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来世:タータン国宿屋の女将として
77.プロポーズ
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ケビンは、魔物の角を獲物として、アイリーンに捧げながら、
「アイリーン、私はあなたを愛しています。どうか、私の妻になってください」
「はい。喜んで」
アイリーンは、魔物の角を浄化し、1本のリンゴの木に変えてしまう。
そのリンゴの木は、あっという間に成長し、実が成るほどにまでなった。
アイリーンは、リンゴをつまみ、それをケビンに渡す。ケビンは、一口かじり、それをアイリーンに渡す。アイリーンは、受け取ったリンゴをかじることで、永遠の愛を誓う。
その後、二人は見つめあい、そのまま唇を重ね合わす。何も、ケビンと打ち合わせしていなかったのに、まるで自然な流れの中で、お互いを求め合うようにキスをしていたのだ。
アイリーンは、周りの人に聞こえるように声を張り上げ
「わたくしは、幸運と豊穣の女神アイリーンです。この度、ケビン様と結婚するに至りました。未熟な二人ではございますが、今後とも何卒よろしくお引き立てくださいますようお願い申し上げます。なお、このリンゴは収穫してもなくならないリンゴです。それとどこか悪いところがあれば、薬代わりにもなります。お腹が空いたとき、もぎ取って食べてみてください」
アイリーンの宣言を聞き、ざわざわと外野が騒ぎ出していく。それで、騎士の中の一人がリンゴをかじると、それまで痛かった歯の痛みが消えてなくなる。
「昨日まで痛んでいた歯の痛みが……、すっかり治っている!」
その場にいた他の貴族が次々とリンゴに手を伸ばし、かぶりついていく。
「わっ!本当だ。半信半疑だったが、さっきまで傷んでいた腕の痛みが消えて、傷も、ホラ、この通り消えている!」
「俺も、かすんでいた目が、はっきりとモノが見えるようになった!女神さま、ありがとうございます!」
アイリーンは、他の魔物の死体をすべて浄化していき、そこは一面の花畑へと変えていく。リンゴの木のほかにも、梨、オレンジ、柿、みかん、バナナとどんどん植えていき、街路樹が果樹園の様になっていく。
「誰でも、好きな時に好きなだけ捥いで食べられます!」
アイリーンが、そう告げると歓声が沸き起こる。
宿に帰り、今日から、新居?に引っ越すのだけど、まだ、何もしていない。当面は、5階にあるスイートルームを新居にする予定だけど、その前にウイルソン家に挨拶に行かなければならないし、二人の間では、リンゴをかじりあって愛の誓いを行い、キスをしただけでもう結婚式をあえて挙げなくても充分だと思っているが、ウイルソン家は伯爵家だから、どう思われるかわからない。
女神とはいえ平民に変わりがなく、結婚の許しが必ずしも、得られるとは考えられないから。
もし、ダメだと反対されるようなことがあれば、王女の話を受け、王女として、家臣に降嫁するつもりでいる。
それならば、反対されることはなかろう。結局、その夜は初夜をお預けにして、それぞれの部屋で寝ることにしたのだ。
翌朝、手に手を取って、ウイルソン家に挨拶に行くことにした。何か手土産を、と思い、朝からキッチンに立ち、プリンを大量に作り、保冷バスケットに入れて、馬車に乗り込むことにする。
結婚の挨拶に行くのだから、当然、一張羅を着ている。
ケビンは、この日もぐっすり寝られたみたいで、スッキリとした顔で、馬車の乗り降りをエスコートしてくれる。
ウイルソン家までは、馬車での移動は15分ぐらいで、すぐ到着した。前々世の公爵邸に比べると若干、小さめのお屋敷だけど、手入れが行き届いたいかにも貴族様らしいお屋敷に見えた。
