オレの異世界に対する常識は、異世界の非常識らしい

広原琉璃

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最終章 冒険者5~6か月目

100話 大自然の中

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 ―――2日後、山越え初日

 前日の昼頃まで降っていた雨も止み、絶好の登山日和と言える程の快晴。
 ギルドで入山手続きを終えたオレたちは、街から少しばかり離れた場所にある山脈の入り口に立っていた。

「今回の山越えに伴う、注意事項5点。1つ目、ヒロト!」
「基本的に別行動禁止、離れる場合は必ずペアで!」

「2つ目、アルム!」
「万が一はぐれた場合は、サディエルがいる組が基本的に動くこと。サディエルがいない組は、命の危険が無い限りは、その場に待機。制限時間は3時間とする。命の危険がある場合は、日ごとの移動地点まで身の安全を確保しつつ移動する」

「3つ目、リレル!」
「3時間以内に合流出来なかった場合も、日ごとの移動地点へ向かって待機。1日経過しても合流出来なかった場合は、前日の移動開始地点から、合流地点までの間を捜索。期限は3日間とします」

 サディエルが並んだ順にオレたちを指名して、昨日までに決めた山越え中の注意事項を確認していく。
 リレルまでの指定を終えて、残り2つをサディエルが宣言する。

「4つ目。魔物及び盗賊等により、散開して散り散りになった時は、まずは自身の身の安全を確保した上で、注意事項2つ目後半と、3つ目を元に合流を目指すこと」

 ここまでは問題ないな、と問われてオレたちは頷く。
 問題はむしろ最後の1つだ。

「最後の5つ目。ガランドからの襲撃があった際の場合分けは2つ。1つ目、全員揃っている時は、初撃に注意してくれ。最初に狙われるのは俺じゃなく、皆になるハズだ。奴の狙いが、俺の動揺を誘う、もしくは正常判断を鈍らせる為だからな。初撃回避後は、これまで通りに戦おう」

 何事も、初手が重要になる。
 ここで出鼻をくじかれたら、立て直すのに時間を要してしまう。

 初撃回避だけは絶対条件……そして、サディエルたちは黙ってくれているけど、最も狙いやすいのはオレになるはずだ。

 なんせ、この中で一番戦闘経験が浅いのはオレだ。
 ガランドの方も、ここまでのオレの動きからそれは承知しているだろう。
 同時に、サディエルとは "同じ魂を持つ人間同士" なんだ。お決まりに沿って狙うなら、オレが最有力になる。

 もちろん、その思考で凝り固まったらダメだ。

 アルムが攻撃されれば、こちらの指揮系統が崩れるし、リレルだと治療面で大きなハンデを背負うことになる。
 結論、誰がやられてもまずいので、初撃は絶対回避というわけだ。

「場合分けの2つ目。未合流のメンバーがいる場合に限り、閃光弾を使った合図を送る。俺は全員が合流するまで、今回も何とか持久戦で耐える。だから、可能な限り早い合流を目指して欲しい」

 荷物の中から閃光弾を取り出し、サディエルは軽く振りながら言う。
 場所次第では、ギルドからの救援隊を派遣して貰えるチャンスもある。

「アルムの見立てでは、救援信号を送ってから救援部隊が到着するまでは、どんなに早くても1時間後ぐらい、だったよね」
「そうだな。入山している専用の救助部隊の位置次第で、到着時刻が変わる。最短1時間、最長1日ってところか」

 つまりは、こちらにとっての確実性に欠ける要素か。
 過信しすぎは良くないけど、救援信号を出すだけでも意味があるってレベルになるな。

「今の内容は、毎日出発前に確認する。ガランドに意識が行きがちだが、道中も危険だ。メリハリをつけて行こう」
「「「了解」」」

 最終確認を終えて、オレたちは各々荷物を持ち、歩き始める。

 目の前に聳え立つ大山脈。
 ここを無事通過することが、今日から7日間の目標だ。
 日程としては、4日かけて登頂。
 3日かけて下山という形になる。

「盗賊からの襲撃の危険があるのは、確か森林限界の地点までだっけ」
「身を隠せる場所が多いほうが、あちらとしては都合が良いですからね。この山だと、3000mあたりが該当します。日程としては、3日目~5日目あたりが魔物のみを警戒する区間となります」

「そろそろ頭パンクしそうな情報量……」

 詰め込む内容が多すぎてなかなかに辛い。

 行きでこの山越えルートを選ばなくて本当に良かった。
 ここまで詰め込む内容が多すぎると、もっとパニックになっていただろうし。
 この世界に、トンネルってものがあれば楽なのにな。

 って、トンネル?

「なぁ、サディエル。この世界にトンネル……えーっと、山を繰り抜いて一直線の通路を作って、山登りせずに済むような場所ってないの?」
隧道すいどうの事かな。この山には無いよ。エルフェル・ブルグの性質上、作ることが禁止されているんだ」

「何で!? 万が一、エルフェル・ブルグが陥落したら、住民がすぐに逃げられないんじゃ……」

「その為だよ」

 その為……って、逃げられないようにする為?
 オレはサディエルたちに視線を向けると、3人は少し難しい顔をする。

 少し間をおいて、代表でサディエルが質問に答えてくれた。

「以前、エルフェル・ブルグによる【大演説】は話したよな」
「うん。人類を厄災から守り続ける為、全ての人類との協力が必要だ、って奴だよね」

「その代償なんだ。隧道……トンネルが無いのは。そこまで強欲に多くを要求するならば、お前らは絶対に撤退を許さない。でなければ、我らはお前たちに力を貸せないとね」

 何だよそれ……

「ひどくない!?」
「とは言え、エルフェル・ブルグ側も、大演説の内容を要約すると『様々な人材、資材、資金、知恵』を全部無条件で寄こせっつーてるわけだ。等価交換とは言わんが、交換条件のようなもんさ」

 アルムの言葉に、なんか釈然としない。
 こういうのって、世界全土で協力すべきことなんじゃないのかと思う。

 だってさ、人類側からしたら共通の敵ってわけなんだし、そう言うのはだいたい協力して……

「あの国が作った多くのルールが全土へ浸透するまでは、そうでもしないと信頼を得ることが出来なかったのです」

「なんか、釈然としない」
「仕方ないさ、全員が全員納得する案は存在しないんだ。話が逸れたが、トンネルが無いのはそう言う理由だ」

 若干納得がいかない感覚を覚えつつも、オレたちは山道を歩き続ける。

 平地に比べて、休憩の頻度を増やしつつ、細かくドライフルーツで糖分を補給、水分も1口づつこまめに取ることを繰り返しながら、山を登っていく。
 途中から、さすがに山道と呼ぶには難しい道も増えてきて、足元に注意しないといけない場所も出て来た。

 そんな場所に差し掛かる都度、先頭を歩いているサディエルがオレたちに合図して、通り方の説明と、実際にどうやるかを見せてもらいながら、ゆっくりと歩みを進める。

「やっぱりきっつー……」
「頑張ってくださいヒロト。今日の目的地はあと少しです」

 隣を歩いていたリレルが、そう励ましてくれる。
 途中で時間を考えるのもやめた。残りの距離に関しても。

 意識したらげっそりしたくなったからな。

 必死に足を動かし続けること数分間、先頭を歩いていたサディエルの足が止まる。

「……よし、今日の野営地に着いたぞ」
「本当!?」

 あそこだ、とサディエルが指さした先を見ると、小さな河川が流れ、山道から少しだけ外れた広い場所が見えた。
 今回のルートを利用する際に、冒険者や商人たちが利用する野営地になる。

「着いたー! 良かったー! めっちゃ疲れた!」
「喜ぶのも良いが、野営の準備するぞ。すぐに日が暮れる」

 ばしっ、とアルムに背中を叩かれる。
 そうだった、この辺りはさくっとやらないと大変なんだった。

 野営地の場所に到着すると、リレルは河川の水を鍋に汲んで、焚火の上で煮沸消毒を行う。
 その間に、オレは夕飯の下ごしらえと、今しがた煮沸消毒した水の中にあるゴミを取り除く為、街で購入したフィルターを準備する。
 サディエルとアルムは寝床の確保と、警戒の為に一旦この場を離れる。

「この煮沸消毒をやらないと、大変なんだよね?」
「そうですよ。エキノコックス症などが危険ですからね。肝臓機能を痛めて、治療せずに放置した場合の生存率は、5年で30%程です」

 生存率30%……こっわ。
 山の上だし、平地に比べれば水は綺麗って認識でいたけど、やっぱ簡単にはいかないよな。
 元の世界に戻ったら、山登りが好きな友達に、この辺りも詳しく聞いてみよう。

 フィルターをリレルに渡しながら、準備していた食料を取り出して皿に並べていると、サディエルとアルムが戻って来た。

「ただいま。とりあえず、周辺に魔物及び盗賊の気配なしだ」
「軽い罠も張っておいた。敵が近づいてきたら全員に通達するから、僕かサディエルの指示に従ってくれ」

「分かった」
「お願いしますね」

 それから、オレたちは早めの夕飯を食べて、軽い運動をして山登りで凝り固まった部位を解す。
 それが終わると、順番に体を拭いたり着替えたりして、時間こそ早いが就寝ということになった。

 時刻としては、まだ夜の8時。

 ……眠れるわけがない。

「あー、ダメだ、眠れない」

 毛布をはぐりながら、起き上がる。
 すると、寝ずの番をしていたサディエルがそれに気づいて、オレに視線を向けて来た。

「眠れなくても、目は閉じておかないと。明日が辛いぞ」
「分かっちゃいるんだけど……サディエル。ちょっと、そっち行っていい?」
「いいぞ。さすがに夜は冷えるからな、寝れないならば、焚火で少し体を温めた方が良い」

 手招きされて、オレは焚火の所まで行く。
 サディエルの隣にある岩に座り、少しだけボケーっと焚火を眺める。

 特に会話もなく、静かな時間だけが流れた。

 ふと、空を見上げると、夜空に散らばる星が凄く近くにある。
 幻想的で綺麗な光景に、思わず手を伸ばしてしまう。

「掴めそうか?」

 オレの動きの意図に気づいたのか、サディエルはそう問いかけてくる。

「んー……遠すぎて無理」
「だよな。俺も、初めて山登りした時に、同じように星に手を伸ばして掴めなくて。隣で見ていたクレインさんがおかしそうに笑っていたよ」

 その光景がありありと目に浮かぶ。
 今のオレみたいに、無意識に近い感じで手を伸ばしたんだろうし。

「変なところで同じことやってるんだね、オレら」
「みたいだな」

「……なぁ、サディエル。ずっと、聞きそびれていたんだけど……変な気分じゃない? "同じ魂を持つ人間同士" ってさ」

 オレの言葉を聞いて、サディエルは首を傾げる。
 初めてこのことを聞かされてから、色々慌ただしかったから、ついつい聞きそびれていたけど。

 オレとサディエルは、"同じ魂を持つ人間同士"。

 偶然が重なって、こうやってオレはこの異世界に居るわけだけど……サディエルからしたら、急に別世界で別の人生を送っている自分が出て来たってことになるわけで。

「ほら、オレたち性格も違うし、見た目も違う、声も違うわけだしさ。実際の所、魂が同一って言われてもピンとこないわけだし」
「俺はそこまで気にしていなかったな」

「マジで?」
「あぁ。だって、俺は俺だし、ヒロトはヒロトだ。こうやって会話しているけど、自分自身に語り掛けているって感覚は全然無いしな。正直なところ、持ってる魂が同じなだけの他人って感じかな」

 持っている魂が同じなだけの他人って……

「むしろ、ガランドの件でヒロトにショックを与えないかって方が、俺としては重要事項だ」
「そっち!?」
「大問題だ! あんな気持ち悪い奴に、永久に捕まるってだけで思考放棄したいってのに!」

 いやまぁ、確かにそうだけど。
 オレも前世でそんな経験して今ここに居るとか、逆に来世でそうなるとか考えたくもないよ。

「ヒロトがどういう存在であれ、俺らの大事な仲間には変わりない。そんなことで、お前の価値は一切変わりはしない。今までも、これからもな」
「サディエル……」

「"同じ魂を持つ人間同士" であったことで、唯一感謝するなら、お前がこの世界に来てくれたことだ。ヒロトには迷惑だっただろうけど、俺も、アルムも、リレルも感謝している。色々踏み出せない箇所があったからさ」

 踏み出せなかった箇所……きっと、アルムとリレルが人間不信だったこと。
 その延長線上で、最初の1歩を踏み間違えてしまい、見た目は仲のいい仲間同士なのに、かなり歪な関係だったことを指しているのだろう。

「オレもだよ」
「ヒロト?」

「サディエルに、アルムに、リレルに、感謝している。色々なことを教えて貰った、しかも1つづつ丁寧にさ……なかなか経験出来る事じゃない。時間が掛かるからって、察しろって感じで説明が終わらせられることも、沢山教わった」

 思い返してみれば、本当に色々なことを学んだ気がする。
 沢山ありすぎて、元の世界に戻ったら忘れないように、何かにまとめておかないといけないなって思えるぐらいに。

「……感謝の言葉ありがとうは、最後にしておくよ。これも、今言ったら死亡フラグまったなしだから」
「うげっ、そこかしらにあるんだな、そういうやつ」
「面倒でしょ?」
「あぁ、めんどくさいな」

 そう言って、オレたちは笑ったのだった。
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