私へ近付いて顔をペタペタと触る。
怪我がないかを診てくれているらしいが、昨日のことを思い出して思わず一歩下がってしまった。
「怪我はしてません……そこの無能な上官は先に倒しましたから」
「倒しただと?」
後ろに倒れている上官を見て、信じられないと目を見開き、私と上官を交互に見た。
まさかこんなに分かりやすく大の字で寝ている大男に気が付かなかったのか。
「あまり心配をさせるな……」
また私の顔を触ろうとするが、昨日のことが頭の中で反芻してしまい、また一歩下がって避けた。
「昨日のことは申し訳ございません……」
役目を放り捨てて部屋へと逃げ帰ったのだ。彼にも恥をかかせたことに謝罪をする。
その時、廊下の方が騒がしくなっている気がした。シリウスの舌打ちが聞こえた。
「今は急いだほうがいいな!」
「えっ──」
訳もわからず私は引っ張られる。強い力で手を握られているせいで痛くなってきた。
彼は理由を話さず、私のどこかへ連れて行こうとした。
「離してください!」
何を言っても全く聞いてくれない。それどころかどんどん歩く速度が上がる。
「足が──ッ!」
とうとう足がもつれてしまい倒れそうになった。
するとやっとシリウスの動きが止まったと思うと、私を腕で受け止める。
「すまない。だがここは人目に付く」
「いいえ……きゃッ!」
やっとゆっくり歩いてくれるのかと思ったら私を横向きに抱いて歩き出した。
人目に付くと言ったくせにこれではもっと目立つではないか。廊下ですれ違う人たちがみんな私たちに注目するせいで恥ずかしい思いをするのだった。
シリウスの部屋らしき場所に連れ込まれ、ドアを閉めて私はベッドの上に置かれた。
「いったい何するの!」
やっと自由になり体を起こして抗議した。
「ここなら邪魔も入らないだろう」
「邪魔って──?」
「そんなことはどうでもいい。ずっと昨日のことが気になっていた。どうして俺の部屋に居たんだ?」
彼の言葉を理解するのに時間を要した。
「それは、どういうこと……でしょうか?」
「こちらが言いたいくらいだ。あんな格好で寝室に居るのなら何をされても文句が言えんぞ」
今日悩んでいたことが全て些細なことのように感じられた。
この男から夜に来るように呼ばれたのに、まるで私が望んで行ったと思われているように感じられた。
「貴方が呼んだのでしょうが! わたくしが、どれほど勇気を出して行ったと思っているのですか!」
気持ちが一気に昂り、頭が燃えそうなほど熱くなる。シリウスも私の怒りに慌て出した。
「待ってくれ! 俺が君を呼んだだと?」
他に誰がいるのだ。しっかり私はその場で彼の口から聞いた。
「そうやってシラを切るおつもりなら──」
女として軽く見られるのは我慢がならない。文句を言ってやろうとすると、急に彼は頭を押さえ出した。
「うっ!」
私の横をすり抜けてベッドに倒れて痛みを必死に我慢しているようだった。
偏頭痛でもあるのかと黙って見ていたが、なかなか痛みが治らないようだった。
「ちょっと大丈夫? 痛がり方が尋常じゃ……」
私はそこでテーブルの上の食べかけのスープの皿に目が行く。
それはあまりにも恐ろしいものだった──。
「鉛の皿……もしかして……鉛中毒?」
これまでの言動がちぐはぐだった理由がだんだんと分かって来た。性格が荒々しくなったり、手加減がなかったり、そして記憶の混濁。
ずっと知らずに鉛の皿を使っていたのなら、彼の体は鉛でおかしくなっていてもおかしくはない。
「なんでこんなの飲むのよ!」
1
あなたにおすすめの小説
若い頃に婚約破棄されたけど、不惑の年になってようやく幸せになれそうです。
長岡更紗
恋愛
侯爵令嬢だったユリアーナは、第一王子のディートフリートと十歳で婚約した。
仲睦まじく過ごしていたある日、父親の死をきっかけにどん底まで落ちたユリアーナは婚約破棄されてしまう。
愛し合う二人は、離れ離れとなってしまったのだった。
ディートフリートを待ち続けるユリアーナ。
ユリアーナを迎えに行こうと奮闘するディートフリート。
二人に巻き込まれてしまった、男装の王弟。
時に笑い、時に泣き、諦めそうになり、奮闘し……
全ては、愛する人と幸せになるために。
他サイトと重複投稿しています。
全面改稿して投稿中です。
(完結)記憶喪失令嬢は幸せを掴む
あかる
恋愛
ここはどこ?そして私は…
川に流されていた所を助けられ、何もかもを忘れていた私は、幸運にも助けて頂けました。新たな名前、そして仕事。私はここにいてもいいのでしょうか?
