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101. 迷い人六代目
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キラン キラン
フワッと薬草とさわやかなハーブの香りがして……
あーっ、落ち着くよ~!
かぶってきた変幻のマントのフードをとると同時に、メリッサお姉さんが現れた。
「いらっしゃ……パールちゃん!! あなた、今までどうしてたの? みんな、心配して……」
泣きだしたお姉さんにおどろいていると、抱きしめられてどうしたら良いのか分からない。
しばらくそのまま固まっていたけど、メリッサお姉さんが急に復活して……
「……パールちゃん。このマントは、なに? どうしたの?」
「実は、わたし……」
話しだそうとしたら、ちょっと待ってと止められてしまう。
サッと歩いてドアまで行き、店を閉めカギをかけると丁寧に窓にも布を掛け、椅子に座って待っているよう声をかけられる。
その間にメリッサお姉さんは一度店の奥に戻るとすぐハーブティーを持ってきてだしてくれた。
「おいしい……」
「よかったわ。疲れがとれて落ち着くお茶なのよ」
少し二人で飲むと、さぁ、教えて! っとせかされる。
ここは素直が一番。
親方に言われたとおり、迷い人になったこと。
向こうには一日いただけで、帰ってきたら七日も経っていたことなどを話した。
「すごいわっ! ホントに、迷い人なの? じゃあ わたしは、当たり人?」
「んーっ?! そう、なります。細工師の親方の、次ですね!」
「すごい……お祖母さん、おどろくわ~っ」
「お祖母さん、ですか?」
なんで、お祖母さんなんだろう?
「ふ、ふ、ふ。わたしにはドワーフの血が流れていると話したの覚えてる? それは、お祖父さんね。そしてお祖母さんには、迷い人の血が流れているのよ。わたしで、六代目なの」
「えーっ! まさかーっ、すごい!」
なんとメリッサお姉さんは、迷い人六代目だった。
今回のことでメリッサお姉さんも、わたしが最近話していた細工師の親方のところまで心配で話を聞きに行ってくれたようで……
そこではじめて会った親方が、曽祖母にそっくりなメリッサお姉さんをみて、知り合いだった迷い人の親族だと気づいたそうだ。
「お祖母さんからはピアンタ王国にいくとき、少し話しを聞いていたけど、お祖母さんも会ったことがないし、まだ生きているのかも分からなかったから忘れていたのよ」
だれも知り合いがいないと思っていた国で、お祖父さんみたいな人ができたとよろこんでいた。
なんだかすごく不思議、つながっている……
そうか……それで親方はメリッサお姉さんにぜったい伝えろって……
宿屋のオヤジさんたちも心配していて、オヤジさんはわたしがどんなポーションを持って冒険に行ったのか、ここまで聞きに来たと教えてくれる。
四本の新しいポーションを持って行ったと伝えると、ホッとした顔をして帰って行ったと話してくれた。
オヤジさ~ん!!
心配かけて、ごめんなさい!
「うあーっ! すぐ宿屋に帰って、謝らなきゃっ!」
「パールちゃん、それはダメよ。会わずに手紙とお礼だけ少し置いて、旅立ったほうがいいわ。もし、王家が宿屋に迷い人のことを聞きにきたら困ったことになるもの。王族にウソをつくことは罪になるのよ。宿屋の人たちは仕事柄、お客であるパールちゃんのことも守りたいだろうし、王家との間で板挟みになってしまう」
「あっ、そうか……」
宿屋のオヤジさんたちがホントに知らないっと王家の人たちに胸を張って言えるよう、薄情そうに思うけど、会わずに旅立ってあげるべきだと教えてくれた。
メリッサお姉さんの言う通り、宿屋の部屋をでること自分が無事なことだけを手紙に書いて、荷物をまとめて旅立つことにする。
やっぱり、そうなのか?
