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「……クリスのことは、友人としか思ってないんだ」
「知ってる」
「……あれは全部、ヴィダルスの目を欺く為の演技で……」
「だから知ってるって」
「……クリスにだって、詳細こそ話してはいないが、俺が好意があるふりをすることは事前に伝えてある。クリスも、快く了承してくれた」
「それは知らなかったけど、想定内だし」
「……エディを、エディを裏切ったわけでは……」
「だから一切気にしてないから。いい加減、俺の話を聞いてー? 気にするなら、そんなことよりも、窓の鍵壊したのに、寮監督に勘繰られるとまずいし俺の結界があるからって、そのまま放置してる件にしてー?」
PM8時現在。
当たり前のように、許可を求めることもせず部屋に入ってきたアストルディア(両耳ペタン&尻尾だらり)により、ぎゅうぎゅうに抱きつかれながらキュンキュン謝られております。
……まるで彼女に浮気現場を見られて、必死に言い訳をするダメ彼氏のようだ。
そもそも俺達は利害関係のみで契約した番なのに、大げさ過ぎる……これも、狼獣人の性がなせる業なのかね?
「そんなことで謝らなくていいから、それより今後の話をしようぜ? よくわからないけど、お前に何か考えがあるんだろ」
ひっつき虫と化していたアストルディアをバリッと引き剥がし、下から顔を覗き込む。
途端、情けなく折れていた三角お耳が元に戻った。
「……エディ。闇魔法の後遺症はもう大丈夫そうか」
……これ、まだ無理そうと言った方が、ヤバイこと先延ばしにできんのかなー。でも先延ばしにしても、結局やることは変わりないわけだし。
「……あ、ああ。問題はない」
「そうか。お前の魔力も安定しているし、そうではないかと思ってた」
「そんなこともわかんのか?」
「俺は鼻が他の獣人に比べても鋭敏だからな」
……そんなに鼻が利くのに、留学初日の時は、離れた場所にいる獣人すら嫌がる煙草の臭いに耐えて、俺のもと来てくれたのか。ちとジンと来るものがあるな。
「また体内に闇が蓄積する感じがあれば、言ってくれ。恐らくこれからする話は、お前にとって非常に辛い話になるだろう」
「……まあ、ある程度は覚悟してはいるけど」
苦しょっぱい気持ちではあるけど、闇が生まれるほどは絶望してはいない。だから、大丈夫……な、はず。
真剣な眼差しをこちらに向けるアストルディアに、俺もまっすぐな視線を返した。
「できることなら俺は……卒業までに、お前の体内に子宮を形成しておきたいと思っている」
…………まあ、そうなるよね。大丈夫。予想はしてた。
「具体的な方法は?」
「卒業までを想定するなら……最低でも週一回。俺の精液をお前の体内に入れる必要がある」
……わお。なんてか、めっちゃエロ漫画の設定っぽい。まあ、BL小説もエロコンテンツだからな。
「以前、俺とヴィダルスなら一度の性行為で子宮も子どももできるとか言ってなかったか?」
「俺とお前でも、一度の性交渉だけで子どもは作れる。だがその場合、お前は重い後遺症に苦しむことになる。急激に作り変えた体は虚弱化し、外を出歩くことすら満足にできなくなってしまうんだ。お前の魔法で誤魔化せば、日常生活は何とかなるかもしれないが……そうなれば、お前はもう戦士ではいられない」
……そういえば原作エドワード、片腕を斬られた以外にも、体中が内臓に至るまでボロボロで、自分では復讐を果たすことができないから息子である主人公に託した、みたいな設定があったかも。あれ、もしかしてヴィダルスに一日で体を作り変えられた結果?
その割には鬼のような強さで主人公倒して、アストルディアともいい戦いしてた気もするけどさ。
「精液に混ぜる魔力の量を調整して、安全に子宮が形成されるまで通常なら半年。お前は獣人の生殖能力を弱体化させる煙草を吸っていた分、念の為卒業まで時間をかけた方がいいだろう。それから、出来上がった子宮が完全に体に馴染むまでさらに一年おいて。そこから子どもを作れば、後遺症は一切残らないはずだ」
「……うーん。想定した以上に気長な計画だ」
てか、鑑定さん? 煙草についての追記、獣人が嫌う臭いってしか書いてなかったけど、何でさらに獣人の生殖能力を弱体化させることを書いてくれなかったの?
もしかしたらまたかなり行数空けて、書いてたりしたの?
