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第十一章 キノコの国のアリス編
第208話 キノコの森
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大穴の底へ下ったモーズ達に待ち受けていた物とは、ステージ5――《鼠型》へ変異した、感染者の群れであった。
優に20人は超えていた《鼠型》は侵入者と見るや否や、一斉に襲いかかってきたものの、大穴の底とはいえ数十人もの人数が四方から迫れる広さはない。横一列に並べば5人が限界の幅。
よって囲まれる前に水銀が液体金属で格子状の障害を作り、群れが前進しないよう足止め。そして格子の向こう側に敢えて出していた砒素が、ヒ首を片手に片端から《鼠型》の首を落としていった。
「ふふんっ! どうじゃ! わしは鼠退治は得意でのぅっ!」
ものの10分で感染者の遺体が山と積み上がり、首が大穴の端に転がる。あっという間だった。
大見得切っていただけあり、砒素はかすり傷一つ負う事なくおおよそ20人もの感染者を処分してしまった。
「そのリーチの短さで一瞬とは……。実力を見誤っていて、すまなかった」
「わかればよいのじゃ!」
モーズに向けえへんと胸を張って、満足げな笑顔を浮かべる砒素。
なお首を落とす形で容赦なく処分されていった《鼠型》感染者達を見たエドワードは、格子状の液体金属に背中を向け前屈みになりグロッキーになっていた。
「エドちゃん先生大丈夫~? 吐いちゃうっ? 吐いちゃうっ?」
「な、何とか堪えます……。うぷ」
「ちょっと。こんな序の口で耐えられないんじゃ、この先キツいんじゃない? 置いて行っていいかしら?」
「銀ちゃん、子守りが面倒だからって放置子は駄目よっ!?」
隙あらば護衛の任務を投げ出そうとする水銀に、カールはわたわたと慌てている。しかしこのまま同行をさせても気分が悪くなりコンディションが保てなくなるのも問題だ。ここは菌床、危険地帯なのだから。
「い、行きます……! ジョン院長を見つけ出せ次第、処置を施せるよう準備もしてきたのですし……!」
だがエドワードは背負っている正方形の黒いメディカルバックを指差し、平気だという旨を伝えてきた。また一人でもある程度、感染者を対処できるよう、護身用の火炎放射器なども持ってきたのだ。ここで引く気は一切なかった。
「虚勢を張ってもいい事なんてないでしょうに。別に診るのはボウヤじゃなくってもいいじゃない」
「カルテ把握する時間ないから無理よ銀ちゃんっ! 見付け出せてもその場じゃ俺ちゃん達何も出来ないよっ!」
「カールさんの言う通り、担当医以外の医師が患者を診るにはカルテの共有が必須。しかも珊瑚症患者となれば細部まで頭に叩き込まなくてはいけません。誤った処置をすればステージ進行を早めてしまう。下手に手は出せない」
珊瑚症患者の診察、処置はカルテを共有している医師でなければ非常に難しい。投薬の量一つ取っても、不足だったら『珊瑚』の活性を止められずステージの進行を早め、過剰だったら患者本人の免疫細胞を殺してしまい、それはそれでステージの進行を早めてしまう。
ましてジョンは現在、罹患から8年目。ステージ4目前。誤診一つが命取りになる。
「僕の事は気にせずに……! しかし何と言うか、皆さん全く動じないとは流石ですね。百戦錬磨という感じがして頼もしいです!」
「いえ私は今回で菌床内に足を踏み入れるのは6回目でして、決して百戦錬磨とは言えませんね。しかもその内の1回は殆ど意識がなかったので、実質5回です」
「えっ」
「あっ、カールさん達は百戦錬磨ですのでご安心を。恥ずかしながら、私だけ経験不足なのです」
モーズのまさかの経験数にエドワードは困惑する。そして暫しマスク越しに手を当てて考え込んだかと思うと、ハッと顔をあげ、思い付いたモーズを喩えるに相応しい単語を呟いた。
「メンタルチタン……?」
「あれ? 前にもフリーデンにそんな事を言われましたが……。何故でしょうね?」
「ひっ。自覚なし怖い……」
エドワードから慄かれている意味がわからず、小首を傾げるモーズ。
2人がそんなやり取りをしている間に、水銀は格子状の液体金属をシルクハットの中へ回収し障害を取っ払う。そして格子の向こう側にいた砒素がエドワードの元へ走ってきて、周りをぴょんぴょんと跳ね始めた。
