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第一章 新しい生活の始まり
004-1
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ラズロさんの手伝いで大量にあるじゃがいもの皮剥きをしていた所、ノエルさんがやって来た。
「許可証もらってきたよ」
そんなに簡単に許可って下りるものなのかな…。ノエルさんがやり手なのかな…。
「お昼にまた来るねー」
言うだけ言ってノエルさんは去って行った。忙しいだろうに、律儀な人だなぁ。
「アシュリーは随分手慣れてるな」
「僕、料理当番だったので」
「料理に洗濯って…主婦かよ」
母さんは機織りのスキルを持っていたから、王都に出荷する用の布をずっと織っていた。
まともなスキルのない僕が家事を引き受けるのは、当然の事だったんだけど。
「多分今頃、アシュリーの家はてんてこ舞いだな」
「そうですか?」
「アシュリーは魔法を使って色々やれたろうけど、おまえの家族はそんな便利な魔法がないんだから、洗濯だって料理だって、全部一から用意しなきゃならねぇんだ。
アシュリーを行かせなければ良かったー、って言ってるぜ、きっと」
「まさか」と僕は笑ったけど、そんな風に言ってもらえると素直に嬉しかった。
「ラズロさんの洗濯物もやりますから、出して下さいね」
「マジか?!超助かるわ!」
まぁ、魔法が何とかしてくれるので、僕自身は何もしないんだけどね。
洗い終えたじゃがいもを、言われた通りにスライスして、桶に水を張ってさらす。
「何やってんだ?」
「え?じゃがいもを水でさらしてます。こっちではやりませんか?」
切ったままにしておくと、表面に白い液体がにじんでくるので、さらしておく。
じゃがいもを茹でて肉と炒めて、上にチーズをのせて焼くらしい。美味しそう!
氷室の中を覗き混んだラズロさんがうーん、と唸る。
「このミルクを使って何か作れんかなー」
「ミルクあるんですか?」
あるぜ、とラズロさんが頷く。
「じゃあ、ソース作りませんか?」
「ソース?」
「飼っていた牛のミルクが駄目になりそうになって、作ってみたソースがあるんですけど、結構美味しいんですよ」
へぇ、とラズロさんは関心したように、氷室からミルクを取り出す。
うわっ、こんなにあるの?!
これはソースだけじゃなくて、別のものも作った方が良さそう。
「卵とパンと腸詰が大量に余ってるんだが、何か良い案ないか、アシュリー」
あ、それなら。
「卵とミルクを混ぜ合わせて、パンに浸しておきましょう」
実家で僕がたまに作っていたトーストで、卵とミルクを吸ったパンがじゅわっとして美味しいんだよね。
大きなボウルに卵を割り入れてほぐし、ミルクとよくかき混ぜる。そこにパンをどんどん放り込んでおく。
それとは別に塩とミルクと小麦粉でソースを作っていく。
これだけ大量にあるからダマになっちゃいそうだけど…。
「それにしても、アシュリーは凄えなぁ」
「料理人のラズロさんに言われると、恐縮します」
「オレは料理人じゃねぇぞ?スキルは持ってるけどな」
「え?」
しばしラズロさんと見つめ合う。
「料理人達が食中毒起こして一斉に辞めて、少しばかり料理が出来たオレが、文句を言われないという前提と高給をくれるってんでやってるだけだ」
「えっ?でも」
「王族に出す料理は、別の奴等が作ってるぜ?ここに来るのは、王城で働いてる人間だけだ。
王城で働く人間ってのは身元の確認をしないといけないからな、採用に時間がかかるんだよ」
そうだったのか。
でもなんか、良かった。
ちょっと、色々不安だったから。
「許可証もらってきたよ」
そんなに簡単に許可って下りるものなのかな…。ノエルさんがやり手なのかな…。
「お昼にまた来るねー」
言うだけ言ってノエルさんは去って行った。忙しいだろうに、律儀な人だなぁ。
「アシュリーは随分手慣れてるな」
「僕、料理当番だったので」
「料理に洗濯って…主婦かよ」
母さんは機織りのスキルを持っていたから、王都に出荷する用の布をずっと織っていた。
まともなスキルのない僕が家事を引き受けるのは、当然の事だったんだけど。
「多分今頃、アシュリーの家はてんてこ舞いだな」
「そうですか?」
「アシュリーは魔法を使って色々やれたろうけど、おまえの家族はそんな便利な魔法がないんだから、洗濯だって料理だって、全部一から用意しなきゃならねぇんだ。
アシュリーを行かせなければ良かったー、って言ってるぜ、きっと」
「まさか」と僕は笑ったけど、そんな風に言ってもらえると素直に嬉しかった。
「ラズロさんの洗濯物もやりますから、出して下さいね」
「マジか?!超助かるわ!」
まぁ、魔法が何とかしてくれるので、僕自身は何もしないんだけどね。
洗い終えたじゃがいもを、言われた通りにスライスして、桶に水を張ってさらす。
「何やってんだ?」
「え?じゃがいもを水でさらしてます。こっちではやりませんか?」
切ったままにしておくと、表面に白い液体がにじんでくるので、さらしておく。
じゃがいもを茹でて肉と炒めて、上にチーズをのせて焼くらしい。美味しそう!
氷室の中を覗き混んだラズロさんがうーん、と唸る。
「このミルクを使って何か作れんかなー」
「ミルクあるんですか?」
あるぜ、とラズロさんが頷く。
「じゃあ、ソース作りませんか?」
「ソース?」
「飼っていた牛のミルクが駄目になりそうになって、作ってみたソースがあるんですけど、結構美味しいんですよ」
へぇ、とラズロさんは関心したように、氷室からミルクを取り出す。
うわっ、こんなにあるの?!
これはソースだけじゃなくて、別のものも作った方が良さそう。
「卵とパンと腸詰が大量に余ってるんだが、何か良い案ないか、アシュリー」
あ、それなら。
「卵とミルクを混ぜ合わせて、パンに浸しておきましょう」
実家で僕がたまに作っていたトーストで、卵とミルクを吸ったパンがじゅわっとして美味しいんだよね。
大きなボウルに卵を割り入れてほぐし、ミルクとよくかき混ぜる。そこにパンをどんどん放り込んでおく。
それとは別に塩とミルクと小麦粉でソースを作っていく。
これだけ大量にあるからダマになっちゃいそうだけど…。
「それにしても、アシュリーは凄えなぁ」
「料理人のラズロさんに言われると、恐縮します」
「オレは料理人じゃねぇぞ?スキルは持ってるけどな」
「え?」
しばしラズロさんと見つめ合う。
「料理人達が食中毒起こして一斉に辞めて、少しばかり料理が出来たオレが、文句を言われないという前提と高給をくれるってんでやってるだけだ」
「えっ?でも」
「王族に出す料理は、別の奴等が作ってるぜ?ここに来るのは、王城で働いてる人間だけだ。
王城で働く人間ってのは身元の確認をしないといけないからな、採用に時間がかかるんだよ」
そうだったのか。
でもなんか、良かった。
ちょっと、色々不安だったから。
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