それが良いのかな……ん~っ……
あとはメリッサお姉さんにいつもの薬草を数種、そして上、中、下と魔力ポーションを一本ずつ四本。
虫刺されの軟膏に新商品の軟膏大と普通サイズも欲しいと注文する。
向こうの国で渡したメリッサお姉さんのポーションを飲んで、怪我が治って泣いていた人がいたと伝えると、すごく感動してお姉さんもよろこんでくれていた。
「パールちゃん、持っていったモノは全部おいてきたのでしょう? ならお金は、どうしたの?」
親方とバンブの木で交換してもらったと伝えると、ホッとした顔をする。
やっぱりギルドには、王家と繋がっている人がいるようだ……
メリッサお姉さんもお金は残してバンブの木と交換で良いと言うから、キノコの女王を十本だしてこれでもいいか聞いてみる。
「まあ、パールちゃん! これ、どうしたの?」
朝に採ってきたと伝えたらおどろいていた。
全部買うというので、いま注文した分のポーションと薬草であとは、お土産だと言ったけど……
せめてギルドに売るぐらいの金額は冒険者なら受け取りなさいと注意され、キノコの女王を店の奥に持っていき金貨七枚と大銀貨六枚、銀貨も十一枚持ってきて渡してくれる。
「こんなに……ありがとうございます」
「わたしのほうこそ、大量に安く手に入ってうれしいわ」
ポーションを受け取るときにマジックバックから、 砂金を三つと用意しておいた金の塊もひとつ渡しておく。
「パールちゃん。これは、なに?」
「向こうの国のお土産です! 受け取ってください」
「すごいお土産……ふ、ふっ。ありがとう。でも、腰のマジックバックより大きなモノの出し入れは、もっと慎重にね」
手持ちの部分が長めの肩からさげれる大きな厚手の布袋に、ひざ掛けを無造作に一枚入れて渡してくれる。
少し膨らんでいるから何かが入っていると思われるし、これで中のモノも見えにくい。
ここから全部出した振りをすると腰のマジックバックよりも自然でよい感じだと教えてもらう。
あとラメール王国に向かうなら、メリッサお姉さんのお祖母さんに会いに行くよう家を教えてもらった。
届けて欲しい物もあるので、準備するから宿屋のあと、もう一度よって欲しいそうだ。
メリッサお姉さんのお祖母さん……
迷い人四代目。
会うのが、楽しみ……
どんな人かな?
フワッと薬草とさわやかなハーブの香りがして……
あーっ、落ち着くよ~!
かぶってきた変幻のマントのフードをとると同時に、メリッサお姉さんが現れた。
「いらっしゃ……パールちゃん!! あなた、今までどうしてたの? みんな、心配して……」
泣きだしたお姉さんにおどろいていると、抱きしめられてどうしたら良いのか分からない。
しばらくそのまま固まっていたけど、メリッサお姉さんが急に復活して……
「……パールちゃん。このマントは、なに? どうしたの?」
「実は、わたし……」
話しだそうとしたら、ちょっと待ってと止められてしまう。
サッと歩いてドアまで行き、店を閉めカギをかけると丁寧に窓にも布を掛け、椅子に座って待っているよう声をかけられる。
その間にメリッサお姉さんは一度店の奥に戻るとすぐハーブティーを持ってきてだしてくれた。
「おいしい……」
「よかったわ。疲れがとれて落ち着くお茶なのよ」
少し二人で飲むと、さぁ、教えて! っとせかされる。
ここは素直が一番。
親方に言われたとおり、迷い人になったこと。
向こうには一日いただけで、帰ってきたら七日も経っていたことなどを話した。
「すごいわっ! ホントに、迷い人なの? じゃあ わたしは、当たり人?」
「んーっ?! そう、なります。細工師の親方の、次ですね!」
「すごい……お祖母さん、おどろくわ~っ」
「お祖母さん、ですか?」
なんで、お祖母さんなんだろう?