「そうじゃ! キツいのなら目隠しでもすればよいのじゃ! 見えぬのならば大分楽になろうぞ!」
「えっ!? いえそこまでして貰うほどでは……! それにこの先はどの道、光が届かず視界が悪くなりますので、わざわざ目を塞がなくても」
「何を言うておる小童。この先も明るいぞ?」
砒素はそう言って袖口の大きな白衣から手を出し、人差し指で大穴の先を指差す。そこは洞窟状となって先に続いていて――ベニテングタケに似た『珊瑚』の菌糸が発光していた。
人の背丈を優に超えたサイズの、赤地に水玉模様のベニテングタケ状の菌糸の塊。しかし発光色はラベンダー色であったり、ヒヤシンス色であったり、ライム色であったりと、淡く明るいパステルカラーの色をしていて、湿気の多いじめついた洞窟内部をファンタジーのようなメルヘンのような空間へ変貌させていた。
「な、何か明るいと思ったら、何だこのキノコ……!?」
「うーわマッジ? 菌床って『アクアリウム』って俗称が付くぐらい海底デザイン一色なのに、ここに来て新しい変異が見られるとか情報過多ぁ~」
「もしかするとステージ6が関わる菌床は、より特異な形になるのかもしれませんね。前例が通じない可能性がある。より気を引き締めて参りましょう」
「これ片端から記録撮った方がいいな」とカールがカメラ機能搭載の球体型自動人形を浮遊させ、正常に起動しているか確認している間に、モーズは右手首からアイギスの触手を生やし、洞窟の土壁に先端を接触。〈根〉との『交信』を試みる。
しかし声は一切、聞こえない。スペインやドイツ、パラスの菌床に赴いた時はモーズ側からアクションを起こさずとも勝手に声が聞こえてきたというのに、無音だ。特殊学会時に遭遇した《植物型》は【芽胞】を生成ししていた、つまり仮死状態だったので『交信』が出来なかったのは理解できるが、今回は胞子を飛ばしている所からして目に見えて活発に動いている。
なのに不気味なぐらい、静かだ。
(今までと明らかに違う。菌床の形態自体、過去のどの記録にもない姿形だ。ステージ6の関わりが強いから、と仮定するべきか? それはまだ早計か……? どちらにせよ情報が得られないのは困るな。どうしたものか)
「モーズ!」
その時、突然名を呼ばれ、モーズは意識を現実に引き戻される。
名を呼んだのは黒髪黒目黒服の少年、オニキス。
発光するキノコ並木の奥に現れた彼は、元気に手を振って無邪気に笑っていた。
「そっちから来てくれたんだね! 嬉しいなぁっ!」
優に20人は超えていた《鼠型》は侵入者と見るや否や、一斉に襲いかかってきたものの、大穴の底とはいえ数十人もの人数が四方から迫れる広さはない。横一列に並べば5人が限界の幅。
よって囲まれる前に水銀が液体金属で格子状の障害を作り、群れが前進しないよう足止め。そして格子の向こう側に敢えて出していた砒素が、ヒ首を片手に片端から《鼠型》の首を落としていった。
「ふふんっ! どうじゃ! わしは鼠退治は得意でのぅっ!」
ものの10分で感染者の遺体が山と積み上がり、首が大穴の端に転がる。あっという間だった。
大見得切っていただけあり、砒素はかすり傷一つ負う事なくおおよそ20人もの感染者を処分してしまった。
「そのリーチの短さで一瞬とは……。実力を見誤っていて、すまなかった」
「わかればよいのじゃ!」
モーズに向けえへんと胸を張って、満足げな笑顔を浮かべる砒素。
なお首を落とす形で容赦なく処分されていった《鼠型》感染者達を見たエドワードは、格子状の液体金属に背中を向け前屈みになりグロッキーになっていた。
「エドちゃん先生大丈夫~? 吐いちゃうっ? 吐いちゃうっ?」
「な、何とか堪えます……。うぷ」
「ちょっと。こんな序の口で耐えられないんじゃ、この先キツいんじゃない? 置いて行っていいかしら?」
「銀ちゃん、子守りが面倒だからって放置子は駄目よっ!?」
隙あらば護衛の任務を投げ出そうとする水銀に、カールはわたわたと慌てている。しかしこのまま同行をさせても気分が悪くなりコンディションが保てなくなるのも問題だ。ここは菌床、危険地帯なのだから。
「い、行きます……! ジョン院長を見つけ出せ次第、処置を施せるよう準備もしてきたのですし……!」
だがエドワードは背負っている正方形の黒いメディカルバックを指差し、平気だという旨を伝えてきた。また一人でもある程度、感染者を対処できるよう、護身用の火炎放射器なども持ってきたのだ。ここで引く気は一切なかった。
