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【番外編】明かされることのない本音
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ジルド・ラーザ・ラパロは、次期国王となるにふさわしい、優秀な王太子である。
彼が産まれもった能力は、呪いの類にかからないという加護だった。一般的には、呪いなどというものはほとんど扱われない。だからほとんど意味のないものだと思われていた。
悪女イレーニア・アマーティが彼の前に現れるまでは。
彼女は治癒の魔法を見出され、十歳でアマーティ侯爵家の養女となり、すぐに教会の聖女となった。だがイレーニアの聖女としての行動は、賛辞されるべきどころか、目にあまるものばかりだった。
すぐ疲れたと言っては休み、神聖な教会で常に男を侍らせ、贅の限りを尽くしていた。しかも調査をさせると、直接イレーニアに会った者は必ず彼女に骨抜きにされているのだ。
『イレーニア様なら仕方ありません』
『いいんですよ、イレーニア様はそんなことをお気になさらなくても』
男女を問わず、誰も彼もが彼女をそんなふうに甘やかして、まるで彼女のことを叱ろうとしない。
それも当然なのかもしれない。何しろ彼女は美しいのだ。
平民の出だということだが、彼女の髪は黄金のようだし、瞳は深い青色でいつまでも見つめていたくなる。身体つきは聖女服を着ていてなお、煽情的なラインを描いている。男ならば彼女の服の下を想像しない者はいないだろう。
何度か直接会ったことがあるジルド自身も、イレーニアが女性として魅力的な容姿なのは認めていた。けれど、どんな望みも叶えてあげたくなるほどではない。
とある夜会の日に、ジルドはイレーニアに尋ねてみたことがある。
「貴女はご自身の聖女の務めをもっとまじめにこなそうとは思わないのか?」
直球で非難する言葉に、イレーニアはぱちくりとまばたきをして驚いたようだった。周囲にいたとりまきは、ぎょっとしてジルドを見ている。けれども『言いにくいことを言った』人を見る目ではない。彼らの目は『イレーニア様になんてひどいことを言うんだ!』と訴えている。けれども相手が王太子なので文句を言えないのだろう。
イレーニアはちらりととりまきを見て、ふんわりと微笑んだ。妖艶に美しい、従いたくなってしまうような雰囲気がある。
「わたくし、殿下と少し話してくるわね」
「あっイレーニア様」
慌てる取り巻きを後目に、イレーニアはジルドに腕をするりと絡ませて、一緒にテラスのほうへと歩いて行った。
「離してもらえるだろうか」
テラスに着くなり、ジルドはぶっきらぼうにイレーニアに言う。すると、彼女はまたびっくりしたようにまばたきをした。言われた意味がわからないという様子である。
「恋人でも婚約者でもない者に腕を組まれるのは、心地良いものではない」
「あら。そうなん、ですね……?」
きょと、としながらもイレーニアは腕を素直に離し、困ったような顔になった。
「ごめんなさい。腕を組むと皆喜ぶから……それに注意をされたことがなかったから、いいことだと思っていましたの」
「ああ……そうだろうな。貴女の周りの人間は、誰も貴女を注意しない」
皮肉たっぷりにジルドは言う。すると、イレーニアは目を伏せた。
「……そうですね。わたくしに注意してくれる方なんて、誰もいないんだわ」
その声が、やけに寂しそうだった。それを意外に思う。ジルドが見る彼女はいつだって贅沢をしていて、楽しそうにふんわり微笑んでいる。誰も彼もイレーニアに親切なのに、今のこの彼女はなんだろう。
「貴女は常に人に囲まれているのに、まるで独りでいるような顔をするんだな」
悪いことをしたような気分になって、ジルドは慰めたくなってしまう。けれどうまい言葉は出てこなかった。そのせいで、やけに情けなく微笑んでいることに、彼は自分で気づいていない。
「……ふふ」
「なんだ」
笑ったイレーニアに、ジルドは片眉を上げる。
「それは王太子殿下も同じなのではありませんか? いつも立派なお姿ですけれど、時々……とっても寂しそうな顔をされるわ」
薄暗いテラスに、彼女の小さな笑い声が響く。イレーニアの指摘は不敬だろう。いつもならすぐにそれを指摘できるのに、今はできなかった。なぜなら、彼女の言葉は図星だったからだ。