「ふ、ふ、ふ。わたしにはドワーフの血が流れていると話したの覚えてる? それは、お祖父さんね。そしてお祖母さんには、迷い人の血が流れているのよ。わたしで、六代目なの」
「えーっ! まさかーっ、すごい!」
なんとメリッサお姉さんは、迷い人六代目だった。
今回のことでメリッサお姉さんも、わたしが最近話していた細工師の親方のところまで心配で話を聞きに行ってくれたようで……
そこではじめて会った親方が、曽祖母にそっくりなメリッサお姉さんをみて、知り合いだった迷い人の親族だと気づいたそうだ。
「お祖母さんからはピアンタ王国にいくとき、少し話しを聞いていたけど、お祖母さんも会ったことがないし、まだ生きているのかも分からなかったから忘れていたのよ」
だれも知り合いがいないと思っていた国で、お祖父さんみたいな人ができたとよろこんでいた。
なんだかすごく不思議、つながっている……
そうか……それで親方はメリッサお姉さんにぜったい伝えろって……
宿屋のオヤジさんたちも心配していて、オヤジさんはわたしがどんなポーションを持って冒険に行ったのか、ここまで聞きに来たと教えてくれる。
四本の新しいポーションを持って行ったと伝えると、ホッとした顔をして帰って行ったと話してくれた。
オヤジさ~ん!!
心配かけて、ごめんなさい!
「うあーっ! すぐ宿屋に帰って、謝らなきゃっ!」
「パールちゃん、それはダメよ。会わずに手紙とお礼だけ少し置いて、旅立ったほうがいいわ。もし、王家が宿屋に迷い人のことを聞きにきたら困ったことになるもの。王族にウソをつくことは罪になるのよ。宿屋の人たちは仕事柄、お客であるパールちゃんのことも守りたいだろうし、王家との間で板挟みになってしまう」
「あっ、そうか……」
宿屋のオヤジさんたちがホントに知らないっと王家の人たちに胸を張って言えるよう、薄情そうに思うけど、会わずに旅立ってあげるべきだと教えてくれた。
メリッサお姉さんの言う通り、宿屋の部屋をでること自分が無事なことだけを手紙に書いて、荷物をまとめて旅立つことにする。
やっぱり、そうなのか?
それが良いのかな……ん~っ……
あとはメリッサお姉さんにいつもの薬草を数種、そして上、中、下と魔力ポーションを一本ずつ四本。
虫刺されの軟膏に新商品の軟膏大と普通サイズも欲しいと注文する。
向こうの国で渡したメリッサお姉さんのポーションを飲んで、怪我が治って泣いていた人がいたと伝えると、すごく感動してお姉さんもよろこんでくれていた。
「パールちゃん、持っていったモノは全部おいてきたのでしょう? ならお金は、どうしたの?」
親方とバンブの木で交換してもらったと伝えると、ホッとした顔をする。
やっぱりギルドには、王家と繋がっている人がいるようだ……
メリッサお姉さんもお金は残してバンブの木と交換で良いと言うから、キノコの女王を十本だしてこれでもいいか聞いてみる。
「まあ、パールちゃん! これ、どうしたの?」
朝に採ってきたと伝えたらおどろいていた。
全部買うというので、いま注文した分のポーションと薬草であとは、お土産だと言ったけど……
せめてギルドに売るぐらいの金額は冒険者なら受け取りなさいと注意され、キノコの女王を店の奥に持っていき金貨七枚と大銀貨六枚、銀貨も十一枚持ってきて渡してくれる。
「こんなに……ありがとうございます」
「わたしのほうこそ、大量に安く手に入ってうれしいわ」
ポーションを受け取るときにマジックバックから、 砂金を三つと用意しておいた金の塊もひとつ渡しておく。
「パールちゃん。これは、なに?」
「向こうの国のお土産です! 受け取ってください」
「すごいお土産……ふ、ふっ。ありがとう。でも、腰のマジックバックより大きなモノの出し入れは、もっと慎重にね」
手持ちの部分が長めの肩からさげれる大きな厚手の布袋に、ひざ掛けを無造作に一枚入れて渡してくれる。
少し膨らんでいるから何かが入っていると思われるし、これで中のモノも見えにくい。
ここから全部出した振りをすると腰のマジックバックよりも自然でよい感じだと教えてもらう。
あとラメール王国に向かうなら、メリッサお姉さんのお祖母さんに会いに行くよう家を教えてもらった。
届けて欲しい物もあるので、準備するから宿屋のあと、もう一度よって欲しいそうだ。
メリッサお姉さんのお祖母さん……
迷い人四代目。
会うのが、楽しみ……
どんな人かな?
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