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ストラッカー王国では、ハートフルス公爵家からの連絡を受け、アナベル母子の死罪が決まる。
よりによって、アナベル母子が詐欺を働いた家の娘が聖女様に覚醒するなど、そのおかげで、聖女様が出奔したからで、その責任は大きい。
「確かに清らかな令嬢だったけど、まさかね。」
「飲み屋の客が、塩が儲かるなどと嘘八百吐くからさ、こうなったのはあいつのせいだ。バカヤロー!」
第2王子クリストファーは、婚約破棄など早まったことをしてしまい、後悔している。
王位継承権者は自分一人しかいないのだから、ジュリアスティを迎えに行くべきかどうか片道3か月かかる道のりでも、迎えに行った方がいいだろう。
ストラッカー王国として、ブルーフォード国に対し、聖女様返還を要求するも、聖女様はすでにブルーフォード国の王太子殿下と婚約済みで、返還には応じられないとの返答が来たのだ。
聖女様のご意思で、ブルーフォード国に来られたのだから、そもそも返還要求自体がおかしなことと言われては、グゥの音も出ない。
結局、腹立ち紛れで、詐欺師に付け込まれる隙を与えたとして第1王子と第3王子を国外追放処分とし、アナベル母子の死刑を執行してしまう。国王は、自分にも責任があるということを棚上げしている。
残った第2王子のクリストファー様も、聖女様だと感じながら、婚約破棄してしまったのだから、その責任は負わざるを得ない。滅亡の責任を負いなさいということです。
その頃、ジュリアスティは、もう結婚式の準備に追われている。まだ15歳だというのに、ストラッカー国が取り戻しに来ないとも限らないため、形だけでも先に式を挙げる。
そして父ハートフルス公爵をブルーフォード国でも公爵にする動きが出ていて、領地をどこにするかの検討に入っています。
ハートフルスもブルーフォードの王家に娘が嫁ぐのならば、もうストラッカー国へ帰る気はないようです。
そして、この国で爵位がもらえるのであれば、後気がかりなのは、ストラッカーの領地に残してきた使用人のことぐらいなもので、そのことをジュリアスティに言うと、
「わたくし、聖女様に覚醒してから、転移魔法が使えるみたいですの。教会の司祭様がいろいろ教えてくださって、試しに、お父様とともに領地へ一回飛んでみます?」
「そんなことできる?では、お願いしてみようかな?」
ジュリアスティは、父と二人で初めての転移魔法に挑む。エイヤっ!掛け声とともに、無事、領地の公爵邸の前まで飛べた。
領地の公爵邸の執事セバスチャンは驚いて、玄関を開ける。
そこには、片道3か月かかるというブルーフォード国にいるはずの二人が涼しい顔で待っている。
「旦那様!それにお嬢様まで!いつこちらへ?」
「たった今だ。一寸話がある。みんなを集めてくれ。」
「はい、ただいま。」
公爵邸のパーティなどをする一番大きな部屋に使用人全員を集めてもらうと、父が
「儂は、娘とともに、ブルーフォード国に移り住む気でいる。ここに残りたいものはここに残って構わない。もう知っているかもしれないが、娘ジュリアスティは聖女様に覚醒し、ブルーフォードの王太子殿下との婚儀を控えている。花嫁の父として、ブルーフォードで公爵位を用意してくれているのだ。」
執事のセバスチャンが、皆の意見を取りまとめてくれて、
「私たち、使用人の総意といたしましては、旦那様、お嬢様とともに、ブルーフォードへ行きたいと存じます。」
「そうか、この地を捨て、儂とともに新天地へ来てくれるのか、ありがとう。」
「ただ片道3か月かかるとなれば、病人や年老いた家族を連れていくことは叶わないでしょうから、少々お時間を頂きたいと申しております。」
「ジュリアスティの聖女様の魔法なら、一瞬でここへ来れる。病人の家族に高齢者の家族もともに来ればよい。明日の朝、もう一度ここへ来るから、この家の前集合だ。」
その日は、そのまま父とブルーフォードへ帰る。そして、次の日の朝、領地へ行くと、信じられないぐらいのたくさんの人が集まっていたのである。
「え……と、これは?」
執事のセバスチャンも驚いている様子で、
「使用人の家族が引っ越し準備のため、昨夜からごそごそしていたら、近所に住む者が聞いてきたので、聖女様とともに、引っ越すと答えたことから、領地の住民に噂が広まり、みんな聖女様と共に引っ越したいと申し出てきた者たちばかりです。こんな大人数では、ダメだと申したのですが……。」
「とにかく、どこの誰かということだけは、ハッキリさせておかなくてはいけませんから、名簿をセバスチャン至急に作ってくれ。」
「はっ!畏まりましてございます。」
「今日行くのは、公爵家の使用人とその家族だけに限定してもらいます。あちらでの受け入れ準備ができ次第、名簿にある人から順に、移住することにしましょう。」
明日もここで受付をするから、と領民を追い返してから、転移魔法で全員を運ぶ。
ブルーフォードに戻り、そのことを報告すると、領地を急いで、用意してくれることになったのである。
