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第十七章 迷子の子供達編
第350話 インストール
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『名前は『トール』。背が2メートル近くある体躯の男性で、歳は40くらいですかね? ほっぺに雷のマークのような、ギザギザした模様の赤い刺青を入れている方ですっ!』
パラスに一時帰宅した後の帰路、車内の中で、セレンがモーズに話してくれた『トール』の特徴。
セレンが殺めたいと願う程に憎んでいる男の特徴。
それを目の前の、フルグライトが持っている。
「まさか、『トール』なのか……?」
フルグライトとトールは同一人物で、元はウロボロスの研究員で、セレンが造られた研究所に所属していて、フランチェスコが愛読していた《万能薬辞典》の著者で、黒服からしてペガサス教団の信徒で、ステージ6で。
整理しきれない情報を前にし困惑するモーズとは反対に、セレンは意外な程に冷静であった。
「貴方。私のことを知った上で、単身で来たのですか?」
「私だけではないよ。ほら、こっちにおいで」
そこでフルグライトは暗がりに向け手招きをする。
すると闇に溶け込んで姿を消していた、黒髪黒目の少年オニキスが薄明かりの下に現れた。
「オニキスは以前、アレキサンドライトに『嫌い』と言ってしまったそうだね。あれは本心ではなく勢いで言ってしまった言葉だったから、その事を謝りたいんだと」
「オニキス、やはり生きて……!」
オニキスはイギリスの菌床で確かにモーズが身体を壊したのだが、今は五体満足の姿であり問題なく動けているようだ。
尤も無邪気に笑っていた以前と異なり、無口で無表情と、人形のようになってしまっている。自発的に動く気配もない。
脅威は多少さがっていると判断し、モーズは今の内にフルグライトに引っかかっていた事を訊く事とした。
「ところで、その、話の腰を折ってしまうのだが」
「うん?」
「アレキサンドライトとは私の事を言っているのか?」
「勿論。君の洗礼名だよ」
「洗礼名とは、ペガサス教団の?」
「あぁ」
フルグライトに『アレキサンドライト』と呼ばれた事は気の所為ではなかったらしい。
それどころか自分の預かり知らぬ所で洗礼名が付けられていた事を知り、モーズはまた困惑をした。
「私はペガサス教団へ入団した記憶はないぞ? そして今後も入団する気はない」
「恥ずかしがらなくていい。『珊瑚サマ』はいつも、君を見てくださっているのだから」
「何の、話を」
意図が読めないフルグライトの発言を追求しようとして、すぅと、モーズの目の前が暗くなっていく。
「モーズ先生?」
セレンが自分を気にかけてくれる声が聞こえたが、その声は随分と遠い。
そのまま身体に力が入らなくなり、モーズの意識は途切れ……
ズキンッ
「ぐぅ……!!」
そうになった所を、モーズは痛みによって無理矢理に意識を保った。
右手の小指の爪を、アイギスの触手を用いて剥がしたのだ。
以前、特殊学会での菌床騒動の際に失神したのを受け、意識を飛ばしそうな時には自傷するようあらかじめ取り決めをしていたのだ。アイギスごと動けなくなってしまう電撃には対応できないが、薬や催眠による強烈な睡魔はこれで起きれる。
「自傷? アイギスは宿主を守る行動しかしない、と思っていたが」
「敵前で、無防備になる方が危険だろう? 意識を失うよりもマシだ……っ!」
小指から走る激痛で脂汗を流しながらも、フルグライトへ鋭い目を向けるモーズ。
どんな原理かはわからないが、フルグライトの扱う意図的に相手の意識を奪う能力は凶悪だ。何せ相手に触れさえしないで成してしまうのだから。
しかし激痛で対処できるのならば時間は稼げると、モーズは安堵した。少なくともあと19回。爪の数だけは意識を保てる、と。
「敵前だなんて、酷い物言いだ。こんなにも、手厚く迎えているというのに」
フルグライトはモーズが警戒心を剥き出しにしているのが不満なようで、眉間にシワを寄せている。
次いで右手をあげ、人差し指をモーズへ向けた。
「それとも先に、こちらを見せる方がよかったかな?」
直後、モーズの目の前に飛び込んでくる映像。耳に入ってくる音。
