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第二十五章 里帰り編
第533話 教会跡地
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ブロムが提示した条件は、こうだ。
一つ、ウミヘビを連れて来ないこと。
二つ、アイギスを出さないこと。
三つ、電子機器を持たないこと。
四つ、買いそびれたパンを寄越すこと。
五つ、一人で来ること。
「反対です」
路地裏にて。
地上まで降りてきたセレンはブロムが提示した条件を即、拒絶した。
「付いて行った先でモーズ先生に何かあったらどうするのですか。そもそも何かする為に連れ出そうと考えているのでは?」
「殺す気ならば最初から殺している」
ブロムは低く冷たい声で言う。
「飲めないのならば交渉は決裂だ。失せろ」
「待、待ってくれブロム!」
モーズは慌ててブロムとセレンの間に割って入ると、その場で面頬や腕時計型電子機器を外し、セレンへ渡した。
「セレン、君はこれを持って所長に報告を。後で合流しよう」
「しかし先生、危険すぎますよ」
「……大丈夫だ。私にはアイギスがついている。透化していてわかりにくいが、所長のアイギスもいるんだ。心配いらない」
モーズはセレンの耳元へ顔を近付け、ブロムに聞こえないよう小声でそう伝えると、大通りに出るよう背中を押す。
モーズきっての頼み。ここでゴネても心象を悪くしてしまうと判断したセレンは、苦々しけな表情を浮かべ、渋々といった様子で大通りに出た。
これで路地裏に残ったのは、モーズとブロムの2人となる。
「さぁ、条件は達成しただろう? 案内してくれ」
「……着いて来れなければ置いていく」
「わ、わかった」
すたすたと早足で移動し始めたブロムに、モーズは小走りで後を追う。
そうして2人はあっという間に建物の陰へ消えて行った。
◇
(……。こっそり着いていけばバレませんかね)
「やめた方がいいよ、セレン」
セレンが大通りに出てすぐ。
薄暗い路地裏をじっと見詰めていると、後ろから声をかけられる。
振り返ってみればそこには、いつの間にかテオフラストゥスが立っていた。
「ここで信用を損ねたら決別してしまうからね。ブロムとは良好な関係を続けたいんだ、辛いだろうけど我慢して欲しい」
「……聞いていたのですか」
「途中からね。念の為、アンチモンを付けておいたよ。彼は隠密が得意だからまずバレない。だから安心してくれ、セレン」
そう言って微笑するテオフラストゥス。
言われてみれば、アンチモンの姿がない。あれだけ引っ付いていたテトラミックスが、歩道の端に一人で突っ立っているというのに。
尤もテトラミックスの視線の先を追えば、アンチモンの不在など頭から吹き飛んでしまうのだが。
「で、この街の光景は何ですか?」
「ブロムの痕跡を消すのに記憶改竄と情報改竄した結果、かな?」
配信されてたやつもハッキングして書き換えたよー。なんてのほほんと言うテオフラストゥスだが、アスファルトが割れ、下水が吹き出し、車も数台燃え、サイレン飛び交う騒ぎとなっているこの場の雰囲気と全く合っていない。
ちなみにテトラミックスは混乱する人々を憂いているのとかでは全くなく、ブロムの毒素による腐食を工作する為に燃やされた車を不憫に思っているだけである。ちなみに着火したのはアンチモンだ。容赦のない、なおかつ慣れた手際だった。テオフラストゥスの偽装は常習なのだろうと察せられる程に。
「少ししたらアンチモンから連絡が来るだろうから、それまで暇潰しをしようか、セレン」
◇
「ふぅ」
街を出る一歩手前、住宅の陰で、ブロムはフードを下ろしマスクを外した。よく晴れた空の下に、彼の素顔が晒される。
癖っ毛が目立つ赤褐色の髪をした、少し幼い顔立ちの美青年。
ウミヘビの例に漏れず美しい顔立ちをした彼は、怪しげなマスクを付けていた方が目立たないかもしれない、とモーズが思ってしまう程で、ギリシャ神話きっての美男ナルキッソスと名乗られても受け入れてしまえるだろう。
「ちんたら歩くと日が暮れる。こっちに来い」
「うん?」
モーズがぼんやりとブロムを眺めていると、不意に視界が大きく動いた。
青い空ではなく、乾いた地面、それからブロムの革靴が見える。いつの間にか、ブロムの肩に抱えられている。そうモーズが認識したとほとんど同時に、ブロムは疾風の如き速さで草原を駆けていく。
「おわっ!」
一気に離れていく街の景色。
一体、何処に連れて行かれてしまうのか――など、普通ならば考えてしまうだろうが、この地で生まれ育ったモーズにはわかった。
教会跡地に、向かっている。
