ひきこもり娘は前世の記憶を使って転生した世界で気ままな錬金術士として生きてきます!

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「これもちがうあれもちがう…あーーこれでもない!」

 私はミーちゃんと店に戻ってくるとすぐにアトリエに行き、拾った素材を広げて樹氷石を探した。

「えーーと、えーとっ。ああーーーどこいっちゃったのかわかんないよ!」

「ちょっと落ち着きなさいよエリナ、そんな焦って探してても見つからないわ!もう溶けちゃってるかもしれないし、ゆっくり探してましょ!」

「う、うん。すーはーすーはー…。も、もう大丈夫そうだよ。ごめんねミーちゃん。うーんと、樹氷石はぁ」

 暑いと溶けてしまう、しかもかなり小さかったという事で取り乱していたところを、ミーちゃんの声で落ち着きを取り戻し、深呼吸するともう一度残っている素材の山を調べた。

「それにしても…、こんな葉っぱやこんな木の実、ってこれ何かの枝?こんなものまで錬金術で使えるの?この木の実なんて子供のころ普通に食べてたし、こんな葉っぱその辺に生えてそうだけど」

「そうね、それは私も思った。私も最初こんな庭に生えてるな雑草が薬になるのかなぁって不思議だったわ。けど、釜に入れて混ぜたらできたのよ!薬が!!」

 テーブルの上に私が出した素材の山を見て不思議そうにみていたミーちゃんは驚いて声の方を向くと、そこにはルーシーちゃんが立っていた。

「っげ!なんであんたがここに!」

「あ、ルーシーちゃん。もう家の方は大丈夫なの?お母さん大丈夫そう?」

「うん、大丈夫!ありがとエリーちゃん。村長さんのところに行ったら帰ったって言うから走ってきちゃった。みーちゃんも、今は喧嘩してる場合じゃないと思うんだけどなぁ」

「あんたにみーちゃんって言われたくないの!…でも、まぁくやしいけどその通りだわ。今は、ルーシアの意見に従ってあげる、か、かか感謝しなさいよ!このあたしがあんたのいう事きくんだから!」

「はいはい、ありがとうみーちゃん。どう?エリーちゃんの方は樹氷石みつかった?」

「だから、。。。んもぅ!!」

「うーん、なかなか見つからなくて。冷たくて気持ちよかったから、珍しいなぁって思って何個か拾って入れたのは覚えてるんだけど…」

 テーブルに広がっている素材をルーシーちゃんも手分けして探していく。

「こういうときは、整理していこうよ。ほら、この木の実とか違うものはカバンに入れて片付けて、こっちの葉っぱ…ほら、見て。ここに小さいけど樹氷石があるよ。」

 ルーシーちゃんが手際よく素材を仕分けしていくと葉っぱの下に隠れていた樹氷石があった。

「や、やるじゃないルーシアのくせに」

「おぉー!すごい!ルーシーちゃんさすが!…でも、どうやってみつけたの?」

「えぇー、こんなの簡単だよ。触ってひんやりするかどうか仕訳けながら見てればすぐに見つかるよ?」

『あぁ!』

 私とミーちゃんは顔を見合わせて驚いた。私たちはルーシーちゃんの探した方法で集まった素材の中から樹氷石を探し出すことにした。

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