ジルドはいつだって王太子としての責務に向き合っている。それは自身でも望んでいることだし、不満はない。だが、少し疲れたときに、ほんのちょっとの弱音を吐く相手すらいない。王位継承争いは落ち着いてはいるものの、弱みを見せれば誰に寝首をかかれるかわかったものではない。そんな中で、誰に自分の心の柔らかい部分を見せられようか。
その孤独を、完全に隠しきっているつもりだった。なのに、イレーニアには見抜かれていたのだ。
「……聖女アマーティ、貴女は……」
「イレーニア様! イレーニア様!」
ジルドが話しかけようとしたところで、ホールのほうからイレーニアを探す声が聞こえてきた。
「……もう行くといい。聖女の任は、もう少し真面目にしてくれ」
「わかりましたわ。殿下」
そう答えると、イレーニアは礼をして去って行った。その姿勢は淑女教育を受けたとは思えない、庶民らしい所作だった。きっと彼女がカーテシーをうまくできないのも、誰にも注意されないできたからなのだろう。
「……イレーニア・アマーティか」
ぽつりとつぶやいて、ジルドはイレーニアを見送る。
それまで空白だった婚約者の座に、イレーニアが指名されたのはその会話からすぐの出来事だった。どうやらイレーニアが望んで、それを国王が受け入れたらしい。
けれども、婚約者同士になっても彼女は男を侍らせるのをやめなかった。それが無性に腹立たしい。よもや、『独りでいる』と言ったことを恨んで、嫌がらせをしているのかとさえ思えたくらいだ。
苛立ったのは、きっとジルドも彼女のことを好きになっていたからなのだろう。けれど、彼はその感情を表に出すことはなかった。
王太子の婚約者という地位を得て、イレーニアはますます享楽にふけった。ジルドに相対するときには花のように微笑んでみせるくせに、彼女は婚約者としての務めを一切果たさなかったのだ。
この頃になると、王太子であるジルドでさえも、イレーニアに注意すれば周囲から窘められた。彼女に接する者たちは全て狂っていたのだろう。
イレーニアは話せばまだわかる女性なのはわかっていた。聖女の任を努力しろと言った後、彼女は以前よりも奉仕するようになったのだから。だからこそ二人きりで話せる機会を設けようと、ジルドは計画していた。けれどもそれは叶わなかった。
元々イレーニアには公の場でしか会ったことはなかったが、婚約者になって以後、彼女の元を訪れようとした約束はことごとく破られたのだ。それは、イレーニアの側近たちがジルドへの嫉妬か、あるいはイレーニアを守るためか、ジルドと会わせないようにしていたからだ。ジルドがイレーニアに送った手紙は全て、握りつぶされていたらしい。
婚約者になったのに、夜会で、しかも周りを男に囲まれている状態でしかイレーニアには会えなかった。
その頃になってようやく、魅了の瞳の存在をジルドは知った。国がおかしくなっているのは、イレーニアに魅了の瞳があるせいなのだろう。だから、誰もが彼女を甘やかす。答えを見つけたときになって、ジルドは自嘲した。
「……魅了にかかるはずもない俺が、魅了されているなんて、笑えもしない……」
戦争が始まる前、イレーニアに嫌がらせをした者たちが、ことごとく行方不明になった。イレーニアに贈り物をするために財が足りず借金を作って破産したものもいる。
イレーニアに言って聞かせて、改善しようにももう手遅れな状態だったのだ。彼女はまごうことなき、悪女だった。
魅了は解かねばならない。だがそれは、イレーニアを国を惑わせた悪女として断罪するのと同義だった。
処刑台に送る前に、彼女に私刑を受けさせたのは、殺させないためだった。処刑台で晒しものにするという餌がなければ、きっと彼女は王都に戻ることなく、人目を盗んで殺されていただろう。それほどにイレーニアは恨みを買っていた。
処刑の当日、本来なら王太子である彼が、間近で確認する必要などなかったのだ。けれども、彼は目隠しをされた彼女の元に歩み寄り、イレーニアに声をかけた。
「最後に申し開きはあるか?」
「わ、わらし……魅了、らんて知ららい……」
連日虐げられたせいで、彼女はもうろれつが回っていない。それでも口をついて出るのは無実の訴えだった。
ほんの少しでも罪を認めてくれれば、償いたいと言葉にしてくれれば。そうすれば何がなんでも助けただろう。私刑を受けてボロボロになった姿で、民衆の前で悔い改めれば、王太子の一存で生かすことがきっとできる。
