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第14話 お姉ちゃん?
6.僕だってまだ……!
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夜は一緒に寝ると無理矢理、侑岐に同じベッドに押し込まれた。
ホットワインが利いているのか、温かいベッドの中でうつらうつらとすぐに眠くなる。
「あ、尚一郎さんにメッセージ送らなきゃ……」
眠い目をこすり、携帯の画面に指を走らせ始めると、侑岐からくすりと笑われた。
「私と一緒にいても尚一郎のことを考えてるなんて、ほんと、妬けちゃうわー」
「だって」
「なんて送ったの?」
「今日は侑岐さんが来て、いっぱい可愛がってもらいましたって」
侑岐に画面を見せたとたん、ピコピコピコ、鳴り出した携帯に、ふたりで顔を見合わせてしまう。
「もしもし、尚一郎さん?」
『Hallo,朋香。
侑岐に変なことされてないかい?』
なぜか若干、尚一郎が焦っている気がする。
周囲からはざわざわと人の声が聞こえ、仕事中なのだとうかがわせた。
「変なことって別に……。
あっ、侑岐さん、なにするんですか!?
やだっ、あん」
後ろから侑岐に抱きしめられたと思ったら、むにっと胸を掴まれた。
そのまま、やわやわと揉まれるとたまらない。
『朋香!?
どうしたんだい!』
完全に焦っている尚一郎の声が聞こえる。
その耳元に侑岐の熱い吐息がかかった。
「尚一郎、朋香って意外と着痩せするのね。
胸、結構大きくてそそるわー」
『侑岐!
Ich selbst beruhrt noch nicht!(僕だってまださわったことがないのに!)』
侑岐の手が朋香から携帯を奪い、スピーカーフォンに切り替えられたたとたん、尚一郎の悲痛な叫び声が響きわたる。
なんと云ってるのかわからずにきょとんとしてしまった朋香に、侑岐が呆れたように笑っている。
「なに?
尚一郎、まだ朋香を抱いてないの?
だから甲斐性なしだって云うのよ」
『Halt die Klappe!(うるさい!)
Ist Plflege noch mehr!(よけいなお世話だ!)』
『……うるさいのはおまえだ、尚一郎』
怒鳴る尚一郎の後ろから、崇之の冷たい声が微かに聞こえた。
職場でこれだけ騒いでいれば、確かにうるさいだろう。
「あーあ、怒られた。
心配しなくてもいまから私が朋香をおいしく、いただいておくから」
『Nie verzeihen Sie daraus!(そんなことしたら許さないからな!) 』
プッ、尚一郎の叫びを最後に、侑岐は携帯を切ってしまった。
「あのー、侑岐さん?」
「尚一郎をからかうのって、ほんと面白いわー」
妖艶に微笑む侑岐にするりと頬を撫でられ、思わず喉がごくりと鳴った。
「心配しなくてもなにもしないわ。
朋香はとっても可愛いけど、そういうこと、無理強いしたくない」
ふふっと笑って頬に口付けしてくるあたり、余裕だなと思う。
携帯が再びピコピコと鳴りだし、朋香が取るよりも早く、侑岐が出てしまった。
「うるさいわねー。
私と朋香の時間を邪魔しないでよ」
スピーカーになっていないのでなんと云っているのかはわからないが、尚一郎が盛んに怒鳴っているのはわかった。
「はいはい。
知らないわ、そんなこと。
じゃ」
ピッ、通話を終えて渡された携帯は、すでに電源が切ってある。
「夜はゆっくり寝ましょう?