この研究所が廃墟となる前の光景と、行き交う白衣を纏った研究員。研究データを話し合う声。文字に起こされた研究成果の羅列。青い血が飛び散る白い部屋。その真ん中にうずくまる灰色髪の青年――ウミヘビ。
悲鳴。怨嗟。嗚咽。絶叫。金切り声。断末魔。死体。四肢がない肉塊。転がる手足のパーツ。真っ赤な血溜まりに沈む内臓。そこに重なって映る『珊瑚』の真っ赤な菌糸。イソギンチャクの触手のように蠢く、真っ赤な“手”。
その先にある、一つ目。
「あぁああああ!!」
莫大な情報量が頭に直接流れ込んでくる感覚は暴力そのもので、爪を剥がした時の比ではない激痛が襲ってきて、モーズは床に膝をつき頭を抱える。
電撃を受けた時の痛みとも違う。例えるのならば、全身を無数の針で刺されているかのようだ。それとは別に頭部は鈍器で殴られている感覚も襲ってきて、頭が割れそうな、全身がバラバラになりそうな衝撃に、モーズは悶絶するしかできない。
「モーズ先生……!?」
「あ、ぐぁっ、あ、っぎ、ぁあああああ!!」
モーズがどれほど声を張り上げても、頭を振っても、痛みは和らぐ事はなく。
セレンの言葉も聞こえぬまま、とうとう床に倒れ込み痙攣と共にのたうち回る。
「処理できないかい? 君ならできるとも、アレキサンドライト」
モーズがそんな状態に陥ってなお、フルグライトはモーズへ『情報』を見せ続けた。
が、5分と経たず限界を迎え、ビクンと大きく痙攣したのを最後に、モーズは失神してしまう。
「おっと、見せ過ぎてしまったかな? しかし私の見立て通り、廃人にはなっていない。素晴らしい。実に、素晴らしい」
ぱちぱちぱち
フルグライトは拍手を送り、心から称賛する。称賛された当のモーズは意識を飛ばしてもなお痛みが残っているのか、「ぅ、う……」と小さな呻き声を発していた。
「休憩を入れてあげよう。ほらオニキス、遊んで貰うといい。きちんとごめんなさいを言ってから、ね」
フルグライトに促され、直立していたオニキスは小さな歩幅でモーズの元へ歩み寄り、彼の前でしゃがみ込む。
そしてじっとモーズを見つめたまま、置物のように動かなくなってしまった。
(アイギスが反応していない。オニキスに敵意はない)
「さて、セレン。君はもう帰っていいよ」
そのフルグライトの発言に、セレンの両目が見開かれる。
「本気で言っているのですか? 殺されに来ておいて」
「んっふふふ。君じゃ私を殺せないよ」
断言してくるフルグライトに苛立つセレン。それもフルグライトは、根拠なく言っている訳ではない。
「実際、殺せなかったんだから」
パラスに一時帰宅した後の帰路、車内の中で、セレンがモーズに話してくれた『トール』の特徴。
セレンが殺めたいと願う程に憎んでいる男の特徴。
それを目の前の、フルグライトが持っている。
「まさか、『トール』なのか……?」
フルグライトとトールは同一人物で、元はウロボロスの研究員で、セレンが造られた研究所に所属していて、フランチェスコが愛読していた《万能薬辞典》の著者で、黒服からしてペガサス教団の信徒で、ステージ6で。
整理しきれない情報を前にし困惑するモーズとは反対に、セレンは意外な程に冷静であった。
「貴方。私のことを知った上で、単身で来たのですか?」
「私だけではないよ。ほら、こっちにおいで」
そこでフルグライトは暗がりに向け手招きをする。
すると闇に溶け込んで姿を消していた、黒髪黒目の少年オニキスが薄明かりの下に現れた。
「オニキスは以前、アレキサンドライトに『嫌い』と言ってしまったそうだね。あれは本心ではなく勢いで言ってしまった言葉だったから、その事を謝りたいんだと」
「オニキス、やはり生きて……!」
オニキスはイギリスの菌床で確かにモーズが身体を壊したのだが、今は五体満足の姿であり問題なく動けているようだ。
尤も無邪気に笑っていた以前と異なり、無口で無表情と、人形のようになってしまっている。自発的に動く気配もない。
脅威は多少さがっていると判断し、モーズは今の内にフルグライトに引っかかっていた事を訊く事とした。
「ところで、その、話の腰を折ってしまうのだが」
「うん?」
「アレキサンドライトとは私の事を言っているのか?」
「勿論。君の洗礼名だよ」
「洗礼名とは、ペガサス教団の?」
「あぁ」
フルグライトに『アレキサンドライト』と呼ばれた事は気の所為ではなかったらしい。
それどころか自分の預かり知らぬ所で洗礼名が付けられていた事を知り、モーズはまた困惑をした。