そう思っていたのに。
「……ここまできて罪を認めないか。救いがたいな」
「わらし、わるいころ、してらい……!」
「はっ醜い瞳を持つだけある」
醜い魅了の瞳のせいで、イレーニアは無知のうちに罪を重ねさせられた。そして今、救われないことが確定したのだ。
「……いい、やれ」
無情な声をかけて、ジルドは彼女の処刑を執行したのだった。その想いは、誰にも伝わることはない。
彼が産まれもった能力は、呪いの類にかからないという加護だった。一般的には、呪いなどというものはほとんど扱われない。だからほとんど意味のないものだと思われていた。
悪女イレーニア・アマーティが彼の前に現れるまでは。
彼女は治癒の魔法を見出され、十歳でアマーティ侯爵家の養女となり、すぐに教会の聖女となった。だがイレーニアの聖女としての行動は、賛辞されるべきどころか、目にあまるものばかりだった。
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とある夜会の日に、ジルドはイレーニアに尋ねてみたことがある。
「貴女はご自身の聖女の務めをもっとまじめにこなそうとは思わないのか?」
直球で非難する言葉に、イレーニアはぱちくりとまばたきをして驚いたようだった。周囲にいたとりまきは、ぎょっとしてジルドを見ている。けれども『言いにくいことを言った』人を見る目ではない。彼らの目は『イレーニア様になんてひどいことを言うんだ!』と訴えている。けれども相手が王太子なので文句を言えないのだろう。
イレーニアはちらりととりまきを見て、ふんわりと微笑んだ。妖艶に美しい、従いたくなってしまうような雰囲気がある。
「わたくし、殿下と少し話してくるわね」
「あっイレーニア様」
慌てる取り巻きを後目に、イレーニアはジルドに腕をするりと絡ませて、一緒にテラスのほうへと歩いて行った。
「離してもらえるだろうか」
テラスに着くなり、ジルドはぶっきらぼうにイレーニアに言う。すると、彼女はまたびっくりしたようにまばたきをした。言われた意味がわからないという様子である。
「恋人でも婚約者でもない者に腕を組まれるのは、心地良いものではない」
「あら。そうなん、ですね……?」
きょと、としながらもイレーニアは腕を素直に離し、困ったような顔になった。
「ごめんなさい。腕を組むと皆喜ぶから……それに注意をされたことがなかったから、いいことだと思っていましたの」
「ああ……そうだろうな。貴女の周りの人間は、誰も貴女を注意しない」
皮肉たっぷりにジルドは言う。すると、イレーニアは目を伏せた。
「……そうですね。わたくしに注意してくれる方なんて、誰もいないんだわ」
その声が、やけに寂しそうだった。それを意外に思う。ジルドが見る彼女はいつだって贅沢をしていて、楽しそうにふんわり微笑んでいる。誰も彼もイレーニアに親切なのに、今のこの彼女はなんだろう。
「貴女は常に人に囲まれているのに、まるで独りでいるような顔をするんだな」
悪いことをしたような気分になって、ジルドは慰めたくなってしまう。けれどうまい言葉は出てこなかった。そのせいで、やけに情けなく微笑んでいることに、彼は自分で気づいていない。
「……ふふ」
「なんだ」
笑ったイレーニアに、ジルドは片眉を上げる。
「それは王太子殿下も同じなのではありませんか? いつも立派なお姿ですけれど、時々……とっても寂しそうな顔をされるわ」
薄暗いテラスに、彼女の小さな笑い声が響く。イレーニアの指摘は不敬だろう。いつもならすぐにそれを指摘できるのに、今はできなかった。なぜなら、彼女の言葉は図星だったからだ。
ジルドはいつだって王太子としての責務に向き合っている。それは自身でも望んでいることだし、不満はない。だが、少し疲れたときに、ほんのちょっとの弱音を吐く相手すらいない。王位継承争いは落ち着いてはいるものの、弱みを見せれば誰に寝首をかかれるかわかったものではない。そんな中で、誰に自分の心の柔らかい部分を見せられようか。
その孤独を、完全に隠しきっているつもりだった。なのに、イレーニアには見抜かれていたのだ。
「……聖女アマーティ、貴女は……」
「イレーニア様! イレーニア様!」
ジルドが話しかけようとしたところで、ホールのほうからイレーニアを探す声が聞こえてきた。
