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24 ラーナの森
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日が暮れる前に、木の上に移動した。
扉を閉じて遺跡の中で休む選択肢も有ったが、当面の安全は確保できるものの、扉の前で強い魔獣に居座れれると出られなくなるので止めた。
たぶん正面からだと、僕らはあのオークにすら勝てない。
僕はせっせと、銀の裁縫セットでルイーズ達のスケールアーマーを直している。
オークに鱗をだいぶ引きちぎられたので、拾い集めて来た鱗を縫い付けている。
膝丈の草の中に埋もれている鱗を探すのは、結構大変だった。
ルイーズ達は、ウィルが枝と蔦で作った鳥の巣の様な大きな寝床の中で、身体を寄せ合って眠っている。
彼女達は、スケールアーマーを脱いでいるので、嬉しいことに下着姿だ。
でも、遺跡の中と違って外は寒いので、僕が荷物から敷布を引っ張り出して掛けてやった。
ウィルに非難の眼差しで見られたが、風邪でも引かれたら厄介だ。
何故かタナスも僕がミロ用に用意してあったパジャマを着て、三人と一緒に、仲良く敷布に包まっている。
ウィルはオークから剥いだ革を鞣している。
僕には雑草にしか見えない草を摘んで来て、革の裏側に擦り込んでいたが、今は木の棒で、革を丁寧に叩いて伸ばしている。
タナスのレザーアーマーは、オークが乱暴に剥ぎ取ったので、もはや修復不可能だった。
パジャマ姿で森を横断させるのも可哀想なので、急遽、仮縫い程度のアーマーを僕が作ってあげることになったのだ。
急がないが、ウィルにも縫ってやる約束をした。
スケルトンとの戦闘で、ウィルのアーマーも限界が近づいている。
銀の裁縫セットは優れ物だった。
物凄く小さな魔法陣が針に刻まれており、オーラを纏うと、厚手の革であろうが、木の板であろうが、抵抗なく針を刺すことができた。
鋏にも魔法陣が刻まれていた。
厚手の革は勿論、爪や牙まですっぱりと切れたのには驚いた。
糸も透明な物凄く強い糸で、セットの鋏ならば切れるのだが、剣で切ろうとすると刃の方が傷付いてしまう。
剥がれ落ちた鱗を一枚一枚確認し、縫い付けてあった場所を確認する。
鱗の裏に番号が振ってあったので、この作業は比較的楽だった。
全ての鱗を縫い付けて終わると、裏側の布地を泡立ち草で洗っておいた。
初級風符を貼ってぶら下げておけば、直ぐに乾く。
普通こんな勿体ない使い方はしないが、不良品や売れ残りが使える、魔符屋ならではの裏技だ。
「ユーリ、終わったぜ」
丁度型紙を作り終えたところで、ウィルから声が掛かった。
革を受け取り型紙を張り付ける。
型紙に沿って革を切り取り、銀の針で縫い合わせる。
途中何度か大蝙蝠に襲われて中断したが、夜明け前までには取り合えず形が出来上がった。
四人を起こしてアーマーを渡し、見張りを交代して僕とウィルは仮眠した。
「ユーリ、凄く嬉しいんだけど、何か、文句を言ってるわけじゃないよ。誤解しないでね。でもね、何か違うような気がするんだ」
翌朝、朝日の中で見るタナスのアーマーは、物凄く良く似合っていた。
短めのベストから覗くお臍が可愛らしいし、腰骨で支えるように履いている短いレザーのスカートも良く似合っている。
肩当ては鳥の羽をイメージした力作だ。
レザーのスカートの右脇も革紐で網状にしてあり、地肌が露出するようにデザインした。
両端を紐で結ぶ様な革のパンツも付けて・・・・・。
しまった、男用を作る積りで始めたのだが、途中で意識が朦朧とし、何時もファラ師匠から頼まれている女物にしてしまったらしい。
途中でファラ師匠に怒られると思い込み、型紙を描き直した記憶が微かにある。
「ああ、ごめん。まだ途中なんだ。これから部品を付け足すから大丈夫だよ」