「虚勢を張ってもいい事なんてないでしょうに。別に診るのはボウヤじゃなくってもいいじゃない」
「カルテ把握する時間ないから無理よ銀ちゃんっ! 見付け出せてもその場じゃ俺ちゃん達何も出来ないよっ!」
「カールさんの言う通り、担当医以外の医師が患者を診るにはカルテの共有が必須。しかも珊瑚症患者となれば細部まで頭に叩き込まなくてはいけません。誤った処置をすればステージ進行を早めてしまう。下手に手は出せない」
珊瑚症患者の診察、処置はカルテを共有している医師でなければ非常に難しい。投薬の量一つ取っても、不足だったら『珊瑚』の活性を止められずステージの進行を早め、過剰だったら患者本人の免疫細胞を殺してしまい、それはそれでステージの進行を早めてしまう。
ましてジョンは現在、罹患から8年目。ステージ4目前。誤診一つが命取りになる。
「僕の事は気にせずに……! しかし何と言うか、皆さん全く動じないとは流石ですね。百戦錬磨という感じがして頼もしいです!」
「いえ私は今回で菌床内に足を踏み入れるのは6回目でして、決して百戦錬磨とは言えませんね。しかもその内の1回は殆ど意識がなかったので、実質5回です」
「えっ」
「あっ、カールさん達は百戦錬磨ですのでご安心を。恥ずかしながら、私だけ経験不足なのです」
モーズのまさかの経験数にエドワードは困惑する。そして暫しマスク越しに手を当てて考え込んだかと思うと、ハッと顔をあげ、思い付いたモーズを喩えるに相応しい単語を呟いた。
「メンタルチタン……?」
「あれ? 前にもフリーデンにそんな事を言われましたが……。何故でしょうね?」
「ひっ。自覚なし怖い……」
エドワードから慄かれている意味がわからず、小首を傾げるモーズ。
2人がそんなやり取りをしている間に、水銀は格子状の液体金属をシルクハットの中へ回収し障害を取っ払う。そして格子の向こう側にいた砒素がエドワードの元へ走ってきて、周りをぴょんぴょんと跳ね始めた。
「そうじゃ! キツいのなら目隠しでもすればよいのじゃ! 見えぬのならば大分楽になろうぞ!」
「えっ!? いえそこまでして貰うほどでは……! それにこの先はどの道、光が届かず視界が悪くなりますので、わざわざ目を塞がなくても」
「何を言うておる小童。この先も明るいぞ?」
砒素はそう言って袖口の大きな白衣から手を出し、人差し指で大穴の先を指差す。そこは洞窟状となって先に続いていて――ベニテングタケに似た『珊瑚』の菌糸が発光していた。
人の背丈を優に超えたサイズの、赤地に水玉模様のベニテングタケ状の菌糸の塊。しかし発光色はラベンダー色であったり、ヒヤシンス色であったり、ライム色であったりと、淡く明るいパステルカラーの色をしていて、湿気の多いじめついた洞窟内部をファンタジーのようなメルヘンのような空間へ変貌させていた。
「な、何か明るいと思ったら、何だこのキノコ……!?」
「うーわマッジ? 菌床って『アクアリウム』って俗称が付くぐらい海底デザイン一色なのに、ここに来て新しい変異が見られるとか情報過多ぁ~」
「もしかするとステージ6が関わる菌床は、より特異な形になるのかもしれませんね。前例が通じない可能性がある。より気を引き締めて参りましょう」
「これ片端から記録撮った方がいいな」とカールがカメラ機能搭載の球体型自動人形を浮遊させ、正常に起動しているか確認している間に、モーズは右手首からアイギスの触手を生やし、洞窟の土壁に先端を接触。〈根〉との『交信』を試みる。
しかし声は一切、聞こえない。スペインやドイツ、パラスの菌床に赴いた時はモーズ側からアクションを起こさずとも勝手に声が聞こえてきたというのに、無音だ。特殊学会時に遭遇した《植物型》は【芽胞】を生成ししていた、つまり仮死状態だったので『交信』が出来なかったのは理解できるが、今回は胞子を飛ばしている所からして目に見えて活発に動いている。
なのに不気味なぐらい、静かだ。
(今までと明らかに違う。菌床の形態自体、過去のどの記録にもない姿形だ。ステージ6の関わりが強いから、と仮定するべきか? それはまだ早計か……? どちらにせよ情報が得られないのは困るな。どうしたものか)
「モーズ!」
その時、突然名を呼ばれ、モーズは意識を現実に引き戻される。
名を呼んだのは黒髪黒目黒服の少年、オニキス。
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