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第一章 新しい生活の始まり
015-3
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目の前に置かれたのは、ミルクコーヒーのような色の飲み物。でも、匂いが全然違う。
「熱いからな、火傷すんなよ」
「はい、ありがとうございます」
隣に座ったフルールが、鼻をひくひくさせてる。匂いがするからだろうな。ネロも僕の膝の上に座って、チャイを見てる。
そっとひと口飲む。
甘くて、胡椒ともちがう優しいスパイシーさの味がした。
ラズロさんが美味いだろ、と笑った。
「美味しいです」
「胡椒みたいな、スパイシーな味がしました」
「おぅ、シナモンだな」
シナモン?
「香辛料の一つだ。昨日、行商で買ったんだよ」
あぁ、そうか。
またひと口飲む。美味しい。
飲み物に香辛料を入れるなんて、考えた事もなかった。
初めて飲むけど、あんまり高くない香辛料なのかな? そうじゃなかったら、こんな風に飲み物に入れないよね?
「チャイってのは香辛料の入った紅茶だ。あっちではよく飲むやり方だな」
あっち?
「紅茶に香辛料入れればなる訳じゃないからな?」
頷く。
シナモンと呼ばれる香辛料は、胡椒とは違う香りがした。
僕の知ってる香辛料は胡椒ぐらいで、入れると料理がとても美味しくなるけど。
「そのチャイには、シナモン、クローブ、カルダモンって香辛料が入ってんだぞ」
「!」
香辛料が三種類も?!
びっくりしてる僕に、ラズロさんは「気にせず飲んで良いぞ」と言って笑う。でも、ゴクゴクは飲めない。もっと味わいながら飲もう、うん。
「イースタン、いつまでいるって?」
「冬の間はいるってよ」
「そっか。でも早めに行かないと品がなくなっちゃうね」
頷きながらノエルさんはチャイを飲んでいく。
ノエルさんもイースタンさんと面識があるみたい。
「アシュリーとの買い物の時、寄って来ようかな」
香辛料、僕も見てみたい。
シナモン、クローブ、カルダモン……。入れるとこの美味しい飲み物が出来る。
僕でも買える値段だと良いなぁ。
「布団が来ただろ。服も買っただろ。後は冬を越すのに必要なのは何だ?」
「王都は雪、沢山降りますか?」
「あんまり降らないけど、今年は寒くなるのが早いし、降るかも知れないね」
「村は、よく雪が降ったので、雪かきを皆でしたんです。川も凍ってしまうので、大変でした」
毎日降り積もる雪で家が潰れないように、協力して雪かきして、終わったら皆でお風呂入るのが日課だったなぁ。
「アシュリーの村は、皆、仲が良いね」
「そうですね。大きな家族みたいな感じでした」
魔女と村長が僕達村人の話をよく聞いてくれたなぁ。
「お風呂の所為かも知れません」
「お風呂?」
頷く。
「皆で裸になってお風呂に入ってると、心も身体もほぐれて、話がしやすいとか、あったのかなぁ、って思います」
うちは父さんが猟師で、どうしても汚れが他の村人より多いから、別でお風呂に入ってたけど、猟に行かない日は公共浴場の方に行ってたなぁ。
大きいお風呂っていうのもあったろうけど、そういう付き合いみたいなものもあったのかな、って今なら思う。
「なるほどねー」
「熱いからな、火傷すんなよ」
「はい、ありがとうございます」
隣に座ったフルールが、鼻をひくひくさせてる。匂いがするからだろうな。ネロも僕の膝の上に座って、チャイを見てる。
そっとひと口飲む。
甘くて、胡椒ともちがう優しいスパイシーさの味がした。
ラズロさんが美味いだろ、と笑った。
「美味しいです」
「胡椒みたいな、スパイシーな味がしました」
「おぅ、シナモンだな」
シナモン?
「香辛料の一つだ。昨日、行商で買ったんだよ」
あぁ、そうか。
またひと口飲む。美味しい。
飲み物に香辛料を入れるなんて、考えた事もなかった。
初めて飲むけど、あんまり高くない香辛料なのかな? そうじゃなかったら、こんな風に飲み物に入れないよね?
「チャイってのは香辛料の入った紅茶だ。あっちではよく飲むやり方だな」
あっち?
「紅茶に香辛料入れればなる訳じゃないからな?」
頷く。
シナモンと呼ばれる香辛料は、胡椒とは違う香りがした。
僕の知ってる香辛料は胡椒ぐらいで、入れると料理がとても美味しくなるけど。
「そのチャイには、シナモン、クローブ、カルダモンって香辛料が入ってんだぞ」
「!」
香辛料が三種類も?!
びっくりしてる僕に、ラズロさんは「気にせず飲んで良いぞ」と言って笑う。でも、ゴクゴクは飲めない。もっと味わいながら飲もう、うん。
「イースタン、いつまでいるって?」
「冬の間はいるってよ」
「そっか。でも早めに行かないと品がなくなっちゃうね」
頷きながらノエルさんはチャイを飲んでいく。
ノエルさんもイースタンさんと面識があるみたい。
「アシュリーとの買い物の時、寄って来ようかな」
香辛料、僕も見てみたい。
シナモン、クローブ、カルダモン……。入れるとこの美味しい飲み物が出来る。
僕でも買える値段だと良いなぁ。
「布団が来ただろ。服も買っただろ。後は冬を越すのに必要なのは何だ?」
「王都は雪、沢山降りますか?」
「あんまり降らないけど、今年は寒くなるのが早いし、降るかも知れないね」
「村は、よく雪が降ったので、雪かきを皆でしたんです。川も凍ってしまうので、大変でした」
毎日降り積もる雪で家が潰れないように、協力して雪かきして、終わったら皆でお風呂入るのが日課だったなぁ。
「アシュリーの村は、皆、仲が良いね」
「そうですね。大きな家族みたいな感じでした」
魔女と村長が僕達村人の話をよく聞いてくれたなぁ。
「お風呂の所為かも知れません」
「お風呂?」
頷く。
「皆で裸になってお風呂に入ってると、心も身体もほぐれて、話がしやすいとか、あったのかなぁ、って思います」
うちは父さんが猟師で、どうしても汚れが他の村人より多いから、別でお風呂に入ってたけど、猟に行かない日は公共浴場の方に行ってたなぁ。
大きいお風呂っていうのもあったろうけど、そういう付き合いみたいなものもあったのかな、って今なら思う。
「なるほどねー」
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