万物争覇のコンバート 〜回帰後の人生をシステムでやり直す〜

黒城白爵

文字の大きさ
69 / 140
第二章

第六十九話 本命の報酬

しおりを挟む


 ◆◇◆◇◆◇


──アーティファクト〈貪欲の聖杯〉の【貪欲の手】が発動しました。
──対象物を財宝へ変異させることが可能です。
──変異先の財宝を選択してください。
──財宝が選択されました。
──対象物はマジックアイテム〈混幻黒銃ドライド〉へと変異しました。

──アーティファクト〈貪欲の聖杯〉の【貪欲の手】が発動しました。
──対象物を財宝へ変異させることが可能です。
──変異先の財宝を選択してください。
──財宝が選択されました。
──対象物はマジックアイテム〈混幻銀銃レフーラ〉へと変異しました。


 取り敢えず、報酬で貰った〈混幻魔獣キマイラ〉の死体のうち、2体分だけ使ってマジックアイテムを創造した。
 残る1体のキマイラの死体は、発注している防具が完成した後に使用し、どのマジックアイテムを創造するか決める予定だ。
 創造されたマジックアイテムの詳細を〈システム〉の機能で確認する。


○混幻黒銃ドライド
 等級:叙事エピック級。
 とあるアーティファクトで生み出された拳銃型マジックアイテム。
・【竜咆魔弾】……破壊力に秀でた竜属性の魔弾を生成、発射する。チャージに応じて破壊力が増大する。
・【黒虎剛爪】……強靭な銃身による打撃・斬撃力を強化する。
・【獅子の猛魂ライオンハート】……装備中は攻撃力強化(小)と精神異常耐性(中)が常時発動する。耐久値+15、精神値+20。

○混幻銀銃レフーラ
 等級:叙事エピック級。
 とあるアーティファクトで生み出された拳銃型マジックアイテム。
・【雷角魔弾】……破壊力に秀でた雷属性の魔弾を生成、発射する。被弾対象へ確率で〈麻痺〉〈感電〉状態を齎す。
・【銀虎剛爪】……強靭な銃身による打撃・斬撃力を強化する。
・【魔狼の狩人】……装備中は攻撃力強化(小)と気配希薄(中)が常時発動する。敏捷値+20、反応値+15。


 竜、虎、獅子の全体的に黒かったキマイラからは、メタリックな黒いボディがカッコいい魔銃型マジックアイテム〈混幻黒銃ドライド〉を創造。
 一角獣、虎、狼の銀一色だったキマイラからは、メタリックな銀色のボディが美しい魔銃型マジックアイテム〈混幻銀銃レフーラ〉を創造した。
 入手が困難な銃器タイプのマジックアイテムが選択肢の中にあったため、半分ぐらいは衝動的に選んでしまった。
 後の半分は希少性と性能からの選択という、マトモな判断による決定なので後悔はない。


「私達よりも大きな身体のモンスターが拳銃になってしまいました」

「そう言われると、なんだか凄く無駄遣いをした感があるな」


 素人考えではあるが、アーティファクトの力を使わずに普通に作ったならば、モンスターの死体を丸ごと1体分消費して拳銃1挺が作られることはないだろう。
 このあたりが〈貪欲の聖杯〉の力でマジックアイテムを生み出すことにおける唯一のデメリットだと言えるかもしれない。

 それはそれとして、黒銃ドライドと銀銃レフーラを両手に持ってみる。
 色彩と細かい部分を除けば、2挺共に長い銃身ロングバレルタイプの拳銃であり、重量もほぼ変わらない。
 銃器型のマジックアイテムは前世でも使った経験があるため、取り扱いに惑うこともなく慣れた手付きで2挺の魔銃を構えた。


「……うん。こんなところか。あとはホルスターを用意しないといけないな」

「クロヤさんはこれまで剣を使っていましたけど、銃使いに転向するんですか?」

「いや、今まで通り剣も使うぞ。魔銃コレは使える手札を増やしたかったから作っただけだ」

「剣に魔法に銃ですか。よく色々と扱えますね」

「まぁな」


 前世でも色々なタイプの武器を使っていたので、我ながら慣れたものだ。
 周りからは万能やら器用貧乏やら呼ばれていたが、おかげで敵を選ばず戦うことができていた。
 そうでなければ生き残れなかったと言うのが正しいか……まぁ、最終的に死んで、過去に回帰してきたんだけど。
 前世の経験から様々な攻撃手段を持ち、それを扱うことができていたが、今はそこに【勇猛戦煌の英雄クーフーリン】のスキルに内包されている【万魔武勇ノ心得】が合わさり、各種戦闘技能が更に巧みになっていた。
 ほぼ一流だった技術が、スキル補正によって文句無しの一流になったような感覚だな。
 そのため、この魔銃も剣や魔法を併用しながらでも、以前よりも上手く扱うことができるはずだ。


