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4 ダイエット決意
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たこ焼き、イカ焼き、お好み焼き、焼きそば、から揚げ、カレーシチュー、ハンバーグ、ナポリタンスパゲッティ、B級グルメが所せましと並べられ、さながらバイキング会場のよう。
グレースだけでなく、領民も使用人も一緒になって、がっついているが、少々、こういうものに飽きてきているのも事実であったのだ。
「何かこう、さっぱりしたものが食べたいわ。」
グレースは、どんどん追加注文する。料理長はメモを取りながら、御領主様に伝えていく。
「サラダ、デザート、フルーツの盛り合わせなんかも欲しいわ。」
まだ、この国の国王陛下はお見えにならない。明日でちょうど10日目だというのに、馬車でちんたら、向かっているらしい。知らないよ。間に合わなくても、なぜ早馬を乗り継いで、来ないのであろう?父は首をかしげるが、領主様は冷や汗ものである。
別にグレースや他の領民は、メープル国から追い出された罪人でもなんでもなく、ただ単なる旅行者なのであるが、それを何か悪いことを仕出かして、国外追放者のような扱い?に少々疑問が残るところである。
「もう、お料理に飽きちゃったわ。明日までの約束だけど、もうお暇したいのですけど?」
「そ、そんなぁ!今しばらくお待ちくださいませ。まだまだ美味しいスイーツがたくさんありますよ。」
「もう飽きてしまったのだから、仕方がありませんわ。それにお腹がはちきれそいで、ちょっとそのあたり飛んできますね。」
言うなり、グレースは出て行き、背中から羽根を生やした姿で飛び立っていく。
やっぱり体が重くなって、うまく飛べない。
ヤバイ!羽根だけだは、身体を支えきれないから、浮遊魔法も同時に発動したら、どうにか安定したのである。
これはアラミスが言う通り、本気でダイエットしなければいけないかも?と思い始める。
思い立ったが吉日で、その火から、腹筋と背筋を鍛えることにし、一日一万歩のウォーキングも開始したのである。
グレースの移動手段は、もっぱら飛んでいくことだから、小さい時に聖女覚醒してから馬車での移動が苦手となったのである。なぜなら、馬車酔いをするからで。少しぐらいなら、馬にも乗れる。
だから、この国の王がやっていることは許せないのである。
領主さまの領地の一番、王都に近いところに、公爵邸を移すことにしたのである。もちろん歩きで、領民も使用人も全員、徒歩でその場所に向かう。
明日、王様が来なかったら、即刻出発するという条件を付ける。徒歩での移動は、ダイエット目的を兼ねているものだ。
公爵邸の土地ごと、異空間に仕舞い、ぞろぞろと歩いて移動し始めた。するとこの街の住民から、いろいろな貢物をもらえる。なぜか食べ物ばかりだけど、ありがたく受け取り、執事に渡す。そして、貢物を捧げてくれた人に祝福を与える。
時間がかかるが、聖女らしい仕事という実感が持てて、気持ちがいい。公爵邸の中で世界のグルメ相手に食っちゃ寝をしているよりいい。
グレースはこれを機会に心を入れ替えることにする。
婚約破棄されたことは、ショックだったけど、それは自分自身がまねいた慢心からであったと、もしもメープル国へ戻ることがあれば、アラミス様にきちんと謝罪しようと心に誓ったのである。そして美味しいお土産を抱えて……、ダメダメまた太るから、しばらくはダイエットに打ち込むのだ。
おそらくたぶん、王都より来る場合は、ここが最初であるという街に着く。早速、街道沿いに公爵邸を土地ごとだし、スタンバイ完了である。
料理長や侍女は、お疲れでございましょうと、お茶にお菓子の準備をしてくれるが、手を出さずに我慢していると、
「お嬢様、どこかお加減でも?」
「グレース、体調がすぐれないのか?少し、歩いたから疲れたのだろう。」
気遣ってくれるが、痩せるためにやせ我慢をしているだけだと言うと、
「お嬢様、お痩せになりたいのでしたら、ウォーキングが一番よろしゅうございますわよ。これからは、空を飛ばずに地上を歩いて移動いたしましょう。」
「グレース、君はポチャポチャしているところが、可愛いのにもったいない。痩せる必要なんて、どこにもないよ。」
「お父様、あなたの一言がわたくしのカラダをこんなふうにしてしまったのです。アラミス様からも婚約破棄されてしまいましたし、もうダイエットするしかないのです。」
はらりと涙をこぼしながら、訴えると父も納得してくれたようで、ダイエットに協力してくれることを約束してくれたのだ。
歩いて、出国を決めても、領民の中には、妊婦さんや、病人もいるから、やっぱり公爵邸を浮かせて、移動することにしたのだ。それでは、ダイエットができない?と思ったが、グレースは、公爵邸の広い敷地内を行ったり来たりすることによって、ウォーキングの歩数を稼ぐことにしたのである。
公爵邸の敷地内は安全である。グレースの結界で守られているから、以前怪我をした鳥をかくまったときも、公爵邸の庭に巣箱を作り、鳥たちは夜、そこで寝泊まりするようになったからである。