真実知った俺が動揺する姿見たかったからとか、そういうくだらない理由ならぶん殴るぞ?
「知ってる」
「……あれは全部、ヴィダルスの目を欺く為の演技で……」
「だから知ってるって」
「……クリスにだって、詳細こそ話してはいないが、俺が好意があるふりをすることは事前に伝えてある。クリスも、快く了承してくれた」
「それは知らなかったけど、想定内だし」
「……エディを、エディを裏切ったわけでは……」
「だから一切気にしてないから。いい加減、俺の話を聞いてー? 気にするなら、そんなことよりも、窓の鍵壊したのに、寮監督に勘繰られるとまずいし俺の結界があるからって、そのまま放置してる件にしてー?」
PM8時現在。
当たり前のように、許可を求めることもせず部屋に入ってきたアストルディア(両耳ペタン&尻尾だらり)により、ぎゅうぎゅうに抱きつかれながらキュンキュン謝られております。
……まるで彼女に浮気現場を見られて、必死に言い訳をするダメ彼氏のようだ。
そもそも俺達は利害関係のみで契約した番なのに、大げさ過ぎる……これも、狼獣人の性がなせる業なのかね?
「そんなことで謝らなくていいから、それより今後の話をしようぜ? よくわからないけど、お前に何か考えがあるんだろ」
ひっつき虫と化していたアストルディアをバリッと引き剥がし、下から顔を覗き込む。
途端、情けなく折れていた三角お耳が元に戻った。
「……エディ。闇魔法の後遺症はもう大丈夫そうか」
……これ、まだ無理そうと言った方が、ヤバイこと先延ばしにできんのかなー。でも先延ばしにしても、結局やることは変わりないわけだし。
「……あ、ああ。問題はない」
「そうか。お前の魔力も安定しているし、そうではないかと思ってた」
「そんなこともわかんのか?」
「俺は鼻が他の獣人に比べても鋭敏だからな」
……そんなに鼻が利くのに、留学初日の時は、離れた場所にいる獣人すら嫌がる煙草の臭いに耐えて、俺のもと来てくれたのか。ちとジンと来るものがあるな。
「また体内に闇が蓄積する感じがあれば、言ってくれ。恐らくこれからする話は、お前にとって非常に辛い話になるだろう」
「……まあ、ある程度は覚悟してはいるけど」
苦しょっぱい気持ちではあるけど、闇が生まれるほどは絶望してはいない。だから、大丈夫……な、はず。
真剣な眼差しをこちらに向けるアストルディアに、俺もまっすぐな視線を返した。
「できることなら俺は……卒業までに、お前の体内に子宮を形成しておきたいと思っている」
…………まあ、そうなるよね。大丈夫。予想はしてた。
「具体的な方法は?」
「卒業までを想定するなら……最低でも週一回。俺の精液をお前の体内に入れる必要がある」
……わお。なんてか、めっちゃエロ漫画の設定っぽい。まあ、BL小説もエロコンテンツだからな。
「以前、俺とヴィダルスなら一度の性行為で子宮も子どももできるとか言ってなかったか?」
「俺とお前でも、一度の性交渉だけで子どもは作れる。だがその場合、お前は重い後遺症に苦しむことになる。急激に作り変えた体は虚弱化し、外を出歩くことすら満足にできなくなってしまうんだ。お前の魔法で誤魔化せば、日常生活は何とかなるかもしれないが……そうなれば、お前はもう戦士ではいられない」
……そういえば原作エドワード、片腕を斬られた以外にも、体中が内臓に至るまでボロボロで、自分では復讐を果たすことができないから息子である主人公に託した、みたいな設定があったかも。あれ、もしかしてヴィダルスに一日で体を作り変えられた結果?
その割には鬼のような強さで主人公倒して、アストルディアともいい戦いしてた気もするけどさ。
「精液に混ぜる魔力の量を調整して、安全に子宮が形成されるまで通常なら半年。お前は獣人の生殖能力を弱体化させる煙草を吸っていた分、念の為卒業まで時間をかけた方がいいだろう。それから、出来上がった子宮が完全に体に馴染むまでさらに一年おいて。そこから子どもを作れば、後遺症は一切残らないはずだ」
「……うーん。想定した以上に気長な計画だ」
てか、鑑定さん? 煙草についての追記、獣人が嫌う臭いってしか書いてなかったけど、何でさらに獣人の生殖能力を弱体化させることを書いてくれなかったの?
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