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3人の侯爵令嬢が王宮からの帰り、忽然と姿を消してしまったことは、王家に衝撃を走らせる。なぜなら3人の美女は、クラリスは、清楚で可憐な美女、ダイアナは、華麗な大輪の花のような美女、エルメスティーヌは、気高く気品あふれる美女で国王陛下は、密かにエルメスティーヌを第1王子の嫁に、ダイアナを第2王子の妻にクラリスを第3王子に娶らせるつもりであったのが、それぞれの令嬢のバカ妹たちのせいで、なかなかその計画が難航していたところに、今度の失踪事件である。
国王陛下は怒り心頭で、そもそも婚約破棄を申し出た2つの侯爵家と筆頭公爵家サルトルの爵位を返上させる。それぞれの元婚約者は、平民として3人の侯爵令嬢の捜索隊に加えさせる。
3人の妹たちは、そもそも姉の婚約者を誑し込んだ罪で投獄がきまり、それぞれの令嬢の侯爵家に対しても厳重注意の処分が決定するのである。
「いやぁぁぁぁぁぁ~お姉さまぁぁぁぁっぁ~助けてぇぇぇぇぇぇ~」
「お姉さまがわたくしを置いて、どこかに行ってしまわれるはずはないのです。誰かにかどわかされたのに違いありません。捜索隊を出してくださいませ。」
「お姉さまぁぁぁぁぁ~もう嘘はつきません。今までの婚約者も宝石もドレスも全部、返します。ですからぁぁぁぁぁ~、許してぇぇぇぇぇぇ~。」
地下牢の中で、姉に対しての懺悔と後悔、早く地下牢から出たいがためにそれぞれの妹令嬢は必死に思い思いでアピールしている。
「うるさいっ!静かにしろっ!今まで好き放題やってきた罰が当たったんだよ!アンタらの姉さんが戻ってきたら、いいがもしも戻ってこれなかったら、みんな死罪だ。ざまあみろっ!」
牢番は、妹令嬢に一喝すると、途端に一瞬だけおとなしくなる。
「死罪……。いやぁぁぁぁぁぁ~お姉さまぁぁぁぁぁ。助けて助けて。もう欲しがりません。だから、お姉さま、許してぇぇぇぇぇ。」
「わたくしは、イマリオ様と寝たのよ。イマリオ様が助けてくださいますわ。だって侯爵家の嫡男ですもの。他の方たちみたいに死罪にはならないわ。」
「え?ダイアナさま、なんてふしだらな!姉の婚約者と寝るなんて!こういう女こそ、一番に死罪にするべきですわっ!わたくしは、欲しがっただけで、浮気などしていませんわっ!」
「なんですってぇ~!アンタみたいな根性悪に言われたくないわよ。」
「それはお互い様と言うことでは、ありませんことぉ?」
「うるさいっ!お前ら知らないみたいだから教えてやるが、お前らの浮気相手、みーんな平民落ちになったんだぜ。婚約者がいながら、若い女とイイコトしようとした罰が当たったんだ。ざまあみろだ。アンタらの家もじきに平民落ちとなる運命さ。死罪を免れても、処女でない女はみんな娼館落ちと相場が決まっているわ。アンタらが娼館行きになれば、一度ぐらい買いに行ってやってもいいぜ。変な病気持ってなければ、の話だが。」
牢番は、そう言って舌なめずりしながら、妹令嬢を順番に見ていく。
妹令嬢たちは、「ひっ!」と悲鳴をあげて、その後はおとなしくなる。
もしも3人のそれぞれの令嬢が見つからず、家に戻ってこないならば、それぞれの家はお取りつぶしになることが決まっている。姉を冷遇してきた罰である。
それぞれの3侯爵家は、独自に捜索隊を結成して行方不明の娘を探すことになる。
「クラリス愛しているよ。悪かった。レイナがクラリスの婚約者を奪っていることは知っていたがクラリスばかりに無理を強いてきた。もう、婚約破棄されても勘当するなんて絶対言わないから、戻ってきてよ。クラリスぅ~。このままでは、家が無くなっちゃうよ。父さんも失業してしまう。だから~お願いだから、戻ってきてほしい。」
