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再び、ギルバートの下半身を再生していく。今度はきちんと治癒魔法と組み合わせて、聖魔法を駆使する。
見事、下半身を壊死から再生できたが、まだ絶対安静の状態に変わりはない。
「ああ。パトリシア、今日は気分がいい。俺はもう何もいらない王位だって、弟にくれてやる。ただし、パトリシアだけは側にいてくれ」
本当に見違えるように別人になったギルバートにパトリシアはニッコリ微笑む。
「婚約破棄の破棄だなんて、できませんことよ」
「うーむ。だが、今はそなたしか愛せない。もう一度、プロポーズさせてくれ。たとえ、そなたが嫌がってもストーカーになってでも、パトリシアのことを愛していると誓う。だから、俺を側に置いてくれ」
魔物が出た時、リリアーヌは自分が逃げることを優先したのに対し、ギルバートは王子としての矜持を忘れずに人命救助と魔物討伐を優先している最中に、事故に遭ったとアームストロングから聞いた。
案外、イイ人だったのね。人は見かけにはよらない。一見、いい人そうなアントニウスが悪人だったように。
それでギルバートとパトリシアは、今まで不満に思っていたことをすべて相手にぶつけ、それからは互いにスッキリしたのか、嘘のように仲良くなり恋人同士と言っても過言ではない関係になれた。
やっぱり元は他人なのだから、夫婦でも恋人でも、お腹に貯まっているとロクなことはない。スッキリ吐き出せて、よかった。
ちょっとHなギルバートを心から愛していると思えたから。
ギルバートも今回のことで、すっかり頭が上がらないが、考えてみれば、昔からそうだったと苦笑いを浮かべてしまう。
全快したギルバートを連れて、ダーウィン王都に戻ったパトリシアは、改めて、ギルバートと結婚する誓いを立てた。
国王陛下は、まだ帰らぬ我が子アントニウスを心配しつつも、渋々ながら二人の結婚を了承し、祝福したのだ。
ポセイドンは、人間界の王子を殺すことで、海の王者となり、静かに海へ還って行った。そして、聖女様との約束を果たすべく、もう二度と陸へ上がることはなかったのだ。
サンタルチアから戻る直前に、パトリシアは、海の魔物ポセイドンから相談を受けていた。
どうしても、人間界の王子を生贄にせねば、海の王者となれないことを知り、それで陸に上がり、王子を探しまくっていた。と。
そこでパトリシアが提案し、もうすぐ立派な装束で馬車に乗った王子様がやってくるから、その人たちを狙いなさい。と。ただし、殺せたら、もう二度と陸に上がってこないと約束してちょうだい。とも。
案の定、アントニウスは、リリアーヌを拉致するために馬車でやってきた。
ポセイドンは、待ってましたとばかりに、その馬車を襲い、中にいた人間の王子様を食い殺してしまったのだ。
「ぎゃぁぁぁぁっ」
悲痛な叫び声を残し、あっという間に願いが成就したポセイドンは、聖女様が帰って行かれた場所に向かって、礼をしてから、静かに海に戻っていった。
-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
クチュクチュと愛し合う音を響かせながら、ギルバートはパトリシアの二度目の処女を味わうことになった。
見事、下半身を壊死から再生できたが、まだ絶対安静の状態に変わりはない。
「ああ。パトリシア、今日は気分がいい。俺はもう何もいらない王位だって、弟にくれてやる。ただし、パトリシアだけは側にいてくれ」
本当に見違えるように別人になったギルバートにパトリシアはニッコリ微笑む。
「婚約破棄の破棄だなんて、できませんことよ」
「うーむ。だが、今はそなたしか愛せない。もう一度、プロポーズさせてくれ。たとえ、そなたが嫌がってもストーカーになってでも、パトリシアのことを愛していると誓う。だから、俺を側に置いてくれ」
魔物が出た時、リリアーヌは自分が逃げることを優先したのに対し、ギルバートは王子としての矜持を忘れずに人命救助と魔物討伐を優先している最中に、事故に遭ったとアームストロングから聞いた。
案外、イイ人だったのね。人は見かけにはよらない。一見、いい人そうなアントニウスが悪人だったように。
それでギルバートとパトリシアは、今まで不満に思っていたことをすべて相手にぶつけ、それからは互いにスッキリしたのか、嘘のように仲良くなり恋人同士と言っても過言ではない関係になれた。
やっぱり元は他人なのだから、夫婦でも恋人でも、お腹に貯まっているとロクなことはない。スッキリ吐き出せて、よかった。
ちょっとHなギルバートを心から愛していると思えたから。
ギルバートも今回のことで、すっかり頭が上がらないが、考えてみれば、昔からそうだったと苦笑いを浮かべてしまう。
全快したギルバートを連れて、ダーウィン王都に戻ったパトリシアは、改めて、ギルバートと結婚する誓いを立てた。
国王陛下は、まだ帰らぬ我が子アントニウスを心配しつつも、渋々ながら二人の結婚を了承し、祝福したのだ。
ポセイドンは、人間界の王子を殺すことで、海の王者となり、静かに海へ還って行った。そして、聖女様との約束を果たすべく、もう二度と陸へ上がることはなかったのだ。
サンタルチアから戻る直前に、パトリシアは、海の魔物ポセイドンから相談を受けていた。
どうしても、人間界の王子を生贄にせねば、海の王者となれないことを知り、それで陸に上がり、王子を探しまくっていた。と。
そこでパトリシアが提案し、もうすぐ立派な装束で馬車に乗った王子様がやってくるから、その人たちを狙いなさい。と。ただし、殺せたら、もう二度と陸に上がってこないと約束してちょうだい。とも。
案の定、アントニウスは、リリアーヌを拉致するために馬車でやってきた。
ポセイドンは、待ってましたとばかりに、その馬車を襲い、中にいた人間の王子様を食い殺してしまったのだ。
「ぎゃぁぁぁぁっ」
悲痛な叫び声を残し、あっという間に願いが成就したポセイドンは、聖女様が帰って行かれた場所に向かって、礼をしてから、静かに海に戻っていった。
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クチュクチュと愛し合う音を響かせながら、ギルバートはパトリシアの二度目の処女を味わうことになった。
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