「無事にアビスの攻略が終わりましたから、またダンジョンに潜るんですよね?」

「その予定だ。と言っても、発注している防具が完成してからになるけど」


 マジックアイテムの創造が終わった後、室内でリリアとお茶をしながら今後の予定について話す。
 少なくとも、久坂マモルに依頼している防具の修繕と改良が終わるまでは、探索者活動は休むつもりだ。


「また〈三獣領域〉に行くんですよね?」

「ああ。残るエリアボスを倒す予定だけど、その後どうするかは未定だな」


 エリアボスを倒した後にダンジョンボスに挑むのも考えたが、あまり短期間でダンジョンを攻略してしまうと、せっかく逸れている世間からの関心がまた戻ってきてしまう。
 現状では〈三獣領域〉のエリアボスを倒し、〈枯れた山脈〉で採れるミスリル鉱石の再出現状況を確認するぐらいしか決まっていない。
 前世での復讐がてら金峰ゴウキの邪魔をしたい気持ちもあるが、今のところはやれることがないんだよな。
 まぁ、焦る必要はないし、ボチボチ考えておくとしよう。
 

 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

日本国 召喚獣管理省 関東庁 召喚獣総合事案即応科。

wakaba1890
ファンタジー
召喚獣。 それは向こう側とされる所から、10歳を迎えた日本人の子供の下に召喚されるモンスターのことである。 初代天皇・神武天皇が日本を建国した際に書かれた絵画には彼は金鵄と呼ばれる金色に輝く鵄(とび)と契約したのが原初となっている。 そして、縄文、弥生、古墳、飛鳥、平安、戦国時代から近代から今に至るまで、時代を動かしてきた人物の側には確かに召喚獣は介在していた。 また、奇妙な事に、日本国に限り、齢10歳を迎えた日本在住の日本人にのみ体のどこかから多種多様な紋章が発現し、当人が念じると任意の場所から召喚陣が現れ、人ならざるモンスターを召喚される。 そして、彼らモンスターは主人である当人や心を許した者に対して忠実であった。 そのため、古来の日本から、彼ら召喚獣は農耕、治水、土木、科学技術、エネルギー、政治、経済、金融、戦争など国家の基盤となる柱から、ありとあらゆる分野において、今日に至るまで日本国とアジアの繁栄に寄与してきた。 そして、建国から今まで、国益の基盤たる彼ら数万種類以上をも及ぶ召喚獣を取り締まり管理し、2600年以上と脈々と受け継がれてきた名誉ある国家職がーーーーー国家召喚獣管理官である。

新世機生のアポストル 〜Restart with Lost Relic〜

黒城白爵
ファンタジー
 異界から突如出現したモンスターによって、古き世界は終わりを告げた。  新たな世界の到来から長い年月が経ち、人類は世界各地に人類生存圏〈コロニー〉を築いて生き残っていた。  旧人類、新人類、コロニー企業、モンスター、魔力、旧文明遺跡、異文明遺跡……etc。  そんな様々な物が溢れ、廃れていく世界で生きていた若きベテランハンターのベリエルは、とある依頼で負った怪我の治療費によって一文無しになってしまう。  命あっての物種、だが金が無ければ何も始まらない。  泣く泣く知り合いから金を借りてマイナススタートを切ることになったベリエルは、依頼で危険なコロニーの外へと向かい、とある遺物を発見する……。  

