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第二章 マレビト
023-2
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城の中を走っちゃいけないのは分かってるけど、ごめんなさい! と、心の中で謝りながらノエルさんの元に向かう。
僕の顔を見た魔法師の人は不思議そうにしていた。
「ノエルさん、いますか?」
「中にいるよ。どうぞ」
「ありがとうございます」
部屋の一番奥の大きな扉の向こうにはトキア様のお部屋で、その隣の部屋がノエルさんの部屋だ。
でもノエルさんはあんまりその部屋にはいなくて、みんながいる部屋にいる事が多い。
部屋に入った僕に、ノエルさんがすぐに気付いてくれた。
「アシュリー? どうしたの?」
ノエルさんに駆け寄って、ナインさんの事を伝える。
「ナインさんと食堂でお茶を飲んでいたら、突然ナインさんが倒れたんです。今はラズロさんが医術室に運んでて、僕はノエルさん、トキアさん、ティール様を呼んでくるように言われました」
「ナインが倒れた……?」
怪訝な顔になった後、頷いて、近くにいた魔法師の人に「ティールに今すぐ医術室に来るようにと伝えて」と言うと、トキア様の部屋の扉をコンコンと叩き、中に入っていった。
僕は扉の前で待ってる。
ノエルさんに言われた人は走るようにして部屋を出て行った。
扉が開いて、トキア様とノエルさんが出てきた。
「ちょっとごめんね」と言ってノエルさんが僕を抱える。
トキア様とノエルさんは目を合わせて頷くと、周囲の魔法師の人達にあれこれと命じて、魔法師団の部屋を出た。
「アシュリー、ナインとのやりとりを最初から話してくれるか?」
トキア様に言われて、ナインさんが食堂に来てから倒れるまでのナインさんの様子とか、内容を話した。
「……特段おかしなやりとりをしている訳ではないな」
頷く。
話しているうちに医術室に着いた僕達は、ナインさんが眠る部屋に通された。
「ラズロ」
声をかけられてラズロさんが立ち上がる。
ベッドにはナインさんが眠っている。
「運んでから、何か気になる事はあった?」
「いや」と短く答えて、ラズロさんは首を横に振った。
ただ眠っているだけに見えるナインさん。
どうしたんだろう、何があったんだろう。
扉が開いてティール様もやって来た。
トキア様に挨拶をすると、ナインさんの横に立って、様子を確認し始めた。
「嗜眠状態ですか」
「うん」
「話を伺った感じですと、ナインはアシュリー君の言葉に過剰な反応を見せて昏倒したように受け止められますが……」
僕の言葉?
ダンジョンメーカーの事?
もしかして、口にしてもいけない言葉なの?
ノエルさんを見ると、僕の考えた事が分かったみたいで、首を横に振った。
「スキルそのものは特殊ではあるものの、呪言ではないよ、大丈夫。特別視されているのは、クロウリーの所為だから、本来は忌避されるような力では無いんだ」
クロウリー……。
僕と同じダンジョンメーカーのスキルを持っていて、ナインさんと同じ魔術師だった人。
その力で母国を無茶苦茶にして、魔術師が嫌われる原因になってしまった人。
僕の顔を見た魔法師の人は不思議そうにしていた。
「ノエルさん、いますか?」
「中にいるよ。どうぞ」
「ありがとうございます」
部屋の一番奥の大きな扉の向こうにはトキア様のお部屋で、その隣の部屋がノエルさんの部屋だ。
でもノエルさんはあんまりその部屋にはいなくて、みんながいる部屋にいる事が多い。
部屋に入った僕に、ノエルさんがすぐに気付いてくれた。
「アシュリー? どうしたの?」
ノエルさんに駆け寄って、ナインさんの事を伝える。
「ナインさんと食堂でお茶を飲んでいたら、突然ナインさんが倒れたんです。今はラズロさんが医術室に運んでて、僕はノエルさん、トキアさん、ティール様を呼んでくるように言われました」
「ナインが倒れた……?」
怪訝な顔になった後、頷いて、近くにいた魔法師の人に「ティールに今すぐ医術室に来るようにと伝えて」と言うと、トキア様の部屋の扉をコンコンと叩き、中に入っていった。
僕は扉の前で待ってる。
ノエルさんに言われた人は走るようにして部屋を出て行った。
扉が開いて、トキア様とノエルさんが出てきた。
「ちょっとごめんね」と言ってノエルさんが僕を抱える。
トキア様とノエルさんは目を合わせて頷くと、周囲の魔法師の人達にあれこれと命じて、魔法師団の部屋を出た。
「アシュリー、ナインとのやりとりを最初から話してくれるか?」
トキア様に言われて、ナインさんが食堂に来てから倒れるまでのナインさんの様子とか、内容を話した。
「……特段おかしなやりとりをしている訳ではないな」
頷く。
話しているうちに医術室に着いた僕達は、ナインさんが眠る部屋に通された。
「ラズロ」
声をかけられてラズロさんが立ち上がる。
ベッドにはナインさんが眠っている。
「運んでから、何か気になる事はあった?」
「いや」と短く答えて、ラズロさんは首を横に振った。
ただ眠っているだけに見えるナインさん。
どうしたんだろう、何があったんだろう。
扉が開いてティール様もやって来た。
トキア様に挨拶をすると、ナインさんの横に立って、様子を確認し始めた。
「嗜眠状態ですか」
「うん」
「話を伺った感じですと、ナインはアシュリー君の言葉に過剰な反応を見せて昏倒したように受け止められますが……」
僕の言葉?
ダンジョンメーカーの事?
もしかして、口にしてもいけない言葉なの?
ノエルさんを見ると、僕の考えた事が分かったみたいで、首を横に振った。
「スキルそのものは特殊ではあるものの、呪言ではないよ、大丈夫。特別視されているのは、クロウリーの所為だから、本来は忌避されるような力では無いんだ」
クロウリー……。
僕と同じダンジョンメーカーのスキルを持っていて、ナインさんと同じ魔術師だった人。
その力で母国を無茶苦茶にして、魔術師が嫌われる原因になってしまった人。
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