「そうなんだ。ごめんね」
安心したように、にっこり笑うタナスを見ていると、ハグしたくなる。
ーーーーー
朝飯を食った後、ウィルの先導で枝の上を歩く。
隣の木へ伸びている蔦を見付けるのがポイントらしく、剣の鞘を蔦の上に通し、両手でぶら下がりながら滑り落ちるのは、結構楽しかった。
途中大鷲から執拗に狙われたので、剣に雷符を貼って、一発お見舞いしてやった。
「あなただけ狡いですわ。私達にも魔剣を使わせなさい」
「そうです、お手本を見せてあげますわ」
「私達に任せれば、焼き鳥にしてやるわ」
冗談じゃない、枝の上では逃げ場が少ない。
直撃されたら、防御結界の無い僕は、一溜りも無い。
ウィルもタナスも青ざめている。
「銅魔板を貼るのは簡単なんだけど、外すのは凄く難しいんだ。ちゃんとした設備の無い場所でやると、魔剣本体を傷つけてしまうんだ。なあ、タナス」
「んっ?あっ、そうなんだよ。本体を傷つけちゃうから、止めた方が良いよ」
勿論嘘だ、銅魔板を剥がして、魔法陣の中の銀粉を払い落とすだけで元に戻る。
「代わりにほら、中級雷符を渡すから、これで我慢してよ」
「仕方無いですわね」
僕が剣で雷符を使うイメージ、オーラを絞って徐々に魔法陣へ力を貯めて、その力を剣先から打ち出す感覚を説明した。
「魔法陣に魔力を込めれば、魔法が自動的に発動するのとは違いますの」
「ええ、私もそう思っていましたわ」
「ええ、私も」
「魔符の使い方だから、魔道具とずいぶん違うんじゃないかな」
練習させると、最初は雷符を爆発させていたが、少し練習すると雷を打ち出せる様になった。
雷が制御できるのが嬉しいらしく、鳥を見付けると、競争で雷をぶっ放していた。
大赤蛇には苦労した。
太さが人の胴くらいあり、長さも人の背丈の十倍くらいある。
しかも、魔法耐性が有るらしく雷が効かないのだ。
タナスが一番美味しく見えるようで、タナスを狙って追い回している。
なので、必死に逃げ回るタナスの逃走経路を予想(タナスを囮に?)して、上の枝から飛び降りて頭を串刺しにした。
折角なので、大赤蛇の革を有効利用して、タナスのアーマーに継ぎ足した。
何故か、露出度を減らしたのに、赤色が艶やかさを加えて女物の印象が強くなってしまった。
ーーーーー
「洗って下さい」
夜の見張りの準備をしていたら、顔を赤らめたルイーズ達から下着を渡された。
スケールアーマーの裏地を洗ってあげたので、僕が洗濯出来ることに気が付いたようで、意を決して下着を洗って貰うことにしたらしい。
良く考えたら、彼女達は八日間着替えていない。
「良いよ」
風符で、人の大きさ程度のつむじ風を作る。
オーラを糸の様に細くして、符をコントロールする必要があるので、結構難しい。
水符で少しだけ水を出し、つむじ風の中に入れる。
水が飛沫となってつむじ風の中を回転していることを確認してから、預かった下着と泡立ち草を放り込む。
物凄い勢いで泡立ち、泡が飛んでいく。
泡と一緒に水が飛んで行くので、水符から水を補充する。
泡が無くなったら、つむじ風の根元から水を抜いて行く。
十分に水が抜けきったら、火符で風に熱を加える。
暫くそのままにして置き、頃合いを見てつむじ風を停める。
すると後には、ほかほかになった下着が残されている。
「ユーリ、何かの手品なのか」
「魔道具の真似さ」
これは僕が考えた訳じゃなくて、ファラ師匠の宿の魔道具を真似て見ただけだ。
つむじ風でスカートを捲れないかと練習をはじめたのだが、苦労はしたが、それなりに出来てしまったのだ。
スケールアーマーを着たままじゃ寝苦しいだろうと思い、起こして下着を渡した。
不機嫌そうに起きた彼女達だったが、ほかほかの下着を渡すと満面の笑みに変わった。
夜明け前に見張りを代わって貰おうと起こしに行くと、スケールアーマーが鳥の巣型の寝床の外に並べてあった。
