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第三章 ダンジョンメーカーのお仕事
048-5
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ザックさんからヨウルトを分けてもらったので、メルのミルクで増やすことにした。
肉を柔らかくするのに使えるし、そのまま食べても美味しいらしい。村では漉して水気を切って、チーズ代わりに使ってたけど。
メルとコッコの身体を拭いてキレイにしてから、桶に新しい水を入れる。
ジャッロたちにも話しかけて、巣箱を確認すると、四つのうちの半分が蜜が詰まっていた。そろそろだろうと言われて持ってきた、新しい木枠と交換する。
働き者なジャッロたちは、せっせと巣箱を蜜でいっぱいにする。
「いつもありがとう。大切に食べるからね」
広間で売られている花も大分少なくなってきていた。本格的な冬になる前に、もう一回ぐらいジャッロたちに花をあげたいな。
蜜の詰まった木枠を金ダライに入れてダンジョンから出て、厨房の台の上に置いておく。
もう一度ダンジョンに戻って、メルのミルクを絞ってから戻ると、ある筈の蜜がなかった。金ダライごとなくなっていた。
氷室にとりあえずミルクをおいて、金ダライを探すけど、見つからない。
「アシュリー、どうした?」
戻って来たラズロさんに、蜜を入れた金ダライが何処かに行ってしまったと説明する。
ラズロさんはため息を吐くと、心当たりがある、と言うと、「魔女は何処だ?」と聞いてきた。
『ここにいるぞ。丁度暇だから付き合ってやろう』
「こてんぱんにしてやってくれ。二度とそんな気が起きないようにな」
パフィもラズロさんも、誰が持って行ったのか分かってるみたいだ。
誰だろう?
…………あ、もしかして。
「行ってくるわ、アシュリーはミルクの処理でもして待っててくれ」
ラズロさんの肩の上にパフィが飛び乗る。
「……ほどほどにしてあげてね」
予想通り、蜜を持って行ったのはレンレンさんで、怒ったラズロさんとパフィにこてんぱんにされたらしい。
レンレンさんと一緒にミズル草の研究をしていたティール様が食堂にやって来て教えてくれた。
「いやぁ……ラズロはあれで怒ると怖いんですよー」
幼馴染みのティール様は、多分誰よりもラズロさんに叱られている気がする。
「魔女様はお怒りと言うよりは、楽しそうでしたけどねぇ」
うん、そんな気がする。
「レンレンさんはどうなったんですか?」
「これまでは口だけだったでしょう、封じられるのが」
頷く。
「今度は目も封じられてましたよ」
目が見えなくなって、口も塞がれちゃったのか……。
「あれぐらいで済んで本当にレンレンは運が良いですよー、二人ともなんだかんだ言って手加減してくれてますし」
ティール様……一体今までどれだけラズロさんに怒られて……。
「蜂蜜は残念でしたね」
レンレンさんは、パフィやラズロさんの怒りを買うことを百も承知で、持って行った蜜を直ぐに使ってしまった。
ただ、そのお陰でミズル草の改良種が出来たんだって。だから目隠しと喋れなくなるだけで済んだみたい。
ミズル草の改良品の完成の為、って言えば、普通に受け取れたと思う……。
肉を柔らかくするのに使えるし、そのまま食べても美味しいらしい。村では漉して水気を切って、チーズ代わりに使ってたけど。
メルとコッコの身体を拭いてキレイにしてから、桶に新しい水を入れる。
ジャッロたちにも話しかけて、巣箱を確認すると、四つのうちの半分が蜜が詰まっていた。そろそろだろうと言われて持ってきた、新しい木枠と交換する。
働き者なジャッロたちは、せっせと巣箱を蜜でいっぱいにする。
「いつもありがとう。大切に食べるからね」
広間で売られている花も大分少なくなってきていた。本格的な冬になる前に、もう一回ぐらいジャッロたちに花をあげたいな。
蜜の詰まった木枠を金ダライに入れてダンジョンから出て、厨房の台の上に置いておく。
もう一度ダンジョンに戻って、メルのミルクを絞ってから戻ると、ある筈の蜜がなかった。金ダライごとなくなっていた。
氷室にとりあえずミルクをおいて、金ダライを探すけど、見つからない。
「アシュリー、どうした?」
戻って来たラズロさんに、蜜を入れた金ダライが何処かに行ってしまったと説明する。
ラズロさんはため息を吐くと、心当たりがある、と言うと、「魔女は何処だ?」と聞いてきた。
『ここにいるぞ。丁度暇だから付き合ってやろう』
「こてんぱんにしてやってくれ。二度とそんな気が起きないようにな」
パフィもラズロさんも、誰が持って行ったのか分かってるみたいだ。
誰だろう?
…………あ、もしかして。
「行ってくるわ、アシュリーはミルクの処理でもして待っててくれ」
ラズロさんの肩の上にパフィが飛び乗る。
「……ほどほどにしてあげてね」
予想通り、蜜を持って行ったのはレンレンさんで、怒ったラズロさんとパフィにこてんぱんにされたらしい。
レンレンさんと一緒にミズル草の研究をしていたティール様が食堂にやって来て教えてくれた。
「いやぁ……ラズロはあれで怒ると怖いんですよー」
幼馴染みのティール様は、多分誰よりもラズロさんに叱られている気がする。
「魔女様はお怒りと言うよりは、楽しそうでしたけどねぇ」
うん、そんな気がする。
「レンレンさんはどうなったんですか?」
「これまでは口だけだったでしょう、封じられるのが」
頷く。
「今度は目も封じられてましたよ」
目が見えなくなって、口も塞がれちゃったのか……。
「あれぐらいで済んで本当にレンレンは運が良いですよー、二人ともなんだかんだ言って手加減してくれてますし」
ティール様……一体今までどれだけラズロさんに怒られて……。
「蜂蜜は残念でしたね」
レンレンさんは、パフィやラズロさんの怒りを買うことを百も承知で、持って行った蜜を直ぐに使ってしまった。
ただ、そのお陰でミズル草の改良種が出来たんだって。だから目隠しと喋れなくなるだけで済んだみたい。
ミズル草の改良品の完成の為、って言えば、普通に受け取れたと思う……。
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