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今日もアクアオッジ家は平和です
28 ③王子は全て予測済み
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「私たち学園の寮に入るとか無理です。わたしは魔法の暴走が怖いし、ウィルは精霊が沢山の人間の中では暮らしていけないって言ってるし。通うなんて無理ですから学園には入学しなくてもいいですよね?」
風:"えーっ? そんなことないわよお"
水:"逆に何が起こるか分からなくてワクワクするわ"
光:"もしかしたら、学園にはもっとたくさん恋が落ちてるかもよ?"
水:"もう。シルフィードもライトネスもいい加減なこと言わないの"
風・光:"わたしたちまじめよー?"
この際精霊の声は聞かなかったふりだ。
大事なことを言い終えてメリルがほっとする。
ウィルも「ちょっとみんな黙って。今人生で一番大事なとこなんだから」って言ってて必死だ。
王子と同学年で入学とかご免こうむりたい。自分は平穏な人生を送りたいだけなのだ。王子の婚約者という立場は全てを台無しにするに決まってる。
王子だけ学園に入学してもらって、そこで『真実の愛』みたいなよく分からないやつを見つけて頂き、穏便に婚約解消してもらいたい。これだけキラキラピカーンな王子様なら、令嬢方が放っておかないだろうし。なに、腹黒なんて属性は淑女の皆さまには影響しないだろう。
そーれーなーのーにー。
王子はそんなこと予測済みといわんばかりに、斜め上の修正案を寄越してきた。
「学園にはドラゴンで通えばいい。そこの山脈はすっかりドラゴンたちの根城だし。今日ももうドラゴンたちが待機してるよ。早く行こう」
ええっ!? なんですか、んなバカな。
学園にドラゴンで通う生徒なんて聞いたことない。見たこともないよ。
ウィルフレッドとメリルは目を回しかけた。
「ええっ!? そ、それは無理ですって! ……だよね? ウィル!?」
メリルは一瞬でも兄に援護を求めた自分を殴りたくなった。
横の兄はすでに魂が抜けた顔をしている。
こうなったら、自分一人で何とかするしか……っ!
「……で、でもですね? ドラゴンを通学の足に使うなんて、誇り高いドラゴンが許すはずありませんし、そもそもドラゴン大きすぎて降り立つ場所なんてないですよ!?」
メリルが言った途端、王子のほうから冷気が漂ってくる。
「……言いたいのはそれだけ?」
(絶対に逃がさない)覚悟してね、メリル。
怖い、怖い、王子の極上な笑顔が怖い。
背筋ぞわぞわ~本日二回目。果たして今日一日でどれくらい更新するだろう。
メリルはぞっとしながらもなんとかハイ、と返事をする。
「それなら何ら問題は無い。今日の王都行きだって、ドラゴンたちが率先して連れて行ってくれるって聞いているよ。た・か・が・買・い・物・な・の・に・今も待機してくれている。それにドラゴンで毎日学園に通うのは僕もだから。もう学園にはドラゴンが降下出来る場所を作らせてあるしね」
そういうとこに、権力とお金を正しく使うのは勘弁してほしい。
「秋が、本・当・に・楽・し・み・だ・ね・メ・リ・ル」
雷:"すげーな。こういうのを囲い込みっていうんじゃね?"
火:"正に言葉の暴力、だな。見習ってみたいものだ"
あ~あ~権力ってスゴイナ―。
ウィルフレッドは天を仰ぎ、メリルはがっくりと肩を落とした。
もうどこにも逃げられない。
どだい王子を出し抜こうだなんてはなっから無理だった。
希望を端から打ち砕かれていき、手は尽きた。
王子の言葉で学園入学は決定的になってしまったのだった。
二人がしょぼしょぼしながら玄関に向かうと、母アドリアナがやたらニコニコしている。
また嫌な予感が止まらない。
「王子殿下にドラゴン用の鞍を頂いたの♪ 家紋入りよ? もう玄関に置いておいたわ」
「「ここも既に仕込み済みかー!」」
メリルとウィルフレッドの声が見事にハモった。
_| ̄|○ ←双子ががっくり肩を落とした図
風:"えーっ? そんなことないわよお"
水:"逆に何が起こるか分からなくてワクワクするわ"
光:"もしかしたら、学園にはもっとたくさん恋が落ちてるかもよ?"