ご都合主義で、ゆるゆる設定です。完結してます。忘れなかったら、毎日投稿します。
ご指摘があり、罪と罰の一部を改正しました。
【完結】家族に愛されなかった辺境伯の娘は、敵国の堅物公爵閣下に攫われ真実の愛を知る
水月音子
恋愛
辺境を守るティフマ城の城主の娘であるマリアーナは、戦の代償として隣国の敵将アルベルトにその身を差し出した。
婚約者である第四王子と、父親である城主が犯した国境侵犯という罪を、自分の命でもって償うためだ。
だが――
「マリアーナ嬢を我が国に迎え入れ、現国王の甥である私、アルベルト・ルーベンソンの妻とする」
そう宣言されてマリアーナは隣国へと攫われる。
しかし、ルーベンソン公爵邸にて差し出された婚約契約書にある一文に疑念を覚える。
『婚約期間中あるいは婚姻後、子をもうけた場合、性別を問わず健康な子であれば、婚約もしくは結婚の継続の自由を委ねる』
さらには家庭教師から“精霊姫”の話を聞き、アルベルトの側近であるフランからも詳細を聞き出すと、自分の置かれた状況を理解する。
かつて自国が攫った“精霊姫”の血を継ぐマリアーナ。
そのマリアーナが子供を産めば、自分はもうこの国にとって必要ない存在のだ、と。
そうであれば、早く子を産んで身を引こう――。
そんなマリアーナの思いに気づかないアルベルトは、「婚約中に子を産み、自国へ戻りたい。結婚して公爵様の経歴に傷をつける必要はない」との彼女の言葉に激昂する。
アルベルトはアルベルトで、マリアーナの知らないところで実はずっと昔から、彼女を妻にすると決めていた。
ふたりは互いの立場からすれ違いつつも、少しずつ心を通わせていく。
真面目くさった女はいらないと婚約破棄された伯爵令嬢ですが、王太子様に求婚されました。実はかわいい彼の溺愛っぷりに困っています
綾森れん
恋愛
「リラ・プリマヴェーラ、お前と交わした婚約を破棄させてもらう!」
公爵家主催の夜会にて、リラ・プリマヴェーラ伯爵令嬢はグイード・ブライデン公爵令息から言い渡された。
「お前のような真面目くさった女はいらない!」
ギャンブルに財産を賭ける婚約者の姿に公爵家の将来を憂いたリラは、彼をいさめたのだが逆恨みされて婚約破棄されてしまったのだ。
リラとグイードの婚約は政略結婚であり、そこに愛はなかった。リラは今でも7歳のころ茶会で出会ったアルベルト王子の優しさと可愛らしさを覚えていた。しかしアルベルト王子はそのすぐあとに、毒殺されてしまった。
夜会で恥をさらし、居場所を失った彼女を救ったのは、美しい青年歌手アルカンジェロだった。
心優しいアルカンジェロに惹かれていくリラだが、彼は高い声を保つため、少年時代に残酷な手術を受けた「カストラート(去勢歌手)」と呼ばれる存在。教会は、子孫を残せない彼らに結婚を禁じていた。
禁断の恋に悩むリラのもとへ、父親が新たな婚約話をもってくる。相手の男性は親子ほども歳の離れた下級貴族で子だくさん。数年前に妻を亡くし、後妻に入ってくれる女性を探しているという、悪い条件の相手だった。
望まぬ婚姻を強いられ未来に希望を持てなくなったリラは、アルカンジェロと二人、教会の勢力が及ばない国外へ逃げ出す計画を立てる。