「私はペガサス教団へ入団した記憶はないぞ? そして今後も入団する気はない」
「恥ずかしがらなくていい。『珊瑚サマ』はいつも、君を見てくださっているのだから」
「何の、話を」
意図が読めないフルグライトの発言を追求しようとして、すぅと、モーズの目の前が暗くなっていく。
「モーズ先生?」
セレンが自分を気にかけてくれる声が聞こえたが、その声は随分と遠い。
そのまま身体に力が入らなくなり、モーズの意識は途切れ……
ズキンッ
「ぐぅ……!!」
そうになった所を、モーズは痛みによって無理矢理に意識を保った。
右手の小指の爪を、アイギスの触手を用いて剥がしたのだ。
以前、特殊学会での菌床騒動の際に失神したのを受け、意識を飛ばしそうな時には自傷するようあらかじめ取り決めをしていたのだ。アイギスごと動けなくなってしまう電撃には対応できないが、薬や催眠による強烈な睡魔はこれで起きれる。
「自傷? アイギスは宿主を守る行動しかしない、と思っていたが」
「敵前で、無防備になる方が危険だろう? 意識を失うよりもマシだ……っ!」
小指から走る激痛で脂汗を流しながらも、フルグライトへ鋭い目を向けるモーズ。
どんな原理かはわからないが、フルグライトの扱う意図的に相手の意識を奪う能力は凶悪だ。何せ相手に触れさえしないで成してしまうのだから。
しかし激痛で対処できるのならば時間は稼げると、モーズは安堵した。少なくともあと19回。爪の数だけは意識を保てる、と。
「敵前だなんて、酷い物言いだ。こんなにも、手厚く迎えているというのに」
フルグライトはモーズが警戒心を剥き出しにしているのが不満なようで、眉間にシワを寄せている。
次いで右手をあげ、人差し指をモーズへ向けた。
「それとも先に、こちらを見せる方がよかったかな?」
直後、モーズの目の前に飛び込んでくる映像。耳に入ってくる音。
この研究所が廃墟となる前の光景と、行き交う白衣を纏った研究員。研究データを話し合う声。文字に起こされた研究成果の羅列。青い血が飛び散る白い部屋。その真ん中にうずくまる灰色髪の青年――ウミヘビ。
悲鳴。怨嗟。嗚咽。絶叫。金切り声。断末魔。死体。四肢がない肉塊。転がる手足のパーツ。真っ赤な血溜まりに沈む内臓。そこに重なって映る『珊瑚』の真っ赤な菌糸。イソギンチャクの触手のように蠢く、真っ赤な“手”。
その先にある、一つ目。
「あぁああああ!!」
莫大な情報量が頭に直接流れ込んでくる感覚は暴力そのもので、爪を剥がした時の比ではない激痛が襲ってきて、モーズは床に膝をつき頭を抱える。
電撃を受けた時の痛みとも違う。例えるのならば、全身を無数の針で刺されているかのようだ。それとは別に頭部は鈍器で殴られている感覚も襲ってきて、頭が割れそうな、全身がバラバラになりそうな衝撃に、モーズは悶絶するしかできない。
「モーズ先生……!?」
「あ、ぐぁっ、あ、っぎ、ぁあああああ!!」
モーズがどれほど声を張り上げても、頭を振っても、痛みは和らぐ事はなく。
セレンの言葉も聞こえぬまま、とうとう床に倒れ込み痙攣と共にのたうち回る。
「処理できないかい? 君ならできるとも、アレキサンドライト」
モーズがそんな状態に陥ってなお、フルグライトはモーズへ『情報』を見せ続けた。
が、5分と経たず限界を迎え、ビクンと大きく痙攣したのを最後に、モーズは失神してしまう。
「おっと、見せ過ぎてしまったかな? しかし私の見立て通り、廃人にはなっていない。素晴らしい。実に、素晴らしい」
ぱちぱちぱち
フルグライトは拍手を送り、心から称賛する。称賛された当のモーズは意識を飛ばしてもなお痛みが残っているのか、「ぅ、う……」と小さな呻き声を発していた。
「休憩を入れてあげよう。ほらオニキス、遊んで貰うといい。きちんとごめんなさいを言ってから、ね」
フルグライトに促され、直立していたオニキスは小さな歩幅でモーズの元へ歩み寄り、彼の前でしゃがみ込む。
そしてじっとモーズを見つめたまま、置物のように動かなくなってしまった。
(アイギスが反応していない。オニキスに敵意はない)
「さて、セレン。君はもう帰っていいよ」
そのフルグライトの発言に、セレンの両目が見開かれる。
「本気で言っているのですか? 殺されに来ておいて」
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