この世界にダンジョンが現れたようです ~チートな武器とスキルと魔法と従魔と仲間達と共に世界最強となる~

仮実谷 望
ファンタジー
主人公の増宮拓朗(ましみやたくろう)は20歳のニートである。 祖父母の家に居候している中、毎日の日課の自宅の蔵の確認を行う過程で謎の黒い穴を見つける。 試にその黒い穴に入ると謎の空間に到達する。 拓朗はその空間がダンジョンだと確信して興奮した。 さっそく蔵にある武器と防具で装備を整えてダンジョンに入ることになるのだが…… 暫くするとこの世界には異変が起きていた。 謎の怪物が現れて人を襲っているなどの目撃例が出ているようだ。 謎の黒い穴に入った若者が行方不明になったなどの事例も出ている。 そのころ拓朗は知ってか知らずか着実にレベルを上げて世界最強の探索者になっていた。 その後モンスターが街に現れるようになったら、狐の仮面を被りモンスターを退治しないといけないと奮起する。 その過程で他にもダンジョンで女子高生と出会いダンジョンの攻略を進め成長していく。 様々な登場人物が織りなす群像劇です。 主人公以外の視点も書くのでそこをご了承ください。 その後、七星家の七星ナナナと虹咲家の虹咲ナナカとの出会いが拓朗を成長させるきっかけになる。 ユキトとの出会いの中、拓朗は成長する。 タクロウは立派なヒーローとして覚醒する。 その後どんな敵が来ようとも敵を押しのける。倒す。そんな無敵のヒーロー稲荷仮面が活躍するヒーロー路線物も描いていきたいです。

アポカリプスな時代はマイペースな俺に合っていたらしい

黒城白爵
ファンタジー
 ーーある日、平穏な世界は終わった。  そうとしか表現できないほどに世界にモンスターという異物が溢れ返り、平穏かつ醜い世界は崩壊した。  そんな世界を自称凡人な男がマイペースに生きる、これはそんな話である。

シスターヴレイヴ!~上司に捨て駒にされ会社をクビになり無職ニートになった俺が妹と異世界に飛ばされ妹が勇者になったけど何とか生きてます~

尾山塩之進
ファンタジー
鳴鐘 慧河(なるがね けいが)25歳は上司に捨て駒にされ会社をクビになってしまい世の中に絶望し無職ニートの引き籠りになっていたが、二人の妹、優羽花(ゆうか)と静里菜(せりな)に元気づけられて再起を誓った。 だがその瞬間、妹たち共々『魔力満ちる世界エゾン・レイギス』に異世界召喚されてしまう。 全ての人間を滅ぼそうとうごめく魔族の長、大魔王を倒す星剣の勇者として、セカイを護る精霊に召喚されたのは妹だった。 勇者である妹を討つべく襲い来る魔族たち。 そして慧河より先に異世界召喚されていた慧河の元上司はこの異世界の覇権を狙い暗躍していた。 エゾン・レイギスの人間も一枚岩ではなく、様々な思惑で持って動いている。 これは戦乱渦巻く異世界で、妹たちを護ると一念発起した、勇者ではない只の一人の兄の戦いの物語である。 …その果てに妹ハーレムが作られることになろうとは当人には知るよしも無かった。 妹とは血の繋がりであろうか? 妹とは魂の繋がりである。 兄とは何か? 妹を護る存在である。 かけがいの無い大切な妹たちとのセカイを護る為に戦え!鳴鐘 慧河!戦わなければ護れない!

ダンジョン学園サブカル同好会の日常

くずもち
ファンタジー
ダンジョンを攻略する人材を育成する学校、竜桜学園に入学した主人公綿貫 鐘太郎(ワタヌキ カネタロウ)はサブカル同好会に所属し、気の合う仲間達とまったりと平和な日常を過ごしていた。しかしそんな心地のいい時間は長くは続かなかった。 まったく貢献度のない同好会が部室を持っているのはどうなのか?と生徒会から同好会解散を打診されたのだ。 しかしそれは困るワタヌキ達は部室と同好会を守るため、ある条件を持ちかけた。 一週間以内に学園のため、学園に貢献できる成果を提出することになったワタヌキは秘策として同好会のメンバーに彼の秘密を打ちあけることにした。

【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜

KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。 ~あらすじ~ 世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。 そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。 しかし、その恩恵は平等ではなかった。 富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。 そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。 彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。 あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。 妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。 希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。 英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。 これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。 彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。 テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。 SF味が増してくるのは結構先の予定です。 スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。 良かったら読んでください!

現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!

おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。 ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。 過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。 ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。 世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。 やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。 至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!

処理中です...