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第二章 マレビト
027-3
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『と、言う訳でな、しばらく厄介になる』
そう言って、マグロが僕のベッドの上でゴロンと横になった。
パフィが前面に出ているからなのか、ネロはマグロにちょっかいを出さない。今も僕の膝の上で伏せてる。
「ごめん、パフィ、何の話なのかさっぱり分からないから、最初から僕に分かるように説明してもらっても良い?」
『まったく、仕方のない奴だ』
「うん、ごめんね」
『魔法師と騎士、その親玉との話し合いの結果、おまえはダンジョンメーカーのスキルを覚える』
それはついこの前、ノエルさんに言われたので覚悟してます。
ところで、親玉って、トキア様と騎士団長の事かな……。
『奴等の狙いは第一王子の体質を、王位を継いでも問題ないように改善させたい、と言うものだ』
頷く。
第二王子が王位を継ぐと戦争になるから、それを防ぐ為だよね。
「パフィから見て、どうなの? ノエルさん達の言うように危険な人だった?」
ゆらり、とマグロのしっぽが揺れる。
『奴だけではないな、第ニ妃と伯父にあたる男も揃って愚物だ』
うーん……。良くない環境ってことだよね。
『王弟である騎士団長と、公爵家次男の魔法師団長は揃って第一王子の後見だ。簡単に言えば、第二王子の勢力は、第一王子の身体の弱さを理由に、政権を牛耳りたい、と言う事だ』
「戦争をするのは、好きだから? それとも、なんだっけ、実績だっけ? そう言うのの為?」
二股のしっぽがぱふぱふと拍手をした。
『勉強は進んでいるようだな。その通りだ。もし第一王子が復調したとしても覆せないだけのものが欲しいと、そう言う事だ。戦争は避けられまい』
偉い人は自分が戦場に行かないから、その痛みも苦しさも知らないんだ、ってラズロさんが言ってた。
「女王蜜を作る為に、僕はダンジョンメーカーのスキルを使えば良いんだね?」
『そうだ、蜂をテイムし、ダンジョン内で育てよ。そうすれば通常よりも効果のある蜜が取れる。
蜂は私が用意する。人に任せていては時間ばかりかかるからな』
人に任せられない……。
「パフィ、その蜂は普通の蜂ですか……?」
嫌な予感がしてきた。
にやり、とマグロが笑う。
『無論、ダンジョンに適した蜂なのだから、普通ではない。魔物だ。案ずるな、蜜はすこぶる美味だぞ?』
蜜が美味しいのは何よりだけど……大丈夫なのかな。
「僕の事は大丈夫だとして、他の人には危なくないの?」
『その為にダンジョンの入り口を封じる』
あ、そうか。じゃあ、大丈夫なのかな。
ダンジョン蜂って、何を食べるんだろう? 花を持って行けば良いのかな?
『それから、今夜から第一王子の食事はおまえが作る事になった』
「どうして?!」
『薄い毒が混ぜ込まれているからだ。念には念を入れているのだろうよ』
怖い、と言う感情がわいてきた。
命を狙う程の悪意なんて、経験した事がない。
寝っ転がっていたマグロが、起き上がって僕をまっすぐに見据える。
『当然、おまえの身も危険になる』
僕が第一王子の食事を作って、しかも薬になるものを作る為にダンジョンも作るんだから、第二王子の周りの人たちは、僕が邪魔になるよね。
『だから言ったろう。しばらく厄介になると』
「……守ってくれるの?」
ゆらゆらと二股のしっぽが揺れる。
「ありがとう、パフィ。パフィの大好きなもの、いっぱい作るね……って、マグロでも食べられるの?」
『問題ないぞ』
「そうなんだ、それなら良かった」
パフィが側にいてくれるなら、絶対に大丈夫。
怖いと言う気持ちが、すぐに消えてしまった。
そう言って、マグロが僕のベッドの上でゴロンと横になった。
パフィが前面に出ているからなのか、ネロはマグロにちょっかいを出さない。今も僕の膝の上で伏せてる。
「ごめん、パフィ、何の話なのかさっぱり分からないから、最初から僕に分かるように説明してもらっても良い?」
『まったく、仕方のない奴だ』
「うん、ごめんね」
『魔法師と騎士、その親玉との話し合いの結果、おまえはダンジョンメーカーのスキルを覚える』
それはついこの前、ノエルさんに言われたので覚悟してます。
ところで、親玉って、トキア様と騎士団長の事かな……。
『奴等の狙いは第一王子の体質を、王位を継いでも問題ないように改善させたい、と言うものだ』
頷く。
第二王子が王位を継ぐと戦争になるから、それを防ぐ為だよね。
「パフィから見て、どうなの? ノエルさん達の言うように危険な人だった?」
ゆらり、とマグロのしっぽが揺れる。
『奴だけではないな、第ニ妃と伯父にあたる男も揃って愚物だ』
うーん……。良くない環境ってことだよね。
『王弟である騎士団長と、公爵家次男の魔法師団長は揃って第一王子の後見だ。簡単に言えば、第二王子の勢力は、第一王子の身体の弱さを理由に、政権を牛耳りたい、と言う事だ』
「戦争をするのは、好きだから? それとも、なんだっけ、実績だっけ? そう言うのの為?」
二股のしっぽがぱふぱふと拍手をした。
『勉強は進んでいるようだな。その通りだ。もし第一王子が復調したとしても覆せないだけのものが欲しいと、そう言う事だ。戦争は避けられまい』
偉い人は自分が戦場に行かないから、その痛みも苦しさも知らないんだ、ってラズロさんが言ってた。
「女王蜜を作る為に、僕はダンジョンメーカーのスキルを使えば良いんだね?」
『そうだ、蜂をテイムし、ダンジョン内で育てよ。そうすれば通常よりも効果のある蜜が取れる。
蜂は私が用意する。人に任せていては時間ばかりかかるからな』
人に任せられない……。
「パフィ、その蜂は普通の蜂ですか……?」
嫌な予感がしてきた。
にやり、とマグロが笑う。
『無論、ダンジョンに適した蜂なのだから、普通ではない。魔物だ。案ずるな、蜜はすこぶる美味だぞ?』
蜜が美味しいのは何よりだけど……大丈夫なのかな。
「僕の事は大丈夫だとして、他の人には危なくないの?」
『その為にダンジョンの入り口を封じる』
あ、そうか。じゃあ、大丈夫なのかな。
ダンジョン蜂って、何を食べるんだろう? 花を持って行けば良いのかな?
『それから、今夜から第一王子の食事はおまえが作る事になった』
「どうして?!」
『薄い毒が混ぜ込まれているからだ。念には念を入れているのだろうよ』
怖い、と言う感情がわいてきた。
命を狙う程の悪意なんて、経験した事がない。
寝っ転がっていたマグロが、起き上がって僕をまっすぐに見据える。
『当然、おまえの身も危険になる』
僕が第一王子の食事を作って、しかも薬になるものを作る為にダンジョンも作るんだから、第二王子の周りの人たちは、僕が邪魔になるよね。
『だから言ったろう。しばらく厄介になると』
「……守ってくれるの?」
ゆらゆらと二股のしっぽが揺れる。
「ありがとう、パフィ。パフィの大好きなもの、いっぱい作るね……って、マグロでも食べられるの?」
『問題ないぞ』
「そうなんだ、それなら良かった」
パフィが側にいてくれるなら、絶対に大丈夫。
怖いと言う気持ちが、すぐに消えてしまった。
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