小鳥たちを美食の街に置いてけぼりにすることなく、みんなで一緒に行けるからいい。
結局、王様は王都から出たという話も怪しいものになったので、さっさと出立したのである。
グレースだけでなく、領民も使用人も一緒になって、がっついているが、少々、こういうものに飽きてきているのも事実であったのだ。
「何かこう、さっぱりしたものが食べたいわ。」
グレースは、どんどん追加注文する。料理長はメモを取りながら、御領主様に伝えていく。
「サラダ、デザート、フルーツの盛り合わせなんかも欲しいわ。」
まだ、この国の国王陛下はお見えにならない。明日でちょうど10日目だというのに、馬車でちんたら、向かっているらしい。知らないよ。間に合わなくても、なぜ早馬を乗り継いで、来ないのであろう?父は首をかしげるが、領主様は冷や汗ものである。
別にグレースや他の領民は、メープル国から追い出された罪人でもなんでもなく、ただ単なる旅行者なのであるが、それを何か悪いことを仕出かして、国外追放者のような扱い?に少々疑問が残るところである。
「もう、お料理に飽きちゃったわ。明日までの約束だけど、もうお暇したいのですけど?」
「そ、そんなぁ!今しばらくお待ちくださいませ。まだまだ美味しいスイーツがたくさんありますよ。」
「もう飽きてしまったのだから、仕方がありませんわ。それにお腹がはちきれそいで、ちょっとそのあたり飛んできますね。」
言うなり、グレースは出て行き、背中から羽根を生やした姿で飛び立っていく。
やっぱり体が重くなって、うまく飛べない。
ヤバイ!羽根だけだは、身体を支えきれないから、浮遊魔法も同時に発動したら、どうにか安定したのである。
これはアラミスが言う通り、本気でダイエットしなければいけないかも?と思い始める。
思い立ったが吉日で、その火から、腹筋と背筋を鍛えることにし、一日一万歩のウォーキングも開始したのである。
グレースの移動手段は、もっぱら飛んでいくことだから、小さい時に聖女覚醒してから馬車での移動が苦手となったのである。なぜなら、馬車酔いをするからで。少しぐらいなら、馬にも乗れる。
だから、この国の王がやっていることは許せないのである。
領主さまの領地の一番、王都に近いところに、公爵邸を移すことにしたのである。もちろん歩きで、領民も使用人も全員、徒歩でその場所に向かう。
明日、王様が来なかったら、即刻出発するという条件を付ける。徒歩での移動は、ダイエット目的を兼ねているものだ。
公爵邸の土地ごと、異空間に仕舞い、ぞろぞろと歩いて移動し始めた。するとこの街の住民から、いろいろな貢物をもらえる。なぜか食べ物ばかりだけど、ありがたく受け取り、執事に渡す。そして、貢物を捧げてくれた人に祝福を与える。
時間がかかるが、聖女らしい仕事という実感が持てて、気持ちがいい。公爵邸の中で世界のグルメ相手に食っちゃ寝をしているよりいい。
グレースはこれを機会に心を入れ替えることにする。
婚約破棄されたことは、ショックだったけど、それは自分自身がまねいた慢心からであったと、もしもメープル国へ戻ることがあれば、アラミス様にきちんと謝罪しようと心に誓ったのである。そして美味しいお土産を抱えて……、ダメダメまた太るから、しばらくはダイエットに打ち込むのだ。
おそらくたぶん、王都より来る場合は、ここが最初であるという街に着く。早速、街道沿いに公爵邸を土地ごとだし、スタンバイ完了である。
料理長や侍女は、お疲れでございましょうと、お茶にお菓子の準備をしてくれるが、手を出さずに我慢していると、
「お嬢様、どこかお加減でも?」
「グレース、体調がすぐれないのか?少し、歩いたから疲れたのだろう。」
気遣ってくれるが、痩せるためにやせ我慢をしているだけだと言うと、
「お嬢様、お痩せになりたいのでしたら、ウォーキングが一番よろしゅうございますわよ。これからは、空を飛ばずに地上を歩いて移動いたしましょう。」
「グレース、君はポチャポチャしているところが、可愛いのにもったいない。痩せる必要なんて、どこにもないよ。」
「お父様、あなたの一言がわたくしのカラダをこんなふうにしてしまったのです。アラミス様からも婚約破棄されてしまいましたし、もうダイエットするしかないのです。」
はらりと涙をこぼしながら、訴えると父も納得してくれたようで、ダイエットに協力してくれることを約束してくれたのだ。
歩いて、出国を決めても、領民の中には、妊婦さんや、病人もいるから、やっぱり公爵邸を浮かせて、移動することにしたのだ。それでは、ダイエットができない?と思ったが、グレースは、公爵邸の広い敷地内を行ったり来たりすることによって、ウォーキングの歩数を稼ぐことにしたのである。
公爵邸の敷地内は安全である。グレースの結界で守られているから、以前怪我をした鳥をかくまったときも、公爵邸の庭に巣箱を作り、鳥たちは夜、そこで寝泊まりするようになったからである。
小鳥たちを美食の街に置いてけぼりにすることなく、みんなで一緒に行けるからいい。
結局、王様は王都から出たという話も怪しいものになったので、さっさと出立したのである。
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