「ダイアナ、愛している。本当はリリアーヌより美しい君のことを愛していた、でもそれを明らかにするとますますリリアーヌの根性が捻じ曲がる。だから、ダイアナに辛く当たってしまっていたのだ。すまない。許してくれ。第2王子殿下との縁談があるから、戻ってきておくれ。ダイアナを王家に差し出さないと家がつぶれてしまう。頼むから戻ってきておくれ。」
「エルメスティーヌ、愛しているよ。エルメスティーヌは長女だから厳しく接してしまっていたのだ。許してくれ。悪かった。ルルアーヌは小さい時からなんでもエルメスティーヌの持ち物を欲しがっていたことはよくわかっていたんだが、最後はいつも泣き叫び、どうしようも手がつけられずにいたのだ。ルルアーヌはこのことが無事済めば、養女に出すから戻ってきてくれないだろうか。」
騎士団と3人の元婚約者を含む捜索隊が3人の美女の侯爵令嬢を探すため、国境付近に集まる。それぞれの元婚約者を見事見つければ、家は再興させるという条件付きである。だから3人とも必死である。侯爵・公爵の家に生まれながら平民落ちとなって、誰からも頭を下げられないどころか逆に虐げられバカにされているのだから。
3人の元令息は、平民用のボロイ馬車に乗せられ、粗末な衣装と装備で揺られている。
「それにしてもレイナがクラリスのものをなんでも欲しがるだなんて、知らなかったしバカなことしてくれたもんだ。こっちまで迷惑する。」
「俺のところもそうだ。ルルアーヌが可愛い顔して、俺を誑し込むなど考えもしなかったよ。ああ、エルメスティーヌ愛している。どうして、俺はあんな女に引っかかってしまったんだろう。」
「全く同感だ。ダイアナを愛していたのに、リリアーヌの性悪に引っかかってしまったのだ。美しいダイアナ、華やかなダイアナ、愛している。婚約破棄など言わなければよかった。」
国境までたどり着くものの、国境に面している国は3国、北はノースレイク国、湖がある国である。東はイーストリバー国、大河で有名な国である。西に面している国は、ウエストマウンテン国、世界の止めと言われる山脈が連なっている国である。
3人は同じ国に行ったかどうかもわからない。なんといっても3人とも超絶美女だから、誘拐されたものだとしたら一人当たり相当な白金貨2枚(日本円で2億円)以上の価値がある令嬢ばかりである。まして、王宮での夜会帰りであるから、高価なドレスに高価な宝石を身に着けている。売買されるなら、それら衣装代も込みになるだろうから、とてつもない金額に、令嬢たちがキズモノになる前に見つけ出さなければならない。
国王陛下は怒り心頭で、そもそも婚約破棄を申し出た2つの侯爵家と筆頭公爵家サルトルの爵位を返上させる。それぞれの元婚約者は、平民として3人の侯爵令嬢の捜索隊に加えさせる。
3人の妹たちは、そもそも姉の婚約者を誑し込んだ罪で投獄がきまり、それぞれの令嬢の侯爵家に対しても厳重注意の処分が決定するのである。
「いやぁぁぁぁぁぁ~お姉さまぁぁぁぁっぁ~助けてぇぇぇぇぇぇ~」
「お姉さまがわたくしを置いて、どこかに行ってしまわれるはずはないのです。誰かにかどわかされたのに違いありません。捜索隊を出してくださいませ。」
「お姉さまぁぁぁぁぁ~もう嘘はつきません。今までの婚約者も宝石もドレスも全部、返します。ですからぁぁぁぁぁ~、許してぇぇぇぇぇぇ~。」
地下牢の中で、姉に対しての懺悔と後悔、早く地下牢から出たいがためにそれぞれの妹令嬢は必死に思い思いでアピールしている。
「うるさいっ!静かにしろっ!今まで好き放題やってきた罰が当たったんだよ!アンタらの姉さんが戻ってきたら、いいがもしも戻ってこれなかったら、みんな死罪だ。ざまあみろっ!」
牢番は、妹令嬢に一喝すると、途端に一瞬だけおとなしくなる。