寝床の中で着替えたんだと思うが、一緒に寝ているタナスは、まったく男として見做されていない様だ。
扉を閉じて遺跡の中で休む選択肢も有ったが、当面の安全は確保できるものの、扉の前で強い魔獣に居座れれると出られなくなるので止めた。
たぶん正面からだと、僕らはあのオークにすら勝てない。
僕はせっせと、銀の裁縫セットでルイーズ達のスケールアーマーを直している。
オークに鱗をだいぶ引きちぎられたので、拾い集めて来た鱗を縫い付けている。
膝丈の草の中に埋もれている鱗を探すのは、結構大変だった。
ルイーズ達は、ウィルが枝と蔦で作った鳥の巣の様な大きな寝床の中で、身体を寄せ合って眠っている。
彼女達は、スケールアーマーを脱いでいるので、嬉しいことに下着姿だ。
でも、遺跡の中と違って外は寒いので、僕が荷物から敷布を引っ張り出して掛けてやった。
ウィルに非難の眼差しで見られたが、風邪でも引かれたら厄介だ。
何故かタナスも僕がミロ用に用意してあったパジャマを着て、三人と一緒に、仲良く敷布に包まっている。
ウィルはオークから剥いだ革を鞣している。
僕には雑草にしか見えない草を摘んで来て、革の裏側に擦り込んでいたが、今は木の棒で、革を丁寧に叩いて伸ばしている。
タナスのレザーアーマーは、オークが乱暴に剥ぎ取ったので、もはや修復不可能だった。
パジャマ姿で森を横断させるのも可哀想なので、急遽、仮縫い程度のアーマーを僕が作ってあげることになったのだ。
急がないが、ウィルにも縫ってやる約束をした。
スケルトンとの戦闘で、ウィルのアーマーも限界が近づいている。
銀の裁縫セットは優れ物だった。
物凄く小さな魔法陣が針に刻まれており、オーラを纏うと、厚手の革であろうが、木の板であろうが、抵抗なく針を刺すことができた。
鋏にも魔法陣が刻まれていた。
厚手の革は勿論、爪や牙まですっぱりと切れたのには驚いた。
糸も透明な物凄く強い糸で、セットの鋏ならば切れるのだが、剣で切ろうとすると刃の方が傷付いてしまう。
剥がれ落ちた鱗を一枚一枚確認し、縫い付けてあった場所を確認する。
鱗の裏に番号が振ってあったので、この作業は比較的楽だった。
全ての鱗を縫い付けて終わると、裏側の布地を泡立ち草で洗っておいた。
初級風符を貼ってぶら下げておけば、直ぐに乾く。
普通こんな勿体ない使い方はしないが、不良品や売れ残りが使える、魔符屋ならではの裏技だ。
「ユーリ、終わったぜ」
丁度型紙を作り終えたところで、ウィルから声が掛かった。
革を受け取り型紙を張り付ける。
型紙に沿って革を切り取り、銀の針で縫い合わせる。
途中何度か大蝙蝠に襲われて中断したが、夜明け前までには取り合えず形が出来上がった。
四人を起こしてアーマーを渡し、見張りを交代して僕とウィルは仮眠した。
「ユーリ、凄く嬉しいんだけど、何か、文句を言ってるわけじゃないよ。誤解しないでね。でもね、何か違うような気がするんだ」
翌朝、朝日の中で見るタナスのアーマーは、物凄く良く似合っていた。
短めのベストから覗くお臍が可愛らしいし、腰骨で支えるように履いている短いレザーのスカートも良く似合っている。
肩当ては鳥の羽をイメージした力作だ。
レザーのスカートの右脇も革紐で網状にしてあり、地肌が露出するようにデザインした。
両端を紐で結ぶ様な革のパンツも付けて・・・・・。
しまった、男用を作る積りで始めたのだが、途中で意識が朦朧とし、何時もファラ師匠から頼まれている女物にしてしまったらしい。
途中でファラ師匠に怒られると思い込み、型紙を描き直した記憶が微かにある。
「ああ、ごめん。まだ途中なんだ。これから部品を付け足すから大丈夫だよ」
「そうなんだ。ごめんね」
安心したように、にっこり笑うタナスを見ていると、ハグしたくなる。
ーーーーー