水:"もう。シルフィードもライトネスもいい加減なこと言わないの"
風・光:"わたしたちまじめよー?"
この際精霊の声は聞かなかったふりだ。
大事なことを言い終えてメリルがほっとする。
ウィルも「ちょっとみんな黙って。今人生で一番大事なとこなんだから」って言ってて必死だ。
王子と同学年で入学とかご免こうむりたい。自分は平穏な人生を送りたいだけなのだ。王子の婚約者という立場は全てを台無しにするに決まってる。
王子だけ学園に入学してもらって、そこで『真実の愛』みたいなよく分からないやつを見つけて頂き、穏便に婚約解消してもらいたい。これだけキラキラピカーンな王子様なら、令嬢方が放っておかないだろうし。なに、腹黒なんて属性は淑女の皆さまには影響しないだろう。
そーれーなーのーにー。
王子はそんなこと予測済みといわんばかりに、斜め上の修正案を寄越してきた。
「学園にはドラゴンで通えばいい。そこの山脈はすっかりドラゴンたちの根城だし。今日ももうドラゴンたちが待機してるよ。早く行こう」
ええっ!? なんですか、んなバカな。
学園にドラゴンで通う生徒なんて聞いたことない。見たこともないよ。
ウィルフレッドとメリルは目を回しかけた。
「ええっ!? そ、それは無理ですって! ……だよね? ウィル!?」
メリルは一瞬でも兄に援護を求めた自分を殴りたくなった。
横の兄はすでに魂が抜けた顔をしている。
こうなったら、自分一人で何とかするしか……っ!
「……で、でもですね? ドラゴンを通学の足に使うなんて、誇り高いドラゴンが許すはずありませんし、そもそもドラゴン大きすぎて降り立つ場所なんてないですよ!?」
メリルが言った途端、王子のほうから冷気が漂ってくる。
「……言いたいのはそれだけ?」
(絶対に逃がさない)覚悟してね、メリル。
怖い、怖い、王子の極上な笑顔が怖い。
背筋ぞわぞわ~本日二回目。果たして今日一日でどれくらい更新するだろう。
メリルはぞっとしながらもなんとかハイ、と返事をする。
「それなら何ら問題は無い。今日の王都行きだって、ドラゴンたちが率先して連れて行ってくれるって聞いているよ。た・か・が・買・い・物・な・の・に・今も待機してくれている。それにドラゴンで毎日学園に通うのは僕もだから。もう学園にはドラゴンが降下出来る場所を作らせてあるしね」
そういうとこに、権力とお金を正しく使うのは勘弁してほしい。
「秋が、本・当・に・楽・し・み・だ・ね・メ・リ・ル」
雷:"すげーな。こういうのを囲い込みっていうんじゃね?"
火:"正に言葉の暴力、だな。見習ってみたいものだ"
あ~あ~権力ってスゴイナ―。
ウィルフレッドは天を仰ぎ、メリルはがっくりと肩を落とした。
もうどこにも逃げられない。
どだい王子を出し抜こうだなんてはなっから無理だった。
希望を端から打ち砕かれていき、手は尽きた。
王子の言葉で学園入学は決定的になってしまったのだった。
二人がしょぼしょぼしながら玄関に向かうと、母アドリアナがやたらニコニコしている。
また嫌な予感が止まらない。
「王子殿下にドラゴン用の鞍を頂いたの♪ 家紋入りよ? もう玄関に置いておいたわ」
「「ここも既に仕込み済みかー!」」
メリルとウィルフレッドの声が見事にハモった。
_| ̄|○ ←双子ががっくり肩を落とした図
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