仮面舞踏会の夜、二人の愛は通じ合い、結ばれる。だがアルカンジェロが自身の秘密を打ち明けた。彼の正体は歌手などではなく、十年前に毒殺されたはずのアルベルト王子その人だった。
しかし再び、王権転覆を狙う暗殺者が迫りくる。
これは、愛し合うリラとアルベルト王子が二人で幸せをつかむまでの物語である。
傷物令嬢シャルロットは辺境伯様の人質となってスローライフ
悠木真帆
恋愛
侯爵令嬢シャルロット・ラドフォルンは幼いとき王子を庇って右上半身に大やけどを負う。
残ったやけどの痕はシャルロットに暗い影を落とす。
そんなシャルロットにも他国の貴族との婚約が決まり幸せとなるはずだった。
だがーー
月あかりに照らされた婚約者との初めての夜。
やけどの痕を目にした婚約者は顔色を変えて、そのままベッドの上でシャルロットに婚約破棄を申し渡した。
それ以来、屋敷に閉じこもる生活を送っていたシャルロットに父から敵国の人質となることを命じられる。
はじめまして、旦那様。離婚はいつになさいます?
あゆみノワ@書籍『完全別居の契約婚〜』
恋愛
「はじめてお目にかかります。……旦那様」
「……あぁ、君がアグリア、か」
「それで……、離縁はいつになさいます?」
領地の未来を守るため、同じく子爵家の次男で軍人のシオンと期間限定の契約婚をした貧乏貴族令嬢アグリア。
両家の顔合わせなし、婚礼なし、一切の付き合いもなし。それどころかシオン本人とすら一度も顔を合わせることなく結婚したアグリアだったが、長らく戦地へと行っていたシオンと初対面することになった。
帰ってきたその日、アグリアは約束通り離縁を申し出たのだが――。
形だけの結婚をしたはずのふたりは、愛で結ばれた本物の夫婦になれるのか。
★HOTランキング最高2位をいただきました! ありがとうございます!
※書き上げ済みなので完結保証。他サイトでも掲載中です。
【完結】貧乏男爵家のガリ勉令嬢が幸せをつかむまでー平凡顔ですが勉強だけは負けませんー
華抹茶
恋愛
家は貧乏な男爵家の長女、ベティーナ・アルタマンは可愛い弟の学費を捻出するために良いところへ就職しなければならない。そのためには学院をいい成績で卒業することが必須なため、がむしゃらに勉強へ打ち込んできた。
学院始まって最初の試験で1位を取ったことで、入学試験1位、今回の試験で2位へ落ちたコンラート・ブランディスと関わるようになる。容姿端麗、頭脳明晰、家は上級貴族の侯爵家。ご令嬢がこぞって結婚したい大人気のモテ男。そんな人からライバル宣言されてしまって――
ライバルから恋心を抱いていく2人のお話です。12話で完結。(12月31日に完結します)
※以前投稿した、長文短編を加筆修正し分割した物になります。
※R5.2月 コンラート視点の話を追加しました。(全5話)
【完結】どうやら時戻りをしました。
まるねこ
恋愛
ウルダード伯爵家は借金地獄に陥り、借金返済のため泣く泣く嫁いだ先は王家の闇を担う家。
辛い日々に耐えきれずモアは自らの命を断つ。
時戻りをした彼女は同じ轍を踏まないと心に誓う。
※前半激重です。ご注意下さい
Copyright©︎2023-まるねこ
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる