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第1章 冒険者はじめます
19話 これからと決意
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「さってと。報告1点、確認2点、お願い1点か……んじゃ、まず確認事項から行くか」
結局、夕飯はじっくり話したいということでテイクアウト……と言うべきなのか、ルームサービスと言うべきなのか。
とりあえず、オレが滞在している部屋に集まることになった。
さっすがにね、寝ている……訂正、気絶して寝ているサディエルの隣でうるさくするわけにはってことで。
そして、目の前に並べられる明らかに高そうな料理の数々。
サディエルのへそくりが、今死んだ。間違いなく。
「確認事項1つ目。『僕らと一緒にエルフェル・ブルグへ向かう』か『この街に残る』か」
その質問に対する回答はすでに出ている。
オレはしっかりと2人を見て
「一緒にエルフェル・ブルグに行きたいです! 連れて行ってください!」
はっきりと答えた。
それを聞いたアルムとリレルは……
「はい、わかりました」
「これからよろしく。それで、次の項目は……」
「ストップー! ちょ、他に何かコメントは!?」
オレ凄い色々悩んで、宿のご主人にも相談にのって貰ってやっと決意したのに!
普通だったら『後悔しないね?』って、念押しとかする場面だよ!?
すると、2人は首を傾げる。
「前にも言ったが、誰が聞いても納得! 間違いない! って、太鼓判押されないといけないのかい、君の覚悟は」
「……違う、違います!」
アルムの言葉に、オレは首を左右に振る。
「だろ。ヒロト君はちゃんと利点と欠点を熟考した上で結論を出した。ならば、それ以上問いかけるのは野暮というもんだ」
「このタイミングで『後悔しないね』とか『つらい道のり』とか、不安を煽るようなことをするのは愚の骨頂です。そういう問いかけをする人は、5割がちゃんと欠点を理解しているか心配なのと、残り5割が自分で問いかけといて自分自身が不安だから、それを解消したいだけです」
なるほど……
そういえばそうだよな、こういうシーンで問いかけるのって、そうか……だいたい主人公の決意が鈍らないかって感じで聞いてることが多いな。
んで、主人公が真剣な表情でそれを返すと、よしっ、って感じでやっと信じてるわけで。
「……そういう意味では、お2人は欲しい言葉をさくっとくれるんですね」
「大半はサディエルの受け売りだ。僕はそれを真似てるに過ぎない、苦手なんだよ正直そーいうの。ちなみに、この紙にもそうアドバイスで書いてある」
ぺらり、と資料だと渡された紙を見せて……くれるけど、読めないです。
もちろん、分かっててやってるんだろうけどさ!?
「安心したい言葉が欲しい時は、サディエルに言えばすぐですよ」
あーもー、あの人ほんと主人公属性だな。
心の底からテンプレ主人公だ。存在そのものがそれだ、ほんとなんなの、あの人。
「そゆこった。さて、確認事項の2つ目……まだ7日経ってないけど、現在の進捗報告。素直に白状すること。ここのみ嘘だけは許さない、だとさ」
おもいっきり紙に書いてあるんだなそれ……
しかもサディエルの声マネっぽいことしながら言ったし。
「というか、何で嘘禁止って……」
「"過大も過小も評価しない為"、でしょうね。出来ないことを『出来る』と言われて、いざと言う時にやっぱり出来ません、では話になりません。逆に、出来るのに、もっと技術を持ってる人たちと比べてら『出来ない』と言われたら選択肢が狭まります」
リレルの言葉が心にぐさぐさっと来る。
いやさ、不安なことはやっぱ出来ないって言いたいじゃん。
あと、オレはそうじゃないけど、出来ないけど『出来る!』って言う見栄っ張りは確かに存在するけど。
「それで、進捗のほどは?」
「えっと……最低限の武器含む装備品一式は、武器以外は候補上げました。このリスト……は、逆にアルムさんたちが読めないんだった」
「リストアップしてあるなら問題はないさ。初心者用の荷物袋などの備品類は?」
「こっちに書いてあります」
そう言いながら、2枚の紙を渡す。
文字は読めないものの、書いてあることを確認して、アルムとリレルは頷く。
「ただ、武器に関しては決められませんでした」
「まぁそこは想定内だ。今回は護身用のナイフあたりを買えばいいさ」
ほっ、良かった。
そういう意味では1つ目の『必要なモノの調達先を見繕うこと』はクリアだな。
「闘い方に関しては後で詳しく話そう。次は……『街で行われる避難訓練の参加』だけど」
「参加しました、体力無いのを痛感しましたきついです」
「うん、ギルドで聞いた。話題になってたから」
あああああああ、そりゃそうですよね!
逃げるだけで息切れぎれの人間なんて、この世界じゃ稀の稀すぎる存在だからね!
まだ勇者の方がいるんじゃないですかねこれ!?
「ラスト、『受験勉強の方法を確立』」
「目途立ってません! 残り3日で考える予定でした!」
「でしたら、3日間で準備をしながら考えましょう。きっとみんなで考えることで、良い案が浮かびますよ」
リレルがにこにこと、いつも通りのほがらかな笑顔で言う。
三人寄れば文殊の知恵ってやつかな、うん。
「助かります。どうも赤本がないだの、教科書がないだの、色々あれこれ頭痛めてたので」
「よし、じゃあ確認事項はこれで終わりだ」
アルムは机の上に置いていた紙に、さらさらと何かを書き込んでいく。
「なに書いてるんですか?」
「明日、サディエルが読む用。どうせ出発当日までろくに動けないんだ……つーか、リレルが許さないだろうし」
「許すわけがないじゃないですか。素人判断するおバカさんは、須らく思い知ってもらいます」
ひぃ!? 急に部屋の温度が下がった!?
あれだ、ガーネットウールの毛を持って洋服屋に行った時のあれ! あの時と同じなんですけど!?
「まっ、そゆこった。サディエルのどアホのことは……忘れろ。だいたい奴が悪い」
「……えっと、話進めましょう。残りは報告1点と、お願い1点ですよね」
「あぁ。報告事項だが……喜べ、ヒロト君」
アルムは珍しく笑顔を浮かべる。
そしてリレルも。
「行きだけだが、半年かかる行程を3か月に短縮することが出来るぞ」
「……え!? えええええええええええ!?」
はい!? 片道が半年から3か月に!?
「どういうことですか!?」
「サディエルの奴がいい仕事を請け負えたんだ」
仕事って、ギルドの仕事!?
え、ギルドの仕事で長距離移動出来る何かに乗るとか、馬を借りれるとかそういう仕事あったのかな。
もちろん、一直線でエルフェル・ブルグに行くってわけじゃないけど、結果的に3か月も短縮できるし、お金も手に入るからかなりいい仕事なんじゃないかな。
「依頼内容は『エルフェル・ブルグまでの荷馬車の護衛』だ」
荷馬車の護衛……?
荷馬車!?
「ちょ、え!? 無理って言ってたじゃんそれ!」
唐突な内容にさすがに驚く。
あれだけ口酸っぱく、荷馬車の護衛は無理だって!
少なくとも冒険者ですらない、自衛手段もないオレを同行してたら請け負えないって言ってた。
もちろん、人気の仕事だっていうのもあるけど、魔物や盗賊などから襲われる可能性100%だし。
すると、アルムは苦笑いしつつ
「詳細を言うぞ。今回の護衛割り当ては、サディエル、僕、リレルの3名。ヒロト君は搭乗者だ」
「……あの、搭乗者って確か街2つで、給料3ヶ月分って」
「私たちの護衛報酬で、ヒロト君が荷馬車に乗るってことです」
それって……それって……!?
「皆さんのメリット無いじゃないですか!」
「まっ、見た目上は大赤字だな、僕らは」
「そこまで頼んでません! 確かに、帰れるなら半年って言いましたけど! なんのメリットがあって……!」
そりゃ、確かに請け負えたかもしれないけど、その結果で無報酬って!
見ず知らずの人間に対してそこまで何でやれる!? どうして、そこまで出来るんだよ!
一方、オレの叫びを聞いた2人はと言うと……何か言いたげな表情で手元の資料を見る。
2~3度、資料とオレの顔を交互に見た後。
「……サディエル、未来予知の能力でも持っているのでしょうか?」
「だな。今のヒロト君のセリフ、一字一句間違いなく書かれてるわ、ここ」
「シリアスの時間ぐらい設けてくれませんかね!? オレの心からの叫び返して!」
サディエル=エスパー説、提唱していいかなオレ!
というか、ピンポイントでオレの反応予想してないで寝ててよほんと! さっき、強制的に気絶させるまでその資料作ってたんだし!
「落ち着いてくださいな。今、私たち3人の目標として『ヒロト君を無事に元の世界に帰すこと』で一致しております」
「目標を主軸にして、何をどうすればそれを達成出来るか。その結論が今回の仕事ってわけだ」
「達成事項の中で、ヒロト君が出来る事を順番にやっていただければ、最終的に私たちにとっても助けになるし、見た目上の赤字もなんとかなるのです」
その言葉に、オレは2人を見る。
「本当ですか?」
「あぁ」
「本当に、助けになるんですか? 見た目上の赤字も何とかなるんですか!?」
「もちろんです」
2人は力強く頷く。
「具体的にどうしてそうなるか、それはサディエルの奴が工程表を作ってたから、それを見ながら説明しよう」
「ですが、今の時点でヒロト君はそれでも納得いってないでしょう。なので、最後の1つ、お願い事についてです」
あ、そうだ。
最後の1つ、『お願い』があったんだった。
「何ですか!? オレにお願い事って!」
きっと彼らのことだから、オレに出来るお願い事なのは確実だ。
それなら、確実にそのお願いを聞いて、叶えるぐらいしないとオレの気が済まない。
だって、荷馬車の護衛だって完全にサディエルたち側不利で請け負った形だし。
しかもそれは、オレが『半年で帰らないと』って言ったことがそもそもの理由だしさ!
よし、いくらでもどんとこいお願い事!
「それは……」
結局、夕飯はじっくり話したいということでテイクアウト……と言うべきなのか、ルームサービスと言うべきなのか。
とりあえず、オレが滞在している部屋に集まることになった。
さっすがにね、寝ている……訂正、気絶して寝ているサディエルの隣でうるさくするわけにはってことで。
そして、目の前に並べられる明らかに高そうな料理の数々。
サディエルのへそくりが、今死んだ。間違いなく。
「確認事項1つ目。『僕らと一緒にエルフェル・ブルグへ向かう』か『この街に残る』か」
その質問に対する回答はすでに出ている。
オレはしっかりと2人を見て
「一緒にエルフェル・ブルグに行きたいです! 連れて行ってください!」
はっきりと答えた。
それを聞いたアルムとリレルは……
「はい、わかりました」
「これからよろしく。それで、次の項目は……」
「ストップー! ちょ、他に何かコメントは!?」
オレ凄い色々悩んで、宿のご主人にも相談にのって貰ってやっと決意したのに!
普通だったら『後悔しないね?』って、念押しとかする場面だよ!?
すると、2人は首を傾げる。
「前にも言ったが、誰が聞いても納得! 間違いない! って、太鼓判押されないといけないのかい、君の覚悟は」
「……違う、違います!」
アルムの言葉に、オレは首を左右に振る。
「だろ。ヒロト君はちゃんと利点と欠点を熟考した上で結論を出した。ならば、それ以上問いかけるのは野暮というもんだ」
「このタイミングで『後悔しないね』とか『つらい道のり』とか、不安を煽るようなことをするのは愚の骨頂です。そういう問いかけをする人は、5割がちゃんと欠点を理解しているか心配なのと、残り5割が自分で問いかけといて自分自身が不安だから、それを解消したいだけです」
なるほど……
そういえばそうだよな、こういうシーンで問いかけるのって、そうか……だいたい主人公の決意が鈍らないかって感じで聞いてることが多いな。
んで、主人公が真剣な表情でそれを返すと、よしっ、って感じでやっと信じてるわけで。
「……そういう意味では、お2人は欲しい言葉をさくっとくれるんですね」
「大半はサディエルの受け売りだ。僕はそれを真似てるに過ぎない、苦手なんだよ正直そーいうの。ちなみに、この紙にもそうアドバイスで書いてある」
ぺらり、と資料だと渡された紙を見せて……くれるけど、読めないです。
もちろん、分かっててやってるんだろうけどさ!?
「安心したい言葉が欲しい時は、サディエルに言えばすぐですよ」
あーもー、あの人ほんと主人公属性だな。
心の底からテンプレ主人公だ。存在そのものがそれだ、ほんとなんなの、あの人。
「そゆこった。さて、確認事項の2つ目……まだ7日経ってないけど、現在の進捗報告。素直に白状すること。ここのみ嘘だけは許さない、だとさ」
おもいっきり紙に書いてあるんだなそれ……
しかもサディエルの声マネっぽいことしながら言ったし。
「というか、何で嘘禁止って……」
「"過大も過小も評価しない為"、でしょうね。出来ないことを『出来る』と言われて、いざと言う時にやっぱり出来ません、では話になりません。逆に、出来るのに、もっと技術を持ってる人たちと比べてら『出来ない』と言われたら選択肢が狭まります」
リレルの言葉が心にぐさぐさっと来る。
いやさ、不安なことはやっぱ出来ないって言いたいじゃん。
あと、オレはそうじゃないけど、出来ないけど『出来る!』って言う見栄っ張りは確かに存在するけど。
「それで、進捗のほどは?」
「えっと……最低限の武器含む装備品一式は、武器以外は候補上げました。このリスト……は、逆にアルムさんたちが読めないんだった」
「リストアップしてあるなら問題はないさ。初心者用の荷物袋などの備品類は?」
「こっちに書いてあります」
そう言いながら、2枚の紙を渡す。
文字は読めないものの、書いてあることを確認して、アルムとリレルは頷く。
「ただ、武器に関しては決められませんでした」
「まぁそこは想定内だ。今回は護身用のナイフあたりを買えばいいさ」
ほっ、良かった。
そういう意味では1つ目の『必要なモノの調達先を見繕うこと』はクリアだな。
「闘い方に関しては後で詳しく話そう。次は……『街で行われる避難訓練の参加』だけど」
「参加しました、体力無いのを痛感しましたきついです」
「うん、ギルドで聞いた。話題になってたから」
あああああああ、そりゃそうですよね!
逃げるだけで息切れぎれの人間なんて、この世界じゃ稀の稀すぎる存在だからね!
まだ勇者の方がいるんじゃないですかねこれ!?
「ラスト、『受験勉強の方法を確立』」
「目途立ってません! 残り3日で考える予定でした!」
「でしたら、3日間で準備をしながら考えましょう。きっとみんなで考えることで、良い案が浮かびますよ」
リレルがにこにこと、いつも通りのほがらかな笑顔で言う。
三人寄れば文殊の知恵ってやつかな、うん。
「助かります。どうも赤本がないだの、教科書がないだの、色々あれこれ頭痛めてたので」
「よし、じゃあ確認事項はこれで終わりだ」
アルムは机の上に置いていた紙に、さらさらと何かを書き込んでいく。
「なに書いてるんですか?」
「明日、サディエルが読む用。どうせ出発当日までろくに動けないんだ……つーか、リレルが許さないだろうし」
「許すわけがないじゃないですか。素人判断するおバカさんは、須らく思い知ってもらいます」
ひぃ!? 急に部屋の温度が下がった!?
あれだ、ガーネットウールの毛を持って洋服屋に行った時のあれ! あの時と同じなんですけど!?
「まっ、そゆこった。サディエルのどアホのことは……忘れろ。だいたい奴が悪い」
「……えっと、話進めましょう。残りは報告1点と、お願い1点ですよね」
「あぁ。報告事項だが……喜べ、ヒロト君」
アルムは珍しく笑顔を浮かべる。
そしてリレルも。
「行きだけだが、半年かかる行程を3か月に短縮することが出来るぞ」
「……え!? えええええええええええ!?」
はい!? 片道が半年から3か月に!?
「どういうことですか!?」
「サディエルの奴がいい仕事を請け負えたんだ」
仕事って、ギルドの仕事!?
え、ギルドの仕事で長距離移動出来る何かに乗るとか、馬を借りれるとかそういう仕事あったのかな。
もちろん、一直線でエルフェル・ブルグに行くってわけじゃないけど、結果的に3か月も短縮できるし、お金も手に入るからかなりいい仕事なんじゃないかな。
「依頼内容は『エルフェル・ブルグまでの荷馬車の護衛』だ」
荷馬車の護衛……?
荷馬車!?
「ちょ、え!? 無理って言ってたじゃんそれ!」
唐突な内容にさすがに驚く。
あれだけ口酸っぱく、荷馬車の護衛は無理だって!
少なくとも冒険者ですらない、自衛手段もないオレを同行してたら請け負えないって言ってた。
もちろん、人気の仕事だっていうのもあるけど、魔物や盗賊などから襲われる可能性100%だし。
すると、アルムは苦笑いしつつ
「詳細を言うぞ。今回の護衛割り当ては、サディエル、僕、リレルの3名。ヒロト君は搭乗者だ」
「……あの、搭乗者って確か街2つで、給料3ヶ月分って」
「私たちの護衛報酬で、ヒロト君が荷馬車に乗るってことです」
それって……それって……!?
「皆さんのメリット無いじゃないですか!」
「まっ、見た目上は大赤字だな、僕らは」
「そこまで頼んでません! 確かに、帰れるなら半年って言いましたけど! なんのメリットがあって……!」
そりゃ、確かに請け負えたかもしれないけど、その結果で無報酬って!
見ず知らずの人間に対してそこまで何でやれる!? どうして、そこまで出来るんだよ!
一方、オレの叫びを聞いた2人はと言うと……何か言いたげな表情で手元の資料を見る。
2~3度、資料とオレの顔を交互に見た後。
「……サディエル、未来予知の能力でも持っているのでしょうか?」
「だな。今のヒロト君のセリフ、一字一句間違いなく書かれてるわ、ここ」
「シリアスの時間ぐらい設けてくれませんかね!? オレの心からの叫び返して!」
サディエル=エスパー説、提唱していいかなオレ!
というか、ピンポイントでオレの反応予想してないで寝ててよほんと! さっき、強制的に気絶させるまでその資料作ってたんだし!
「落ち着いてくださいな。今、私たち3人の目標として『ヒロト君を無事に元の世界に帰すこと』で一致しております」
「目標を主軸にして、何をどうすればそれを達成出来るか。その結論が今回の仕事ってわけだ」
「達成事項の中で、ヒロト君が出来る事を順番にやっていただければ、最終的に私たちにとっても助けになるし、見た目上の赤字もなんとかなるのです」
その言葉に、オレは2人を見る。
「本当ですか?」
「あぁ」
「本当に、助けになるんですか? 見た目上の赤字も何とかなるんですか!?」
「もちろんです」
2人は力強く頷く。
「具体的にどうしてそうなるか、それはサディエルの奴が工程表を作ってたから、それを見ながら説明しよう」
「ですが、今の時点でヒロト君はそれでも納得いってないでしょう。なので、最後の1つ、お願い事についてです」
あ、そうだ。
最後の1つ、『お願い』があったんだった。
「何ですか!? オレにお願い事って!」
きっと彼らのことだから、オレに出来るお願い事なのは確実だ。
それなら、確実にそのお願いを聞いて、叶えるぐらいしないとオレの気が済まない。
だって、荷馬車の護衛だって完全にサディエルたち側不利で請け負った形だし。
しかもそれは、オレが『半年で帰らないと』って言ったことがそもそもの理由だしさ!
よし、いくらでもどんとこいお願い事!
「それは……」
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