朋香のその酷い顔色、なんとかしなきゃ。
尚一郎には明日、起きた頃に電話したらいいわ。
ちょうどそれくらいに寝るはずだし」
「はい」
にっこりときれいな三日月型に口角を上げて微笑む侑岐に、つい、ぽーっとなってしまう。
促されて布団に潜り込むと、ぎゅーっと侑岐に抱きしめられた。
「私じゃちょっと、役者が足りないとは思うけど。
枕よりは尚一郎の代わりになると思うわ」
ぱちんとウィンクされると、恥ずかしくて頬が熱くなっていく。
それでも、その夜は夢も見ないほど、ぐっすりと眠れた。
ホットワインが利いているのか、温かいベッドの中でうつらうつらとすぐに眠くなる。
「あ、尚一郎さんにメッセージ送らなきゃ……」
眠い目をこすり、携帯の画面に指を走らせ始めると、侑岐からくすりと笑われた。
「私と一緒にいても尚一郎のことを考えてるなんて、ほんと、妬けちゃうわー」
「だって」
「なんて送ったの?」
「今日は侑岐さんが来て、いっぱい可愛がってもらいましたって」
侑岐に画面を見せたとたん、ピコピコピコ、鳴り出した携帯に、ふたりで顔を見合わせてしまう。
「もしもし、尚一郎さん?」
『Hallo,朋香。
侑岐に変なことされてないかい?』
なぜか若干、尚一郎が焦っている気がする。
周囲からはざわざわと人の声が聞こえ、仕事中なのだとうかがわせた。
「変なことって別に……。
あっ、侑岐さん、なにするんですか!?
やだっ、あん」
後ろから侑岐に抱きしめられたと思ったら、むにっと胸を掴まれた。
そのまま、やわやわと揉まれるとたまらない。
『朋香!?
どうしたんだい!』
完全に焦っている尚一郎の声が聞こえる。
その耳元に侑岐の熱い吐息がかかった。
「尚一郎、朋香って意外と着痩せするのね。
胸、結構大きくてそそるわー」
『侑岐!
Ich selbst beruhrt noch nicht!(僕だってまださわったことがないのに!)』
侑岐の手が朋香から携帯を奪い、スピーカーフォンに切り替えられたたとたん、尚一郎の悲痛な叫び声が響きわたる。
なんと云ってるのかわからずにきょとんとしてしまった朋香に、侑岐が呆れたように笑っている。
「なに?
尚一郎、まだ朋香を抱いてないの?
だから甲斐性なしだって云うのよ」
『Halt die Klappe!(うるさい!)
Ist Plflege noch mehr!(よけいなお世話だ!)』
『……うるさいのはおまえだ、尚一郎』
怒鳴る尚一郎の後ろから、崇之の冷たい声が微かに聞こえた。
職場でこれだけ騒いでいれば、確かにうるさいだろう。
「あーあ、怒られた。
心配しなくてもいまから私が朋香をおいしく、いただいておくから」
『Nie verzeihen Sie daraus!(そんなことしたら許さないからな!) 』
プッ、尚一郎の叫びを最後に、侑岐は携帯を切ってしまった。
「あのー、侑岐さん?」
「尚一郎をからかうのって、ほんと面白いわー」
妖艶に微笑む侑岐にするりと頬を撫でられ、思わず喉がごくりと鳴った。
「心配しなくてもなにもしないわ。
朋香はとっても可愛いけど、そういうこと、無理強いしたくない」
ふふっと笑って頬に口付けしてくるあたり、余裕だなと思う。
携帯が再びピコピコと鳴りだし、朋香が取るよりも早く、侑岐が出てしまった。
「うるさいわねー。
私と朋香の時間を邪魔しないでよ」
スピーカーになっていないのでなんと云っているのかはわからないが、尚一郎が盛んに怒鳴っているのはわかった。
「はいはい。
知らないわ、そんなこと。
じゃ」
ピッ、通話を終えて渡された携帯は、すでに電源が切ってある。
「夜はゆっくり寝ましょう?
朋香のその酷い顔色、なんとかしなきゃ。
尚一郎には明日、起きた頃に電話したらいいわ。
ちょうどそれくらいに寝るはずだし」
「はい」
にっこりときれいな三日月型に口角を上げて微笑む侑岐に、つい、ぽーっとなってしまう。
促されて布団に潜り込むと、ぎゅーっと侑岐に抱きしめられた。
「私じゃちょっと、役者が足りないとは思うけど。
枕よりは尚一郎の代わりになると思うわ」
ぱちんとウィンクされると、恥ずかしくて頬が熱くなっていく。
それでも、その夜は夢も見ないほど、ぐっすりと眠れた。
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