朝飯を食った後、ウィルの先導で枝の上を歩く。
隣の木へ伸びている蔦を見付けるのがポイントらしく、剣の鞘を蔦の上に通し、両手でぶら下がりながら滑り落ちるのは、結構楽しかった。
途中大鷲から執拗に狙われたので、剣に雷符を貼って、一発お見舞いしてやった。
「あなただけ狡いですわ。私達にも魔剣を使わせなさい」
「そうです、お手本を見せてあげますわ」
「私達に任せれば、焼き鳥にしてやるわ」
冗談じゃない、枝の上では逃げ場が少ない。
直撃されたら、防御結界の無い僕は、一溜りも無い。
ウィルもタナスも青ざめている。
「銅魔板を貼るのは簡単なんだけど、外すのは凄く難しいんだ。ちゃんとした設備の無い場所でやると、魔剣本体を傷つけてしまうんだ。なあ、タナス」
「んっ?あっ、そうなんだよ。本体を傷つけちゃうから、止めた方が良いよ」
勿論嘘だ、銅魔板を剥がして、魔法陣の中の銀粉を払い落とすだけで元に戻る。
「代わりにほら、中級雷符を渡すから、これで我慢してよ」
「仕方無いですわね」
僕が剣で雷符を使うイメージ、オーラを絞って徐々に魔法陣へ力を貯めて、その力を剣先から打ち出す感覚を説明した。
「魔法陣に魔力を込めれば、魔法が自動的に発動するのとは違いますの」
「ええ、私もそう思っていましたわ」
「ええ、私も」
「魔符の使い方だから、魔道具とずいぶん違うんじゃないかな」
練習させると、最初は雷符を爆発させていたが、少し練習すると雷を打ち出せる様になった。
雷が制御できるのが嬉しいらしく、鳥を見付けると、競争で雷をぶっ放していた。
大赤蛇には苦労した。
太さが人の胴くらいあり、長さも人の背丈の十倍くらいある。
しかも、魔法耐性が有るらしく雷が効かないのだ。
タナスが一番美味しく見えるようで、タナスを狙って追い回している。
なので、必死に逃げ回るタナスの逃走経路を予想(タナスを囮に?)して、上の枝から飛び降りて頭を串刺しにした。
折角なので、大赤蛇の革を有効利用して、タナスのアーマーに継ぎ足した。
何故か、露出度を減らしたのに、赤色が艶やかさを加えて女物の印象が強くなってしまった。
ーーーーー
「洗って下さい」
夜の見張りの準備をしていたら、顔を赤らめたルイーズ達から下着を渡された。
スケールアーマーの裏地を洗ってあげたので、僕が洗濯出来ることに気が付いたようで、意を決して下着を洗って貰うことにしたらしい。
良く考えたら、彼女達は八日間着替えていない。
「良いよ」
風符で、人の大きさ程度のつむじ風を作る。
オーラを糸の様に細くして、符をコントロールする必要があるので、結構難しい。
水符で少しだけ水を出し、つむじ風の中に入れる。
水が飛沫となってつむじ風の中を回転していることを確認してから、預かった下着と泡立ち草を放り込む。
物凄い勢いで泡立ち、泡が飛んでいく。
泡と一緒に水が飛んで行くので、水符から水を補充する。
泡が無くなったら、つむじ風の根元から水を抜いて行く。
十分に水が抜けきったら、火符で風に熱を加える。
暫くそのままにして置き、頃合いを見てつむじ風を停める。
すると後には、ほかほかになった下着が残されている。
「ユーリ、何かの手品なのか」
「魔道具の真似さ」
これは僕が考えた訳じゃなくて、ファラ師匠の宿の魔道具を真似て見ただけだ。
つむじ風でスカートを捲れないかと練習をはじめたのだが、苦労はしたが、それなりに出来てしまったのだ。
スケールアーマーを着たままじゃ寝苦しいだろうと思い、起こして下着を渡した。
不機嫌そうに起きた彼女達だったが、ほかほかの下着を渡すと満面の笑みに変わった。
夜明け前に見張りを代わって貰おうと起こしに行くと、スケールアーマーが鳥の巣型の寝床の外に並べてあった。
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