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第2章 理想の旦那
7.イケメン課長の苦悩
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「じゃあ、これで……」
マンションに帰り着き、そそくさと自分の部屋に引っ込もうとする。
「ん?
僕の部屋で待てばいいだろ?」
しかし強引に、課長の部屋へ連れ込まれた。
「お邪魔します……」
同じ間取りにはずなのに置いてある家具が違うからか、課長の部屋は私の部屋と違ってお洒落に感じた。
「適当にくつろいでくれ」
課長は買ってきたものを冷蔵庫へしまい、電気ケトルをセットした。
「……」
くつろげ、と言われても、困る。
別に男の部屋が初めてではないが、緊張した。
いや、私に好意を持っている男の部屋は初めてだ。
どうしていいのかわからずに、とりあえずソファーへ座らせてもらった。
「お茶でいいか」
「あ、おかまいなく!」
って、いま、お茶と聞こえた気が。
我が家なんてインスタントコーヒーしかないのに?
なんて思っていたら、目の前にフリーカップに入れられた緑茶が置かれた。
「……」
「なんだ、変な顔して」
課長も色違いのカップを手に、私の隣へ座る。
……のはいいけど、近いって!
「……そういえば、楠木課長。
昨日はなんで、断らずにお酒を飲んでいたんですか?
いつもみたいに塩対応で撃退すればいいのに」
「あー……」
らしくない、と思っていた。
誰が誘おうと一刀両断、歯牙にもかけない彼が、注がれるがままにお酒を飲んでいたのは。
「……囲まれて逃げられなくなった。
あと、面倒くさかった」
「は?」
はぁーっ、とため息をつき、課長はお茶を一口飲んだ。
囲まれては……いたね。
左右どころか前後まで順番待ちされていたもん。
しかしながら面倒くさい、とは?
「二人目までくらいは断ったが、諦めずに次々湧いてくるから面倒くさくなった。
なあ、博多の女ってみんな、あんなに押しが強いのか?」
などと真面目に訊いてこられても知らん。
そもそも私は博多の女じゃないし。
「さあ?」
「まー、そろそろ飽きてくれるとは思うけど」
課長は苦悩の色が濃いが、あれじゃさすがに誰だってそうなるか。
マンションに帰り着き、そそくさと自分の部屋に引っ込もうとする。
「ん?
僕の部屋で待てばいいだろ?」
しかし強引に、課長の部屋へ連れ込まれた。
「お邪魔します……」
同じ間取りにはずなのに置いてある家具が違うからか、課長の部屋は私の部屋と違ってお洒落に感じた。
「適当にくつろいでくれ」
課長は買ってきたものを冷蔵庫へしまい、電気ケトルをセットした。
「……」
くつろげ、と言われても、困る。
別に男の部屋が初めてではないが、緊張した。
いや、私に好意を持っている男の部屋は初めてだ。
どうしていいのかわからずに、とりあえずソファーへ座らせてもらった。
「お茶でいいか」
「あ、おかまいなく!」
って、いま、お茶と聞こえた気が。
我が家なんてインスタントコーヒーしかないのに?
なんて思っていたら、目の前にフリーカップに入れられた緑茶が置かれた。
「……」
「なんだ、変な顔して」
課長も色違いのカップを手に、私の隣へ座る。
……のはいいけど、近いって!
「……そういえば、楠木課長。
昨日はなんで、断らずにお酒を飲んでいたんですか?
いつもみたいに塩対応で撃退すればいいのに」
「あー……」
らしくない、と思っていた。
誰が誘おうと一刀両断、歯牙にもかけない彼が、注がれるがままにお酒を飲んでいたのは。
「……囲まれて逃げられなくなった。
あと、面倒くさかった」
「は?」
はぁーっ、とため息をつき、課長はお茶を一口飲んだ。
囲まれては……いたね。
左右どころか前後まで順番待ちされていたもん。
しかしながら面倒くさい、とは?
「二人目までくらいは断ったが、諦めずに次々湧いてくるから面倒くさくなった。
なあ、博多の女ってみんな、あんなに押しが強いのか?」
などと真面目に訊いてこられても知らん。
そもそも私は博多の女じゃないし。
「さあ?」
「まー、そろそろ飽きてくれるとは思うけど」
課長は苦悩の色が濃いが、あれじゃさすがに誰だってそうなるか。
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