昼からは、その領地を全員で見に行くことになったのである。
よりによって、アナベル母子が詐欺を働いた家の娘が聖女様に覚醒するなど、そのおかげで、聖女様が出奔したからで、その責任は大きい。
「確かに清らかな令嬢だったけど、まさかね。」
「飲み屋の客が、塩が儲かるなどと嘘八百吐くからさ、こうなったのはあいつのせいだ。バカヤロー!」
第2王子クリストファーは、婚約破棄など早まったことをしてしまい、後悔している。
王位継承権者は自分一人しかいないのだから、ジュリアスティを迎えに行くべきかどうか片道3か月かかる道のりでも、迎えに行った方がいいだろう。
ストラッカー王国として、ブルーフォード国に対し、聖女様返還を要求するも、聖女様はすでにブルーフォード国の王太子殿下と婚約済みで、返還には応じられないとの返答が来たのだ。
聖女様のご意思で、ブルーフォード国に来られたのだから、そもそも返還要求自体がおかしなことと言われては、グゥの音も出ない。
結局、腹立ち紛れで、詐欺師に付け込まれる隙を与えたとして第1王子と第3王子を国外追放処分とし、アナベル母子の死刑を執行してしまう。国王は、自分にも責任があるということを棚上げしている。
残った第2王子のクリストファー様も、聖女様だと感じながら、婚約破棄してしまったのだから、その責任は負わざるを得ない。滅亡の責任を負いなさいということです。
その頃、ジュリアスティは、もう結婚式の準備に追われている。まだ15歳だというのに、ストラッカー国が取り戻しに来ないとも限らないため、形だけでも先に式を挙げる。
そして父ハートフルス公爵をブルーフォード国でも公爵にする動きが出ていて、領地をどこにするかの検討に入っています。
ハートフルスもブルーフォードの王家に娘が嫁ぐのならば、もうストラッカー国へ帰る気はないようです。
そして、この国で爵位がもらえるのであれば、後気がかりなのは、ストラッカーの領地に残してきた使用人のことぐらいなもので、そのことをジュリアスティに言うと、
「わたくし、聖女様に覚醒してから、転移魔法が使えるみたいですの。教会の司祭様がいろいろ教えてくださって、試しに、お父様とともに領地へ一回飛んでみます?」
「そんなことできる?では、お願いしてみようかな?」
ジュリアスティは、父と二人で初めての転移魔法に挑む。エイヤっ!掛け声とともに、無事、領地の公爵邸の前まで飛べた。
領地の公爵邸の執事セバスチャンは驚いて、玄関を開ける。
そこには、片道3か月かかるというブルーフォード国にいるはずの二人が涼しい顔で待っている。
「旦那様!それにお嬢様まで!いつこちらへ?」
「たった今だ。一寸話がある。みんなを集めてくれ。」
「はい、ただいま。」
公爵邸のパーティなどをする一番大きな部屋に使用人全員を集めてもらうと、父が
「儂は、娘とともに、ブルーフォード国に移り住む気でいる。ここに残りたいものはここに残って構わない。もう知っているかもしれないが、娘ジュリアスティは聖女様に覚醒し、ブルーフォードの王太子殿下との婚儀を控えている。花嫁の父として、ブルーフォードで公爵位を用意してくれているのだ。」
執事のセバスチャンが、皆の意見を取りまとめてくれて、
「私たち、使用人の総意といたしましては、旦那様、お嬢様とともに、ブルーフォードへ行きたいと存じます。」
「そうか、この地を捨て、儂とともに新天地へ来てくれるのか、ありがとう。」
「ただ片道3か月かかるとなれば、病人や年老いた家族を連れていくことは叶わないでしょうから、少々お時間を頂きたいと申しております。」
「ジュリアスティの聖女様の魔法なら、一瞬でここへ来れる。病人の家族に高齢者の家族もともに来ればよい。明日の朝、もう一度ここへ来るから、この家の前集合だ。」
その日は、そのまま父とブルーフォードへ帰る。そして、次の日の朝、領地へ行くと、信じられないぐらいのたくさんの人が集まっていたのである。
「え……と、これは?」
執事のセバスチャンも驚いている様子で、
「使用人の家族が引っ越し準備のため、昨夜からごそごそしていたら、近所に住む者が聞いてきたので、聖女様とともに、引っ越すと答えたことから、領地の住民に噂が広まり、みんな聖女様と共に引っ越したいと申し出てきた者たちばかりです。こんな大人数では、ダメだと申したのですが……。」
「とにかく、どこの誰かということだけは、ハッキリさせておかなくてはいけませんから、名簿をセバスチャン至急に作ってくれ。」
「はっ!畏まりましてございます。」
「今日行くのは、公爵家の使用人とその家族だけに限定してもらいます。あちらでの受け入れ準備ができ次第、名簿にある人から順に、移住することにしましょう。」
明日もここで受付をするから、と領民を追い返してから、転移魔法で全員を運ぶ。
ブルーフォードに戻り、そのことを報告すると、領地を急いで、用意してくれることになったのである。
昼からは、その領地を全員で見に行くことになったのである。
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