「……もう行くといい。聖女の任は、もう少し真面目にしてくれ」
「わかりましたわ。殿下」
そう答えると、イレーニアは礼をして去って行った。その姿勢は淑女教育を受けたとは思えない、庶民らしい所作だった。きっと彼女がカーテシーをうまくできないのも、誰にも注意されないできたからなのだろう。
「……イレーニア・アマーティか」
ぽつりとつぶやいて、ジルドはイレーニアを見送る。
それまで空白だった婚約者の座に、イレーニアが指名されたのはその会話からすぐの出来事だった。どうやらイレーニアが望んで、それを国王が受け入れたらしい。
けれども、婚約者同士になっても彼女は男を侍らせるのをやめなかった。それが無性に腹立たしい。よもや、『独りでいる』と言ったことを恨んで、嫌がらせをしているのかとさえ思えたくらいだ。
苛立ったのは、きっとジルドも彼女のことを好きになっていたからなのだろう。けれど、彼はその感情を表に出すことはなかった。
王太子の婚約者という地位を得て、イレーニアはますます享楽にふけった。ジルドに相対するときには花のように微笑んでみせるくせに、彼女は婚約者としての務めを一切果たさなかったのだ。
この頃になると、王太子であるジルドでさえも、イレーニアに注意すれば周囲から窘められた。彼女に接する者たちは全て狂っていたのだろう。
イレーニアは話せばまだわかる女性なのはわかっていた。聖女の任を努力しろと言った後、彼女は以前よりも奉仕するようになったのだから。だからこそ二人きりで話せる機会を設けようと、ジルドは計画していた。けれどもそれは叶わなかった。
元々イレーニアには公の場でしか会ったことはなかったが、婚約者になって以後、彼女の元を訪れようとした約束はことごとく破られたのだ。それは、イレーニアの側近たちがジルドへの嫉妬か、あるいはイレーニアを守るためか、ジルドと会わせないようにしていたからだ。ジルドがイレーニアに送った手紙は全て、握りつぶされていたらしい。
婚約者になったのに、夜会で、しかも周りを男に囲まれている状態でしかイレーニアには会えなかった。
その頃になってようやく、魅了の瞳の存在をジルドは知った。国がおかしくなっているのは、イレーニアに魅了の瞳があるせいなのだろう。だから、誰もが彼女を甘やかす。答えを見つけたときになって、ジルドは自嘲した。
「……魅了にかかるはずもない俺が、魅了されているなんて、笑えもしない……」
戦争が始まる前、イレーニアに嫌がらせをした者たちが、ことごとく行方不明になった。イレーニアに贈り物をするために財が足りず借金を作って破産したものもいる。
イレーニアに言って聞かせて、改善しようにももう手遅れな状態だったのだ。彼女はまごうことなき、悪女だった。
魅了は解かねばならない。だがそれは、イレーニアを国を惑わせた悪女として断罪するのと同義だった。
処刑台に送る前に、彼女に私刑を受けさせたのは、殺させないためだった。処刑台で晒しものにするという餌がなければ、きっと彼女は王都に戻ることなく、人目を盗んで殺されていただろう。それほどにイレーニアは恨みを買っていた。
処刑の当日、本来なら王太子である彼が、間近で確認する必要などなかったのだ。けれども、彼は目隠しをされた彼女の元に歩み寄り、イレーニアに声をかけた。
「最後に申し開きはあるか?」
「わ、わらし……魅了、らんて知ららい……」
連日虐げられたせいで、彼女はもうろれつが回っていない。それでも口をついて出るのは無実の訴えだった。
ほんの少しでも罪を認めてくれれば、償いたいと言葉にしてくれれば。そうすれば何がなんでも助けただろう。私刑を受けてボロボロになった姿で、民衆の前で悔い改めれば、王太子の一存で生かすことがきっとできる。
そう思っていたのに。
「……ここまできて罪を認めないか。救いがたいな」
「わらし、わるいころ、してらい……!」
「はっ醜い瞳を持つだけある」
醜い魅了の瞳のせいで、イレーニアは無知のうちに罪を重ねさせられた。そして今、救われないことが確定したのだ。
「……いい、やれ」
無情な声をかけて、ジルドは彼女の処刑を執行したのだった。その想いは、誰にも伝わることはない。
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