先触れも出していないのに、馬車が表門を通過して、前庭を通り、玄関へと停まった時には、すでに伯爵家の使用人が居並び、ウイルソン伯爵様とその夫人、それに他の御兄弟たちが整列して、アイリーンとケビンを出迎えてくれている。
「アイリーン、私はあなたを愛しています。どうか、私の妻になってください」
「はい。喜んで」
アイリーンは、魔物の角を浄化し、1本のリンゴの木に変えてしまう。
そのリンゴの木は、あっという間に成長し、実が成るほどにまでなった。
アイリーンは、リンゴをつまみ、それをケビンに渡す。ケビンは、一口かじり、それをアイリーンに渡す。アイリーンは、受け取ったリンゴをかじることで、永遠の愛を誓う。
その後、二人は見つめあい、そのまま唇を重ね合わす。何も、ケビンと打ち合わせしていなかったのに、まるで自然な流れの中で、お互いを求め合うようにキスをしていたのだ。
アイリーンは、周りの人に聞こえるように声を張り上げ
「わたくしは、幸運と豊穣の女神アイリーンです。この度、ケビン様と結婚するに至りました。未熟な二人ではございますが、今後とも何卒よろしくお引き立てくださいますようお願い申し上げます。なお、このリンゴは収穫してもなくならないリンゴです。それとどこか悪いところがあれば、薬代わりにもなります。お腹が空いたとき、もぎ取って食べてみてください」
アイリーンの宣言を聞き、ざわざわと外野が騒ぎ出していく。それで、騎士の中の一人がリンゴをかじると、それまで痛かった歯の痛みが消えてなくなる。
「昨日まで痛んでいた歯の痛みが……、すっかり治っている!」
その場にいた他の貴族が次々とリンゴに手を伸ばし、かぶりついていく。
「わっ!本当だ。半信半疑だったが、さっきまで傷んでいた腕の痛みが消えて、傷も、ホラ、この通り消えている!」
「俺も、かすんでいた目が、はっきりとモノが見えるようになった!女神さま、ありがとうございます!」
アイリーンは、他の魔物の死体をすべて浄化していき、そこは一面の花畑へと変えていく。リンゴの木のほかにも、梨、オレンジ、柿、みかん、バナナとどんどん植えていき、街路樹が果樹園の様になっていく。
「誰でも、好きな時に好きなだけ捥いで食べられます!」
アイリーンが、そう告げると歓声が沸き起こる。
宿に帰り、今日から、新居?に引っ越すのだけど、まだ、何もしていない。当面は、5階にあるスイートルームを新居にする予定だけど、その前にウイルソン家に挨拶に行かなければならないし、二人の間では、リンゴをかじりあって愛の誓いを行い、キスをしただけでもう結婚式をあえて挙げなくても充分だと思っているが、ウイルソン家は伯爵家だから、どう思われるかわからない。
女神とはいえ平民に変わりがなく、結婚の許しが必ずしも、得られるとは考えられないから。
もし、ダメだと反対されるようなことがあれば、王女の話を受け、王女として、家臣に降嫁するつもりでいる。
それならば、反対されることはなかろう。結局、その夜は初夜をお預けにして、それぞれの部屋で寝ることにしたのだ。
翌朝、手に手を取って、ウイルソン家に挨拶に行くことにした。何か手土産を、と思い、朝からキッチンに立ち、プリンを大量に作り、保冷バスケットに入れて、馬車に乗り込むことにする。
結婚の挨拶に行くのだから、当然、一張羅を着ている。
ケビンは、この日もぐっすり寝られたみたいで、スッキリとした顔で、馬車の乗り降りをエスコートしてくれる。
ウイルソン家までは、馬車での移動は15分ぐらいで、すぐ到着した。前々世の公爵邸に比べると若干、小さめのお屋敷だけど、手入れが行き届いたいかにも貴族様らしいお屋敷に見えた。
先触れも出していないのに、馬車が表門を通過して、前庭を通り、玄関へと停まった時には、すでに伯爵家の使用人が居並び、ウイルソン伯爵様とその夫人、それに他の御兄弟たちが整列して、アイリーンとケビンを出迎えてくれている。
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