元より何処に向かおうとも抵抗する気などなかったが、行き先が明確になった為にモーズは身を任せる決意を固めた。
(彼ならばきっと、連れて行ってくれる)
◇
「ウチに気付いた、って訳ではないか」
草原を猛スピードで移動していく人影を、街中のアパートの上から観察しているのは、テオフラストゥスに追跡を任されたアンチモンである。
ブロムは時折、不規則に生える木々を遮蔽物代わりに通っているようだが、そんな目隠しアンチモンには通じない。
「ま、あの程度のスピード、見失わないし」
鷹の目の如き遠視も、脚力も、アンチモンの方が上なのだから。
◇
教会、そして孤児院跡地。
そこは街の外れ、それもバスなどの交通機関を使わなくては訪れることができない、辺鄙な場所にある。
何故ならば教会は広大なハーブ畑を所有していたから。手入れや収穫といった管理は、孤児達も手伝い、生活費の足しに街へ売りに行く事もあれば料理に使われる事もあり、薬の材料とする事もあった。
ハーブの花が咲く時期は、色取り取りの絨毯が見渡す限り続き、感染爆発が収まった頃には観光客が足を運ぶ程に美しかった。
「……すっかり、雑草に覆われてしまったな」
ブロムの肩から下されたモーズが、悲しげな声音で呟く。
長閑で美しい光景が見られたのは、教会が運営されていた3年前までの話。建物も畑も再利用される事なく放置され、今では荒れ果ててしまっている。
そのうえ、墓参り用となってしまっていたとは言え、バス運営までも廃止されたとなっては、人の足で踏み鳴らされる事もなく、教会やその裏にある墓地に続く道さえも雑草で隠れ、進行を妨害してくる。
草に足を取られないよう進んだとしても、行き着く先は廃墟なのだが。
外壁には蔦植物が絡み、窓はヒビ割れ、屋根には穴が空き、朽ちかけた――かつての生家。
その光景は、なかなかつらいものであった。
「何をぼんやりしている。こっちだ」
廃墟に気を取られていたモーズに、ブロムが声をかけてくる。
気が付けば結構な距離が離れていた。モーズは「すまない」と軽く謝罪しながら慌てて後を追う。
ブロムが向かったのは教会跡地の更に先。
黒い樹肌のオークの木々が生える、山林。木々の間を縫い進んでいくブロムに、モーズはどうにかついて行く。見失わないでいられる時点で加減はしてくれるのはわかるのだが、久々の山道というのもあり体力は容赦なく削られていく。
(この奥には、一体何が……)
一つ、ウミヘビを連れて来ないこと。
二つ、アイギスを出さないこと。
三つ、電子機器を持たないこと。
四つ、買いそびれたパンを寄越すこと。
五つ、一人で来ること。
「反対です」
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地上まで降りてきたセレンはブロムが提示した条件を即、拒絶した。
「付いて行った先でモーズ先生に何かあったらどうするのですか。そもそも何かする為に連れ出そうと考えているのでは?」
「殺す気ならば最初から殺している」
ブロムは低く冷たい声で言う。
「飲めないのならば交渉は決裂だ。失せろ」
「待、待ってくれブロム!」
モーズは慌ててブロムとセレンの間に割って入ると、その場で面頬や腕時計型電子機器を外し、セレンへ渡した。
「セレン、君はこれを持って所長に報告を。後で合流しよう」
「しかし先生、危険すぎますよ」
「……大丈夫だ。私にはアイギスがついている。透化していてわかりにくいが、所長のアイギスもいるんだ。心配いらない」
モーズはセレンの耳元へ顔を近付け、ブロムに聞こえないよう小声でそう伝えると、大通りに出るよう背中を押す。
モーズきっての頼み。ここでゴネても心象を悪くしてしまうと判断したセレンは、苦々しけな表情を浮かべ、渋々といった様子で大通りに出た。
これで路地裏に残ったのは、モーズとブロムの2人となる。
「さぁ、条件は達成しただろう? 案内してくれ」
「……着いて来れなければ置いていく」
「わ、わかった」
すたすたと早足で移動し始めたブロムに、モーズは小走りで後を追う。
そうして2人はあっという間に建物の陰へ消えて行った。
◇
(……。こっそり着いていけばバレませんかね)
「やめた方がいいよ、セレン」
セレンが大通りに出てすぐ。
薄暗い路地裏をじっと見詰めていると、後ろから声をかけられる。
振り返ってみればそこには、いつの間にかテオフラストゥスが立っていた。
「ここで信用を損ねたら決別してしまうからね。ブロムとは良好な関係を続けたいんだ、辛いだろうけど我慢して欲しい」
「……聞いていたのですか」
「途中からね。念の為、アンチモンを付けておいたよ。彼は隠密が得意だからまずバレない。だから安心してくれ、セレン」