「死罪……。いやぁぁぁぁぁぁ~お姉さまぁぁぁぁぁ。助けて助けて。もう欲しがりません。だから、お姉さま、許してぇぇぇぇぇ。」
「わたくしは、イマリオ様と寝たのよ。イマリオ様が助けてくださいますわ。だって侯爵家の嫡男ですもの。他の方たちみたいに死罪にはならないわ。」
「え?ダイアナさま、なんてふしだらな!姉の婚約者と寝るなんて!こういう女こそ、一番に死罪にするべきですわっ!わたくしは、欲しがっただけで、浮気などしていませんわっ!」
「なんですってぇ~!アンタみたいな根性悪に言われたくないわよ。」
「それはお互い様と言うことでは、ありませんことぉ?」
「うるさいっ!お前ら知らないみたいだから教えてやるが、お前らの浮気相手、みーんな平民落ちになったんだぜ。婚約者がいながら、若い女とイイコトしようとした罰が当たったんだ。ざまあみろだ。アンタらの家もじきに平民落ちとなる運命さ。死罪を免れても、処女でない女はみんな娼館落ちと相場が決まっているわ。アンタらが娼館行きになれば、一度ぐらい買いに行ってやってもいいぜ。変な病気持ってなければ、の話だが。」
牢番は、そう言って舌なめずりしながら、妹令嬢を順番に見ていく。
妹令嬢たちは、「ひっ!」と悲鳴をあげて、その後はおとなしくなる。
もしも3人のそれぞれの令嬢が見つからず、家に戻ってこないならば、それぞれの家はお取りつぶしになることが決まっている。姉を冷遇してきた罰である。
それぞれの3侯爵家は、独自に捜索隊を結成して行方不明の娘を探すことになる。
「クラリス愛しているよ。悪かった。レイナがクラリスの婚約者を奪っていることは知っていたがクラリスばかりに無理を強いてきた。もう、婚約破棄されても勘当するなんて絶対言わないから、戻ってきてよ。クラリスぅ~。このままでは、家が無くなっちゃうよ。父さんも失業してしまう。だから~お願いだから、戻ってきてほしい。」
「ダイアナ、愛している。本当はリリアーヌより美しい君のことを愛していた、でもそれを明らかにするとますますリリアーヌの根性が捻じ曲がる。だから、ダイアナに辛く当たってしまっていたのだ。すまない。許してくれ。第2王子殿下との縁談があるから、戻ってきておくれ。ダイアナを王家に差し出さないと家がつぶれてしまう。頼むから戻ってきておくれ。」
「エルメスティーヌ、愛しているよ。エルメスティーヌは長女だから厳しく接してしまっていたのだ。許してくれ。悪かった。ルルアーヌは小さい時からなんでもエルメスティーヌの持ち物を欲しがっていたことはよくわかっていたんだが、最後はいつも泣き叫び、どうしようも手がつけられずにいたのだ。ルルアーヌはこのことが無事済めば、養女に出すから戻ってきてくれないだろうか。」
騎士団と3人の元婚約者を含む捜索隊が3人の美女の侯爵令嬢を探すため、国境付近に集まる。それぞれの元婚約者を見事見つければ、家は再興させるという条件付きである。だから3人とも必死である。侯爵・公爵の家に生まれながら平民落ちとなって、誰からも頭を下げられないどころか逆に虐げられバカにされているのだから。
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「全く同感だ。ダイアナを愛していたのに、リリアーヌの性悪に引っかかってしまったのだ。美しいダイアナ、華やかなダイアナ、愛している。婚約破棄など言わなければよかった。」
国境までたどり着くものの、国境に面している国は3国、北はノースレイク国、湖がある国である。東はイーストリバー国、大河で有名な国である。西に面している国は、ウエストマウンテン国、世界の止めと言われる山脈が連なっている国である。
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