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第三章 ダンジョンメーカーのお仕事
048-3
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すっかり日が暮れるのが早くなった。あっという間に空は暗くなって、寒くなる。
ラズロさんとノエルさん、パフィ、フルールと一緒に宵鍋にやって来た。
扉を開けた途端に良い香りがして、おなかが鳴る。スパイスと油と何かが一緒に焼ける良い匂い。
ザックさんは僕たちにすぐ気付いてくれて、空いてる席を指さした。それ以外の席は埋まってて、賑わっていた。席が空いてて良かった。
席に着いて飲み物を頼む。
「賑わってますね」
「そうだね。皆のおかげで、順調に進んでいるからね」
店内を見回しながらノエルさんが言う。
前に来た時よりも客で賑わっている店内は、笑い合う声があちこちでしていて、楽しそうだ。
つい、ほっとしてしまう。
「職を失くした奴らの大多数も新しい職に就けたらしいしな、日雇いの仕事も多く斡旋されてる。
良い傾向だな」
お姉さんが持って来てくれたエールを、器を軽く合わせてラズロさんたちは飲み始める。僕はリンゴジュース。
「問題は山積みだけど、とにかく生きていかなくちゃならないからね。
衣食住、これは最低限必要なものだし、これまでこの都はそれなりに豊かだった。そこから生活の質を下げるのはなかなかに難しくって」
ため息を吐くノエルさんに、ラズロさんが頷く。
「一度知っちまったもんを忘れるのは難しいもんだ」
知らなかったら、確かに前の生活を懐かしんだりは出来ないもんね。
「生活が安定してきてからの方が難しいよな」
「そうなんだよね……」
ため息を吐く二人を見ていたら、パフィが言った。
『自分と同じだと思っていた隣人が豊かな生活をし始めるとな、人は簡単に嫉妬する』
料理が運ばれてきて、テーブルがいっぱいになる。
パフィは僕の横に座って、専用の皿に僕が料理を入れる。
美味しい料理を前にしているのに、なんとも言えない気持ちになる。
落ち着かない気持ちになって店内を見回すと、空っぽのステージが見えた。吟遊詩人のエスナさんを思い出す。
聞いたことのない歌を沢山聴かせてくれた。
懐かしくなって、エスナさんのことを話す。
「エスナさん、今は何処にいるんでしょうね」
「それだ!」
「それだよ、アシュリー!」
ノエルさんとラズロさんが同時に声を上げた。
何のことだかさっぱり分からないでいると、さっきまで暗かった二人の顔は嘘みたいに明るくなっていた。
不思議に思っている僕の横で、パフィが次はあの料理を寄越せ、と言ってくる。
『思い付いたんだろう』
「何を?」
『あの様子だ、明日にでも早速動き出すだろう』
まぁ、楽しみにしていろ、と言ってパフィは大きな肉に齧り付く。
『うん、この店の味付けは本当に良い』
ぺろりと平らげるとおかわり、と言う。
猫の小さな口なのに、あっという間に食べてしまう。
吟遊詩人を他の街や国から呼ぶのかな。
『おまえの分も食べてやろうか?』
パフィの言葉に慌てて僕も料理を口にした。
ラズロさんとノエルさん、パフィ、フルールと一緒に宵鍋にやって来た。
扉を開けた途端に良い香りがして、おなかが鳴る。スパイスと油と何かが一緒に焼ける良い匂い。
ザックさんは僕たちにすぐ気付いてくれて、空いてる席を指さした。それ以外の席は埋まってて、賑わっていた。席が空いてて良かった。
席に着いて飲み物を頼む。
「賑わってますね」
「そうだね。皆のおかげで、順調に進んでいるからね」
店内を見回しながらノエルさんが言う。
前に来た時よりも客で賑わっている店内は、笑い合う声があちこちでしていて、楽しそうだ。
つい、ほっとしてしまう。
「職を失くした奴らの大多数も新しい職に就けたらしいしな、日雇いの仕事も多く斡旋されてる。
良い傾向だな」
お姉さんが持って来てくれたエールを、器を軽く合わせてラズロさんたちは飲み始める。僕はリンゴジュース。
「問題は山積みだけど、とにかく生きていかなくちゃならないからね。
衣食住、これは最低限必要なものだし、これまでこの都はそれなりに豊かだった。そこから生活の質を下げるのはなかなかに難しくって」
ため息を吐くノエルさんに、ラズロさんが頷く。
「一度知っちまったもんを忘れるのは難しいもんだ」
知らなかったら、確かに前の生活を懐かしんだりは出来ないもんね。
「生活が安定してきてからの方が難しいよな」
「そうなんだよね……」
ため息を吐く二人を見ていたら、パフィが言った。
『自分と同じだと思っていた隣人が豊かな生活をし始めるとな、人は簡単に嫉妬する』
料理が運ばれてきて、テーブルがいっぱいになる。
パフィは僕の横に座って、専用の皿に僕が料理を入れる。
美味しい料理を前にしているのに、なんとも言えない気持ちになる。
落ち着かない気持ちになって店内を見回すと、空っぽのステージが見えた。吟遊詩人のエスナさんを思い出す。
聞いたことのない歌を沢山聴かせてくれた。
懐かしくなって、エスナさんのことを話す。
「エスナさん、今は何処にいるんでしょうね」
「それだ!」
「それだよ、アシュリー!」
ノエルさんとラズロさんが同時に声を上げた。
何のことだかさっぱり分からないでいると、さっきまで暗かった二人の顔は嘘みたいに明るくなっていた。
不思議に思っている僕の横で、パフィが次はあの料理を寄越せ、と言ってくる。
『思い付いたんだろう』
「何を?」
『あの様子だ、明日にでも早速動き出すだろう』
まぁ、楽しみにしていろ、と言ってパフィは大きな肉に齧り付く。
『うん、この店の味付けは本当に良い』
ぺろりと平らげるとおかわり、と言う。
猫の小さな口なのに、あっという間に食べてしまう。
吟遊詩人を他の街や国から呼ぶのかな。
『おまえの分も食べてやろうか?』
パフィの言葉に慌てて僕も料理を口にした。
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