そう言って微笑するテオフラストゥス。
言われてみれば、アンチモンの姿がない。あれだけ引っ付いていたテトラミックスが、歩道の端に一人で突っ立っているというのに。
尤もテトラミックスの視線の先を追えば、アンチモンの不在など頭から吹き飛んでしまうのだが。
「で、この街の光景は何ですか?」
「ブロムの痕跡を消すのに記憶改竄と情報改竄した結果、かな?」
配信されてたやつもハッキングして書き換えたよー。なんてのほほんと言うテオフラストゥスだが、アスファルトが割れ、下水が吹き出し、車も数台燃え、サイレン飛び交う騒ぎとなっているこの場の雰囲気と全く合っていない。
ちなみにテトラミックスは混乱する人々を憂いているのとかでは全くなく、ブロムの毒素による腐食を工作する為に燃やされた車を不憫に思っているだけである。ちなみに着火したのはアンチモンだ。容赦のない、なおかつ慣れた手際だった。テオフラストゥスの偽装は常習なのだろうと察せられる程に。
「少ししたらアンチモンから連絡が来るだろうから、それまで暇潰しをしようか、セレン」
◇
「ふぅ」
街を出る一歩手前、住宅の陰で、ブロムはフードを下ろしマスクを外した。よく晴れた空の下に、彼の素顔が晒される。
癖っ毛が目立つ赤褐色の髪をした、少し幼い顔立ちの美青年。
ウミヘビの例に漏れず美しい顔立ちをした彼は、怪しげなマスクを付けていた方が目立たないかもしれない、とモーズが思ってしまう程で、ギリシャ神話きっての美男ナルキッソスと名乗られても受け入れてしまえるだろう。
「ちんたら歩くと日が暮れる。こっちに来い」
「うん?」
モーズがぼんやりとブロムを眺めていると、不意に視界が大きく動いた。
青い空ではなく、乾いた地面、それからブロムの革靴が見える。いつの間にか、ブロムの肩に抱えられている。そうモーズが認識したとほとんど同時に、ブロムは疾風の如き速さで草原を駆けていく。
「おわっ!」
一気に離れていく街の景色。
一体、何処に連れて行かれてしまうのか――など、普通ならば考えてしまうだろうが、この地で生まれ育ったモーズにはわかった。
教会跡地に、向かっている。
元より何処に向かおうとも抵抗する気などなかったが、行き先が明確になった為にモーズは身を任せる決意を固めた。
(彼ならばきっと、連れて行ってくれる)
◇
「ウチに気付いた、って訳ではないか」
草原を猛スピードで移動していく人影を、街中のアパートの上から観察しているのは、テオフラストゥスに追跡を任されたアンチモンである。
ブロムは時折、不規則に生える木々を遮蔽物代わりに通っているようだが、そんな目隠しアンチモンには通じない。
「ま、あの程度のスピード、見失わないし」
鷹の目の如き遠視も、脚力も、アンチモンの方が上なのだから。
◇
教会、そして孤児院跡地。
そこは街の外れ、それもバスなどの交通機関を使わなくては訪れることができない、辺鄙な場所にある。
何故ならば教会は広大なハーブ畑を所有していたから。手入れや収穫といった管理は、孤児達も手伝い、生活費の足しに街へ売りに行く事もあれば料理に使われる事もあり、薬の材料とする事もあった。
ハーブの花が咲く時期は、色取り取りの絨毯が見渡す限り続き、感染爆発が収まった頃には観光客が足を運ぶ程に美しかった。
「……すっかり、雑草に覆われてしまったな」
ブロムの肩から下されたモーズが、悲しげな声音で呟く。
長閑で美しい光景が見られたのは、教会が運営されていた3年前までの話。建物も畑も再利用される事なく放置され、今では荒れ果ててしまっている。
そのうえ、墓参り用となってしまっていたとは言え、バス運営までも廃止されたとなっては、人の足で踏み鳴らされる事もなく、教会やその裏にある墓地に続く道さえも雑草で隠れ、進行を妨害してくる。
草に足を取られないよう進んだとしても、行き着く先は廃墟なのだが。
外壁には蔦植物が絡み、窓はヒビ割れ、屋根には穴が空き、朽ちかけた――かつての生家。
その光景は、なかなかつらいものであった。
「何をぼんやりしている。こっちだ」
廃墟に気を取られていたモーズに、ブロムが声をかけてくる。
気が付けば結構な距離が離れていた。モーズは「すまない」と軽く謝罪しながら慌てて後を追う。
ブロムが向かったのは教会跡地の更に先。
黒い樹肌のオークの木々が生える、山林。木々の間を縫い進んでいくブロムに、モーズはどうにかついて行く。見失わないでいられる時点で加減はしてくれるのはわかるのだが、久々の山道というのもあり体力は容赦なく削られていく。
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